連載3年目突入の「競輪場に行こう!」、春最初の特集は、ガールズケイリンのGI戦線開幕を告げる第4回オールガールズクラシック。初回大会を開催した松戸に再びガールズレーサー達が集結した。当連載では2024年のGII・サマーナイトフェスティバル以来2度目の訪問。4月25日(土)26日(日)の準決勝&決勝開催日の様子を追いかけた。
松戸競輪場の良さは、何と言っても駅近なところ。JR北松戸駅から徒歩数分で本場へと辿り着く。公共交通機関での移動が主となる首都圏では、やはりこのアクセスの良さがありがたい。もちろん専用駐車場も完備しているため、自動車での来場も可能だ。ただし今回のようなビッグレース開催日は、早めに来ないとあっと言う間に区画が埋まってしまうので、要注意。

松戸競輪場へ向かう途中のコンビニ横には、開催情報とともにオールガールズクラシックのポスターが photo: Yuichiro Hosoda 
江戸川へ流入する新坂川。それを跨ぐ本郷橋をわたると松戸競輪場 photo: Yuichiro Hosoda

晴天に映える松戸競輪場正門 photo: Yuichiro Hosoda 
ゲート前、オールガールズクラシックのフロアシートが出迎える photo: Yuichiro Hosoda

土曜、快晴の松戸競輪場 photo: Yuichiro Hosoda
ここでは投票締切5分前になると、場内に松戸競輪のテーマソング「走れ!自転車」のインストゥルメンタル版が鳴り響く。3分前になるとテンポアップし、曲ラストの「まつどけいり〜ん」の掛け声のみ締切時刻に合わせて入るようになっているのが粋。ちなみに原曲を歌っているのは「およげ!たいやきくん」でも有名な子門真人だ。
さて、そんな豆知識を仕入れたところで、まずはグルメへGO!
まずはお店が1番人気と銘打つ牛タン串のショートを。写真を見て「ちょっと物足りないかな?」と思いもう一品。なんだか見慣れない座布団のような形状に惹かれてハムステーキ串を注文してみた。

メインスタンド2階の中ほどにある「匠亭」 photo: Yuichiro Hosoda 
匠亭の牛タン串とハムステーキ串。どちらもボリューム満点 photo: Yuichiro Hosoda
そして、しばし調理を待って渡されたそれを見た瞬間「おおっ」と声を出してしまう。牛タンは「これがショート!?」と思う量、ハムステーキは思った以上の大きさで出てきた。いい意味でメニュー写真詐欺ですよ、これは。牛タンのコリコリした歯ごたえとハムステーキのふっくら感をしっかり味わい大満足。
取材をしているうちにお腹が空き、今度はおやつ。かわいいウォンバットのロゴと男性の驚いた顔の看板のギャップに引き寄せられてIKK KITCHENへ。これまた珍しい肉巻きおにぎりを注文。出来上がりまでの待ち時間に「これのモデルになった男性はいらっしゃるんですか?」と聞くと「すごく話したいんですけど、とても長くなるんですよ〜」とのお返事。ウォンバットのロゴもその男性の寝顔がウォンバットに似ているからだそうで、まさか同一人物がモデルとは思わず、こちらが驚いてしまった。
そうして出てきた肉巻きおにぎり、こちらも間違いないお味。ホカホカ柔らかな牛肉にフカフカお米が包まれて、あっという間にペロリ。カロリーチャージを完了し、再び取材へと繰り出していくのでした。

ウォンバットロゴと男性のタペストリーが印象的だったIKK Kitchen photo: Yuichiro Hosoda

ホクホクの肉巻きおにぎり。タペストリーの男性にもあげてみました(笑) photo: Yuichiro Hosoda 
お腹いっぱいで食べそこねた松戸名物??ロングポテト photo: Yuichiro Hosoda

ガールズケイリンが発足した102期〜128期までの選手候補生時代の写真が並び、ファンが当時を懐かしんでいた photo: Yuichiro Hosoda 
アーケードの柱には松戸がホームバンクの五味田奈穂選手(千葉)も。本戦は準決勝まで進出と健闘。夫はロードレーサー蠣崎兄弟の兄・藍道さん photo: Yuichiro Hosoda

夏のGI・女子オールスター競輪の投票に向け「クセカワいちばん推し」と称したコーナーに、ガールズ選手達の顔写真が並んだ photo: Yuichiro Hosoda

日本競輪選手会千葉支部では地元出場選手の応援団扇などを販売。KEIRIN GP 2020優勝者の和田健太郎選手(写真左)も参加 photo: Yuichiro Hosoda
その他のイベントももちろんオールガールズ。予想会やステージイベントも全て女性で固められており、華やかな雰囲気が場内を包んだ。土曜に行われた名探偵プリキュア!ショーでは女児から大人のファンまでが集い、プリキュアを応援する子供達の声とともにステージ前を埋め尽す。
日曜には椿鬼奴&納言薄幸によるお笑いトーク、バーレスク東京のステージショーなど多様なライブが観客を盛り上げると、女子プロレス団体「WAVE」は、もう一つのオールガールズな戦いを繰り広げ、観客をリングへと引き込んだ。

女子プロレスWAVEが、会場を盛り上げた photo: Yuichiro Hosoda
途中ふと立ち寄った前橋競輪場のブースには、どこかで見たようなお顔。スタッフの方が「今度養成所に入る方です」と言う。ご本人にお名前を聞くと「金子利亜です」と言われ合点がいった。群馬マンモスレーシングの金子宗平選手の奥様!競技経験なしから結婚後に競輪選手を目指し、日本競輪選手養成所に合格。この事はSNSでも話題になった。養成所取材の折にはぜひまたお話しを、とお願いしつつ写真を撮らせて頂いた。

三山王冠争奪戦のPRブースを設けていた前橋競輪場。左は群馬マンモスレーシング・金子宗平選手の奥様・利亜さん。今年、競輪選手養成所に合格。来年のプロデビューを目指す photo: Yuichiro Hosoda
そして大盛況だったのが「アユの掴み取り」。なんと捕まえたその直後、隣に設けられた屋外炭火焼きコーナーで塩焼きにしてすぐ食べられると言う豪快な催し。子供達がプールで元気に鮎を追いかけると、大人達は子供と共に鮎を焼き仲良く食べる。
撮影中、隣に居た奥様には「美味しいよ〜」と煽られ、炭に炙られた鮎の香りに空腹を刺激されると言う、見ているだけの私にはなんとも酷なイベントでありました。

大勢の親子連れがアユの掴み取りに行列を作った photo: Yuichiro Hosoda 
アユの掴み取りに大人も子供も夢中 photo: Yuichiro Hosoda

捕まえた鮎は、その後すぐに炭火焼き! photo: Yuichiro Hosoda

夜の帳が下りて、ライトに照らされる松戸のバンク photo: Yuichiro Hosoda
販促物に「絶対女王」のキャッチコピーが踊った第4回大会。決勝の1番車は当大会の第1回と第3回を制した佐藤水菜(神奈川)。初日のティアラカップを文字通りの「大差」で圧勝すると、続く準決勝も危なげなく後方からの捲りで1着。他者との力の差を見せつけ、車券上でも圧倒的な支持を得た。
2番車は、準決勝1着で勝ち上がった尾崎睦(神奈川)。昨年のガールズグランプリでは佐藤を3/4車身差まで詰めて2着。ここ一番の脚に今回も期待がかかる。
地元・久留米での第2回大会を制した児玉碧衣(福岡)は4番車に。今年はバイクをブリヂストンTR9からTS9に、シューズやポジションまでも見直して大きくモデルチェンジ。実施中の女子オールスター競輪の投票では中間発表で1位と、競輪ファンから衰えぬ支持を受けている。

4R後、日が傾きつつある中で行われた決勝出場選手紹介 photo: Yuichiro Hosoda

火柱が上がる中、決勝出場選手達が入場 photo: Yuichiro Hosoda 
発走機上でルーティンを行う選手達。佐藤水菜(神奈川)は祈る photo: Yuichiro Hosoda
その児玉を準決勝2着に下した鈴木奈央(静岡)が3番車へと収まる。予選からの連勝かつビッグネームを破ってのGI決勝初優出で、勝ち上がりのインタビューでも場内から祝福の声が響いた。今年に入り3月の高知まで21連勝と、安定した強さを見せている山原さくら(山口)は、尾崎に次ぐ準決勝2着で5番車に。
6番車の太田りゆ(埼玉)は、佐藤と同じ前日12Rの準決勝で2着。ナショナルチームで鎬を削った最大のライバルに、決勝で再び挑む。残る1車は、準決勝3着の中から選抜された柳原真緒(福井)。ガールズグランプリ2022の覇者が、7番車のユニフォームを着て大外からスタートする。
松戸競輪場の良さは、何と言っても駅近なところ。JR北松戸駅から徒歩数分で本場へと辿り着く。公共交通機関での移動が主となる首都圏では、やはりこのアクセスの良さがありがたい。もちろん専用駐車場も完備しているため、自動車での来場も可能だ。ただし今回のようなビッグレース開催日は、早めに来ないとあっと言う間に区画が埋まってしまうので、要注意。





ここでは投票締切5分前になると、場内に松戸競輪のテーマソング「走れ!自転車」のインストゥルメンタル版が鳴り響く。3分前になるとテンポアップし、曲ラストの「まつどけいり〜ん」の掛け声のみ締切時刻に合わせて入るようになっているのが粋。ちなみに原曲を歌っているのは「およげ!たいやきくん」でも有名な子門真人だ。
さて、そんな豆知識を仕入れたところで、まずはグルメへGO!
写真よりすごい、匠亭の牛タン串とハムステーキを頬張る
ホテルのチェックアウト時間に合わせてかなり早めに本場へと向かった決勝日、前日のナイター開催中に大行列が出来ていたメインスタンド2階の常設店舗「匠亭」へ。この日は場外発売も行っていたため、10時開門。本場レースの開催前なら空いているのでは…とお昼ご飯に繰り出した。まずはお店が1番人気と銘打つ牛タン串のショートを。写真を見て「ちょっと物足りないかな?」と思いもう一品。なんだか見慣れない座布団のような形状に惹かれてハムステーキ串を注文してみた。


そして、しばし調理を待って渡されたそれを見た瞬間「おおっ」と声を出してしまう。牛タンは「これがショート!?」と思う量、ハムステーキは思った以上の大きさで出てきた。いい意味でメニュー写真詐欺ですよ、これは。牛タンのコリコリした歯ごたえとハムステーキのふっくら感をしっかり味わい大満足。
取材をしているうちにお腹が空き、今度はおやつ。かわいいウォンバットのロゴと男性の驚いた顔の看板のギャップに引き寄せられてIKK KITCHENへ。これまた珍しい肉巻きおにぎりを注文。出来上がりまでの待ち時間に「これのモデルになった男性はいらっしゃるんですか?」と聞くと「すごく話したいんですけど、とても長くなるんですよ〜」とのお返事。ウォンバットのロゴもその男性の寝顔がウォンバットに似ているからだそうで、まさか同一人物がモデルとは思わず、こちらが驚いてしまった。
そうして出てきた肉巻きおにぎり、こちらも間違いないお味。ホカホカ柔らかな牛肉にフカフカお米が包まれて、あっという間にペロリ。カロリーチャージを完了し、再び取材へと繰り出していくのでした。



鮎つかみ獲り! オールガールズなイベントで盛り上がった松戸
本戦出場選手のポートレートが入場門から続くアーケードの柱に巻かれた当開催。しかし注目はこれだけではなく、その通路に並んだガールズケイリン選手達の競輪学校&競輪選手養成所時代やデビュー当時の写真。なんとこれが最初期の102期から128期まで、全選手達が顔写真付きで紹介されていたのだ。そんな貴重な資料とも言える展示にファンの人達が足を止め、しみじみとする場面が何度も見られた。



その他のイベントももちろんオールガールズ。予想会やステージイベントも全て女性で固められており、華やかな雰囲気が場内を包んだ。土曜に行われた名探偵プリキュア!ショーでは女児から大人のファンまでが集い、プリキュアを応援する子供達の声とともにステージ前を埋め尽す。
日曜には椿鬼奴&納言薄幸によるお笑いトーク、バーレスク東京のステージショーなど多様なライブが観客を盛り上げると、女子プロレス団体「WAVE」は、もう一つのオールガールズな戦いを繰り広げ、観客をリングへと引き込んだ。

途中ふと立ち寄った前橋競輪場のブースには、どこかで見たようなお顔。スタッフの方が「今度養成所に入る方です」と言う。ご本人にお名前を聞くと「金子利亜です」と言われ合点がいった。群馬マンモスレーシングの金子宗平選手の奥様!競技経験なしから結婚後に競輪選手を目指し、日本競輪選手養成所に合格。この事はSNSでも話題になった。養成所取材の折にはぜひまたお話しを、とお願いしつつ写真を撮らせて頂いた。

そして大盛況だったのが「アユの掴み取り」。なんと捕まえたその直後、隣に設けられた屋外炭火焼きコーナーで塩焼きにしてすぐ食べられると言う豪快な催し。子供達がプールで元気に鮎を追いかけると、大人達は子供と共に鮎を焼き仲良く食べる。
撮影中、隣に居た奥様には「美味しいよ〜」と煽られ、炭に炙られた鮎の香りに空腹を刺激されると言う、見ているだけの私にはなんとも酷なイベントでありました。



佐藤水菜が連覇V3 オールガールズクラシック[GI]

販促物に「絶対女王」のキャッチコピーが踊った第4回大会。決勝の1番車は当大会の第1回と第3回を制した佐藤水菜(神奈川)。初日のティアラカップを文字通りの「大差」で圧勝すると、続く準決勝も危なげなく後方からの捲りで1着。他者との力の差を見せつけ、車券上でも圧倒的な支持を得た。
2番車は、準決勝1着で勝ち上がった尾崎睦(神奈川)。昨年のガールズグランプリでは佐藤を3/4車身差まで詰めて2着。ここ一番の脚に今回も期待がかかる。
地元・久留米での第2回大会を制した児玉碧衣(福岡)は4番車に。今年はバイクをブリヂストンTR9からTS9に、シューズやポジションまでも見直して大きくモデルチェンジ。実施中の女子オールスター競輪の投票では中間発表で1位と、競輪ファンから衰えぬ支持を受けている。



その児玉を準決勝2着に下した鈴木奈央(静岡)が3番車へと収まる。予選からの連勝かつビッグネームを破ってのGI決勝初優出で、勝ち上がりのインタビューでも場内から祝福の声が響いた。今年に入り3月の高知まで21連勝と、安定した強さを見せている山原さくら(山口)は、尾崎に次ぐ準決勝2着で5番車に。
6番車の太田りゆ(埼玉)は、佐藤と同じ前日12Rの準決勝で2着。ナショナルチームで鎬を削った最大のライバルに、決勝で再び挑む。残る1車は、準決勝3着の中から選抜された柳原真緒(福井)。ガールズグランプリ2022の覇者が、7番車のユニフォームを着て大外からスタートする。
オールガールズクラシック[GI]出走表
| 車番 | 選手名 | 期 | 級班 |
|---|---|---|---|
| 1 | 佐藤水菜(神奈川) | 114期 | L1 |
| 2 | 尾崎睦(神奈川) | 108期 | L1 |
| 3 | 鈴木奈央(静岡) | 110期 | L1 |
| 4 | 児玉碧衣(福岡) | 108期 | L1 |
| 5 | 山原さくら(山口) | 104期 | L1 |
| 6 | 太田りゆ(埼玉) | 112期 | L1 |
| 7 | 柳原真緒(福井) | 114期 | L1 |
号砲とともに前に行ったのは鈴木と柳原。内枠の優位性を活かして鈴木が柳原を抑え、ハナを奪った。柳原は2番手、尾崎が3番手と続く。4番手は内に児玉、外に山原と併走。佐藤は児玉をマークしながら5番手、最後尾に太田が回った。
山原を除き、1本に落ち着いたかに見えた隊列だが、バックストレッチを過ぎる頃に太田がゆっくり上昇を開始。佐藤よりも先の仕掛けを狙ってか、山原のすぐ後ろまで進出して位置を探る動きを見せる。だが、1周目を終えても内を走る選手達は車間を空けることなく、山原と太田は徐々に番手を下げ、1センター過ぎに太田が再び佐藤の後ろへ。バックに入って最後尾へと山原が収まった。

スタート直後、鈴木奈央(静岡)と柳原真緒(福井)が並んで前に出ていく photo: Yuichiro Hosoda 
山原さくら(山口)が外で場所を探る photo: Yuichiro Hosoda

山原さくら(山口)と太田りゆ(埼玉)が外を走行しながら1周目を完了 photo: Yuichiro Hosoda 
内を行く選手達が位置を譲らず、山原さくら(山口)と太田りゆ(埼玉)が番手を下げていく photo: Yuichiro Hosoda

一列になった隊列が周回を重ねる photo: Yuichiro Hosoda
③鈴木、⑦柳原、②尾崎、④児玉、①佐藤、⑥太田、⑤山原。青板の3周目を終える頃までは、この順で淡々とレースは流れた。残り2周、赤板周回に入ると佐藤が車間を取り始め、前4車との間隔が開く。同時にこの4車にも動きが起こり、尾崎が鈴木に並びかけ、児玉がその後を追って内外2車ずつ併走する形で2コーナーを抜けて行った。
最初に腰を上げてペダルを踏み込んだのは児玉。バックストレッチで尾崎を追い抜くと、先頭に躍り出る。その間、後方3車から仕掛けたのは山原。勢いよく前を捲って行き、2センター付近で児玉と並びかける。しかし、山原の動きに追従していた佐藤が4コーナーで外に車を出してついに発進。太田もこれに同調して追走し、最終周回の1コーナーで内の山原と児玉をかわし切って2人が前に出た。

鈴木奈央(静岡)が後方を確認しながら3周目の4コーナーを回る photo: Yuichiro Hosoda 
佐藤水菜(神奈川)が車間を空け、前4車からは尾崎睦(神奈川)と児玉碧衣(福岡)が外に出て内2車と併走する形に photo: Yuichiro Hosoda

佐藤よりも先に仕掛けた山原さくら(山口)が児玉碧衣(福岡)の後ろに迫る photo: Yuichiro Hosoda 
佐藤水菜(神奈川)と太田りゆ(埼玉)が、内の山原さくら(山口)と児玉碧衣(福岡)と並びながら4角を出る photo: Yuichiro Hosoda
1-2コーナーを走る間に児玉は再度山原をかわして3番手に上がり、追走グループの先頭で前2車を追走する形に。その児玉らが懸命に食い下がるも、佐藤と太田はその差を広げていき、4コーナーにかかる頃には児玉以降の5車を大きく突き放した。
こうして佐藤と太田に絞られた優勝争いは、直線勝負に。しかし、佐藤を差すべく太田が外へと車を出すも、想いは叶わず。佐藤が1車身差を保ったまま優勝のゴールラインを踏み、準決勝と同じ順位での決着となった。3着には先の仕掛けから長く脚を使って2車を追走し続けた児玉が入った。

佐藤水菜(神奈川)が山原、児玉の前に出切って1コーナーに入っていく photo: Yuichiro Hosoda

佐藤水菜(神奈川)が別格のスピードで太田りゆ(埼玉)を直後に置いたまま4コーナーを立ち上がる photo: Yuichiro Hosoda 
後続を6車身以上離して佐藤水菜(神奈川)が優勝。追走した太田りゆ(埼玉)が2着 photo: Yuichiro Hosoda

フィニッシュ後、勝利を確信し、佐藤水菜(神奈川)がガッツポーズを繰り出す photo: Yuichiro Hosoda
オールガールズクラシックV3と連覇を完全優勝で遂げた佐藤。これでガールズGIも7回目かつ6連続優勝と、まさに国内では絶対女王の名に相応しい戦いぶりを見せた。楽勝に見えた3日間だが、香港でのワールドカップ第2戦から帰国してすぐの連戦。「連日キツくて、前に出るまで一生懸命だった」と本音を話す。
決勝については「前に出た後は、もう自分のレースだと思ってしっかり踏み切った。絶対差されない自身があったので、ゴールまで駆け抜けました」と話すも「なかなか先行させてもらえないのがサンサンの特徴だと思っているので、今後はそういう所でもしっかり先行していけるように」とさらなる課題も。世界のレベルを体感して来た佐藤は、競輪ワールドシリーズに参戦するアンドリュースやファンデルワウらにも触れ「それを見たら(自分は)まだまだだと思うので見守ってください」とも。
年末のガールズグランプリ出場もこれで決定。寒さが一番苦手と話す佐藤は、今年のグランプリが福島のいわき平と聞いて「さむ〜い」と報道陣を笑わせつつ「しっかり寒さ対策の練習をして頑張ります」と気を引き締めていた。

佐藤水菜(神奈川)が大きく手を広げてウィニングラン photo: Yuichiro Hosoda

声援に手を振る佐藤水菜(神奈川) photo: Yuichiro Hosoda 
笑顔で賞金ボードを掲げる佐藤水菜(神奈川) photo: Yuichiro Hosoda

ガッツポーズを繰り出しながら表彰式を去る佐藤水菜(神奈川) photo: Yuichiro Hosoda
山原を除き、1本に落ち着いたかに見えた隊列だが、バックストレッチを過ぎる頃に太田がゆっくり上昇を開始。佐藤よりも先の仕掛けを狙ってか、山原のすぐ後ろまで進出して位置を探る動きを見せる。だが、1周目を終えても内を走る選手達は車間を空けることなく、山原と太田は徐々に番手を下げ、1センター過ぎに太田が再び佐藤の後ろへ。バックに入って最後尾へと山原が収まった。





③鈴木、⑦柳原、②尾崎、④児玉、①佐藤、⑥太田、⑤山原。青板の3周目を終える頃までは、この順で淡々とレースは流れた。残り2周、赤板周回に入ると佐藤が車間を取り始め、前4車との間隔が開く。同時にこの4車にも動きが起こり、尾崎が鈴木に並びかけ、児玉がその後を追って内外2車ずつ併走する形で2コーナーを抜けて行った。
最初に腰を上げてペダルを踏み込んだのは児玉。バックストレッチで尾崎を追い抜くと、先頭に躍り出る。その間、後方3車から仕掛けたのは山原。勢いよく前を捲って行き、2センター付近で児玉と並びかける。しかし、山原の動きに追従していた佐藤が4コーナーで外に車を出してついに発進。太田もこれに同調して追走し、最終周回の1コーナーで内の山原と児玉をかわし切って2人が前に出た。




1-2コーナーを走る間に児玉は再度山原をかわして3番手に上がり、追走グループの先頭で前2車を追走する形に。その児玉らが懸命に食い下がるも、佐藤と太田はその差を広げていき、4コーナーにかかる頃には児玉以降の5車を大きく突き放した。
こうして佐藤と太田に絞られた優勝争いは、直線勝負に。しかし、佐藤を差すべく太田が外へと車を出すも、想いは叶わず。佐藤が1車身差を保ったまま優勝のゴールラインを踏み、準決勝と同じ順位での決着となった。3着には先の仕掛けから長く脚を使って2車を追走し続けた児玉が入った。




オールガールズクラシックV3と連覇を完全優勝で遂げた佐藤。これでガールズGIも7回目かつ6連続優勝と、まさに国内では絶対女王の名に相応しい戦いぶりを見せた。楽勝に見えた3日間だが、香港でのワールドカップ第2戦から帰国してすぐの連戦。「連日キツくて、前に出るまで一生懸命だった」と本音を話す。
決勝については「前に出た後は、もう自分のレースだと思ってしっかり踏み切った。絶対差されない自身があったので、ゴールまで駆け抜けました」と話すも「なかなか先行させてもらえないのがサンサンの特徴だと思っているので、今後はそういう所でもしっかり先行していけるように」とさらなる課題も。世界のレベルを体感して来た佐藤は、競輪ワールドシリーズに参戦するアンドリュースやファンデルワウらにも触れ「それを見たら(自分は)まだまだだと思うので見守ってください」とも。
年末のガールズグランプリ出場もこれで決定。寒さが一番苦手と話す佐藤は、今年のグランプリが福島のいわき平と聞いて「さむ〜い」と報道陣を笑わせつつ「しっかり寒さ対策の練習をして頑張ります」と気を引き締めていた。




オールガールズクラシック[GI]結果
| 着 | 車番 | 選手名 | 級班 | 着差 | 上りタイム |
|---|---|---|---|---|---|
| 1着 | 1 | 佐藤水菜(神奈川) | L1 | 9.7秒 | |
| 2着 | 6 | 太田りゆ(埼玉) | L1 | 1車身 | 9.7秒 |
| 3着 | 4 | 児玉碧衣(福岡) | L1 | 6車身 | 10.0秒 |
| 4着 | 5 | 山原さくら(山口) | L1 | 1車身1/2 | 9.9秒 |
| 5着 | 2 | 尾崎睦(神奈川) | L1 | 1/2車身 | 10.0秒 |
| 6着 | 7 | 柳原真緒(福井) | L1 | 微差 | 9.8秒 |
| 7着 | 3 | 鈴木奈央(静岡) | L1 | 3/4車身 | 9.9秒 |
あなたの自転車見せてください 〜W杯第2戦オムニアム金、内野艶和編〜
第21回目のバイクチェック。お迎えしたのは、先日のワールドカップ第2戦女子オムニアムで金メダルを獲得した内野艶和選手(福岡)。世界選手権2019ジュニアのポイントレースでアルカンシェル、アジアの中距離トラックでも数多くの金メダルを獲得。昨年からスイス籍ロードチームのNEXETIS(ネクセティス)に所属し、ジュニア時代からロードレースも走り続けるマルチレーサーだ。
実は筆者、以前内野選手が乗っていたダークグリーンラメのブリヂストンアンカーTR9が気になっていたのだが、当開催ではブラックのTS9になっている事に気付いた。その事を伝えると、2月9〜11日の平塚開催の時から変えたのだと言う。
TS9は「あまりネガティブな感じがなく、すごく乗りやすい」と話しつつ、カラーについてはレーシングブラックと赤白黒のレーシングカラーの2種しか選択肢がないため、「みんな一緒になると、どの自転車かわからなくなるので」と実用面も含め、ちょっぴり寂しい表情に。


ポジションは、フレームサイズをL、ステム長を120mmとし、ナショナルチームで駆るV-IZU TCM-3に近い姿勢を取れるようにしている。
TCM-3との違いについて聞くと「やっぱりフレーム、自転車自体の軽さが第一で、(TS9の方が)全然軽いです。あと、ハンドル周りの動きがTCMは少ししか曲がらないんですけど、180度くらいまで動くハンドルは新鮮と言うか「動くなあ」と言う感じで(笑)」実際TCM-3でも走っている時は全く問題ないそうだが、ハンドル角の差による横への動きやすさ等は競輪向きと感じているようだ。

ドライブトレインは、53✕14Tで3.79。「一番、マックスかけられるギアをかけてます。普段が競技で重たいギアを踏んでいるので」と話す。「クランク長は確か167.5mm…(クランクの刻印を見る)、あっ165だった(笑)。以前はもう少し長くて(おそらく167.5mm?)」他競技ではその特性に合わせて長さを変えており「トラック競技の時は167.5mmで、ロードは170mm…です、たぶん」と朗らかな笑いと共に教えてくれた。
また、自転車競技全般においてショートクランクの流行が来ている事は実感しているようで「競技も段々進化してくるんで、今後もどんどん短くなっていくんだろうなと予想はしています」


サドルはセッレイタリアSLR TM SUPERFLOW Lを使用。「私は穴開きサドルが好きで。前回使っていたサドルが廃盤になってしまうと聞きましたし、使っていてボロボロだったので、フレームを変えるのと同時に新しい物に変えました」少し固いなと思う部分はあるが、短距離であることも手伝って、乗っていてそんなに問題ないそう。
ホイールもフレームと同時に新しく変えた。そのハブは前後ともローフランジで、コグ取り付けのネジは片切り。「組んでもらっている方とか、師匠(藤田剣次選手(福岡、85期))と話して、自分の脚質に合う車輪を組んでもらいました。あんまり詳しくないんですけど」と笑う。
そしてタイヤはフロントがSOYOゴールドスター、リアにはRED RII。ホイール新調に合わせてタイヤ自体も新しいが、この組み合わせは以前からこのままだそう。


ここまで読んでおわかり頂ける通り、内野選手のバイクはほぼ全てが新しい状態だ。「比較がまだ出来ない状態ではあるんですけど。でも全体的にすごく気に入ってます」と締めてくれた。
最後にNEXETISでのロードレース活動について尋ねると、まだ確定ではないとしつつ、7月中か夏の間に一度走りに行く予定とのこと。当開催はGI本戦外のL級ガールズAと言う区分での参戦で、2日目の予選2(1着)と最終日の決勝(3着)ではジュニアの頃から日本ナショナルチームで共に走っていた岩元杏奈選手(宮崎)とのマッチアップも見られた。
取材中、終始朗らかにお話ししてくださった内野選手。突然のお願いに応じてくださり、ありがとうございました。


JKA協賛プレゼントキャンペーン第21弾
優勝選手サイン入りクオカード
恒例となりました、公益財団法人 JKA協賛によるプレゼントキャンペーン。今回も応募フォームにあるアンケートにお答えいただいた方の中から抽選で、大会オリジナルクオカード(500円分)が当たります。いつもはお一人様1枚のところ、今回は特別に2枚を1セットにして5名様に。セット2枚のうち1枚は、オールガールズクラシックを制した佐藤水菜選手の直筆サイン&日付入りです。奮ってご応募ください!

※ご応募は、お一人様1回限りとさせていただきます。複数回ご応募された場合は、抽選対象から除外となりますので、ご注意ください。
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