今年も「第63回朝日新聞社杯競輪祭・競輪祭女子王座戦」へやってきた。開催日程は11月19日(水)〜24日(月・休)。まずは前半3日間の女子王座戦を、決勝日を中心にお伝えしていこう。
舞台はもちろん競輪発祥の地・小倉競輪場。その施設たる北九州メディアドームは、前回訪れた前橋競輪場と同じく、全天候型のドームバンクだ。隣接する公園の銀杏並木が黄色に色づき、銀色屋根のドームに映えていた。

競輪祭・競輪祭女子王座戦の開催地・北九州メディアドーム。公園の銀杏の紅葉が美しい photo: Yuichiro Hosoda

北九州メディアドームの400mバンク。当開催はナイターのため、仕事終わりに行ってもレースを楽しめる photo: Yuichiro Hosoda
中でもひと際目立っていたのは、小倉競輪公式グッズ売り場の横に祀られていた、金色のかねりん。「金輪」と書いてかねりん(きっと本来の宛て漢字は「鐘輪」)。背景には「撫でるとご利益があると言われている」と書かれており、それを見つけた通りすがりの競輪ファン達が、優しく頭を撫でていく姿が何度も見られた。

メインエントランスでお客様を出迎える立体かねりん photo: Yuichiro Hosoda 
1階西エントランスにもかねりん photo: Yuichiro Hosoda

撫でるとご利益がある!?金のかねりん photo: Yuichiro Hosoda

かねりん行くところ、自然と子供たちが集まってくる photo: Yuichiro Hosoda 
選手撮影用にもかねりん、あります photo: Yuichiro Hosoda
一方で、場内では競輪あるいは競輪祭の歴史にも触れながら歩くことが出来る。昨年大会の記事では地元のレジェンド・吉岡稔真さんの記念館をご紹介したが、その一角では競輪発祥当時の機材や出走表などを見られる。また、4F周回通路では今年も競輪発祥70周年記念の展示が。常設としては、バンク側客席へと続くゲート手前の壁に競輪祭の歴史を紹介したフォトパネルもある。日本の戦後近代史とともに歩んできた競輪。小倉競輪場を訪れた際には、その一端にぜひ触れてほしい。
なお、昨年脳梗塞で倒れられた吉岡稔真さんは、リハビリを経て11月に解説者として復帰。当開催でも中野浩一さんらと共にレース解説する姿が見られ、SNS等も通じて多くのファンが帰還を喜んだ。

4F外周通路の一角にある「吉岡稔真記念館」。座右の銘「不動心」の文字が迎える photo: Yuichiro Hosoda

競輪初期の貴重な物品が収められたコーナー photo: Yuichiro Hosoda 
勝者に贈られた冠。競輪祭初代王者・山本清治さん(大阪)の寄贈品 photo: Yuichiro Hosoda

4階通路から客席へ向かうゲート横にある「競輪祭のあゆみ」 photo: Yuichiro Hosoda 
「なつかしの競輪祭」80〜90年代頃の競輪祭の様子を中心に展示 photo: Yuichiro Hosoda

発祥当時の小倉競輪場。ドーム前の三萩野公園芝生広場が、かつてこれが建っていた場所だ photo: Yuichiro Hosoda
迷いながら下に目をやると「お好み串」なるものが真っ先に目に入ってきた。お好み焼きが串物として食べられるとは!と言うことで、これをまず1本。オマケにちょっと贅沢な感じのカキフライ串も1本。これでビールが飲めたら最高だけど、仕事中につき断念。お好み串もカキフライも柔らかで食べやすく、毎度空腹MAXでお店に訪れる私は、ひと息つく間もなく完食。場内の撮影に再び出かけるのでありました。ごちそうさまでした。

ベテランのお姉様方に促され、ポーズを取ってくれたドリームの売り子さん photo: Yuichiro Hosoda 
オリジナリティ溢れるドリームのお好み串 photo: Yuichiro Hosoda

競輪祭女子王座戦の選手紹介に揃った決勝進出選手達 photo: Yuichiro Hosoda
最近負ける時の敗因を「内に詰まること」と評した仲澤春香(神奈川)は5番車。準決勝で同様の厳しい展開も3着。現ナショナルチームの先輩・佐藤を負かしてGI初優勝を掴み取れるか、期待がかかった。仲澤と同期の大浦彩瑛(神奈川)は、2回目のGI出場で決勝の舞台へ、3番車。梅川に次ぐ準決勝2着で4番車の那須萌美(宮崎)は、2年前のパールカップ以来の決勝となった。
準決勝は「決勝に乗る事を前提に、いい意味で我慢強く走った」と言う坂口楓華が6番車。こちらも悲願のGI制覇に意気込む。7番車には、準決勝4着から選抜された尾崎睦(神奈川)が入った。
舞台はもちろん競輪発祥の地・小倉競輪場。その施設たる北九州メディアドームは、前回訪れた前橋競輪場と同じく、全天候型のドームバンクだ。隣接する公園の銀杏並木が黄色に色づき、銀色屋根のドームに映えていた。


小倉の主役はかねりん? 競輪の歴史にも触れる場内
小倉競輪場は、とにかくかねりん推しが凄い。小倉の打鐘をモチーフにしたマスコットキャラクターだが、他の競輪場に比べると圧倒的に見かける数が多い。エントランスにはじまり、あちこちの案内板や旗などにもしっかり登場、場内でその姿を見ない場所はないほどだ。キッズの人気も高く、アリーナを歩くリアルかねりんを見つけるとハイタッチしたり抱きついたり。小倉競輪場きっての愛されキャラなのである。中でもひと際目立っていたのは、小倉競輪公式グッズ売り場の横に祀られていた、金色のかねりん。「金輪」と書いてかねりん(きっと本来の宛て漢字は「鐘輪」)。背景には「撫でるとご利益があると言われている」と書かれており、それを見つけた通りすがりの競輪ファン達が、優しく頭を撫でていく姿が何度も見られた。





一方で、場内では競輪あるいは競輪祭の歴史にも触れながら歩くことが出来る。昨年大会の記事では地元のレジェンド・吉岡稔真さんの記念館をご紹介したが、その一角では競輪発祥当時の機材や出走表などを見られる。また、4F周回通路では今年も競輪発祥70周年記念の展示が。常設としては、バンク側客席へと続くゲート手前の壁に競輪祭の歴史を紹介したフォトパネルもある。日本の戦後近代史とともに歩んできた競輪。小倉競輪場を訪れた際には、その一端にぜひ触れてほしい。
なお、昨年脳梗塞で倒れられた吉岡稔真さんは、リハビリを経て11月に解説者として復帰。当開催でも中野浩一さんらと共にレース解説する姿が見られ、SNS等も通じて多くのファンが帰還を喜んだ。






場内グルメはドリームのお好み串を
今年訪れた場内グルメは「お食事処ドリーム」。昨年お邪魔した「メディア食堂」のお隣にある。こちらも串物が充実。「オススメは何ですか?」と売り子のお姉様に尋ねると「何でもオススメ!好きなもの食べてね」とのお答え。迷いながら下に目をやると「お好み串」なるものが真っ先に目に入ってきた。お好み焼きが串物として食べられるとは!と言うことで、これをまず1本。オマケにちょっと贅沢な感じのカキフライ串も1本。これでビールが飲めたら最高だけど、仕事中につき断念。お好み串もカキフライも柔らかで食べやすく、毎度空腹MAXでお店に訪れる私は、ひと息つく間もなく完食。場内の撮影に再び出かけるのでありました。ごちそうさまでした。


佐藤水菜に新たな記録 競輪祭女子王座戦[GI]決勝
熱心なファンが詰めかけた金曜夜の小倉、危なげない走りで2連勝して1番車に収まったのは、10月に世界選手権女子ケイリンを2連覇した佐藤水菜。当開催は年間グランドスラムという新たな記録に王手をかけて臨むレースとなった。同じく2連勝で勝ち上がったのは、梅川風子(東京)。この大会の初代女王が2度目の戴冠を目指して2番車に。
最近負ける時の敗因を「内に詰まること」と評した仲澤春香(神奈川)は5番車。準決勝で同様の厳しい展開も3着。現ナショナルチームの先輩・佐藤を負かしてGI初優勝を掴み取れるか、期待がかかった。仲澤と同期の大浦彩瑛(神奈川)は、2回目のGI出場で決勝の舞台へ、3番車。梅川に次ぐ準決勝2着で4番車の那須萌美(宮崎)は、2年前のパールカップ以来の決勝となった。
準決勝は「決勝に乗る事を前提に、いい意味で我慢強く走った」と言う坂口楓華が6番車。こちらも悲願のGI制覇に意気込む。7番車には、準決勝4着から選抜された尾崎睦(神奈川)が入った。
出走表
| 車番 | 選手名 | 期別 | 級班 |
|---|---|---|---|
| 1 | 佐藤水菜(神奈川) | 114期 | L1 |
| 2 | 梅川風子(東京) | 112期 | L1 |
| 3 | 大浦彩瑛(神奈川) | 126期 | L1 |
| 4 | 那須萌美(宮崎) | 114期 | L1 |
| 5 | 仲澤春香(福井) | 126期 | L1 |
| 6 | 坂口楓華(愛知) | 112期 | L1 |
| 7 | 尾崎睦(神奈川) | 108期 | L1 |
7車が構え、先頭誘導員が彼女らの横を通過して号砲が鳴ると、Sを獲りに行ったのは6番の坂口楓華。那須と仲澤がその後ろを狙い、那須が内の優位を活かして2番手へ。仲澤の後ろは梅川、佐藤、大浦と続き、尾崎が最後方から徐々に前へと出ていった。
尾崎は梅川と佐藤の間の位置を欲しがるが、佐藤は譲らず。1周目を終えて1-2コーナーからバックストレッチにかけて、1つ車を進めると、梅川が車間を開けて尾崎がその前に収まった。

坂口楓華(愛知)がいち早く前に出てSを獲りに行く photo: Yuichiro Hosoda

尾崎睦(神奈川)が佐藤水菜(神奈川)の前を欲しがるも、佐藤は譲らず photo: Yuichiro Hosoda 
尾崎睦(神奈川)が佐藤水菜(神奈川)と併走しながら1周目を終える photo: Yuichiro Hosoda
しかし並びは落ち着くことなく、2センターから梅川が動き出す。残り2周回へと向かうコントロールラインへ差し掛かる頃には再び仲澤の後ろを取り返し、佐藤との間に尾崎を入れる形を作った。
その最初のコーナーを走る中、3番手の仲澤は、前の坂口と那須との車間を大きく開く。梅川も仲澤との間を空けて佐藤の出方と伺いながらバックストレッチを駆けていく。

梅川風子(東京)が車間を空けて尾崎睦(神奈川)を前に入れる photo: Yuichiro Hosoda 
坂口楓華(愛知)と那須萌美(宮崎)が後ろの出方を伺いながら赤板周回へと差し掛かる photo: Yuichiro Hosoda

坂口楓華(愛知)を先頭に赤板周回へと入っていく photo: Yuichiro Hosoda
先頭員が離れて鐘が打ち鳴らされると、先頭の坂口が加速。仲澤もそれに追従して坂口を捲りにかかる。後方では佐藤も踏み上げ、梅川を抜き去ると、直線で先頭に出た仲澤の後ろに追いつき、1コーナーに差し掛かる頃にはその仲澤も捲り切って先頭に立った。
だが、一旦離されたかに見えた仲澤がバックストレッチで巻き返し、再び佐藤との差を詰める。仲澤に前を渡した坂口と那須もこれに離れず着いて行き、熱戦の様相に場内の歓声がひと際大きくなった。

先頭誘導員が離れ、坂口楓華(愛知)が踏み出す。後ろでは佐藤水菜(神奈川)も動き出す photo: Yuichiro Hosoda 
仲澤春香(福井)を前に、レースは最終周回へ。佐藤水菜(神奈川)がその外から一気の捲り photo: Yuichiro Hosoda

佐藤水菜(神奈川)が先頭を駆ける。一旦交わされた仲澤春香(福井)も再び踏み上げる photo: Yuichiro Hosoda
しかし、その直後に歓声は悲鳴に変わる。3コーナーに入って佐藤の番手に入った仲澤が、佐藤の後輪の内に切れこみ、バランスを崩して落車を喫する。これが後続の坂口を巻き込み、その坂口に当たった尾崎、さらには大浦へと落車が連鎖。計4車が2センター手前で勝負から降りるアクシデントとなった。
一方でコース最内を走っていた那須と梅川がこれを免れる。4コーナー出口までに梅川が那須をかわして佐藤の背後を取ると、直線入ってすぐ外に持ち出し、佐藤を追い詰めるも1/4車輪及ばず。佐藤水菜が競輪祭女子王座戦の優勝を遂げ、年間グランドスラムと言う新記録を打ち立てた。

最終バックストレッチで後続を引き離す佐藤水菜(神奈川)。この後、仲澤春香(福井)が転倒し、計4名が落車する photo: Yuichiro Hosoda 
4コーナーの立ち上がり、梅川風子(東京)が外から佐藤水菜(神奈川)の横に迫る photo: Yuichiro Hosoda

梅川風子(東京)の猛追を退け、佐藤水菜(神奈川)が2年連続の女子王座に輝いた photo: Yuichiro Hosoda
梅川は上がりタイム11.7秒と、長く脚を使った佐藤の12.2秒に対して最後の勢いが勝っていただけに、悔しい敗戦。過失走行により落車するとともに、後続の落車の原因を作ったとして、仲澤は失格に。尾崎と大浦は擦過傷などを負ったものの、再乗して4、5着に入線した。
落車を含んだ決着だけに「みんな無事に完走して、(その上で)戦いたかったので、めちゃ悔しいです」と複雑な心境を吐露した佐藤。そんな中でも「みんなに支えてもらって決勝の舞台に立てたので、すごく嬉しい」と周囲への感謝は忘れなかった。
佐藤の次戦は、年間グランプリスラムを賭けて臨む地元・平塚でのガールズグランプリ。この一戦で全ての出場選手も決定。3年前の平塚で落車して終わったグランプリのリベンジを目指す。

佐藤水菜(神奈川)が賞金ボードを頭上に掲げる photo: Yuichiro Hosoda 
打ち解けた表情で、佐藤水菜(神奈川)が、元プロ野球選手の中田翔さんと記念撮影に応じる photo: Yuichiro Hosoda

美しいマゼンタのカラーテープが舞い、佐藤水菜(神奈川)を祝福する photo: Yuichiro Hosoda

観客の声援に手を振りながら表彰式から退場する佐藤水菜(神奈川) photo: Yuichiro Hosoda
尾崎は梅川と佐藤の間の位置を欲しがるが、佐藤は譲らず。1周目を終えて1-2コーナーからバックストレッチにかけて、1つ車を進めると、梅川が車間を開けて尾崎がその前に収まった。



しかし並びは落ち着くことなく、2センターから梅川が動き出す。残り2周回へと向かうコントロールラインへ差し掛かる頃には再び仲澤の後ろを取り返し、佐藤との間に尾崎を入れる形を作った。
その最初のコーナーを走る中、3番手の仲澤は、前の坂口と那須との車間を大きく開く。梅川も仲澤との間を空けて佐藤の出方と伺いながらバックストレッチを駆けていく。



先頭員が離れて鐘が打ち鳴らされると、先頭の坂口が加速。仲澤もそれに追従して坂口を捲りにかかる。後方では佐藤も踏み上げ、梅川を抜き去ると、直線で先頭に出た仲澤の後ろに追いつき、1コーナーに差し掛かる頃にはその仲澤も捲り切って先頭に立った。
だが、一旦離されたかに見えた仲澤がバックストレッチで巻き返し、再び佐藤との差を詰める。仲澤に前を渡した坂口と那須もこれに離れず着いて行き、熱戦の様相に場内の歓声がひと際大きくなった。



しかし、その直後に歓声は悲鳴に変わる。3コーナーに入って佐藤の番手に入った仲澤が、佐藤の後輪の内に切れこみ、バランスを崩して落車を喫する。これが後続の坂口を巻き込み、その坂口に当たった尾崎、さらには大浦へと落車が連鎖。計4車が2センター手前で勝負から降りるアクシデントとなった。
一方でコース最内を走っていた那須と梅川がこれを免れる。4コーナー出口までに梅川が那須をかわして佐藤の背後を取ると、直線入ってすぐ外に持ち出し、佐藤を追い詰めるも1/4車輪及ばず。佐藤水菜が競輪祭女子王座戦の優勝を遂げ、年間グランドスラムと言う新記録を打ち立てた。



梅川は上がりタイム11.7秒と、長く脚を使った佐藤の12.2秒に対して最後の勢いが勝っていただけに、悔しい敗戦。過失走行により落車するとともに、後続の落車の原因を作ったとして、仲澤は失格に。尾崎と大浦は擦過傷などを負ったものの、再乗して4、5着に入線した。
落車を含んだ決着だけに「みんな無事に完走して、(その上で)戦いたかったので、めちゃ悔しいです」と複雑な心境を吐露した佐藤。そんな中でも「みんなに支えてもらって決勝の舞台に立てたので、すごく嬉しい」と周囲への感謝は忘れなかった。
佐藤の次戦は、年間グランプリスラムを賭けて臨む地元・平塚でのガールズグランプリ。この一戦で全ての出場選手も決定。3年前の平塚で落車して終わったグランプリのリベンジを目指す。




競輪祭女子王座戦[GI] 結果
| 着 | 車番 | 選手名 | 級班 | 着差 | 上りタイム |
|---|---|---|---|---|---|
| 1着 | 1 | 佐藤水菜(神奈川) | L1 | 12.2秒 | |
| 2着 | 2 | 梅川風子(東京) | L1 | 1/4車輪 | 11.7秒 |
| 3着 | 4 | 那須萌美(宮崎) | L1 | 4車身 | 12.3秒 |
| 4着 | 7 | 尾崎睦(神奈川) | L1 | 落車再乗 | |
| 5着 | 3 | 大浦彩瑛(神奈川) | L1 | 落車再乗 | |
| 棄権 | 6 | 坂口楓華(愛知) | L1 | 落車棄権 | |
| 失格 | 5 | 仲澤春香(福井) | L1 | 失格過失走行(入線順位:4) |
ガールズグランプリ2025出場予定選手
| 選考順位 | 選手名 |
|---|---|
| 1 | 佐藤水菜(114期、神奈川) |
| 2 | 児玉碧衣(108期、福岡) |
| 3 | 久米詩(116期、静岡) |
| 4 | 梅川風子(112期、東京) |
| 5 | 尾崎睦(108期、神奈川) |
| 6 | 坂口楓華(112期、愛知) |
| 7 | 山原さくら(104期、山口) |
| 補欠 | 尾方真生(118期、福岡) |
あなたの自転車見せてください 〜2024パールカップ覇者・石井貴子編〜
当企画の第16回目は、ガールズケイリンで長年トップレーサーとして活躍を続ける石井貴子選手(106期、千葉)に、愛車のブリヂストンTR9をご紹介頂いた。石井選手は、2020年までガールズケイリンコレクション、ガールズケイリンフェスティバル、ガールズドリームレースと言ったビッグレースで優勝を重ねた後、昨年のGI・パールカップでは前を行く奥井迪選手(東京)をゴール前捉えて優勝(→当時の特集記事はこちら)。一時期「引退も考えた」と言う程の大怪我を乗り越えてのGI制覇は、本人のみならずファンの涙も誘った。

石井選手のTR9はSサイズ。黒のカーボンパターンにブルーのラインが映える。「私は青が好きで、集中もできるし、一番頑張れる色だなと言う感じがしています。ただ、気を抜くと全部青い小物とかになって、ちょっと病気かな?と思う時もあるんですけども」と笑う。
青の中でもちょっと濃いめが好きだと言うこの色、かつてチームスカイが駆ったピナレロDOGMAを意識したそう。「あの感じをこれに載せるにはどうしたらいいかな?となって、予備のフレームにマスキングテープを貼って一回この色で作ってみて、いろんな方向から写真を撮って、A4用紙3枚くらいに色々書き込んでブリヂストンに送りました」と実現の経緯を話してくれた。



また、同じように見える網目のカーボン地でもツヤの部分とマットな部分を変えてオーダーもしていると言う。チェーンのオイルがつくところはテカってしまうため、「ツヤツヤで」と注文。それも大変だったと話し「何やってんだかって感じですよね」と自分の拘りように照れ笑いを浮かべた。BSロゴもツヤありで変化を付けている。
サドル周りとハンドル周りは今年の夏頃から変更をしていると言う。昨夏のパリ五輪後、ナショナルチーム勢が戻って来てスピードが上がったことに加え、30代半ばを迎えた身体に応じた変化が必要と感じたそうだ。「大工事になってしまって、ちょっとシンドいんですけど、頑張っております」と石井選手。


シートピラーは、今までの前後2点固定式の物から左右2点固定式の物に変更。以前の物はフレームのラインから続く形でブルーのラインが入っていたが、これは市販そのままの状態で、デザインの統一感が出せず、ちょっぴり悔しそうに話す姿が印象的だった。
ステムは110mm。「本当は120を使いたいんですけど、フィジカルが追いついてなくて。これ(ハンドル)も370がついてるんです」将来的にはさらに遠く狭くしたいそうだが、体幹の保持力がより必要となるため、今は人に教わりながら強化している最中だと言う。


ホイールは前のスポークを結線し、後ろはフリー。石井選手はガールズケイリンが前輪バトン、後輪ディスクの時代にデビューしており、その推進力などに助けてもらっていたとしつつも、天候に合わせて変更する必要もあり、「発走やアップの途中で変えなくちゃいけないこともありました。ディスクも3タイプ。行ってみないとわからないと言うのがあったので、この方が安定して仕事がしやすいなと思います」
ギアは49✕13Tで倍数3.77。53✕14T(3.79)も4、5年使っていたようだが、今お世話になっている方に「これが合っているだろう」と言われて使ってみたら「なんで今までこっちにしてなかったんだろう」と発見があったと言う。クランク長は167.5mm。デビュー当時は165mmで、そこから今の長さにして随分経つようだ。


チェーンにはHKKベルテックスを奢る。マイルドなのが気に入っているそうで「ギアもマイルド(デュラエース)。(スギノ)禅は見た目カッコいいんですけど、硬さが出ちゃうんで、非力な私がなんとか乗れるように」と気を配る。
石井選手は昨年1月に通算300勝を達成すると、その後も勝利を重ね、当開催終了時点で369勝、優勝回数96。度重なる怪我にも挫けることなく、自身の身体や自転車のデザインやセッティングへの探究心は溢れんばかり。和装も似合う大和撫子は、まだまだガールズケイリンの第一線で活躍を見せてくれそうだ。石井選手、レース後に長い時間お話し頂き、ありがとうございました。


佐藤水菜の偉業達成を経て、次回は舞台同じく男子のGI・競輪祭へ。6日間にわたる戦いの末に、栄冠を掴むのは誰か?KEIRINグランプリへの全ての出場権が決まる重要な一戦をレポートする。
JKA協賛プレゼントキャンペーン第17弾
競輪祭・競輪祭女子王座戦 優勝選手サイン入りクオカード
公益財団法人 JKA協賛によるプレゼントキャンペーン。応募フォームにあるアンケートにお答えいただいた方の中から、 大会オリジナルクオカード1枚(500円分)を抽選で5名様にプレゼント。競輪祭女子王座戦優勝の佐藤水菜選手(2枚)と競輪祭優勝の阿部拓真選手(3枚)の直筆サイン入り。奮ってご応募ください!

※どちらの選手のサインかは、お選び頂けません。
※ご応募は、お一人様1回限りとさせていただきます。複数回ご応募された場合は、抽選対象から除外となりますので、ご注意ください。
※当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。電話やメールでの当選結果のご質問にはお答えできませんので、ご了承ください。
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提供:公益財団法人 JKA text&photo: Yuichiro Hosoda