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小倉は11月21日(金)をもって「競輪祭女子王座戦」が幕を閉じ、ファンの注目は2025年最後のGI「朝日新聞社杯競輪祭」へと移行。11月22日(土)〜24日(月・休)は、3連休とあって、より多くのイベントや出店がなされ、会場が賑わった。

KEIRINグランプリへの出場権を賭けた最後の戦いでもあり、選手達にいつも以上の緊張が感じられる競輪祭だが、そこはそれ。その名の通りお祭りらしく、バンク内のアリーナを中心に、キッズは元気に、大人も和やかに楽しんでいたイベントやブースの様子をご紹介していこう。

北九州メディアドームには、昨年よりさらに多くの観客が3連休初日から詰めかけた photo: Yuichiro Hosoda

スーパーカーにプロアスリート 大人も子供も多彩なイベントを満喫

そんなわけで、やってきましたアリーナへ。フロアを見渡すと、アスレチックやブートキャンプで遊べるキッズランド、ミニ四駆の工作教室&走行会ほか、多くのブースや休憩コーナーが設置され、向こうにはそびえ立つふとももバルーンも。競輪界のトップ選手のデータがインプットされたバーチャルライバルとのタイムトライアル「ふとももライド」も併設され、人が訪れては挑む姿が見られた。中にはハロン10秒台の猛者も。

寬仁親王牌でも登場した「ふとももバルーン」と「ふとももライド」がここにも photo: Yuichiro Hosoda
親子で組み立てたミニ四駆を子供たちが走らせていた「ミニ四駆 工作教室&走行会」 photo: Yuichiro Hosoda


マッサージコーナーも登場。私もやってもらおうか迷いました… photo: Yuichiro Hosoda
22日(土)に出展していたパルクール公園。安全な器具を用いて、子供たちが楽しめるようになっていた photo: Yuichiro Hosoda


2センター側に広く設けられたスペースでは、スポーツを学び楽しむイベントが連日開催。22日は人気上昇中のスポーツ、パルクールの動きを楽しめる公園が設営され、子供達が飛んだり跳ねたり。

23日になると、東京五輪卓球の混合ダブルス金メダリスト・水谷隼さんが卓球トーク&ワンポイント実演。ラリーではマイクを手にしたまま球を打ち返し続けたり、チキータを披露して子供達を驚かせると、24日にはプロ野球選手の前田健太投手と福岡ソフトバンクホークスOBの馬原孝浩さんが野球教室に登場。キャッチボールやノックの仕方などを実演や身振り手振りを交えて伝授。各競技の憧れの人を前に、子供達の目は終始輝いていた。

これと繋がるようにドーム前の広場にも各種イベントや飲食ブースが。ここでも多くの人達が行き交い、ドーム一帯は遊園地に早変わり。秋晴れの空の下、笑い声があちこちから聞こえ、緩やかに時間が流れていた。

マイクを片手に基本のラリーを披露した水谷隼さん photo: Yuichiro Hosoda
前田健太投手と福岡ソフトバンクホークスOBの馬原孝浩さんが野球教室に登場 photo: Yuichiro Hosoda


22日、ばんえい競馬のばん馬・ハクウンリュー号が引く馬車に乗って、ゆったりとした時間を楽しむ皆さん photo: Yuichiro Hosoda
23日のドーム前広場には、何台ものスーパーカーが集合。子供達はシートに座ることも出来た photo: Yuichiro Hosoda


肉!コーヒー! 地元競輪選手のお店を巡る

さて、筆者はお腹が空きました。事前に仕入れていた情報から、地元の原田礼選手(福岡、90期)が出店するレイチェルキッチンへ。レイチェルは原田選手のニックネームだ。ここのメニューは肉丼1600円、ただ1点のみ。その潔さやヨシ!

原田選手が肉を焼く傍で「美味しい肉はいいですよね」と話しかけると「肉の塊は、幸せの塊です!」名言頂きました。肉の質や焼き加減は、間違いなしのお値打ち。売上はチャリティーでこども食堂に寄付するそうだが、「お金だと何に使われるかわからないんで」と肉を直接寄付しているそう。来年3月の防府GII・ウィナーズカップでは、ビッグマンこと藤井優希選手(山口、125期)とタッグを組んで出店するそうだ。

レイチェルキッチンを出店していた陽気なイケメン、原田礼選手(福岡)。「肉の塊は、幸せの塊です」 photo: Yuichiro Hosoda
レイチェルキッチンの肉丼。このボリュームと焼き加減、間違いなし photo: Yuichiro Hosoda


別所英幸選手(福岡)営むBENNY'S COFFEEで、今年もホットアメリカーノを頂く photo: Yuichiro Hosoda
「お店に来られない方向けに」とドリップバッグも販売。種類が豊富! photo: Yuichiro Hosoda


お次はもうひとつの競輪選手のお店、昨年も訪れた別所秀幸選手(福岡、83期)の「BENNY'S COFFEE」へ。原田選手とも仲が良く、私がレイチェルキッチンを訪れている時に別所選手もやってきて、しばしお話しさせて頂いた。別所選手もレースで勝つ度に保育園などに絵本を寄付する活動を行っている優しき競輪選手だ。

昨年は膝の手術後で、選手活動が出来ない悔しさも滲ませていた別所選手だが、今年1月に戦列復帰し、9月の静岡開催では9年半ぶりの優勝を飾っている。こちらではホットアメリカーノを頂いてホッコリ。出店中は、これを毎日違う豆で抽出すると言う拘りっぷりも。実店舗も順調で、近々ロースタリーもオープン。コーヒー好きの競輪選手は数多くも、ここまでやり切っている方は別所選手以外いないのでは!?

もちろん会場では、常設店舗と共に様々な飲食ブースが出店。多くの人達が各所で舌鼓を打ちながら競輪やイベントを楽しむ姿が見られ、決勝が近付くにつれてバンクへ向かう人達も増し、場内はより高い熱気に包まれていった。

最終日のお昼ご飯は「TIM TAC」のタコライスを頂きました photo: Yuichiro Hosoda
客足が途切れぬ人気を博していたタコライスのキッチンカー「TIM TAC」 photo: Yuichiro Hosoda


日没後の北九州メディアドーム photo: Yuichiro Hosoda

決勝時刻が近づくにつれ、場外の人の往来も活発に photo: Yuichiro Hosoda
外のグルメコーナーも賑わう photo: Yuichiro Hosoda


終盤のレース、観客席も人で埋まってきた photo: Yuichiro Hosoda

その全てがサプライズ 阿部拓真がGI初V 競輪祭[GI]決勝

6日間累計で6万人を超える来場者を記録した競輪祭・競輪祭女子王座戦。そのラストを飾る競輪祭決勝に、9名の選手が出揃った。KEIRINグランプリ出場権もかかるこのレース。獲得賞金も絡み、連日誰が残る枠を掴むか複雑な状況となっており、GP出場圏内ギリギリに居た南修二(大阪)や、決勝の自身の順位や上位関係次第でもGP出場が決まる松本貴治(愛媛)は、ファンの気持ちもヤキモキさせていた。

今回は各選手の脚質や思惑もあり、各地区同士で連携したのは、1番車・古性優作(大阪)と4番車の山田久徳(京都)のみ。北日本の6番車・阿部拓真(宮城)は、5番車・吉田拓矢(茨城)との107期の同期コンビを結成し、8番車の渡部幸訓(福島)は、南関東の3番車・松井宏佑(神奈川)に着いた。

さらには九州の2人も別線を選択。2番車のベテラン荒井崇博(長崎)は9番車の松本貴治(愛媛)へ。山田英明(佐賀)は単騎とし、7番車に入った。
出走表
車番 選手名 期別 級班
1 古性優作(大阪) 100期 SS
2 荒井崇博(長崎) 82期 S1
3 松井宏佑(神奈川) 113期 S1
4 山田久徳(京都) 93期 S1
5 吉田拓矢(茨城) 107期 S1
6 阿部拓真(宮城) 107期 S1
7 山田英明(佐賀) 89期 S1
8 渡部幸訓(福島) 89期 S1
9 松本貴治(愛媛) 111期 S1
各車構えた後レースがスタートすると、2番車の荒井と6番車の阿部が前を狙って出る。荒井が頭を取ると、阿部は2番手に。古性は横を見ながら3番手に引き、松井が4番手、連携する渡辺が5番手、単騎の山田英はその後ろへ。

2センターにかかる頃、そのさらに後ろから上がって行った山田久が古性の後に着き、近畿2車が並ぶ。最後方からは松本と吉田が連なって前に上がっていく。そうして2周回目となり、1センターで先頭を行く荒井の前に松本が、阿部の前に吉田が入る。これで並びが落ち着き、松本、荒井、吉田、阿部、古性、山田久、松井、渡部、山田英の順で一列となった。

積極的にSを取りに行ったのは2番車の荒井崇博(長崎) photo: Yuichiro Hosoda
外から松本貴治(愛媛)と吉田拓矢(茨城)が上がってきて最初の周回を終える photo: Yuichiro Hosoda


2周回する間に並びが完了。1本の隊列のまま赤板周回まで向かっていく photo: Yuichiro Hosoda

2周目を終え、3周目を過ぎ、青板の4周目途中までこのままレースが進むと、3コーナーから動いたのは列の5番手にいた松井。渡部を連れて上がると、そこへ山田英も着いて行く。直線へ向いたところで古性と山田久の近畿コンビもこれに反応し、山田英の後ろを取った。

徐々に進出した松井は、残り2周回の赤板へ入ると同時に先頭の松本を交わす。同時に先頭誘導員が離れると、その松井よりも先に踏み込んで行ったのは古性。外から松井に被せて先頭に出ると、山田英、山田久も後に続き、松井は車を下げた。

2コーナーを抜けバックストレッチで仕掛けて行ったのは、吉田と阿部の同期コンビ。向こう正面途中で、一気に前の3人を飲み込む。しかし、ジャンが鳴り出すと同時に駆けたのは松本。3-4コーナーで勢いよく前を捲って行き、直線では続く荒井とともに先頭へ踊り出た。

青板3コーナー付近から松井宏佑(神奈川)が渡辺幸訓(福島)を連れて上がってくる photo: Yuichiro Hosoda
松井宏佑(神奈川)が前に車を出す中、残り2周に入ってすぐ先頭誘導員が離れる。 photo: Yuichiro Hosoda


バックストレッチで古性優作(大阪)が先行。その外から吉田、阿部の同期コンビが前へと進出してくる photo: Yuichiro Hosoda
前に出た松本貴治(愛媛)と荒井崇博(長崎)が最終周回への直線へ入る。吉田拓矢(茨城)は後ろの様子を窺う photo: Yuichiro Hosoda


勝負の最終周回、前を行く松本はバックストレッチも先頭。ここから外へ持ち出して捲りを放ったのは吉田。古性もやや遅れて加速し、阿部の横に並びかけていく。

3コーナーで松本の勢いが衰えると、吉田を外へと牽制しながら、荒井がその番手から発進、2センターで先頭に立つ。そこへ続いたのは内に車を差し込んだ山田久。その外の阿部も、吉田から切り替えて素早く荒井の番手を取った。

直線手前、荒井が前を行く中、後方では渡部が内で粘る松本の後輪に触れて転倒。このタイミングで荒井の後ろから阿部が外へ持ち出す。内にいた山田久は前が詰まる。視界が開けた阿部は全開でもがくと、内を行く荒井を残り10mを切って捉えきる。松井は大外から猛追するも届かず3着まで。阿部拓真が荒井崇博を差し切って競輪祭の優勝を決め、天に拳を突き上げた。

ハイスピードで松本貴治(愛媛)が2コーナーを立ち上がっていく photo: Yuichiro Hosoda
吉田拓矢(茨城)が外から捲りを打つも、前には出切れぬまま3コーナーへ突入 photo: Yuichiro Hosoda


先頭に立った荒井崇博(長崎)に、阿部拓真(宮城)が番手をスイッチ photo: Yuichiro Hosoda
荒井崇博(長崎)が先頭で直線へ。その外からは阿部拓真(宮城)が伸びてくる photo: Yuichiro Hosoda


阿部拓真(宮城)が末脚鋭く荒井崇博(長崎)を差し切って、GI初優勝 photo: Yuichiro Hosoda

ゴール後すぐに勝利を確信し、阿部拓真(宮城)が拳を振り上げる photo: Yuichiro Hosoda

決勝前の競走得点は他の選手が111点以上の中、105点台と出走選手中最も低かった阿部拓真。GI決勝はもちろん準決勝進出も初めてで、グレードレースを初優勝し、賞金ランキングは50位以下から13位へと一気に浮上。三連単は504通り中504番目の最低人気。何よりも、この勝利でKEIRINグランプリ出場権を手にすると同時に来年のS級S班への昇格が決定した。

「夢ですか、これは?本当に夢見心地です。自分も驚いてますけど、みなさんが一番驚いているんじゃないですか」「(吉田)拓也がいい仕掛けをしてくれて、チャンスを作ってくれたので本当にありがたかったです。荒井さんを差したのがわかったので、ガッツポーズは自然と出ました」とサプライズづくしのレースを振り返った。

表彰式後の記者会見では「賞金の使い道は?」と聞かれ「賞金5000万円て、今知りました。9着の賞金しか見てませんでした」「グランプリを何日にやるかも分かってません」など、ユーモア溢れる答えを連発。会見場を何度も笑いで湧かせた。

この結果を受け、KEIRINグランプリの出場予定者も全て決定。南修二が賞金ランク8位に踏みとどまり、初の出場権を確定。松本貴治は賞金ランク9位も、阿部の優勝と自らの着順(6着)によって南を逆転ならず、補欠へ回ることとなった。

阿部拓真(宮城)の優勝を祝い、黄金色のテープが舞う photo: Yuichiro Hosoda

朝日新聞社杯を手に、笑顔を見せる阿部拓真(宮城) photo: Yuichiro Hosoda
阿部拓真(宮城)が、かねりんと記念撮影 photo: Yuichiro Hosoda


北日本の仲間達に高々と胴上げされる阿部拓真(宮城) photo: Yuichiro Hosoda
競輪祭[GI] 結果
車番 選手名 級班 着差 上りタイム
1着 6 阿部拓真(宮城) S1 11.2秒
2着 2 荒井崇博(長崎) S1 3/4車輪 11.4秒
3着 3 松井宏佑(神奈川) S1 1/2車輪 10.8秒
4着 4 山田久徳(京都) S1 1/4車輪 11.0秒
5着 7 山田英明(佐賀) S1 3/4車輪 11.2秒
6着 9 松本貴治(愛媛) S1 1車身1/2 11.7秒
7着 1 古性優作(大阪) SS 1車身 11.5秒
8着 5 吉田拓矢(茨城) S1 3/4車輪 11.7秒
失格 8 渡部幸訓(福島) S1 失格過失走行(落再入 入線順位:9)
KEIRINグランプリ2025出場予定選手
選手名 級班 出場回数(出場した場合)
脇本雄太(94期、福井) SS 4年連続7回目
吉田拓矢(107期、茨城) S1 4年ぶり2回目
寺崎浩平(117期、福井) S1 初出場
嘉永泰斗(113期、熊本) S1 初出場
阿部拓真(107期、宮城) S1 初出場
古性優作(100期、大阪) SS 5年連続5回目
眞杉匠(113期、栃木) SS 3年連続3回目
郡司浩平(99期、神奈川) SS 2年連続6回目
南修二(88期、大阪) S1 初出場
【補欠】松本貴治(111期、愛媛) S1 初出場

あなたの自転車見せてください 〜2021ヤングGP王者・小原佑太編〜

次々と競輪界のトップレーサーにご登場頂いている当コーナー(本当にありがとうございます!)。第17回目は、2024年パリ五輪のオリンピアン、日本ナショナルチームでも活躍中の小原佑太選手(青森、115期)にピストをご紹介頂いた。

小原選手は2021年のヤンググランプリで優勝すると、2024年アジア選手権男子チームスプリントで金、パリ五輪では男子チームスプリントで5位入賞し、42秒078で日本記録を更新するなど、若くして多くの実績を挙げている。

日本ナショナルチームでも活躍中の小原佑太選手(青森) photo: Yuichiro Hosoda

そんな小原選手のフレームは、ダークメタルグレーにブラックロゴやワンポイントカラーが映えるブリヂストン。昨年、日産GT-Rを購入してビルダーさんに写真を送り、それに合わせたカラーリングで制作してもらったそうだ。

見た目にも均整が取れたフレームだが、元々競技メインのポジションで、それに近いのだとか。競輪と競技は踏み方も乗り方も違うため、今はそこをどう競輪のフレームに落とし込むか悩んでいると言う。

GT-Rのダークメタルグレーをメインカラーに、ブラックとイエローがバランス良く配されたブリヂストンのフレーム photo: Yuichiro Hosoda

GT-Rのブレーキキャリパーのイエローが施されたフォークエンド photo: Yuichiro Hosoda
クランクの隙間などからチラリと見える赤いBBハンガーが粋。チューブはカイセイの8630Rダブルバテッド photo: Yuichiro Hosoda


詳しく聞くと「競輪学校(現・日本競輪選手養成所)の時やデビューした時、これより少し小さめのフレームに乗っていました。競技の方がギアが重いので大きく乗らないといけなかったので、その影響から、大きく乗ることが正しいと思っていた時期がありました。

ただ、競輪だと身体が当てられたりと横(の動き)が結構大きいですし、単純に疲れが早く来たりもするので、もっと競輪の方にシフトしていかないと(いけない)。なので、今後これをベースに少し小さく作ってみようと思ってます」と明瞭な答えが返ってきた。フォークは、競技でも縦に踏むことが多いため、横に潰して縦剛性を重視している。

350mm幅のハンドル。ステム長は120mm photo: Yuichiro Hosoda
白のカシマックス ファイブゴールド7に跨る。チューブの繋ぎは、ブラックのラグがアクセントに photo: Yuichiro Hosoda


ステムは「色んな先輩方から自転車と相性がいいのが120〜130くらい」と伝えられ120mmとし、ハンドル幅は350mmに。規定上の一番狭いハンドル(340mm)にしない理由は、競技用のカーボン製なら力がそのまま自転車に伝わるが、鉄になると力が逃げる部分があり、どうしても肘がパタパタ動いたりしてしまった事。そこで肩幅に近い所で肘が開かない物を探り、350mmに落ち着いたのだと教えてくれた。

「競輪学校の時からセブンを使っていました」と言うサドルは、カシマックス ファイブゴールド7。グリップも大学生の頃からソーヨー ハイグリップ。いずれも長年慣れ親しんだ製品を使い続ける。しかし、サドル周りのポジションについては、踏み込んだ後で楽に回せる位置が見つかっていないそうで、こちらもまだ手探りの様子。

続いてはギア周り。クランク長は165mmとし、チェーンリングとコグの組み合わせは55✕14T。競技の方は大ギアと言われる前のギアが大きいものを使っているため、競輪でも規定の中で一番大きな物を選んでいるようだ。「BBハンガーも下がっているので、ギアを付けた時にチェーンが真横に動くようになればいいかなと試しています」と思わぬ拘りも聞けた。

165mmクランクに、スギノ禅55T photo: Yuichiro Hosoda

リアエンドもイエローに。14TコグにMKSのチェーン引き photo: Yuichiro Hosoda
ペダルはMKS SUPREME photo: Yuichiro Hosoda


チェーンについては色々試した末の、D.I.Dシルバーチェーン。当たりも軽く、柔らかすぎず硬すぎず、一番合っていると語る。足周りは、シューズがボントで、クリートやトゥークリップもそれに合わせてセット。これに馴染んできていることもあり、それほどいじらず今に至っているそうだ。

当開催最終日の小原選手は、第1レースのS級一般に出場。終始先頭に立ち、積極的なレースを見せて見事1着。目の前でさすがの先行力を見せてくれた。取材最後に過去の取材例を挙げながら「フレームのカラーリングも選手によって様々あるのが良いですよね」と振ると「競輪の面白さはそこにもありますよね」と笑顔で頷いた。小原選手、急なお願いにもかかわらず真摯にご対応くださり、ありがとうございました。

フレームやセッティングについて詳しく話してくれた小原佑太選手(青森) photo: Yuichiro Hosoda
最終日第1レースのS級一般では自慢の先行力を見せ、後続を振り切って勝利 photo: Yuichiro Hosoda


愛車を手に、しゃがみポーズでの撮影にも応じてくれた小原佑太選手(青森) photo: Yuichiro Hosoda

JKA協賛プレゼントキャンペーン第17弾
競輪祭・競輪祭女子王座戦 優勝選手サイン入りクオカード

公益財団法人 JKA協賛によるプレゼントキャンペーン。応募フォームにあるアンケートにお答えいただいた方の中から、 大会オリジナルクオカード1枚(500円分)を抽選で5名様にプレゼント。競輪祭女子王座戦優勝の佐藤水菜選手(2枚)と競輪祭優勝の阿部拓真選手(3枚)の直筆サイン入り。奮ってご応募ください!

サインの後、にこやかに撮影に応じてくださった佐藤水菜選手(神奈川) photo: Yuichiro Hosoda
嬉しそうな表情でサインを入れたQUOカードを手にしてくれた阿部拓真選手(宮城) photo: Yuichiro Hosoda


応募締切:2025年12月10日(水)

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どちらの選手のサインかは、お選び頂けません。
ご応募は、お一人様1回限りとさせていただきます。複数回ご応募された場合は、抽選対象から除外となりますので、ご注意ください。
今回と前回の競輪祭女子王座戦の記事は、同じキャンペーンとなります。重複応募にご注意ください。
当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。電話やメールでの当選結果のご質問にはお答えできませんので、ご了承ください。
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提供:公益財団法人 JKA text&photo: Yuichiro Hosoda