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6月22日(日)の岸和田競輪場、3日前のパールカップに続き、この日も快晴。6日間にわたる東西地区の戦いを決する高松宮記念杯競輪の決勝が行われた。今回はJ SPORTSのロードレース実況やツール・ド・フランスに関する著書の出版などで活躍する小俣雄風太さんをゲストライターとしてお招きし、いつもとは違った視点でのレポートを書いて頂いた。5月の日本選手権競輪を最後に引退されたGI 9勝のトップレーサー、平原康多さん(元87期、埼玉)のトークショーの模様もお届けする。

J SPORTSのロードレース実況や著書「旅するツールドフランス」の出版など、多方面で活躍する小俣雄風太さん photo: Yuichiro Hosoda

湿度が高く、雲が空全体に薄くかかった、この日の岸和田競輪場 photo: Yuichiro Hosoda

小俣雄風太が見た岸和田けいりん ――ああ、日本にもツールはあった

2005年に現地でツール・ド・フランスを観て、すっかりこの競技に魅了された。競技、というのは正しい表現ではないかもしれない。単純なレースの結果よりも、沿道に集う人々や報道のあり方、会場に満ちる熱気というものに惹きつけられていたからだ。だから競技と言うより、文化という言葉の方がしっくりときて、自転車レースは文化なのだと信じるようになった。

そんな信念とともに自転車レースを観てきたら、いつしかそれが仕事になった。幾度の現地観戦を経て、2022年からは毎年ツール・ド・フランスを全日程取材と称して追いかけている。そこで毎回実感するのは、やはりツールはフランスの文化であるということだ。

競輪場を訪れたことはあるが、ちゃんとレースを観に来たのは始めて。 photo: Yufta Omata

そんな日々の中で「日本にはツール・ド・フランスのような自転車文化が無い」という言説をしばしば見かける。むしろ自分自身もそこに与して同様の発言をしたことも少なくない。しかし、――まったく思いがけないことだったのだが――、岸和田競輪場で一日を過ごした後で、気づいたことがある。

「ああ、日本にもツールはあったんだ」

初めて競輪場を訪れたのはもう10年以上も前のことで、平日の地方の競輪場は人もまばらだった。熱心なファンが金網越しに、怒号とも歓声ともつかない言葉を選手にかけていたことが思い出される。それはどこか、寂しさを覚える光景だった。

しかしこの日、岸和田競輪場にはまったく別の光景が広がっていた。そこには人、人、人。GIレースである高松宮記念杯の決勝が行われるとあって、想像を遥かに超える人の入りだった。

スタートしていく選手を見ようと観覧席には人垣ができる。最前列で見るなら場所取りが必要。 photo: Yufta Omata
決勝出場選手のプレゼンテーション。大声援が各選手に送られる。多くを語らない美学ゆえか、競輪選手の言葉はリップサービスよりも実直なものだったことが印象に残る。 photo: Yufta Omata


選手をひと目見ようと何重にもなる人垣、選手の通過とともに動く首、自転車を口実に休日を楽しみに来た家族連れ、推しの選手を応援するために遠路はるばるやってきたファン、ビールを手にした人々の紅潮した表情と陽気な会話、そして選手たちの真剣勝負……それはすべて、ツール・ド・フランスの沿道で見ることができるものと同じなのだった。

まだ決勝までは時間がある中のレースだが、観客の数は増える一方。自転車選手への熱い視線は、ツールも競輪も変わらない。 photo: Yufta Omata

自分の中でツール・ド・フランスと競輪は自転車における対極に位置するものであったのだが、こんなにも共通点が多いとは。もちろん競技の種目やルールは違うけれど、そのイベントを取り巻く空気は意外なほどに似ている。そしてその空気を生み出すのは、会場にいる人々なのだ。どんな人が、今日、この岸和田競輪場にいるのかが気になった。

会場をざっと見渡すと、まさしくそこにいるのは老若男女。車券売り場(何箇所もあるが常に人で溢れていた)には年配男性が多く、競技場脇の飲食ブースや出し物コーナーには家族連れが多いなど濃淡はあるが、観戦席に目をやるとそこにいるのは多種多様な人々だ。若い男女のグループがいれば、女性2人組、あるいは親子も。一人で来ている人もいるが、連れ合いで来ている人はみな楽しそうだ。

決勝。観覧席は満席でみな立っている。競輪場が一体となる、怒涛のような瞬間。 photo: Yufta Omata

選手の名前入りのタオルを掲げて応援していた若い女性2人は、静岡から来たのだという。この日7Rを走った恩田淳平選手のファンで、YouTubeの選手紹介動画をきっかけに競輪観戦を始めて5年ほど。その魅力を「応援の声が直接選手に届くこと」と語る。2人の関係を尋ねると、「姉妹です」とのこと。楽しそうにしている姿に、こちらの心も温まった。

日本各地からこうしたファンが訪れるとあって、開催地である岸和田の人々も、地元を知ってもらおうと「だんじり」を出展していた。この街で生まれ育った人々にとって、競輪場の存在は極めて身近なものでもある。60代になろうかという男性3人組は、少年時代を思い返して、「娯楽の少なかった昔は今よりももっと人が多くて、競輪の開催日には駅で人が下りられないくらいだった。勝ったおっちゃんは駅前で酒盛りをしとったな(笑)」と目を細めた。

有料観客席でも1レースを観戦。こちらはレースをじっくり観戦したい人たちが多いようで落ち着いた雰囲気。空調も効いていて、グループで楽しんでいる人たちも多かった。いい休日の過ごし方だと思った。 photo: Yufta Omata

過去も現在も、人々の生活に関わり、その記憶に残るもの。それを文化と呼ぶならば、競輪はまさしく日本の文化であって、それはツールがフランスの文化であることと軌を一にする。

会場の誰もが待ちわびた決勝。そのスタート前の緊張感と、スタートしてからの歓声の大きさ、そしてフィニッシュの瞬間にピークに達する場の空気感に鳥肌が立った。個人的にはトラックナショナルチームの活躍で知られる脇本雄太や太田海也、深谷知広といったトラックスターの走りを間近に見ることが出来て嬉しかった。

選手たちは息を切らしながら退場していく。勝者はひとりだが、たとえ勝てなくとも内容が讃えられることもある。そのあたりもロードレースに近い。決勝の寺崎浩平(手前)はその一人。 photo: Yufta Omata

表彰式の後、優勝者インタビューが終わる頃になると競輪場の人もまばらになった。スタッフが淡々と撤収作業するその閑散とした雰囲気もまた、ツールのフィニッシュ後の街を思い出させた。怒涛のような瞬間のあとには静寂がやってくる。

日本には競輪という厚みある自転車文化がある。静かな競輪場でそのことを噛み締めたのだった。

先程までの熱狂が嘘のように静まり返る岸和田競輪場。75年の長きにわたり、こうして自転車レースが続けられてきた。 photo: Yufta Omata

脇本雄太が二度目の制覇 高松宮記念杯競輪[GI] 決勝

今年前半の特別競輪を締めくくる形となる高松宮記念杯競輪、暑さをものともせずに全てのスタンドを観客が埋め尽くし、夕刻、そのスタートを待った。

1番車は昨年のグランプリウィナー古性優作(大阪)。南関東の前を務める深谷知広(静岡)が2番車。3番車・清水裕友(山口)は、同地区の4番車・太田海也(岡山)と並んだ。

1番車の古性優作(大阪)。地元の声援を一手に受ける photo: Yuichiro Hosoda
南関東の前を務める2番車・深谷知広(静岡) photo: Yuichiro Hosoda


二次予選特別選抜である東の青龍賞を勝った郡司浩平(神奈川)と、西の白虎賞を勝った脇本雄太(福井)。決勝は5番車と7番車 photo: Yuichiro Hosoda

5番車は、開催4日目の二次予選特別選抜・東の青龍賞を勝ち、準決勝も2着でここへ進んだ郡司浩平(神奈川)。 当開催補欠から繰り上がり、その郡司を準決勝で2着に沈めて勝利、波乱を演じた末木浩二(山梨)が単騎6番車。

脇本雄太(福井)は西の白虎賞を含め、4戦全勝で勝ち上がり、7番車に。8番車に南関東3番手の松谷秀幸(神奈川)、9番車に近畿の先頭を任された寺崎浩平(福井)が入った。

年初に患った肺血栓から復活、決勝に歩を進めた清水裕友(山口)が3番車に photo: Yuichiro Hosoda
2023競輪祭以来のGI決勝進出を決めた4番車・太田海也(岡山) photo: Yuichiro Hosoda


準決勝で郡司浩平を下した末木浩二(山梨)が6番車 photo: Yuichiro Hosoda
GIIウィナーズカップ準決勝で微差の4着となり決勝進出を逃した松谷秀幸(神奈川)が悔しさを晴らし、8番車で優出 photo: Yuichiro Hosoda


近畿の先頭を務める9番車・寺崎浩平(福井) photo: Yuichiro Hosoda
横断幕の波を縫ってバンクに上がってくる決勝出場選手達 photo: Yuichiro Hosoda

車番 選手名 期別 級班
1 古性優作(大阪) 100期 SS
2 深谷知広(静岡) 96期 S1
3 清水裕友(山口) 105期 SS
4 太田海也(岡山) 121期 S2
5 郡司浩平(神奈川) 99期 SS
6 末木浩二(山梨) 109期 S1
7 脇本雄太(福井) 94期 SS
8 松谷秀幸(神奈川) 96期 S1
9 寺崎浩平(福井) 117期 S1
号砲鳴って各車発走すると、1〜4番車までがほぼ同時に前へ。最内の古性が横を伺うも、ペダルを踏み込んでSを獲ったのは太田。古性が2番手に入り、深谷が3番手に控えた。

その後、徐々に各ラインの選手達が前へと上がり、それぞれがこの3人の前後に収まっていく。1周目を終えた時点で並びは完全に決まり、前から中国の太田と清水、近畿の寺崎、脇本、古性、南関東の深谷、郡司、松谷、最後に単騎・末木の並びへと落ち着いた。

スタート直後、内枠の4選手がそれぞれの位置を取りに行く photo: Yuichiro Hosoda
太田、古性、深谷、清水の順で最初の並びが出来る photo: Yuichiro Hosoda


1周目を終えて並びが整う photo: Yuichiro Hosoda

歓声が飛び交う中、選手達は3周目までそのままの並びで静かに推移していく。そして、レースは4周目の2センター付近から動き始める。車間を切っていた深谷が4コーナーを抜けた辺りで踏み出し、郡司と松谷を連れて上がっていく。深谷はホームストレッチを過ぎて先頭の太田に並びかけるも、ここで太田が譲らず踏み合いに。

バックストレッチで太田が深谷を外に弾き出し、この争いを制したかに見えたが、そこから猛然と上がってきたのが、寺崎が引く近畿勢。打鐘がそのピッチを上げる中、2センター手前で太田を捉えると、残り1周へとかかるホームまでに脇本、古性までを完全に前へと引き上げた。最終周のバックに入って寺崎のスピードが落ちると、その後ろに控えていた脇本と古性が加速、後続の太田らを突き離していく。

深谷知広(静岡)を前に南関東勢が外から上がり、残り2周に入ったところで先頭誘導員が離れる photo: Yuichiro Hosoda
太田海也(岡山)が深谷知広(静岡)をブロックする photo: Yuichiro Hosoda


寺崎浩平(福井)が脇本雄太(福井)と古性優作(大阪)を連れて前を捲っていく photo: Yuichiro Hosoda
赤板の2センターで近畿勢が前に出る photo: Yuichiro Hosoda


完全に別のゾーンへ入った2人は、4コーナーを出る頃には後続と4車身以上の差を付けるほどに。2人は勢いそのままに最後の直線へかかり、前を行く脇本を外から古性が捉えにかかる。しかし、最後まで力強く踏み切った脇本はそれを寄せ付けることなく、5連勝で高松宮記念杯競輪の完全優勝を決めた。最終的に2着古性と3着郡司の間は6車身もの差が開いていた。

脇本は、「前の寺崎くんと後ろの古性くんに助けられた一戦だった。寺崎くんはいつも一緒に練習してる仲ですし、タイミングとかスピードの乗りだとかはわかってるんですけど、改めて凄さを感じた」と讃え、「出たところからはしっかりやるべき事はやらないといけないと思っていた」と先頭に出た時の決意を語った。

トップスピードで残り1周となるホームストレッチを駆ける寺崎浩平(福井)ら3人の近畿ライン photo: Yuichiro Hosoda
近畿勢に食い下がる太田海也(岡山)と清水裕友(山口) photo: Yuichiro Hosoda


寺崎浩平(福井)のスピードが緩んだところで脇本雄太(福井)と古性優作(大阪)が前に出る photo: Yuichiro Hosoda
3着の郡司浩平(神奈川)に計7車身もの差をつけ、脇本雄太(福井)が2度目の高松宮記念杯競輪優勝を遂げた photo: Yuichiro Hosoda


近畿の先頭を務めた寺崎浩平(福井)を労う古性優作(大阪)と脇本雄太(福井) photo: Yuichiro Hosoda

古性とは「ゴール勝負が出来て嬉しかった」と、近畿ツートップによる堂々の渡り合いを喜びつつ「本来であればもう少し(寺崎を)待って、ラインでワンツースリーを決めなきゃいけないところでもあったんですけど、僕自身未熟なところがあったのかなと思います」と謙虚さも。

脇本は2月豊橋の全日本選抜競輪と合わせ、これで今季のGI優勝は2つ目。3月のGII・ウィナーズカップも古性が獲っており、ここまで4つの特別競輪のうち3つをこの2人で制覇している。日本選手権競輪を制した吉田拓矢(茨城)をはじめ、他地区の選手達による後半戦の巻き返しが待たれる。

談笑しながら敢闘門へと歩く古性優作(大阪)と脇本雄太(福井) photo: Yuichiro Hosoda
喜びの表情で高松宮記念杯を手にする脇本雄太(福井) photo: Yuichiro Hosoda


歓声に手を振り、バンクを去る脇本雄太(福井) photo: Yuichiro Hosoda
高松宮記念杯競輪[GI]決勝 結果
車番 選手名 級班 着差 上りタイム
1着 7 脇本雄太(福井) SS 11.0秒
2着 1 古性優作(大阪) SS 1車身 11.0秒
3着 5 郡司浩平(神奈川) SS 6車身 11.0秒
4着 3 清水裕友(山口) SS 1/4車輪 11.3秒
5着 8 松谷秀幸(神奈川) S1 1車身 11.0秒
6着 4 太田海也(岡山) S2 3/4車輪 11.6秒
7着 2 深谷知広(静岡) S1 3/4車身 11.3秒
8着 6 末木浩二(山梨) S1 1/4車輪 11.1秒
9着 9 寺崎浩平(福井) S1 1/2車身 12.1秒

トークショーから紐解く平原康多 現役時の話と引退後の今

ここからは今年5月に現役引退した平原康多さん(元87期、埼玉)のトークショーからその内容をピックアップしながら、その実績に触れ、引退に至るまでの経緯と現在の様子をお伝えしたい。

昨年の日本選手権競輪で9度目のGI優勝を果たした平原康多さん photo: Yuichiro Hosoda

平原さんは昨年5月のGI・日本選手権競輪で優勝し、年末のKEIRINグランプリを経てS級S班に復帰したばかり。競輪界の頂点を意味し、わずか9名にしか与えられないS級S班の称号を保持したままの引退は異例だ。年間6つあるGIを全て勝つ「グランドスラム」達成までもオールスター競輪のみとなっており、引退が報じられた際は驚きとともに惜しむ声が数多く寄せられた。

昨年3月に通算500勝を達成し、通算511勝、優勝61回、うちGI 9回、GII 2回、GIII 31回優勝。神山雄一郎、後閑信一、武田豊樹と言ったレジェンドレーサーとも連携し、彼らの勝利にも貢献してきた。

歓声を浴びながらステージに登場した平原康多さん photo: Yuichiro Hosoda
聞き手を務めた山口幸二さん。KEIRINグランプリを2度制し、S級S班のまま引退した一人 photo: Yuichiro Hosoda


今回のトークショーは、2012年に引退した山口幸二さん(元62期、岐阜)が聞き手を務めたが、山口さんもS級S班のまま引退しており、平原さんの事例は、それ以来13年ぶりだ。

引退の経緯について平原さんは「決断には勇気が要った。ただ、引っ張るよりスパッと辞めさせて頂いた」山口さんが「潔いですよね」と振ると「幸二さんはSSで(年末まで)走りきって辞められて、僕もそういう選択肢はあったんですけど、上位の選手達と戦うのは失礼だなと思うような身体の状態だったので、(11月の)競輪祭までもたなかったですね」と話す。

それは近年常態化していた腰痛にも起因しているようで、今も背筋を伸ばせないそうだが「でも別に(引退した)今は痛くてももう関係ないので」と笑った。

平日にも関わらず、多くの観客がステージに詰めかけた photo: Yuichiro Hosoda
平原康多さんが、引退を決めた時の気持ちを、穏やかな表情で語る photo: Yuichiro Hosoda


現役時に勝っても負けても感情を表に出さなかった様子に、山口さんが「しんどくなかった?」と聞くと、「そもそも負けず嫌いなので、その気持ちでやっていた。ただ、感情はあまり表に出さないよう心がけていました。勝ってもすぐそこに負けた選手がいるし、逆(自分が負ける事)もあるので」また、落車した時も強がって痛がる素振りを見せず、次の日も走っていた事が多かったと言う。

引退して練習しなくても良い状況にはまだ慣れないと言い、「一昨日も練習に行きました、みんなで(会場爆笑)。千切り合いもやりました。(現役選手にはかなわないと思ったが)意外と真ん中くらいで。千切れた奴の名前はさすがに出せないんですけど(笑)その日は走ってるうちに火が付いちゃって、結局(全部のメニューを)やり抜いちゃいました」辞めた立場からこうしてレースを見ることは「もうちょっとやりたい気持ちもあったので、まだ羨ましい気持ちがある」とも。

平原さん「一昨日も練習に行ってきました、みんなで(笑)」 photo: Yuichiro Hosoda
現役中の落車で一番痛かった時を問われ「手をついたら、ありえない方に曲がってしまった時」と身振りを交えて話す平原さん photo: Yuichiro Hosoda


レース後に他の選手の動きを指導する際にも「心の中では怒ってますが、怒鳴り散らすのではなく、ちょっと来いって感じで。みんなの前で怒ってると(相手は)立場なくなっちゃうだろうなと思って、隠れて言うようにしていました。自分が若かった頃そう感じたので、その方が良いなと」後輩達に好かれる理由を問われて「わからないです。友達感覚でいるからじゃないですか?」と答えたが、常に相手の立場を考え、気遣いを忘れない事も慕われる所以だろう。

引退直後の現在は、こうしたトークショーなどに引く手数多。各地の競輪場を飛び回る日々のようだ。「まだ何をするかはっきり決まってないんですけど、競輪を世の中に広めていきたいと言う気持ちは強いですね」と話した。なお後日、報知新聞の評論家となる事が発表されており、今後もメディア上でその姿や論評を拝見する事が出来そうだ。

最後に、山口さんの「平原くんの引退発表で泣いたって人は拍手して頂けますか」の声には客席全体から大きな拍手が贈られ、「現役中、叱咤激励ありがとうございました」と挨拶。平原コールが起こる中、最後まで笑顔のままステージを去っていった。

平原コールに応えながらステージを去る平原康多さん photo: Yuichiro Hosoda



次回の「競輪場へ行こう!」は瀬戸内海の間際にある岡山県の玉野競輪場へ。ここに隣接し、開催によっては部屋から直接レース観戦も可能な「KEIRIN HOTEL 10」にもお邪魔し、施設の内外に迫る予定だ。

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