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「イソベくん、今度さ、競輪見にいってみない?結構面白いんだよね」

唐突にそんなことを言ってきたのは、我がシクロワイアードのシステム管理をしているセンパイ細田さんだ。突然どうしたんですの?と聞いてみたら「いやさ、単純にレースとして面白いんだよね。自転車競技の面白さが詰まってて、実はロードレースみたいなチーム戦もあるし、編集部のみんなも見たらいいのにと思って。大きめなレースが今度川崎であるし、どう?」

ふむ。そうなのである。実はわたくし、シクロワイアードスタッフとなって丸13年も経つのに、むかーしむかし、バンク体験会で走ったことは一度だけあるくらいで、競輪というものを一度も生で見たことがない。どうにも普段携わるロードと全然違うという勝手なイメージがあったし、正直にいえば興味を向けたことが無かったのだ。

シクロワイアード初の競輪取材に赴いたイソベとホソダ Photo: Yuichiro Hosoda

でも、ブリヂストンの窪木一茂など、ここ最近は競輪とトラック競技、それにロードレースを股にかける選手がちらほら現れてきたし、海外メディアやメーカーの人間からいつも「KEIRIN」は聞かれる存在だった。よっしゃそんなら見に行ってみましょうぜ!と実際に足を運んでみたら、イメージとは全く違う、実に面白くて素晴らしい、競技としてのエンターテイメントがそこにはあったのでした。

ということで、ぜひ読者の方々にもその面白さを知ってもらいたくて、この連載特集をスタートさせます。まずは競輪ってどんな競技?どんな自転車を使ってるの?ロードレースとの共通点って何?4月7日に川崎競輪場で開催された桜花賞の現場からレポート。

川崎競輪場は、国内で最も普及している400mバンクの一つ。400mバンクの仲では比較的キツめのカント角に加え、みなし直線(最終コーナーからゴールまでの距離)が58.0mと長めで、追い込み、捲りが比較的決まりやすい Photo: Yuichiro Hosoda

競輪を楽しむために ―先頭誘導選手とラインの存在を覚えよう―

まずは競輪観戦を楽しむために欠かせない、2つの要素を紹介しよう。

「レースが始まった時から先頭にいる自転車、いつの間にか消えてる。あれ何?」――これ、予備知識なく競輪を見た人が、最初に抱く疑問の一つだと思う。

これは先頭誘導選手(以下、先頭員)と呼ばれる、競輪に欠かせない要素の一つ。競輪は基本的に「先頭固定競走」と呼ばれる形式のレースで、自動車レースなどを見慣れている方には、ローリングスタートのようなものと言えばわかりやすいだろうか。簡単に言うと、レースに参加する選手達を、リアルスタートまで安全に一定以上の速度まで上げる先導役を担うのが先頭員だ。

競輪においてペースメーカーとしての役割を果たす先頭員 Photo: Yuichiro Hosoda

先頭員は、選手達の少し手前から発走する Photo: Yuichiro Hosoda
最短でも赤板(残り2周回)に入るまで先頭員が選手達を引き続ける Photo: Yuichiro Hosoda


スタートすると、まずこの先頭員の乗る自転車が、規定周回まで選手達を先頭で牽引する。決められた距離までは、コース上の先頭員を追い抜く事は出来ず、選手達はその後ろで位置取りをしながら隊列を成す。競輪では残り3周回を青板(あおばん)、残り2周回を赤板(あかばん)と呼ぶが、一般的な400mバンクでは赤板以降のどこかで先頭員がコース内側へと外れ、勝利へ向けた選手同士の争いが本格的に始まる。

先頭員は、各周回に設定された基準タイムを刻むペースメーカーであると同時に、先頭に出た選手が不利にならないようにする風除けでもあり、レースの公平性と活性化を図る重要な役割を担う。そのため、先頭員は試験に合格した競輪選手でないと、資格が与えられないようになっている。

残り3周回。周回表示が青になることから「青板」と呼ばれる Photo: Yuichiro Hosoda
残り2周回は「赤板」 Photo: Yuichiro Hosoda


最終周回手前には、ジャン(鐘)が鳴り響く Photo: Yuichiro Hosoda

そして、この先頭員のいる間に形成されるのが、いわゆる「ライン」だ。ラインは1レース限定のチームのようなもので、主には地域ごとの選手同士で優勝を目指すべく、築かれる事が多い。ロードレースのスプリントステージでも見られるチームごとのトレイン、あるいは思惑の一致した逃げ集団のようなものと言える。ラインを形成せず、単独での戦いとなる選手は単騎と呼ばれる。

競輪は車番で服の色が決まっているため、一見しただけではラインの存在はわかりにくいが、インターネットの競輪情報サイトや場内のモニターに流れる情報などでレースごとに出場選手の所属都道府県が記載されているため、事前に誰と誰がラインを組むかを掴むことは難しくない。本番発走前の選手紹介でも出場選手がラインを組んで走っている光景が見られる。

先頭員が引く間もラインや選手間の位置取り争いが静かに繰り広げられる Photo: Yuichiro Hosoda

選手には先行型や追い込み型と言ったタイプの違いがあり、ラインにそれも加味すると、自ずとレース展開も見えてくるようになる。競輪には他にも展開を読むための様々な要素があるが、まずは先頭員の役割、ラインと選手のタイプを把握するだけでも、競輪を楽しめるようになるはずだ。

競輪場を堪能! リーズナブルな食に、家族連れで楽しめるイベントも充実

川崎競輪場に到着すると、取材案内の方に導かれて開門と同時に競輪場の中へ。ここ川崎競輪場は、アーバンバンクの愛称で地元のファンにも親しまれており、選手のコース入場ゲートでもある「敢闘門」が一つのシンボルにもなっている。

競輪場は当然ながら公営競技の特性を備えた施設だが、中へ入ってみると、そこには事前に勝手に想像していた雰囲気とは全く違う世界が広がっていた。おじさん達が集まり、大声を張り上げて選手達を叱咤するような様子はほとんどなく(もちろんコース前に行くとそんな人達も少しいるけども)、コース裏の西エリアにある広場には家族で行っても楽しめるようなブースが並び、ステージではトークショーが開催されるなど、地元のイベント場として定着している様子が伺えたのだ。

選手入場ゲート「敢闘門」。アーバンバンクは川崎競輪場の愛称だ Photo: Yuichiro Hosoda
10時の開門と同時に、正門前に並んでいた人達が場内へと吸い込まれていった Photo: Yuichiro Hosoda


ステージには人気選手はもちろんのこと、お笑い芸人が上がる時間帯もあり、訪れた家族連れを楽しませる工夫がなされていた。この日は、S級S班(競輪選手の最上位カテゴリー)の深谷知広選手に加え、ハリウッドザコシショウやだーりんずによるお笑いライブも展開。さらには子供がポニーに乗れたり、うさぎやハムスターなどと触れ合える移動動物園、こども縁日、1着当てクイズコーナー、神奈川選手会によるワットバイクチャレンジなどが併設され、1日かけて楽しめるだけの充実度を誇る。家族向けゆえに土日限定となっている事が多いが、子供がいる家庭であれば、レース観戦以外の目的で訪れても損はない。

動物とのふれあいコーナーやこども1着当てクイズコーナーなどもあり、親子でも楽しめるイベントも充実 Photo: Yuichiro Hosoda

イベントステージでは深谷知広選手のトークショーなどが開催されていた Photo: Yuichiro Hosoda

そして、ひとしきり遊んでお腹が空いたらやっぱり食事。お弁当を作って持ち込み?そんな荷物を抱えてくる必要は全くない。競輪場は食も充実しているからだ。しかも川崎競輪場では同じ西エリアに食堂が並ぶ。我々も周辺取材を終え、遅めの昼食を頂くため、その中の一つ「きくゑ」と言う定食屋さんへ取材かねがね伺った。

川崎競輪場は食も充実。値段も大半が1000円以下で、とてもリーズナブル Photo: Yuichiro Hosoda

遅めのお昼ご飯は場内の定食屋「きくゑ」にて Photo: Yuichiro Hosoda

中へ入ると、すぐにおばさんが注文を取りに来てくれた。席数が少ないため他のお客さん達との相席になるが、それが当たり前であるためか頭を下げて相席をお願いすると、快く席を空けたり、詰めてくれたりと、ピリピリした雰囲気は全くない。おばさんも少し間が空くと「ごめんね、もう少しかかるから待っててね」と優しい。

イソベが頼んだのはソース勝丼。ホソダさんは牛煮込み定食を注文。どちらも750円、800円と今どきにしては安い。量はサッと食べられるくらいになっており、ご飯は炊きたて、おかずの味付けもしっかり。慌ただしい取材活動の最中でも、時間をかけることなく食べられた。外にもテーブル付きのベンチが並んでいるため、店内に限らず食事出来るのも良い点だ。

イソベはソース勝丼をチョイス。名前の「かつ」が「勝」になっているところが競輪場らしさ Photo: Yuichiro Hosoda
ホソダは牛煮込み定食を注文 Photo: Yuichiro Hosoda


決勝レース出場選手のお披露目も

そんなお昼ご飯の前にコースのフィニッシュライン近辺で行われたのが、桜花賞・海老澤清杯の決勝に出場する選手達のお披露目。正確には第6レースの後。桜花賞の記念Tシャツを纏った選手達が自らのピストに乗って参上。1人ずつコース前広場のステージに呼ばれ、レースに賭ける意気込みをファンの前で語った。

前日の準決勝で勝利し、登場時にひときわ大きな歓声を浴びた地元神奈川の郡司浩平選手をはじめとした3人の有力選手と、福島の大ベテラン・47歳の佐藤慎太郎選手の写真をここで紹介しておこう。

桜花賞5連覇がかかった地元神奈川の雄・郡司浩平 Photo: Yuichiro Hosoda

捲りで強さを見せる熊本の若手・嘉永泰斗 Photo: Yuichiro Hosoda

高い先行力が持ち味の新山響平 Photo: Yuichiro Hosoda
ひときわ大きな歓声を浴びる9番車の大ベテラン・佐藤慎太郎 Photo: Yuichiro Hosoda


眼前に集ったファンの前で紹介を受ける、桜花賞の決勝に出場する選手達 Photo: Yuichiro Hosoda

ちなみに当開催では地元選手が1着を獲ったり、S級の勝ち上がりレース、最終日の第9〜11レースと12レース目の決勝は、勝利した選手がウィニングランと称して敢闘門から登場、コース前のステージで勝利者インタビューが行われた。これも人気イベントの一つで、間近で選手の表情が見られるとあって、レース後のステージ前には幾重もの人だかりが出来ていた。競輪場も競輪選手も、ファンサにぬかりなしである。

ステージでファンとの握手にも笑顔で対応していた11レース勝者の佐藤博紀 Photo: Yuichiro Hosoda

桜花賞・海老澤清杯[GIII]の決勝を追う

ここからは、いよいよ本日の大一番・桜花賞の模様をレポート。レースグレードはGIII。文字通り上から3番目のカテゴリーのレースだ。ただし、GII、GIの上にはさらにGP(年末開催のKEIRINグランプリ)がある。桜花賞は、開催競輪場の開設を記念して行われる「記念レース」の一つで、別名「川崎記念」とも呼ばれる。競輪選手の上位クラスであるS級の選手達が、開催4日間をかけて予選〜決勝までのトーナメントを戦い抜く。

太陽が傾きを強めた16時半過ぎ、最終の12レース目となる桜花賞決勝を控え、前日の準決勝3戦を3着以内で戦い抜いた選手達が、敢闘門をくぐって入場してくる。開場時には観客がまばらだったスタンドも第10レースを過ぎた頃には埋まり、コース前の広場にも人が垣根を作った。

コース前から正面スタンドまで観客で埋まった桜花賞・海老澤清杯 Photo: Yuichiro Hosoda

敢闘門が開き、桜花賞出場選手が登場すると、場内から歓声が上がった Photo: Yuichiro Hosoda

期待はもちろん地元神奈川の1番枠・郡司浩平。ここまで桜花賞を計5勝・4連覇中。ただし、2023年度の同レースでラインの先導役を担った、同じく神奈川所属で先行型の北井佑季が準決勝で敗退し、不在。神奈川のラインは追込型の佐々木眞也との2名、他地域のラインも2名ずつ+単騎の松本貴治(愛媛)のいわゆる超細切れ戦で、郡司は自力勝負を強いられる形に。ここに準決勝で勝ち上がった2人、嘉永泰斗(熊本)と新山響平(青森)が2番・3番枠を埋めた。

4日間にわたり繰り広げられた桜花賞を巡る最後の戦いがスタート Photo: Yuichiro Hosoda

4番手から様子を伺う嘉永泰斗 photo:So Isobe

スタート後、先頭員に引かれながら周回を重ね、赤板を過ぎる辺りからまずは嘉永が一旦前を伺う。しかし1コーナーで外から郡司が押し上げてくるのを見るや、引いて好位へ。最終周回のジャンが鳴り始める頃には新山が先頭に立つ。郡司は、この時点で内から番手を徐々に下げ後退。残念ながら神奈川勢の勝負はここで終わった。

その後、新山が先頭を張り続けるも、バックストレッチ6番手から視界良好な嘉永が外から捲りにかかり、4コーナーから直線にかけて前をかわし切る。古性優作(大阪)と山田久徳(京都)がこれを追うも、脚色衰えない嘉永がそのまま後続を3/4車身抑えて勝ちきった。2着には古性をゴール直前で差した山田が入線、4日間にわたる桜花賞を巡る戦いが決着した。

一旦前に出た嘉永泰斗が後ろを伺いながら番手を下げる Photo: Yuichiro Hosoda
早め先頭となった郡司浩平 Photo: Yuichiro Hosoda


最終周回のバックストレッチで先行し続ける新山響平 Photo: Yuichiro Hosoda

好位から捲ってきた嘉永泰斗が4コーナー出口で先頭に出る Photo: Yuichiro Hosoda
2番車、嘉永泰斗が桜花賞を制した photo:So Isobe


嘉永泰斗が観客の祝福に応え、力強く手を掲げる Photo: Yuichiro Hosoda

優勝賞金520万円(副賞含まず)を受け取った嘉永泰斗 photo:So Isobe
桜花賞・海老澤清杯 決勝 結果
車番 選手名 級班 着差 上りタイム
1着 2 嘉永泰斗(熊本) S1 11.4秒
2着 4 山田久徳(京都) S1 3/4車身 11.1秒
3着 7 古性優作(大阪) SS 1/4車輪 11.2秒
4着 9 佐藤慎太郎(福島) SS 3/4車身 11.6秒
5着 8 松岡貴久(熊本) S1 1車輪 11.5秒
6着 5 松本貴治(愛媛) S1 3/4車輪 11.6秒
7着 3 新山響平(青森) SS 1車輪 11.9秒
8着 6 佐々木眞也(神奈川) S1 1/4車輪 11.4秒
9着 1 郡司浩平(神奈川) S1 2車身 11.7秒

競輪選手はどんな"バイク"に乗ってるの? あなたの自転車見せて下さい 〜競輪選手編〜

最後に、競輪選手の自転車「ピスト」について、選手と話す機会をもらえたので、ここに紹介しよう。

"UCIルール"と同じように、競輪にももちろん機材ルールが存在する。選手全員がイコールコンディションかつ安全性を担保するべく、公益財団法人JKA(旧日本自転車振興会)・NJSに登録・認定を受けた機材しか使えない。フレームは全てスチール製で、パーツ構成も極めてシンプル。しかしながら限られたパーツの組み合わせとセッティングによって、ロード以上に奥深い世界線を形成しているのだ。

今回話を聞くことができたのは、「陰キャの自転車オタク」を自称するS級2班の福元啓太選手(大阪)だ。トラックバイクも、ロードバイクも好きというコダワリ派のバイクは、大阪に拠点を置く東川製作所のLEVANT(レバン)だ。普段は同じく大阪の水島製作所のバイクに乗るが、このバイクはポジションテストを兼ねた一台としてオーダーしたもの。「ここまでこだわっている選手はあまりいないですね」と笑う。

S級2班・福元啓太選手 Photo: Yuichiro Hosoda

「深い前傾ポジションを出すためにトップチューブが前下がりになっているんです。フレームサイズが大きめだから乗り味が柔らかくなってしまうのですが、剛性を出したいので硬いパイプを使ってもらいました」と言う。サドルからハンドルまで一直線にしているのは、もがいた時の力のベクトルを一直線にして、掛かりを良くするため。短期決戦用のバイクだから、バイクに求められる性能や乗り方も根本的にロードバイクと違うのだ。

前下がりのトップチューブを持つ福元選手のLEVANT。ステムもサドルの角度に合わせ、力学的考察と見た目の双方にこだわる Photo: Yuichiro Hosoda

国外品だが、セッレイタリアのフライトチタンはNJS認定されている Photo: Yuichiro Hosoda
福元選手は、ハンドル幅も様々な条件に応じて変えていると言う Photo: Yuichiro Hosoda


NJSの刻印が光るドロップハンドル。「公道の走行には必ずブレーキを」のシールも Photo: Yuichiro Hosoda
競輪選手は、日本のソーヨータイヤ(大和紡績)が作るシームレスチューブラーを履く Photo: Yuichiro Hosoda


36本スポークで指定されるホイールも選手の好みが反映されるという。リムは柔らかく作られているため、どうしてもホイール剛性を上げづらい。そこで福元選手はスポーク結線(交点を銅線で巻きハンダ接合)を行い、空気も規定上限いっぱいの9.5気圧にセット。「今選手間では硬さを出せるダイアコンペのハブが流行ってますね。今後(生産が終了し)NJS指定から外れてしまうのが残念ですが...」と教えてくれた。

福元選手の場合、クランク長やハンドル幅、ステムの長さ、ステムの浅曲がりか深曲がりかも含めて、ありとあらゆるサイズをテスト。「BB規格もオクタリンクかスクエアテーパーで全く乗り味が違ってきます。オクタリンクは硬くて、スクエアテーパーは柔らかいんです」と言うから取材班も驚かされた。ちなみにギア比は4.0未満にしなければならず、現在は前51x後13の3.92に落ち着いているという。

クランクは、スクエアテーパーのデュラエースFC-7600 Photo: Yuichiro Hosoda
三ヶ島製作所のRX-1ペダルを使用 Photo: Yuichiro Hosoda


前後ハブはデュラエースHB-7600 Photo: Yuichiro Hosoda
HB-7600のリアハブは、ラージフランジの両切り。スポーク穴は36H Photo: Yuichiro Hosoda


トップチューブには出場レース番号が入った出走前点検終了証が巻かれる Photo: Yuichiro Hosoda
ハンドルグリップにはSTRONG Xを奢る。アルマジロのロゴがかわいい Photo: Yuichiro Hosoda


ポジションや剛性を変えたフレームを試してみていると言う福元選手。若いながら機材への見識も深い Photo: Yuichiro Hosoda

フレームのヘタりやポジションテストを踏まえ、福元選手はおよそ半年に1本のペースで新車に乗り換えるそうだ。2100人以上いる男子選手(女子選手はカーボンバイクを使用する)全員が仮に1年に2本オーダーするなら、日本国内で4200本以上もの競輪フレームが毎年生み出されている計算になる。これってすごいことだと思いません?



次回は、4月28日に九州・福岡の久留米競輪場で開催されるオールガールズクラシックへ。青空の下で競われた川崎から一転、久留米はナイター開催。ガールズケイリンは男子の競輪とはルールや自転車に違いもあるため、照明に映えるバンクの風景も含めて新鮮な発見がありそうだ。

清々しい夕陽を浴びながら帰路へ Photo: Yuichiro Hosoda
提供:公益財団法人 JKA text&photo: So Isobe, Yuichiro Hosoda