フィジークが発表したばかりのハイエンドサドル「R1 Light」シリーズをテスト。新しいEVAのパッドを採用することで、カーボン強化ナイロンシェルながら、従来モデルよりも17%軽量のサドルを実現した。価格のバランスにも優れる新作に迫る。

フィジーク VENTO R1 LIGHTシリーズ
フィジークが新たにラインアップに追加したハイエンドサドルのR1 Lightシリーズ。従来のR1シリーズ同様、カーボン強化ナイロンシェル+カーボンレールを採用しながら、プロ選手が満足するほどの軽量性と程よい快適性が追求されたモデルだ。
現在ラインアップされているのはVENTO ARGO、VENTO ANTARES、TEMPO ALIANTEの3種類。全て軽量化を実現しており、ANTARES 140mm幅の重量は161g(R1)から122g(R1 LIGHT)へ。

ヘアライン加工によってグリップ力が高められている
この軽量性の実現に貢献したのはパッドだ。一般的なパッドは衝撃吸収フォームと表皮を組み合わせているが、R1 Lightでは新しいEVAフォーム素材を採用することで、表皮レスを実現。
またEVAは酢酸ビニルの添加量によって柔軟性をコントロールしやすい素材でもあり、従来モデルよりもパッド厚が薄くなりながらも、優れたクッション性も確保。見た目もシャープになり、「00」グレードと遜色ないスタイリッシュなサドルに仕上がっている。
カーボン強化ナイロンシェルもR1 Lightの魅力に貢献している。カーボンシェルによる過剛性を防ぎ、程よくしなるシェルを採用することで、体への負担を減らし長時間のライドでも快適性を確保する。

VENTO ANTARES R1 LIGHTは125g(140mm)

VENTO ANTARES R1は165g 
VENTO ANTARES 00は121g

TEMPO ALIANTE R1 LIGHTは145g 
VENTO ARGO R1 LIGHTは153g
また、価格は3種類すべて35,600円(税込)に設定されており、R1の34,900円(税込)より微増。同等の価格設定で、軽量性を手に入れられると考えれば、R1 LIGHTシリーズはハイバリューなモデルと言っても過言ではなさそうだ。
今回テストを行うANTARESは20年以上にわたって勝利を重ねてきたシリーズだ。ロープロファイルで、ノーズからウイングへの移行がスムーズに行える形状が特徴。ペダリング効率とパワー伝達を重視した設計で、アグレッシブなポジションから、巡航時のリラックスポジションでライダーをサポートする。
それでは、実際にTEMPO ALIANTE R1 Lightを使用したインプレッションをお届けしよう。
インプレッション by 高木三千成(シクロワイアード編集部)

フィジーク VENTO ANTARES R1 LIGHT
ANTARES R1 LIGHTは明らかに進化していることを実感しました。座骨がしっかり支えられつつ、ペダリングがよりしやすくなった新型という印象です。座った瞬間に昔のANTARESとは別のサドルになっていることが明らかでした。
このサドルのペダリングのしやすさは、座骨を支えるポイントの形状にあります。座骨が乗っかる部分の少し前、この絶妙な幅のところの細かなエッジが非常に良く設計されています。足を振り下ろす時に太ももが引っかからない位置になっており、この形状がちょうどいい塩梅になっています。

フィジーク VENTO ANTARES R1 LIGHT
パッドの硬さについては、反発が強めで沈みにくい、硬いクッションという印象です。レーシング系ビブショーツの中でも厚手パッドが装備されたモデルを履くと丁度良い座り心地になります。薄いパッド同士の組み合わせだと少し痛みが出る可能性があります。
一番最初に跨った時はシェルの硬さも感じましたが、乗る時間が増えるにつれて自分にフィットするような感覚を得られました。これはシェルのしなりが体に馴染んだのだと思います。シェルが積極的にしなってフィットするサドルというよりも、レールとシェルがしっかりと腰を支える安定感が強いサドルという印象です。

フィジーク VENTO ANTARES R1 LIGHT
サドル中央部の穴あき部分も好感触でした。開口部のパッド形状によっては、深い前傾姿勢時に痛みの原因になりますが、ANTARESでは痛みが出ませんでした。中央やサイド部分のエッジ形状が絶妙で、快適性も魅力の一つと言ってもいいでしょう。
今回のテストで驚いたのは表面のグリップ力です。このヘアライン加工が効いているようで、通常のR1と比べてR1 Lightの方が滑りにくく、お尻が安定してペダリングしやすくなります。ポジションをある程度固定して走りたい人には丁度良さそうです。

フィジーク VENTO ANTARES R1 LIGHT
サドルの軽量化については、従来のR1と比較すれば恩恵は大きく、ダンシングを多用するライダーには特におすすめです。ダンシングで低速時にグッグッグッとリズムを取る時は軽いサドルの方が楽です。
デザインの良さ、価格、性能、いずれもバランスが取れていて全体的に好印象のサドルです。大柄な方から小柄な方まで、シッティングでペースを刻む人や、ダンシングを多用する人、どのようなレーサーにもマッチすると思います。ロングノーズサドルを求めている方には非常に良い選択肢になると思いました。
フィジーク VENTO ANTARES R1 LIGHT
パッド:インジェクテッドEVAパッド
シェル:カーボン強化ナイロン
レール:7x9mmカーボン
サドル長:268mm
サドル幅:140mm、150mm
重量:122g(140mm)、128g(150mm)
75mm幅部分の高さ:46mm
ノーズ先端から75mm幅までの長さ:147mm
価格:35,600円(税込)
フィジーク VENTO ARGO R1 LIGHT
パッド:インジェクテッドEVAパッド
シェル:カーボン強化ナイロン
レール:7x9mmカーボン
サドル長:265mm
サドル幅:140mm、150mm
75mm幅部分の高さ:42mm
ノーズ先端から75mm幅までの長さ:114mm
価格:35,600円(税込)
フィジーク TEMPO ALIANTE R1 LIGHT
パッド:インジェクテッドEVAパッド
シェル:カーボン強化ナイロン
レール:7x9mmカーボン
サドル長:277mm
サドル幅:145mm、155mm
75mm幅部分の高さ:44mm
ノーズ先端から75mm幅までの長さ:141mm(幅145mm)、138mm(幅155mm)
価格:35,600円(税込)

フィジークが新たにラインアップに追加したハイエンドサドルのR1 Lightシリーズ。従来のR1シリーズ同様、カーボン強化ナイロンシェル+カーボンレールを採用しながら、プロ選手が満足するほどの軽量性と程よい快適性が追求されたモデルだ。
現在ラインアップされているのはVENTO ARGO、VENTO ANTARES、TEMPO ALIANTEの3種類。全て軽量化を実現しており、ANTARES 140mm幅の重量は161g(R1)から122g(R1 LIGHT)へ。
| 00グレード | R1 LIGHT | R1 | |
|---|---|---|---|
| VENTO ARGO(140mm) | 134g | 149g | 179g |
| VENTO ARGO(150mm) | 139g | 154g | 186g |
| VENTO ANTARES(140mm) | 118g | 122g | 161g |
| VENTO ANTARES(150mm) | 124g | 128g | 166g |
| TEMPO ALIANTE(145mm) | - | 144g | 180g |
| TEMPO ALIANTE(155mm) | - | 148g | 186g |

この軽量性の実現に貢献したのはパッドだ。一般的なパッドは衝撃吸収フォームと表皮を組み合わせているが、R1 Lightでは新しいEVAフォーム素材を採用することで、表皮レスを実現。
またEVAは酢酸ビニルの添加量によって柔軟性をコントロールしやすい素材でもあり、従来モデルよりもパッド厚が薄くなりながらも、優れたクッション性も確保。見た目もシャープになり、「00」グレードと遜色ないスタイリッシュなサドルに仕上がっている。
カーボン強化ナイロンシェルもR1 Lightの魅力に貢献している。カーボンシェルによる過剛性を防ぎ、程よくしなるシェルを採用することで、体への負担を減らし長時間のライドでも快適性を確保する。





また、価格は3種類すべて35,600円(税込)に設定されており、R1の34,900円(税込)より微増。同等の価格設定で、軽量性を手に入れられると考えれば、R1 LIGHTシリーズはハイバリューなモデルと言っても過言ではなさそうだ。
今回テストを行うANTARESは20年以上にわたって勝利を重ねてきたシリーズだ。ロープロファイルで、ノーズからウイングへの移行がスムーズに行える形状が特徴。ペダリング効率とパワー伝達を重視した設計で、アグレッシブなポジションから、巡航時のリラックスポジションでライダーをサポートする。
それでは、実際にTEMPO ALIANTE R1 Lightを使用したインプレッションをお届けしよう。
インプレッション by 高木三千成(シクロワイアード編集部)

ANTARES R1 LIGHTは明らかに進化していることを実感しました。座骨がしっかり支えられつつ、ペダリングがよりしやすくなった新型という印象です。座った瞬間に昔のANTARESとは別のサドルになっていることが明らかでした。
このサドルのペダリングのしやすさは、座骨を支えるポイントの形状にあります。座骨が乗っかる部分の少し前、この絶妙な幅のところの細かなエッジが非常に良く設計されています。足を振り下ろす時に太ももが引っかからない位置になっており、この形状がちょうどいい塩梅になっています。

パッドの硬さについては、反発が強めで沈みにくい、硬いクッションという印象です。レーシング系ビブショーツの中でも厚手パッドが装備されたモデルを履くと丁度良い座り心地になります。薄いパッド同士の組み合わせだと少し痛みが出る可能性があります。
一番最初に跨った時はシェルの硬さも感じましたが、乗る時間が増えるにつれて自分にフィットするような感覚を得られました。これはシェルのしなりが体に馴染んだのだと思います。シェルが積極的にしなってフィットするサドルというよりも、レールとシェルがしっかりと腰を支える安定感が強いサドルという印象です。

サドル中央部の穴あき部分も好感触でした。開口部のパッド形状によっては、深い前傾姿勢時に痛みの原因になりますが、ANTARESでは痛みが出ませんでした。中央やサイド部分のエッジ形状が絶妙で、快適性も魅力の一つと言ってもいいでしょう。
今回のテストで驚いたのは表面のグリップ力です。このヘアライン加工が効いているようで、通常のR1と比べてR1 Lightの方が滑りにくく、お尻が安定してペダリングしやすくなります。ポジションをある程度固定して走りたい人には丁度良さそうです。

サドルの軽量化については、従来のR1と比較すれば恩恵は大きく、ダンシングを多用するライダーには特におすすめです。ダンシングで低速時にグッグッグッとリズムを取る時は軽いサドルの方が楽です。
デザインの良さ、価格、性能、いずれもバランスが取れていて全体的に好印象のサドルです。大柄な方から小柄な方まで、シッティングでペースを刻む人や、ダンシングを多用する人、どのようなレーサーにもマッチすると思います。ロングノーズサドルを求めている方には非常に良い選択肢になると思いました。
フィジーク VENTO ANTARES R1 LIGHT
パッド:インジェクテッドEVAパッド
シェル:カーボン強化ナイロン
レール:7x9mmカーボン
サドル長:268mm
サドル幅:140mm、150mm
重量:122g(140mm)、128g(150mm)
75mm幅部分の高さ:46mm
ノーズ先端から75mm幅までの長さ:147mm
価格:35,600円(税込)
フィジーク VENTO ARGO R1 LIGHT
パッド:インジェクテッドEVAパッド
シェル:カーボン強化ナイロン
レール:7x9mmカーボン
サドル長:265mm
サドル幅:140mm、150mm
75mm幅部分の高さ:42mm
ノーズ先端から75mm幅までの長さ:114mm
価格:35,600円(税込)
フィジーク TEMPO ALIANTE R1 LIGHT
パッド:インジェクテッドEVAパッド
シェル:カーボン強化ナイロン
レール:7x9mmカーボン
サドル長:277mm
サドル幅:145mm、155mm
75mm幅部分の高さ:44mm
ノーズ先端から75mm幅までの長さ:141mm(幅145mm)、138mm(幅155mm)
価格:35,600円(税込)
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