開幕したジロ・デ・イタリア・ウィメン初日の集団スプリントは、先着したロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)が規定重量以下のバイクを使用したため失格となる波乱。2番手のエリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック)に勝利が与えられた。

今季好調の欧州王者フォレリング photo:RCS Sport 
初日勝利を狙うウィーベス photo:RCS Sport

総合3連覇を目指すエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ)とチームメイトたち photo:RCS Sport
男子のジロ・デ・イタリアでマリアローザが事実上確定した第20ステージが行われた5月30日、同じイタリア北東部のエミリア=ロマーニャ州チェゼナティコで、ジロ・デ・イタリア・ウィメンが開幕した。第37回を迎える本大会は、昨年より1日長い9日間のステージレース。4日目には個人タイムトライアルが組み込まれ、8日目には標高2,178mの1級山岳フィネストレ峠を駆け上がるクイーン(最難関)ステージが設定された。
出場するのは総合2連覇中のエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ)を含む147名の選手たち。現イタリア王者のライバルとしてはデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ)や怪我明けのマーレン・ロイサー(スイス、モビスター)、アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム)など、グランツールにふさわしい豪華メンバーが集結。スプリンターではロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)に対し、エリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック)らがどこまで対抗できるかが注目された。

チェゼナティコを出発する選手たち photo:RCS Sport

大会初日は3名が逃げを打った photo:RCS Sport
初日はラヴェンナを目指す139kmの丘が1つもない平坦ステージ。アクチュアルスタートを前にしたニュートラル走行時に集団では落車が発生したものの、大きな怪我を負う選手はおらず、スタートが切られる。その後は3名の逃げが形成され、順調に進んでいたメイン集団で再び落車が発生した。
これに巻き込まれたキャット・ファーガソン(イギリス、モビスター)がリタイアを強いられ、ロイサーは重要なアシストを初日に失うこととなった。そしてレースは3周する13.2kmコースに突入し、残り50km地点で逃げ集団が引き戻される。スプリントを狙うチームと、総合エースを守りたいチームが集団前方で入り組む緊張感の高い状態のなか、レースは最終周回に入った。

プロトンはSDワークス・プロタイムを中心にペースをコントロールした photo:RCS Sport
ファンデルブレッヘンも集団先頭で牽引するなか、集団は残り2km地点のヘアピンコーナーをクリア。UAEチームADQのトレインがエーススプリンターであるララ・ギレスピー(アイルランド)を前方に引き上げ、バルバラ・グアリスキ(イタリア、SDワークス・プロタイム)の牽引で残り1km地点を通過した。その背後にはオランダ王者ジャージを着るウィーベスがつき、ミリー・コーゼンス(イギリス、フェニックス・プレミアテック)を先頭に最終ストレートに突入した。
そして最初に踏み始めたのはウィーベスだった。その圧倒的なトップスピードには元世界王者バルサモもついていくことができず、ウィーベスがそのままフィニッシュラインを通過。ウィーベスはチームメイトに感謝を伝え、表彰台でマリアローザを着用した。

圧巻のスプリントで先着したロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)だったが、この後失格処分が下された photo:RCS Sport
しかしその後、レース主催者はウィーベスが「規則に適合しない自転車の使用、具体的には最低重量要件(6.8kg)を満たしていなかった」として失格処分を下す。そのため区間2位のバルサモが勝者となり、マリアローザを着用して第2ステージを走ることとなった。
なお所属するSDワークス・プロタイムは声明のなかで、「ウィーベスは今季、この自転車を同じセットアップで何度も使用し、多くの勝利を挙げてきた。さらに今年これまでにも、ウィーベスがスプリントで勝利した複数のレース後にUCI担当者がこの自転車の重量を測定し、そのいずれも6.8kgの制限を十分に上回っていた。したがってチームとしては、まったく同じ自転車が今回、突然最低重量を下回ったと測定された理由を理解できない」とコメント。また失格処分は重すぎる制裁だとして、異議を唱えている。



男子のジロ・デ・イタリアでマリアローザが事実上確定した第20ステージが行われた5月30日、同じイタリア北東部のエミリア=ロマーニャ州チェゼナティコで、ジロ・デ・イタリア・ウィメンが開幕した。第37回を迎える本大会は、昨年より1日長い9日間のステージレース。4日目には個人タイムトライアルが組み込まれ、8日目には標高2,178mの1級山岳フィネストレ峠を駆け上がるクイーン(最難関)ステージが設定された。
出場するのは総合2連覇中のエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ)を含む147名の選手たち。現イタリア王者のライバルとしてはデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ)や怪我明けのマーレン・ロイサー(スイス、モビスター)、アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム)など、グランツールにふさわしい豪華メンバーが集結。スプリンターではロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)に対し、エリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック)らがどこまで対抗できるかが注目された。


初日はラヴェンナを目指す139kmの丘が1つもない平坦ステージ。アクチュアルスタートを前にしたニュートラル走行時に集団では落車が発生したものの、大きな怪我を負う選手はおらず、スタートが切られる。その後は3名の逃げが形成され、順調に進んでいたメイン集団で再び落車が発生した。
これに巻き込まれたキャット・ファーガソン(イギリス、モビスター)がリタイアを強いられ、ロイサーは重要なアシストを初日に失うこととなった。そしてレースは3周する13.2kmコースに突入し、残り50km地点で逃げ集団が引き戻される。スプリントを狙うチームと、総合エースを守りたいチームが集団前方で入り組む緊張感の高い状態のなか、レースは最終周回に入った。

ファンデルブレッヘンも集団先頭で牽引するなか、集団は残り2km地点のヘアピンコーナーをクリア。UAEチームADQのトレインがエーススプリンターであるララ・ギレスピー(アイルランド)を前方に引き上げ、バルバラ・グアリスキ(イタリア、SDワークス・プロタイム)の牽引で残り1km地点を通過した。その背後にはオランダ王者ジャージを着るウィーベスがつき、ミリー・コーゼンス(イギリス、フェニックス・プレミアテック)を先頭に最終ストレートに突入した。
そして最初に踏み始めたのはウィーベスだった。その圧倒的なトップスピードには元世界王者バルサモもついていくことができず、ウィーベスがそのままフィニッシュラインを通過。ウィーベスはチームメイトに感謝を伝え、表彰台でマリアローザを着用した。

しかしその後、レース主催者はウィーベスが「規則に適合しない自転車の使用、具体的には最低重量要件(6.8kg)を満たしていなかった」として失格処分を下す。そのため区間2位のバルサモが勝者となり、マリアローザを着用して第2ステージを走ることとなった。
なお所属するSDワークス・プロタイムは声明のなかで、「ウィーベスは今季、この自転車を同じセットアップで何度も使用し、多くの勝利を挙げてきた。さらに今年これまでにも、ウィーベスがスプリントで勝利した複数のレース後にUCI担当者がこの自転車の重量を測定し、そのいずれも6.8kgの制限を十分に上回っていた。したがってチームとしては、まったく同じ自転車が今回、突然最低重量を下回ったと測定された理由を理解できない」とコメント。また失格処分は重すぎる制裁だとして、異議を唱えている。
ジロ・デ・イタリア・ウィメン2026第1ステージ結果
| 1位 | エリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック) | 3:18:22 |
| 2位 | ララ・ギレスピー(アイルランド、UAEチームADQ) | |
| 3位 | キアラ・コンソンニ(イタリア、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) | |
| 4位 | ジョージア・ベイカー(オーストラリア、リブ・アルウラー・ジェイコ) | |
| 5位 | シャーロッテ・コール(オランダ、フェニックス・プレミアテック) | |
| 6位 | リンダ・ザネッティ(スイス、ウノエックス・モビリティ) | |
| 7位 | グラディス・ヴェルユルスト(フランス、AGインシュランス・スーダル) | |
| 8位 | セリア・ジェリー(フランス、FDJユナイテッド・スエズ) | |
| 9位 | リリー・ウィリアムズ(アメリカ、ヒューマンパワードヘルス) | |
| 10位 | アレッシア・ザンベッリ(イタリア、トップガールズ・ファッサボルトロ) | |
| DSQ | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) |
個人総合成績(マリアローザ)
| 1位 | エリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック) | 3:18:12 |
| 2位 | ララ・ギレスピー(アイルランド、UAEチームADQ) | +0:04 |
| 3位 | キアラ・コンソンニ(イタリア、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) | +0:06 |
| 4位 | ジョージア・ベイカー(オーストラリア、リブ・アルウラー・ジェイコ) | +0:10 |
| 5位 | シャーロッテ・コール(オランダ、フェニックス・プレミアテック) | |
| 6位 | リンダ・ザネッティ(スイス、ウノエックス・モビリティ) | |
| 7位 | グラディス・ヴェルユルスト(フランス、AGインシュランス・スーダル) | |
| 8位 | セリア・ジェリー(フランス、FDJユナイテッド・スエズ) | |
| 9位 | リリー・ウィリアムズ(アメリカ、ヒューマンパワードヘルス) | |
| 10位 | アレッシア・ザンベッリ(イタリア、トップガールズ・ファッサボルトロ) |
その他の特別賞
| ポイント賞 | エリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック) |
| ヤングライダー賞 | セリア・ジェリー(フランス、FDJユナイテッド・スエズ) |
| チーム総合成績 | UAEチームADQ |
text:Sotaro.Arakawa
photo: RCS Sport
photo: RCS Sport