創業からわずか20年足らずでサドル界のトップブランドとなったプロロゴ。革新的な着せ替えサドルや世界初のTTサドル、そしてプロロゴの代名詞でもある「CPC」や、3Dプリントモデルへの独自の回答。イタリア本社で、製品に込める思いやアイディアの原泉、そしてアイデンディティについて深掘り取材を行った。

ブスナーゴに拠点を構えるプロロゴ本社。ここに勤めるスタッフは20人ほど。少数精鋭だ photo:So Isobe 
2006年創業ながら、数々のトップ選手を支えてきたプロロゴ。グランツールの総合優勝も過去何回も得てきた photo:So Isobe
タデイ・ポガチャル(〜2025年)を筆頭に数多のトップライダーの勝利を文字通り支え、今やロードレース界でそのロゴを見ない日はないが、意外にも同社は2006年創業とその歴史は浅い。老舗ひしめくイタリアの自転車業界において、彼らは短期間でトップブランドにのし上がった気鋭の集団だ。
ブランドマネージャーを務めるサルバトーレ・トゥルーリオ氏が掲げたコンセプトは明確だった。「サドルは単なるパーツではない。ライダーとバイクを繋ぐ、最も重要なインターフェースである」ということ。当時保守的だったサドル業界において、プロロゴは「イノベーション」「パフォーマンス」「コンフォート」の3軸をきわめて高い次元で融合させた革新的なサドルを作り、2008年のカルロス・サストレによるツール・ド・フランス制覇を支えるなど、瞬く間にトップブランドの仲間入りを果たした。彼らがこれほどまでに短期間で信頼を勝ち取った背景には、斬新なアイディアと、本当に良いものをあらゆる人に届けたいという真摯な開発姿勢があった。

2008年にツール・ド・フランスを制したカルロス・サストレ。チームCSCとのコラボレーションがプロロゴの飛躍を支えたという photo:CorVos

サストレのマイヨジョーヌを記念して作られたChoiceサドル。トップの着せ替えが可能という画期的な製品だった photo:So Isobe 
本社内にはコラボレーションするトップチームのバイクも数台置かれていた photo:So Isobe
サドルトップの着せ替えが可能な「Choice」に始まり、ファビアン・カンチェラーラを支えた世界初のタイムトライアル専用サドル、衝撃的な滑り止め機能「CPC」の開発とアップデート、革新的なTTサドル「Predator」。プロロゴの歴史とは、常にサドルの「当たり前」を塗り替えてきた革新の軌跡そのものだ。

ブランドマネージャーを務めるサルバトーレ・トゥルーリオ氏に話を聞くことができた。プロ選手とのコネクションを活かし、プロロゴを短期間でトップブランドに押し上げた photo:So Isobe
プロロゴは、台湾に拠点を置く巨大サドルメーカー「Velo(ヴェロ)社」のスポーツサドル専業ブランドに端を発し、ここイタリア本社で独自開発を行っている。製造はVeloの台湾工場だ。
プロロゴ創業のきっかけは、Velo社の代表であるステラ・ユー氏が世界レベルのスポーツサドルブランドを確立したいという野望を抱いていたこと。そこで白羽の矢が立ったのが、今回インタビューに答えてくれたプロロゴのブランドマネージャーを務めるサルバトーレ・トゥルーリオ氏である。ヴィットリアやコロンブス、チネリといったイタリア自転車界の重鎮ブランドでキャリアを積み、プロ選手と密接なネットワークを築いていたトゥルーリオ氏もまた、自らのブランドを立ち上げる夢を持っていた。

本社からバックヤードに繋がる廊下にはチャンピオンたちの記念モデルが飾られていた。写真は昨年のブエルタを制したヨナス・ヴィンゲゴーのサドル photo:So Isobe

ブラドレー・ウィギンスとのコラボモデル。日本でも発売され人気を得た photo:So Isobe 
タイムトライアル専用サドル「PREDATOR//01TT」。空力とパワー伝達を第一に開発された超高級品だ photo:So Isobe
「素晴らしい出会いだったと思います。Veloは生産者として確かな技術ノウハウを持っていたし、私はイタリアの自転車界でどうすれば最高の製品を作れるか、その手順を熟知していました。正直に言えば、当時はサドルについてそれほど詳しくはありませんでしたが(笑)、コロンブス時代のマーケティング経験から、プロライダーとの深いコネクションがあった。お互いのニーズが完璧に噛み合ったことが協業の決め手となったのです。私はすぐにVeloへ赴き、製造サイドからサドルについて徹底的に学びました。それがプロロゴの原点です」。
プロロゴは2006年の創業当初から凄まじいスピードでプロレース界に浸透していった。アレッサンドロ・ペタッキ率いるチームミルラムを筆頭に、ラボバンク、そして機材革新に貪欲だったビャルヌ・リース率いるチームCSC。カルロス・サストレのツール総合優勝やファビアン・カンチェラーラの躍進を支えた経験は、そのまま製品の革新へと結びついた。その後もコンタドール、サガン、ボーネン、そして現代の王者ポガチャルやヴィンゲゴーに至るまで、その走りは常にプロロゴが支えてきた。

「サドルはパフォーマンスと快適性を両立したものでなければいけない」とサルバトーレ氏は断言する photo:So Isobe
現在、イタリア本社はR&Dやマーケティング、欧州圏の物流を担い、製造はアジアの5拠点(中国2、台湾2、ベトナム1)で行われている。Veloグループ全体での年間製造数はサドル1,500万個、バーテープ2,000万個という途方もない規模だ。プロロゴ製品はその中でも特に技術力に秀でた台湾工場で主に生産される。
他のイタリアンブランドが「イタリア国内製造」を掲げる中、プロロゴはあえてアジア生産を貫く。しかしそれは単なる外注ではない。あくまでVeloの自社工場であり、本社と綿密なコンタクトを取りながら厳密な品質管理を行い、コストとのバランスをとっている。
「我々の使命は、最先端のテクノロジーを詰め込んだサドルを作ることです。それはプロ選手のためのパフォーマンスだけでなく、あらゆるライダーにとっての最良を目指すことを意味します。これまでCPCやマイオウンといった革新的技術を導入してきましたが、これらはすべて、プロとアマチュア双方にメリットがあるようにと考え抜いた末に生まれたものです」。

プロロゴといえばCPC。滑り止めや快適性、通気性を兼ね備える特許取得技術だ photo:So Isobe

ファビアン・カンチェラーラのために作られたタイムトライアル専用サドル「Nago EVO‐TTR」。これはCPCを採用した改良モデルだ photo:So Isobe 
タイムトライアルで絶対的な強さを誇ったファビアン・カンチェラーラ (c)CorVos
例えば、今やブランドの代名詞となった滑り止め技術「CPC」の原型は、カンチェラーラと共に開発したTT用サドルNago EVO‐TTRにある。当時、TTではノーズを切り落としたカスタム品を使う選手が存在していたことを踏まえてショートノーズ型を作り、パワーロスを防ぐ「滑り止め」という概念を導入した。その後、F1マシンのバケットシートなどを手掛けるスパルコ社が採用していたハニカム構造に着目し、現在のCPCへと昇華させたという。
「最新のサドルでは、CPCの配置が初期モデルよりも少なくなっていることに気づくでしょう。これは研究開発の結果、最小限の配置で最大限の効果が得られるようになった証です。視覚的な派手さは薄れたかもしれませんが、これこそが我々の進化の形なのです」。

CPCを投入したグローブやバーテープもラインナップ。 photo:Prologo 
バーテープもプロロゴの隠れた名品。快適性が重視されている photo:Prologo
「イノベーション」「パフォーマンス」「コンフォート」。プロロゴが掲げるこの3軸は、すべてのライダーに完璧にフィットしなければならないとサルバトーレ氏は語る。
「レースにおいて、勝者と敗者の差はほんの僅かです。その僅かな差を埋めるために、機材は完璧でなければなりません。だからこそ我々は、プロチームのフィッターや世界中の代理店を通じて、ライダーの声を積極的に集めています。年間35,000kmを走るプロ選手は最高のテストフィールドです。彼らの声をダイレクトに製品へ反映させ、一般ユーザーへ届ける。これがプロロゴのコアです」。

プロロゴも3Dサドルを発売中。他社よりも圧倒的にパッド部分を薄く、軽く、それでいて快適性を担保していると自負する photo:Prologo
昨今、サドル業界を賑わせている3Dプリントモデルについても、プロロゴはきわめて冷静かつ挑戦的だ。他社よりも3Dプリントパッドを薄く作ることで「快適性を担保しながら軽くあること」を追求する。その一方で安易に3Dプリントサドルに全振りするのではなく、ハイエンドカテゴリーにおいても耐久性に優れるノーマルサドルの価値をこの先も見出していくという。

「少数精鋭で、全員が自転車乗りで、サポートチームも含めて足並みを揃えて来られたからこそ、プロロゴは今の地位を得た」とサルバトーレ氏は言う photo:So Isobe
次から次へと革新的なアイデアを生み出す源泉はどこにあるのか。サルバトーレ氏は笑って答える。
「まず、プロロゴの社員全員が自転車乗りだからでしょう(笑)。常に現状に不満を見つけ、新しいアイデアを考えている優秀なスタッフが揃っています。そして、我々は運が良かった。ビャルネ・リースのようにより良い製品を渇望する監督や、カンチェラーラ、ボーネンのような偉大な選手たちと同じ目標を持ち、足並みを揃えて来られた。これは本当に大きな財産です。
我々は皆、自転車に乗ることが大好きです。私も日曜日はサイクリングを楽しみますが、プロ選手のようにストイックに乗るのではなく、乗り心地の良いサドルで快適に走ります。サドルはフレームやホイール以上に好みが分かれるパーツです。だからこそ、多様な意見が必要なのです。我々はこれからも、常にイノベーションを求めて走り続けます」。

プロロゴ本社で働くスタッフたち photo:So Isobe

製品開発を担当するスタッフ。何を設計しているかは秘密 photo:So Isobe 
シリアスなミーティングを重ねる服部産業の北村さん photo:So Isobe
今回のイタリア取材の最終目的地となったプロロゴ。世界中のレースシーンを席巻する同社だけに大きな本社を想像していたが、ブスナーゴの工業団地にあるその本社は、遠目からも近づいても、ここにプロロゴがあるのどうかも分からないほど飾り気なく、小規模なものだった。
開発チームをはじめとする各部署は少数精鋭。サルバトーレ氏やスタッフたちと対話して感じたのは製品に対するストイックな姿勢だった。そもそも「プロロゴ(Prologo)」という社名。これは「プロが使うロゴ」といった安易な意味ではなく、イタリア語で「プロローグ(序章)」を示している。ロゴマークに配されたアルファベットの「O」は、よく見るとQではなく、ストップウォッチをモチーフにしたデザイン。つまり彼らにとって、これまでの輝かしい勝利も、画期的なテクノロジーの数々も、すべてはまだ「序章」に過ぎないのだ。
プロロゴの本社を訪ねる
ウィリエール本社の情熱、機械が作業音を奏でるミケの本社工場に続き、イタリア取材旅を締めくくる最終目的地はミラノ近郊、ブスナーゴに拠点を構えるプロロゴ(Prologo)だ。

タデイ・ポガチャル(〜2025年)を筆頭に数多のトップライダーの勝利を文字通り支え、今やロードレース界でそのロゴを見ない日はないが、意外にも同社は2006年創業とその歴史は浅い。老舗ひしめくイタリアの自転車業界において、彼らは短期間でトップブランドにのし上がった気鋭の集団だ。
ブランドマネージャーを務めるサルバトーレ・トゥルーリオ氏が掲げたコンセプトは明確だった。「サドルは単なるパーツではない。ライダーとバイクを繋ぐ、最も重要なインターフェースである」ということ。当時保守的だったサドル業界において、プロロゴは「イノベーション」「パフォーマンス」「コンフォート」の3軸をきわめて高い次元で融合させた革新的なサドルを作り、2008年のカルロス・サストレによるツール・ド・フランス制覇を支えるなど、瞬く間にトップブランドの仲間入りを果たした。彼らがこれほどまでに短期間で信頼を勝ち取った背景には、斬新なアイディアと、本当に良いものをあらゆる人に届けたいという真摯な開発姿勢があった。



サドルトップの着せ替えが可能な「Choice」に始まり、ファビアン・カンチェラーラを支えた世界初のタイムトライアル専用サドル、衝撃的な滑り止め機能「CPC」の開発とアップデート、革新的なTTサドル「Predator」。プロロゴの歴史とは、常にサドルの「当たり前」を塗り替えてきた革新の軌跡そのものだ。
プロロゴのブランドマネージャー、サルバトーレ・トゥルーリオ氏に聞く

プロロゴは、台湾に拠点を置く巨大サドルメーカー「Velo(ヴェロ)社」のスポーツサドル専業ブランドに端を発し、ここイタリア本社で独自開発を行っている。製造はVeloの台湾工場だ。
プロロゴ創業のきっかけは、Velo社の代表であるステラ・ユー氏が世界レベルのスポーツサドルブランドを確立したいという野望を抱いていたこと。そこで白羽の矢が立ったのが、今回インタビューに答えてくれたプロロゴのブランドマネージャーを務めるサルバトーレ・トゥルーリオ氏である。ヴィットリアやコロンブス、チネリといったイタリア自転車界の重鎮ブランドでキャリアを積み、プロ選手と密接なネットワークを築いていたトゥルーリオ氏もまた、自らのブランドを立ち上げる夢を持っていた。



「素晴らしい出会いだったと思います。Veloは生産者として確かな技術ノウハウを持っていたし、私はイタリアの自転車界でどうすれば最高の製品を作れるか、その手順を熟知していました。正直に言えば、当時はサドルについてそれほど詳しくはありませんでしたが(笑)、コロンブス時代のマーケティング経験から、プロライダーとの深いコネクションがあった。お互いのニーズが完璧に噛み合ったことが協業の決め手となったのです。私はすぐにVeloへ赴き、製造サイドからサドルについて徹底的に学びました。それがプロロゴの原点です」。
プロロゴは2006年の創業当初から凄まじいスピードでプロレース界に浸透していった。アレッサンドロ・ペタッキ率いるチームミルラムを筆頭に、ラボバンク、そして機材革新に貪欲だったビャルヌ・リース率いるチームCSC。カルロス・サストレのツール総合優勝やファビアン・カンチェラーラの躍進を支えた経験は、そのまま製品の革新へと結びついた。その後もコンタドール、サガン、ボーネン、そして現代の王者ポガチャルやヴィンゲゴーに至るまで、その走りは常にプロロゴが支えてきた。
徹底した品質管理と、プロアマを問わない「最良」の追求

現在、イタリア本社はR&Dやマーケティング、欧州圏の物流を担い、製造はアジアの5拠点(中国2、台湾2、ベトナム1)で行われている。Veloグループ全体での年間製造数はサドル1,500万個、バーテープ2,000万個という途方もない規模だ。プロロゴ製品はその中でも特に技術力に秀でた台湾工場で主に生産される。
他のイタリアンブランドが「イタリア国内製造」を掲げる中、プロロゴはあえてアジア生産を貫く。しかしそれは単なる外注ではない。あくまでVeloの自社工場であり、本社と綿密なコンタクトを取りながら厳密な品質管理を行い、コストとのバランスをとっている。
「我々の使命は、最先端のテクノロジーを詰め込んだサドルを作ることです。それはプロ選手のためのパフォーマンスだけでなく、あらゆるライダーにとっての最良を目指すことを意味します。これまでCPCやマイオウンといった革新的技術を導入してきましたが、これらはすべて、プロとアマチュア双方にメリットがあるようにと考え抜いた末に生まれたものです」。



例えば、今やブランドの代名詞となった滑り止め技術「CPC」の原型は、カンチェラーラと共に開発したTT用サドルNago EVO‐TTRにある。当時、TTではノーズを切り落としたカスタム品を使う選手が存在していたことを踏まえてショートノーズ型を作り、パワーロスを防ぐ「滑り止め」という概念を導入した。その後、F1マシンのバケットシートなどを手掛けるスパルコ社が採用していたハニカム構造に着目し、現在のCPCへと昇華させたという。
「最新のサドルでは、CPCの配置が初期モデルよりも少なくなっていることに気づくでしょう。これは研究開発の結果、最小限の配置で最大限の効果が得られるようになった証です。視覚的な派手さは薄れたかもしれませんが、これこそが我々の進化の形なのです」。
「イノベーション、パフォーマンス、コンフォート」


「イノベーション」「パフォーマンス」「コンフォート」。プロロゴが掲げるこの3軸は、すべてのライダーに完璧にフィットしなければならないとサルバトーレ氏は語る。
「レースにおいて、勝者と敗者の差はほんの僅かです。その僅かな差を埋めるために、機材は完璧でなければなりません。だからこそ我々は、プロチームのフィッターや世界中の代理店を通じて、ライダーの声を積極的に集めています。年間35,000kmを走るプロ選手は最高のテストフィールドです。彼らの声をダイレクトに製品へ反映させ、一般ユーザーへ届ける。これがプロロゴのコアです」。

昨今、サドル業界を賑わせている3Dプリントモデルについても、プロロゴはきわめて冷静かつ挑戦的だ。他社よりも3Dプリントパッドを薄く作ることで「快適性を担保しながら軽くあること」を追求する。その一方で安易に3Dプリントサドルに全振りするのではなく、ハイエンドカテゴリーにおいても耐久性に優れるノーマルサドルの価値をこの先も見出していくという。
なぜプロロゴは「ゲームチェンジャー」であり続けられるのか

次から次へと革新的なアイデアを生み出す源泉はどこにあるのか。サルバトーレ氏は笑って答える。
「まず、プロロゴの社員全員が自転車乗りだからでしょう(笑)。常に現状に不満を見つけ、新しいアイデアを考えている優秀なスタッフが揃っています。そして、我々は運が良かった。ビャルネ・リースのようにより良い製品を渇望する監督や、カンチェラーラ、ボーネンのような偉大な選手たちと同じ目標を持ち、足並みを揃えて来られた。これは本当に大きな財産です。
我々は皆、自転車に乗ることが大好きです。私も日曜日はサイクリングを楽しみますが、プロ選手のようにストイックに乗るのではなく、乗り心地の良いサドルで快適に走ります。サドルはフレームやホイール以上に好みが分かれるパーツです。だからこそ、多様な意見が必要なのです。我々はこれからも、常にイノベーションを求めて走り続けます」。
少数精鋭、プロロゴのチームとは



今回のイタリア取材の最終目的地となったプロロゴ。世界中のレースシーンを席巻する同社だけに大きな本社を想像していたが、ブスナーゴの工業団地にあるその本社は、遠目からも近づいても、ここにプロロゴがあるのどうかも分からないほど飾り気なく、小規模なものだった。
開発チームをはじめとする各部署は少数精鋭。サルバトーレ氏やスタッフたちと対話して感じたのは製品に対するストイックな姿勢だった。そもそも「プロロゴ(Prologo)」という社名。これは「プロが使うロゴ」といった安易な意味ではなく、イタリア語で「プロローグ(序章)」を示している。ロゴマークに配されたアルファベットの「O」は、よく見るとQではなく、ストップウォッチをモチーフにしたデザイン。つまり彼らにとって、これまでの輝かしい勝利も、画期的なテクノロジーの数々も、すべてはまだ「序章」に過ぎないのだ。
提供:服部産業 / Text:So Isobe