創業100年 ロードバイクとトライアスロンに強い日赤通りのクリーンなプロショップ
地下鉄や西鉄など多くの路線が乗り入れ福岡の中心を担う、九州随一の繁華街である天神地区。いつでも賑わう天神地下街(てんちか)を抜けてしばらく歩いた高砂1丁目、日赤通りに面したビルの一階に「ZING² FUKUOKA IWAI(ジン・ジン フクオカ イワイ)」がある。
大通り沿いのガラス張りの店舗に入れば、外観のイメージそのままにとても明るくクリーンな雰囲気。通りに面した部分は全てガラス張りになっているから、いわゆる「昔ながらのショップ」にありがちな、"入りにくさ"はほとんど無い。
久留米市で1919年(大正8年)に創業、2019年で創業100年という長い歴史を持つイワイスポーツサイクル。福岡に進出してから今年で10年目、2号店としてオープンしたZING²は8年目を迎える。クリーンな店舗には、場所柄もあってお昼休みのサラリーマンがひっきりなしに来店していたが、それも入りやすい雰囲気があってこそだろう。
店内のバイクラインアップはスペシャライズドやピナレロ、キャノンデール、トレック、コルナゴ、ルック、デローザなど、プレミアム感ある欧米の有名ブランドを取り揃える。陳列数も多く、ブランド別に展示されているから、初心者目線でも分かりやすいのが嬉しい。最近はとくにトライアスロンのバイクや用品も充実させ、小さなブームとなっているお客さんのニーズに応えている。
「スポーツサイクルとトライアスロンの専門店」というキャッチフレーズの通り、TTバイクや用品、オリジナルのウェットスーツなど、レースやイベントに出るためのアイテムは一通り揃ううえ、補修・消耗品の在庫もバッチリだ。本格的なアスリートには心強い品揃えだ。
大通り沿いのガラス張りの店舗に入れば、外観のイメージそのままにとても明るくクリーンな雰囲気。通りに面した部分は全てガラス張りになっているから、いわゆる「昔ながらのショップ」にありがちな、"入りにくさ"はほとんど無い。
久留米市で1919年(大正8年)に創業、2019年で創業100年という長い歴史を持つイワイスポーツサイクル。福岡に進出してから今年で10年目、2号店としてオープンしたZING²は8年目を迎える。クリーンな店舗には、場所柄もあってお昼休みのサラリーマンがひっきりなしに来店していたが、それも入りやすい雰囲気があってこそだろう。
店内のバイクラインアップはスペシャライズドやピナレロ、キャノンデール、トレック、コルナゴ、ルック、デローザなど、プレミアム感ある欧米の有名ブランドを取り揃える。陳列数も多く、ブランド別に展示されているから、初心者目線でも分かりやすいのが嬉しい。最近はとくにトライアスロンのバイクや用品も充実させ、小さなブームとなっているお客さんのニーズに応えている。
「スポーツサイクルとトライアスロンの専門店」というキャッチフレーズの通り、TTバイクや用品、オリジナルのウェットスーツなど、レースやイベントに出るためのアイテムは一通り揃ううえ、補修・消耗品の在庫もバッチリだ。本格的なアスリートには心強い品揃えだ。
「私の父である2代目は、福岡国体の自転車競技で優勝するほど熱心なレーサーでした。その好きな気持ちが高じたことでスポーツサイクルの割合が高くなっていったんですね。」とは現役でトライアスロンを楽しんでいる3代目オーナー、岩井公一さん。オープン当初は現店舗のそばにもう一店舗を構え、ヨーロッパブランドとアメリカンブランドで取り扱いを分けていたそうだが、すぐに現店舗に統一されたという。
「ヨーロッパブランドとアメリカンブランドではそれぞれ世界観が違いますから、その部分を崩さないようにこだわったんです。けれどお客様から"何でこんな近くに2店舗あるの?"と言われてしまいました。ちょっと専門色を押し出すタイミングが早すぎた。まだそこまで福岡にロードバイク文化が根付いていなかったんでしょうね」。と笑いながら岩井さんは当時を振り返る。
100年もの歴史を持つイワイスポーツサイクルだが、岩井さんは「歴史がある店イコール良い店だとは限りません」と謙虚に語る。
ZING² FUKUOKA IWAI、ひいてはイワイスポーツサイクルのテーマは、ヨーロッパのような自転車文化を地元に定着させることにあるという。「自転車遊びを楽しむ人達がもっともっと増えれば、ひいては自転車業界、そして地域全体が盛り上がります。自転車屋は旧態依然とした業態ではだめ。走る人のことを親身に考え、心からお手伝いをする。サイクルスポーツを楽しむ皆さんを応援したい。楽しく仕事がしたいですね」と岩井さんは言う。
その取り組みの一つとして、毎年11月には糸島半島で大試乗会「福岡オータムフェスタ」を開催している。九州随一の大型展示試乗会として多くのブランドやメーカーが集まり、200名以上を集めるファンライドも行われる。サイクルモードをはじめとした大きな展示会に行きたくても実際に脚を運べない方から好評を博しているのだとか。
そしてもう一つが「ビギナーユーザーこそ大事にし、楽しく、事故に遭わず、トラブルを起こさない乗り方や走りかたを伝えること」だ。競技志向ではないホビーライダーを増やし、自転車を取り巻く環境を変えていきたいという思いがあるのだという。とくにスポーツサイクルがブームとなった昨今、親身になって初心者をサポートしたいと言う。
「ヨーロッパブランドとアメリカンブランドではそれぞれ世界観が違いますから、その部分を崩さないようにこだわったんです。けれどお客様から"何でこんな近くに2店舗あるの?"と言われてしまいました。ちょっと専門色を押し出すタイミングが早すぎた。まだそこまで福岡にロードバイク文化が根付いていなかったんでしょうね」。と笑いながら岩井さんは当時を振り返る。
100年もの歴史を持つイワイスポーツサイクルだが、岩井さんは「歴史がある店イコール良い店だとは限りません」と謙虚に語る。
ZING² FUKUOKA IWAI、ひいてはイワイスポーツサイクルのテーマは、ヨーロッパのような自転車文化を地元に定着させることにあるという。「自転車遊びを楽しむ人達がもっともっと増えれば、ひいては自転車業界、そして地域全体が盛り上がります。自転車屋は旧態依然とした業態ではだめ。走る人のことを親身に考え、心からお手伝いをする。サイクルスポーツを楽しむ皆さんを応援したい。楽しく仕事がしたいですね」と岩井さんは言う。
その取り組みの一つとして、毎年11月には糸島半島で大試乗会「福岡オータムフェスタ」を開催している。九州随一の大型展示試乗会として多くのブランドやメーカーが集まり、200名以上を集めるファンライドも行われる。サイクルモードをはじめとした大きな展示会に行きたくても実際に脚を運べない方から好評を博しているのだとか。
そしてもう一つが「ビギナーユーザーこそ大事にし、楽しく、事故に遭わず、トラブルを起こさない乗り方や走りかたを伝えること」だ。競技志向ではないホビーライダーを増やし、自転車を取り巻く環境を変えていきたいという思いがあるのだという。とくにスポーツサイクルがブームとなった昨今、親身になって初心者をサポートしたいと言う。
競技志向のベテランサイクリストであれば、イワイのクラブチームである「パラボラ」という名前に聞き覚えがあるかもしれない。チーム員が練習する峠にあるパラボラアンテナをそのネーミングの由来とし、30年以上前から活動を続け、三浦恭資氏も輩出した九州を代表する強豪クラブがそれだ。しかし久留米の本店クラブが実業団登録も行う競技志向系であるのに対し、こちら福岡のクラブは同じ「パラボラ」という名称ながらも、サイクリング中心のより親しみやすい活動を行っている。
「スポーツサイクルがここ数年で一般化し、フィットネスとして楽しむ方が増えました。福岡店は場所柄そういったユーザーが多いこともあって、久留米とは活動内容が自然と変わってきたんです」とは岩井さん。週末のライドをメインとし、富士ヒルクライムや壱岐ロードレースといった大きなイベントには大人数で参加して楽しんでいるのだそうだ。
加えてビギナーユーザーのために毎月最後の土日には、パンク修理や整備、輪行などをレクチャーする「フォローアップミーティング」を開催し、毎回20名以上を数える人気ぶり。基本的な知識を身につけてもらったら、基礎を教えながら走る亀さんライド(巡航22〜23km/h、距離40〜50km)、そしてファンライドとステップアップの場が設けられている。もちろん2名の女性スタッフが企画してグルメ処を巡る「女子会」ライドも月に一回開催しているし、競技志向の方であればチームパラボラの練習へ…といったぐあいに、どんな方にもベストな受け皿が用意されているのだ。
中心街に近くとも、30〜40分も走れば都心部を離れることのできるコンパクトな福岡地区。北側に足を伸ばせば海に面した絶好のフィールドが広がる糸島半島が、久留米方面にはチームパラボラのメンバーが練習する山々が広がっている。
比較的海に近いロケーションだからか、岩井さんが「宮古島は第二の故郷」と言い切ってしまうほど30年以上前からトライアスロンにも注力しており、過去には全国規模の大会を運営していたことも。今年の宮古島トライアスロンには60名以上の大所帯で参加したそうだが、陳列されているトライアスロン用バイクやグッズの充実ぶりを見れば、なるほどと思わせられてしまう。村山店長をはじめトライアスロンを楽しむスタッフが参加ツアーもサポート。お客さん皆で楽しむお手伝いをする。
「メンバー同士でイベントに参加したり、同じ目標を共有して達成した時の喜びは他の何にも換えられないもの。レースやイベントでしか味わえない楽しみがあります。だから競技志向でなくとも一度出てみて欲しいと思うんです。でもお店としては決して急かしたりはしません。あくまでそれぞれのペースでね。」と岩井さんは言う。ショップ主導ではなく、あくまでお客さんに合わせていくのがイワイスポーツサイクルのスタイルだ。
「スポーツサイクルがここ数年で一般化し、フィットネスとして楽しむ方が増えました。福岡店は場所柄そういったユーザーが多いこともあって、久留米とは活動内容が自然と変わってきたんです」とは岩井さん。週末のライドをメインとし、富士ヒルクライムや壱岐ロードレースといった大きなイベントには大人数で参加して楽しんでいるのだそうだ。
加えてビギナーユーザーのために毎月最後の土日には、パンク修理や整備、輪行などをレクチャーする「フォローアップミーティング」を開催し、毎回20名以上を数える人気ぶり。基本的な知識を身につけてもらったら、基礎を教えながら走る亀さんライド(巡航22〜23km/h、距離40〜50km)、そしてファンライドとステップアップの場が設けられている。もちろん2名の女性スタッフが企画してグルメ処を巡る「女子会」ライドも月に一回開催しているし、競技志向の方であればチームパラボラの練習へ…といったぐあいに、どんな方にもベストな受け皿が用意されているのだ。
中心街に近くとも、30〜40分も走れば都心部を離れることのできるコンパクトな福岡地区。北側に足を伸ばせば海に面した絶好のフィールドが広がる糸島半島が、久留米方面にはチームパラボラのメンバーが練習する山々が広がっている。
比較的海に近いロケーションだからか、岩井さんが「宮古島は第二の故郷」と言い切ってしまうほど30年以上前からトライアスロンにも注力しており、過去には全国規模の大会を運営していたことも。今年の宮古島トライアスロンには60名以上の大所帯で参加したそうだが、陳列されているトライアスロン用バイクやグッズの充実ぶりを見れば、なるほどと思わせられてしまう。村山店長をはじめトライアスロンを楽しむスタッフが参加ツアーもサポート。お客さん皆で楽しむお手伝いをする。
「メンバー同士でイベントに参加したり、同じ目標を共有して達成した時の喜びは他の何にも換えられないもの。レースやイベントでしか味わえない楽しみがあります。だから競技志向でなくとも一度出てみて欲しいと思うんです。でもお店としては決して急かしたりはしません。あくまでそれぞれのペースでね。」と岩井さんは言う。ショップ主導ではなく、あくまでお客さんに合わせていくのがイワイスポーツサイクルのスタイルだ。
5名のスタッフが在籍するZING² FUKUOKA IWAI。最も得意とするのはフィッティングだ。バイク購入の際にRETUL のフィッティングシステムを用いてしっかりとポジション合わせをしてから購入できるようになっているほか、店舗2階にも専用のフィッティングルームが準備されており、 本格的なアスリートの要望にも応えている。このルームではテーマを決めた各種セミナーも開催しており、例えば夏なら水分補給のコツなど専門家を招いての座学などを企画しているとか。
月に10件ほど予約が入るというフィッティングを担当するのは、フィッターの資格を持つ小川了士さんとトライアスリートである村山店長。トライアスロンに力を入れているだけにTTバイクのフィティングも多く、特に専門的な知識を要するポジションにも、もちろん対応できる。
「折角良い自転車でも、身体が辛くなってしまうようでは本気で楽しめないですよね。バイクライドでもっとも大切なのは身体に合っていること、痛くならないポジションが出ていることです。時間をかけてフィットを行い、少しでも“今までより楽に走れた、遠くに行けた、タイムが出た”というご意見を頂けるととても嬉しいんです」と小川さん。
もちろんメカニック作業にも一切の手抜きは無い。安全を第一として、完成車の場合は完全にフレームまでバラしてから組み上げ直す。「一流ブランドのバイクであっても初期の組み付け状態はあまり良いとは言えません。グリスを塗るなどして各部をすべて組み直すのは安全に気持ちよく乗っていただきたいから。そうしたらバイクの長寿命化にも繋がります。ここは絶対に手を抜きません」とチーフメカニックの成田亮さん。
頻繁に自転車のチェックをしに来て欲しいという思いから、イワイグループ購入バイクなら各部の点検や整備・調整といった「ルーティンメンテナンス」は永久無料。有償の場合でも料金メニューが全て明記されているから、ブラックボックスのような自転車ショップとは違って、特にビギナーさんにはありがたい。成田さんは「この制度は日常的なほとんどのトラブルに対応できます。本当にお得ですので、ぜひ頻繁にメンテに持っていただければと思います」と話す。ちなみにメンバーズカードを提示すれば割引などの特典が受けられる。
最近リニューアルした久留米のイワイスポーツサイクル本店は、基本的なサービスや扱いブランドなどは同じ。
村山店長は言う。「久留米本店では伝統的にロードレースが盛んです。福岡は都会だけあっていろんなお客さんがいらっしゃいますが、チームパラボラ、スーパーマンクラブ、そして今はとくにトライアスロンが盛り上がっているのは楽しいですね。ぜひクラブに入って仲間づくりをする気持ちでお店に来ていただければと思います。一人でも多くのお客様に笑顔になってもらいたいですね」。
岩井さんは言う。「とにかくお客さんが楽しく自転車に乗って、いろいろなレースやイベント、トライアスロンなどを走っているのを観るのが楽しいですね。私だって64歳の現役トライアスリートですよ。自転車屋の仕事は、皆さんの道具であるスポーツバイクを、きちんとした状態に仕上げ、安全に乗っていただくこと。そして皆さんに幸せになっていただきたい。そのお手伝いがしたいんです。継続していけば、絶対に自転車文化は良い方向に進んでいくと思うんですよね。100周年に、今一度気持ちを新たにしていますよ」。
月に10件ほど予約が入るというフィッティングを担当するのは、フィッターの資格を持つ小川了士さんとトライアスリートである村山店長。トライアスロンに力を入れているだけにTTバイクのフィティングも多く、特に専門的な知識を要するポジションにも、もちろん対応できる。
「折角良い自転車でも、身体が辛くなってしまうようでは本気で楽しめないですよね。バイクライドでもっとも大切なのは身体に合っていること、痛くならないポジションが出ていることです。時間をかけてフィットを行い、少しでも“今までより楽に走れた、遠くに行けた、タイムが出た”というご意見を頂けるととても嬉しいんです」と小川さん。
もちろんメカニック作業にも一切の手抜きは無い。安全を第一として、完成車の場合は完全にフレームまでバラしてから組み上げ直す。「一流ブランドのバイクであっても初期の組み付け状態はあまり良いとは言えません。グリスを塗るなどして各部をすべて組み直すのは安全に気持ちよく乗っていただきたいから。そうしたらバイクの長寿命化にも繋がります。ここは絶対に手を抜きません」とチーフメカニックの成田亮さん。
頻繁に自転車のチェックをしに来て欲しいという思いから、イワイグループ購入バイクなら各部の点検や整備・調整といった「ルーティンメンテナンス」は永久無料。有償の場合でも料金メニューが全て明記されているから、ブラックボックスのような自転車ショップとは違って、特にビギナーさんにはありがたい。成田さんは「この制度は日常的なほとんどのトラブルに対応できます。本当にお得ですので、ぜひ頻繁にメンテに持っていただければと思います」と話す。ちなみにメンバーズカードを提示すれば割引などの特典が受けられる。
最近リニューアルした久留米のイワイスポーツサイクル本店は、基本的なサービスや扱いブランドなどは同じ。
村山店長は言う。「久留米本店では伝統的にロードレースが盛んです。福岡は都会だけあっていろんなお客さんがいらっしゃいますが、チームパラボラ、スーパーマンクラブ、そして今はとくにトライアスロンが盛り上がっているのは楽しいですね。ぜひクラブに入って仲間づくりをする気持ちでお店に来ていただければと思います。一人でも多くのお客様に笑顔になってもらいたいですね」。
岩井さんは言う。「とにかくお客さんが楽しく自転車に乗って、いろいろなレースやイベント、トライアスロンなどを走っているのを観るのが楽しいですね。私だって64歳の現役トライアスリートですよ。自転車屋の仕事は、皆さんの道具であるスポーツバイクを、きちんとした状態に仕上げ、安全に乗っていただくこと。そして皆さんに幸せになっていただきたい。そのお手伝いがしたいんです。継続していけば、絶対に自転車文化は良い方向に進んでいくと思うんですよね。100周年に、今一度気持ちを新たにしていますよ」。
アクセス
JR博多駅から徒歩20分
西鉄福岡(天神)駅から徒歩15分
西鉄福岡(天神)駅から徒歩15分