2022/10/15(土) - 11:39
エアロダイナミクスに優れるバイクの開発に長けるファクターが、グラベルレーシングバイクのOSTRO GRAVELを発表した。ロードのフラッグシップモデルOSTRO VAMを継承するエアロデザインのフレームにグラベルのエッセンスを加え、高速化するグラベルレースで性能を発揮する一台に仕上げられている。
イスラエル・プレミアテックの選手たちが愛用するファクターのオールラウンドレーサー、OSTRO VAM。エアロロード然としたルックスながらフレーム重量を780gまで削ぎ落とし、ヒルクライム能力までも獲得したバイクであり、平坦レースから山頂フィニッシュのレースまで活躍してくれるマルチな性能が魅力の一台だ。
OSTRO VAMで実現したエアロ×軽量性のトレンドはロードレーサーでは必須となりつつあり、ついにはグラベルまで波及。イタリアのトレヴィーゾで世界選手権が開催されるほどコンペティション色が強くなったグラベルレースシーンでは、超長距離を速く快適に、最後までライダーのパフォーマンスを引き出すバイクが求められ、その一つの答えとしてエアロと軽量性が必要とされるようになった。
VISTAなどで既にグラベルバイクを用意してきたファクターもこのトレンドに沿った新型グラベルバイク"OSTRO GRAVEL"を発表。これまではロードとは異なるモデル名を与えてきたファクターだったが、優れた空力性能を実現するためにフラッグシップであるOSTRO VAMをベースに新型グラベルバイクを開発し、その名前を与える結果となった。
フレーム造形はロードのOSTRO VAMとほぼ共通していると言っても過言ではないほど似通っている。シートステーの太さなど細かい部分の違いはあれど、OSTRO GRAVELのエアロダイナミクスは信頼できるだろう。200kmという超長距離を時速40kmにも到達するスピードで駆け抜けるトップアスリートにとって、優れた空力性能はアドバンテージとなってくれるだろう。
加えて、GRAVELモデルではロードよりも低速で走ることもあり、低速域でのエアロダイナミクスも考慮してフレームの設計が行われた。具体的にはヘッドチューブが受ける低速の気流をコントロールする造形にアレンジしているという。エアロロードの開発に端を発するファクターだけあり、このようなエアロダイナミクス設計には期待できるはずだ。
もちろんグラベル用にフレームの設計は一新されている。タイヤクリアランスは700Cと650Bのホイールどちらでも45mmに設定され、ISO基準に沿って4mmのクリアランスが設けられた。タイヤとの空間が確保されたことで泥がフレームに堆積しにくくなり、バッドコンディションでも安定して走れるようになるはずだ。アンバウンドグラベル2022の女子カテゴリーで優勝した実績もあり、過酷な環境下での性能は既に証明済。
また、ファクターはブラックインクと協力し、パーツを含めたトータルコーディネートで性能発揮を狙っていることも特徴の一つだ。ステム一体型ハンドルバーも風洞実験によってエアロ性能が鍛えられており、空力性能に大きな影響を与えるコックピット周りの空気の流れを最適化しているという。またグラベル用ということもあり、ドロップ部のフレアなどで不整地でコントロールしやすいように設計が行われた。
ホイールもエアロダイナミクスが考慮されており、アセンブルされるTHIRTY FOURはグラベルでのスピード域に特化しており、34mmのリムハイトによって重量を抑えながら空力のアドバンテージを積み重ねている。最もエアロ効果が高いタイヤは32mm幅で、43mmのタイヤでも効果的なエアロを発揮するという。
ジオメトリー設計もタイヤ幅による外径変化を念頭に置き開発が行われた。外径が大きくなり、実質的にトレール値は大きくなる幅広のタイヤでは高速グラベルユースに適したハンドリングに調整。対して、外径が小さくなる32mmタイヤを装着した時は、低速の直進安定性が光るオールロードのようなハンドリングを実現した。
フレーム素材に採用されたカーボンは、TeXtreme、東レ、Nippon Graphiteピッチベースファイバー。高性能なカーボン素材をグラベルレースで安心して使えるように強化したレイアップで構成しつつ、フレーム重量900g(54サイズ)という軽量性を確保していることも魅力だ。超長距離のグラベルイベントの終盤ではこの軽量性がライダーの味方となってくれるだろう。
OSTRO GRAVELは電動コンポーネントとディスクブレーキ専用設計として設計されている。ボトムブラケットはスレッド式のT47だ。販売ラインアップはフレームセット、フレーム+ホイール、完成車の3タイプ。完成車はスラムのコンポーネントで統一されており、仕様違いで6種類も展開される。価格は以下一覧をチェックしてもらいたい。
ファクター OSTRO GRAVEL
カーボン:TeXtreme、Toray、Nippon Graphite Pitch-Based Fiber
スルーアクスル:フロント φ12x100mm、リアφ12x142mm
最大タイヤクリアランス:45mm
サイズ:49、52、54、56、58、61
フレーム重量:900g
カラー:Naked grunge、White grunge
販売ラインアップ
フレームセット:786,500円
フレームセット(Black inc 34CD ホイール付き):1,072,500円
完成車 スラム RED eTap AXS:1,617,000円
完成車 スラム RED eTap AXS(パワーメーター付き):1,683,000円
完成車 スラム RED XPLR eTap AXS(パワーメーター付き):1,518,000円
完成車 スラム Force eTap AXS:1,331,000円
完成車 スラム Force eTap AXS (パワーメーター付き):1,364,000円
完成車 スラム Force XPLR eTap AXS(パワーメーター付き):1,265,000円
イスラエル・プレミアテックの選手たちが愛用するファクターのオールラウンドレーサー、OSTRO VAM。エアロロード然としたルックスながらフレーム重量を780gまで削ぎ落とし、ヒルクライム能力までも獲得したバイクであり、平坦レースから山頂フィニッシュのレースまで活躍してくれるマルチな性能が魅力の一台だ。
OSTRO VAMで実現したエアロ×軽量性のトレンドはロードレーサーでは必須となりつつあり、ついにはグラベルまで波及。イタリアのトレヴィーゾで世界選手権が開催されるほどコンペティション色が強くなったグラベルレースシーンでは、超長距離を速く快適に、最後までライダーのパフォーマンスを引き出すバイクが求められ、その一つの答えとしてエアロと軽量性が必要とされるようになった。
VISTAなどで既にグラベルバイクを用意してきたファクターもこのトレンドに沿った新型グラベルバイク"OSTRO GRAVEL"を発表。これまではロードとは異なるモデル名を与えてきたファクターだったが、優れた空力性能を実現するためにフラッグシップであるOSTRO VAMをベースに新型グラベルバイクを開発し、その名前を与える結果となった。
フレーム造形はロードのOSTRO VAMとほぼ共通していると言っても過言ではないほど似通っている。シートステーの太さなど細かい部分の違いはあれど、OSTRO GRAVELのエアロダイナミクスは信頼できるだろう。200kmという超長距離を時速40kmにも到達するスピードで駆け抜けるトップアスリートにとって、優れた空力性能はアドバンテージとなってくれるだろう。
加えて、GRAVELモデルではロードよりも低速で走ることもあり、低速域でのエアロダイナミクスも考慮してフレームの設計が行われた。具体的にはヘッドチューブが受ける低速の気流をコントロールする造形にアレンジしているという。エアロロードの開発に端を発するファクターだけあり、このようなエアロダイナミクス設計には期待できるはずだ。
もちろんグラベル用にフレームの設計は一新されている。タイヤクリアランスは700Cと650Bのホイールどちらでも45mmに設定され、ISO基準に沿って4mmのクリアランスが設けられた。タイヤとの空間が確保されたことで泥がフレームに堆積しにくくなり、バッドコンディションでも安定して走れるようになるはずだ。アンバウンドグラベル2022の女子カテゴリーで優勝した実績もあり、過酷な環境下での性能は既に証明済。
また、ファクターはブラックインクと協力し、パーツを含めたトータルコーディネートで性能発揮を狙っていることも特徴の一つだ。ステム一体型ハンドルバーも風洞実験によってエアロ性能が鍛えられており、空力性能に大きな影響を与えるコックピット周りの空気の流れを最適化しているという。またグラベル用ということもあり、ドロップ部のフレアなどで不整地でコントロールしやすいように設計が行われた。
ホイールもエアロダイナミクスが考慮されており、アセンブルされるTHIRTY FOURはグラベルでのスピード域に特化しており、34mmのリムハイトによって重量を抑えながら空力のアドバンテージを積み重ねている。最もエアロ効果が高いタイヤは32mm幅で、43mmのタイヤでも効果的なエアロを発揮するという。
ジオメトリー設計もタイヤ幅による外径変化を念頭に置き開発が行われた。外径が大きくなり、実質的にトレール値は大きくなる幅広のタイヤでは高速グラベルユースに適したハンドリングに調整。対して、外径が小さくなる32mmタイヤを装着した時は、低速の直進安定性が光るオールロードのようなハンドリングを実現した。
フレーム素材に採用されたカーボンは、TeXtreme、東レ、Nippon Graphiteピッチベースファイバー。高性能なカーボン素材をグラベルレースで安心して使えるように強化したレイアップで構成しつつ、フレーム重量900g(54サイズ)という軽量性を確保していることも魅力だ。超長距離のグラベルイベントの終盤ではこの軽量性がライダーの味方となってくれるだろう。
OSTRO GRAVELは電動コンポーネントとディスクブレーキ専用設計として設計されている。ボトムブラケットはスレッド式のT47だ。販売ラインアップはフレームセット、フレーム+ホイール、完成車の3タイプ。完成車はスラムのコンポーネントで統一されており、仕様違いで6種類も展開される。価格は以下一覧をチェックしてもらいたい。
ファクター OSTRO GRAVEL
カーボン:TeXtreme、Toray、Nippon Graphite Pitch-Based Fiber
スルーアクスル:フロント φ12x100mm、リアφ12x142mm
最大タイヤクリアランス:45mm
サイズ:49、52、54、56、58、61
フレーム重量:900g
カラー:Naked grunge、White grunge
販売ラインアップ
フレームセット:786,500円
フレームセット(Black inc 34CD ホイール付き):1,072,500円
完成車 スラム RED eTap AXS:1,617,000円
完成車 スラム RED eTap AXS(パワーメーター付き):1,683,000円
完成車 スラム RED XPLR eTap AXS(パワーメーター付き):1,518,000円
完成車 スラム Force eTap AXS:1,331,000円
完成車 スラム Force eTap AXS (パワーメーター付き):1,364,000円
完成車 スラム Force XPLR eTap AXS(パワーメーター付き):1,265,000円
リンク
Amazon.co.jp