2022/05/25(水) - 10:00
プロレーサーでも好んで使用するほど性能に定評のあるスペシャライズドのロードシューズ。そのフラッグシップモデルが8世代目、S-Works Torchへと進化を遂げた。最新素材とBody Geometryによる形状変更で、フィット感と軽量性のアップデートを果たしている。
数多くのプロ選手が使用し、数多の勝利を足元から支えてきたスペシャライズドのロードシューズ。2005年から時代に即した最新技術やデザインが反映されるモデルチェンジを繰り返し、レーサーに愛用されるハイパフォーマンスシューズとしての地位を築き上げてきた。
2018年にS-Works 7が世に出てから4年、ついにスペシャライズドがフラッグシップシューズのモデルチェンジを行い8代目に進化させた。今作のモデル名はナンバリングから外れ、これまでもミドルグレードからエントリーグレードを支えてきたTorchシリーズの最上位モデルとして、S-Works Torchという名前が与えられた。
スペシャライズドのエキップメントの根幹であるBody Geometryの開発手法を更に前進させ、履いていることを忘れさせるかのような高いフィット感と、ライダーが適切なサポートを得られるシューズへと進化を遂げた。
S-works TorchではRetulのデータに基づきラスト(足型)の形状から変更が加えられた。10万件以上ものデータから導き出された新型のラストは、アッパーを小指球に向けて傾斜をつける作りに。対して足底では母指球側の幅を4mm拡幅しフィット性を高めている。幅広のシューズに変化したことで、これまでスペシャライズドのシューズが幅が原因で履けなかったという方も選択肢となるはずだ。これまで愛用してきた方は、再度フィット感を試すのが吉だろう。
そして、スペシャライズドは様々な足型にフィットさせるために、ノーマル版とワイド版の2種類をラインアップしている。S-Works 7ではアウトソールが共通し、アッパーにゆとりを持たせてたのに対し、今作のワイド版はアウトソールがさらに3mm広く作るアプローチに変更されている。新型S-Works Torchはノーマル版とワイド版共にアップデートされているため、フィット感については一度試してみても良さそうだ。
アッパー素材にもアップデートがもたらされている。S-Works 7ではダイニーマを配しサポート力向上を図っていたが、今作では更にしなやかさに優れた新素材をサポートに用いることで、快適な着用感と優れたホールド力の両立を実現しているという。
スペシャライズド専用のBOA S3クロージャーの配置も煮詰められており、以前よりも前方かつ母指球の浮き上がりを抑えられる配置となった。これにより、ハイパワーでの引き足ペダリングでも、足が不安定になることなく、足とシューズの一体感を持ってライドに臨めるはずだ。足首側も靭帯を抑えつけない配置になっているという。
ヒールカップは左右非対称という大胆な作りが採用されている。アキレス腱を包み込み、快適なフィット感を演出するために小指側のヒールカップを低くしているが、親指側を高く設計することでホールド力は損なわれないとスペシャライズドはいう。今作のアッパーのアップデートでは、自然な履き心地とホールド力を高い次元で両立することを狙っていると言えそうだ。
ライダーのパワーを受け止めるアウトソールのデザインも一新され、シンプルという言葉が最も適していると思えるような滑らかな造形となった。S-Works 7までは肉抜き加工で軽量化を行っていたが、今作の新構造は肉抜きなしにもかかわらずアウトソールは20gのダイエットに成功しているという。
同時にクリート取り付け部より後方にはI-BEAMというテクノロジーが与えられたことで、軽量化を果たしながらもプロのスプリンターのパワーに応えられる剛性を獲得していることが大きなポイントだ。チタン製のクリートナットを反転させることで5mmの調整幅で前後位置を変更することができたり、交換式のヒールブロックを採用したりと細部の設計も抜かりない。
アウトソールのアーチサポート、内反ウェッジによって体を適切な状態に保つことでパワー効率を向上させ、血流を妨げないインソールによって痺れの発生などを抑えるスペシャライズドのBody Geometry。そこにRetulのフィットデータを基にした設計でアップデートが行われたS-Works Torchは、勝利を目指すサイクリストのパワーを逃すことなく、かつ快適なフラッグシップに進化したはずだ。
スペシャライズド S-Works Torch
カラー:ブラック、ホワイト
サイズ:36、37、38〜44(ハーフサイズあり)、45
ワイドサイズ(ブラック):39、40〜42(ハーフサイズあり)、43
価格:49,500円(税込)
数多くのプロ選手が使用し、数多の勝利を足元から支えてきたスペシャライズドのロードシューズ。2005年から時代に即した最新技術やデザインが反映されるモデルチェンジを繰り返し、レーサーに愛用されるハイパフォーマンスシューズとしての地位を築き上げてきた。
2018年にS-Works 7が世に出てから4年、ついにスペシャライズドがフラッグシップシューズのモデルチェンジを行い8代目に進化させた。今作のモデル名はナンバリングから外れ、これまでもミドルグレードからエントリーグレードを支えてきたTorchシリーズの最上位モデルとして、S-Works Torchという名前が与えられた。
スペシャライズドのエキップメントの根幹であるBody Geometryの開発手法を更に前進させ、履いていることを忘れさせるかのような高いフィット感と、ライダーが適切なサポートを得られるシューズへと進化を遂げた。
S-works TorchではRetulのデータに基づきラスト(足型)の形状から変更が加えられた。10万件以上ものデータから導き出された新型のラストは、アッパーを小指球に向けて傾斜をつける作りに。対して足底では母指球側の幅を4mm拡幅しフィット性を高めている。幅広のシューズに変化したことで、これまでスペシャライズドのシューズが幅が原因で履けなかったという方も選択肢となるはずだ。これまで愛用してきた方は、再度フィット感を試すのが吉だろう。
そして、スペシャライズドは様々な足型にフィットさせるために、ノーマル版とワイド版の2種類をラインアップしている。S-Works 7ではアウトソールが共通し、アッパーにゆとりを持たせてたのに対し、今作のワイド版はアウトソールがさらに3mm広く作るアプローチに変更されている。新型S-Works Torchはノーマル版とワイド版共にアップデートされているため、フィット感については一度試してみても良さそうだ。
アッパー素材にもアップデートがもたらされている。S-Works 7ではダイニーマを配しサポート力向上を図っていたが、今作では更にしなやかさに優れた新素材をサポートに用いることで、快適な着用感と優れたホールド力の両立を実現しているという。
スペシャライズド専用のBOA S3クロージャーの配置も煮詰められており、以前よりも前方かつ母指球の浮き上がりを抑えられる配置となった。これにより、ハイパワーでの引き足ペダリングでも、足が不安定になることなく、足とシューズの一体感を持ってライドに臨めるはずだ。足首側も靭帯を抑えつけない配置になっているという。
ヒールカップは左右非対称という大胆な作りが採用されている。アキレス腱を包み込み、快適なフィット感を演出するために小指側のヒールカップを低くしているが、親指側を高く設計することでホールド力は損なわれないとスペシャライズドはいう。今作のアッパーのアップデートでは、自然な履き心地とホールド力を高い次元で両立することを狙っていると言えそうだ。
ライダーのパワーを受け止めるアウトソールのデザインも一新され、シンプルという言葉が最も適していると思えるような滑らかな造形となった。S-Works 7までは肉抜き加工で軽量化を行っていたが、今作の新構造は肉抜きなしにもかかわらずアウトソールは20gのダイエットに成功しているという。
同時にクリート取り付け部より後方にはI-BEAMというテクノロジーが与えられたことで、軽量化を果たしながらもプロのスプリンターのパワーに応えられる剛性を獲得していることが大きなポイントだ。チタン製のクリートナットを反転させることで5mmの調整幅で前後位置を変更することができたり、交換式のヒールブロックを採用したりと細部の設計も抜かりない。
アウトソールのアーチサポート、内反ウェッジによって体を適切な状態に保つことでパワー効率を向上させ、血流を妨げないインソールによって痺れの発生などを抑えるスペシャライズドのBody Geometry。そこにRetulのフィットデータを基にした設計でアップデートが行われたS-Works Torchは、勝利を目指すサイクリストのパワーを逃すことなく、かつ快適なフラッグシップに進化したはずだ。
スペシャライズド S-Works Torch
カラー:ブラック、ホワイト
サイズ:36、37、38〜44(ハーフサイズあり)、45
ワイドサイズ(ブラック):39、40〜42(ハーフサイズあり)、43
価格:49,500円(税込)
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