シディがブランドアイデンティティを刷新　新ロゴと共に発表された2026年ロードシューズラインアップ

シディが2026年モデルでロゴをリニューアル。さらに新技術を盛り込んだニューフラッグシップシューズのSHOT 3、WIRE 3をリリースしている。定番のERGO 6やGENIUX Xシリーズなどシディの技術が詰め込まれた5種類のシューズを紹介しよう。

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シディ SHOT3

イタリアの老舗シューズブランドのシディがリブランディングとしてロゴをリニューアル。「Made to Progress（大いなる進化）」というテーマを掲げたシディは、パフォーマンスxスタイル、伝統x核心を融合させた新しいロゴと共に新しい時代を歩み始めた。そして次世代のシディはフラッグシップモデル"SHOT"のモデルチェンジから実施。プロモデルとしてライダーのパワーをロスさせないという設計思想で作られた SHOT 3へと生まれ変わった。

まず新世代のシディが作るシューズは全てミレニアムフィットという足型を採用する。従来のレギュラーとメガに加わる新しい足型で、より多くのライダーがフィットしやすいシューズの実現を目指している。具体的にミレニアムフィットというのは、つま先部分だけ幅を広げた足型だ。これによってレギュラーよりもゆとりがありながらも、過度に幅広にならないフィット感を手に入れた。同時にクリート調整位置も前後に15mmずつ移動することができ、従来よりもクリートフィット幅が広げられた。

そしてSHOT 3の最大の特徴は新しいR1FCカーボン製のアウトソールだ。土踏まず部分を大胆に絞り込んだネクサスブリッジと、ヒールカップを一体化させたBi-FITカーボンシャシーという設計を採用し、シディのラインアップでは最も高い剛性指数の12をマーク。

さらにロースタックハイト設計によってペダルとの距離を最小化し、ダイレクトな踏み心地を備えた。先述したヒールカップなどと相まって、ライダーのパワーを一滴も無駄にしない剛性、安定性、パワー伝達性を実現している。

アッパーも1枚のマイクロファイバー生地での構成を採用。ネクサスブリッジ部分までアッパー生地が回り込み、足を包み込むような設計となった。アッパー内側にはメッシュ生地を貼り合わせており、通気性を確保している。タン部分は左右に蛇行するように生地がカットされており、フィット感を向上させた。

クロージングシステムは SHOT 2と同様にタンに独自ダイヤルを2つ搭載する設計を踏襲しつつ、細部を全てブラッシュアップしている。最も目立つのは一新されたアルミ製ダイヤルNUUN 001Cだろう。新設計ダイヤルは高さを抑えることでエアロダイナミクスを改善したという。

使用方法はツマミを起こして回すことで締め付け、サイドのボタンを押すことで解放が基本。同時につまみを起こさなくてもダイヤルを回すことができるため、乗車中の調整も行いやすくなっている。

さらにツールフリーで調整可能なヒールシステムと、シリコングリップを備えたメモリーフィットフットベッドが、カスタマイズされた快適性とパワー伝達を両立させる。

カラーはBLACK、WHITE、IVORYの3色が揃い、価格は65,000円（税込）。

シディ WIRE3

エアフローとパワー、コントロールのバランスを重視して開発されたのがWIRE 3だ。レース志向でありながら、暑い条件下や長時間のライドにおける快適性を追求したモデルとなっている。

WIRE 3の最大の特徴は、アッパーに採用されたマイクロマトリックスとケブラーを組み合わせたメッシュ生地だ。部分ごとに網目の密度を変化させることで通気性と安定性、耐久性、軽量性のバランスを整えている。

薄手アッパーを支えるために内側にFirmor Xというサポートパーツが配置されている。ソール側からダイヤルに向かってV字のサポートを配置することで足全体を包み込み、安定したフィットや、ハイパワーペダリング時のスタビリティを高めている。

クロージングシステムのベルトもFirmor Xを構成しており、土踏まずから足を持ち上げるようなフィットをもたらす。ダイヤルは SHOT 3と同様のNUUN 001Cアルミダイヤルを採用し、素早い調整を可能にしている。

アウトソールはR2FCフルカーボンを採用。足裏全体をカバーするソールとなっているが、中央部分にはネクサスブリッジが組み込まれており、剛性指数11を達成している。踵部分には工具なしで調整できるアジャスターが設けられており、ライダーに合わせたカスタマイズが可能。さらに踵をサポートするパーツも備えられており、高負荷時に足の安定性を確保する。

カラーはBLACK、WHITE、SAND CORAL、WHITE YELLOWの4種類。価格は58,000円（税込）。

シディ ERGO 6

ERGO 6はプロを目指すようなアスリートもカバーするハイパフォーマンスミドルグレード。レース志向のライダーから週末ライドを高速で走り切るサイクリストまで幅広い層のニーズに応える一足だ。

ERGO 6の特徴はシンプルなマイクロファイバーアッパー。近年トレンドのシンプルで洗練されたデザインに仕立てられており、上位グレードのような雰囲気を演出する。もちろん機能にも優れ、柔らかな肌触りと高い通気性が長時間のライドでも快適性を維持する。

またマイクロファイバー生地は1.2mm厚と程よい厚みかつ、つま先部分の補強によって耐久性も確保されている。縫い目のない構造により、ライド中の不快感を最小限に抑える設計だ。重量は片足278g。

アッパーの側面にはSHOTやWIREに採用されるFirmor技術が用いられている。アッパーにサポートシステムを配置することで足の安定性を確保しており、ハイパワーペダリング時でも自信を持って脚を回すことができるはずだ。ヒール部分もアッパーに統合されたエルゴノミックカウンターによって、安定性を高めている。

クロージングシステムはシディが長年採用し続けている独自ダイヤルを採用。ケーブルにはダイニーマ素材を用いることで、軽量かつ高耐久なシステムを実現している。タン部分も解剖学的な設計を施すことで足の甲への圧迫を軽減させている。

アウトソールはR2FCフルカーボンで剛性指数11を達成しており、レーサーのパワーも受け止める。カラーはDARK GRAY、FULL WHITE、SILVER、SKY GREYという4色が用意されている。価格は49,000円（税込）。

シディ GENIUS X

シディの11世代にわたる開発の蓄積を反映したロングディスタンスモデルがGENIUS Xだ。快適性とコントロール性を両立させ、あらゆるスタイルのライディングに対応する万能性を持つ。

GENIUS Xはマイクロファイバーアッパーによる柔軟性と強度の両立が特徴だ。柔らかく快適な履き心地でありながら、十分な剛性を持ち、ハイパワーをかけた時も安定したフィット感を維持する。この設計により、長時間のライドでも快適性が損なわれることなく、確実なパワー伝達が可能となる。

クロージングシステムはNUUN 001Cアルミダイヤルを2つ採用するが、足首側はワイヤーでベルトを締め上げる方式を採用している。包み込むようにフィットするため、タイトにフィットさせてもストレスになりにくいはずだ。

アウトソールはR3CCカーボン製で剛性指数6となっており、効率的なパワー伝達性と長距離ライドでの快適性のバランスを取った設定だ。ベンチレーションも改良が施されており、つま先部分から風が効率的に入るようになっている。カラーはWHITEとBLACKの2色で、価格は40,000円（税込）。

シディ GENIUS X VAPO

GENIUS Xをベースに通気性を強化した派生モデルがGENIUS X VAPOだ。ミドルグレードにもニットアッパーを採用することで、ホビーライダーも夏場に着用しやすい一足を実現している。

GENIUS X VAPOのオープンセルニットは非常に薄手に仕立てられており、優れた通気性は期待できそうだ。ニットは部位ごとに密度を変化させており、強度、耐久性、耐摩耗性を確保しながら、全体として軽量で通気性の高い構造を実現している。つま先部分などはTPU補強により必要な箇所での耐久性も確保されている。

内部のFirmor X構造が足をサポートし、足全体を包み込むような安定したフィット感を提供する。この構造により薄手アッパーながら、安定性も両立している。

クロージングシステムやヒールサポートはベースモデルと同様。アウトソールも剛性指数6のR3CCカーボンコンポジットを採用する。カラーはBLACKとWHITEの2種類で、価格は46,000円（税込）。

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シディ SHOT3
カラー：BLACK、WHITE、IVORY
サイズ：38〜46
価格：65,000円（税込）

シディ WIRE3
カラー：BLACK、WHITE、SAND CORAL、WHITE YELLOW
サイズ：38〜46
価格：58,000円（税込）

シディ ERGO 6
カラー：DARK GRAY、FULL WHITE、SILVER、SKY GREY
サイズ：38〜46
価格：49,000円（税込）

シディ GENIUS X
カラー：BLACK、WHITE
サイズ：38〜46
価格：40,000円（税込）

シディ GENIUS X VAPO
カラー：BLACK、WHITE
サイズ：38〜46
価格：46,000円（税込）