サイクリストの輪を広げる自転車基地 ライダー行き交う南大沢に誕生
東京のサイクリストになじみ深い定番コース「尾根幹」の北側にある多摩ニュータウン通り。東京オリンピックロードレースのコースともなったルート沿いに、今回紹介する"THE BASE"はある。自走はもちろん、京王相模原線の京王堀之内駅か南大沢駅から徒歩15分という好立地で、アクセスは最高。周りにはアウトドアショップ等が多く、近くにはアウトレットモールもあるエリアで、週末のショッピングがてら訪れるなんてこともしやすそう。
インダストリアルなデザインの建物は、一見自転車屋に見えないほど。店内に入っても、広々とした空間に自転車の姿が良く見えるように適度な空間を保ってディスプレイされており、自転車がギッシリ詰め込まれた古き良きプロショップとは一線を画す、モダンで明るい雰囲気に満ちている。
一言で言えば、敷居が低い。洗練されているけど押しつけがましいことはなく、プロショップにありがちな猥雑さが脱臭されたクリーンな店内は、初めてスポーツバイクの世界に触れる人を優しく受け入れてくれるだろう。それでいて、店内に並べられた製品を見渡すとハイエンド製品やマニア心をくすぐる品揃えも目を惹く。間口は広く、敷居は低く、それでいて奥は深い。店内をぐるっと見渡した第一印象は、そんな二面性だ。
明確なコンセプトをもって作り上げられたことが一目でわかる。そんなTHE BASEを手がけたのは、日本全国に500以上の「サイクルベースあさひ」の店舗を展開し、製造小売として自転車店としても自転車メーカーとしても日本一の規模を誇る株式会社あさひだ。しかし、軽快車を中心としたサイクルベースあさひの気配はこのTHE BASEにはない。勘の鋭い人であれば、あるいは連想ゲームが得意な人であれば、その店名から両者を関連づけることも出来るかもしれないが、実店舗の醸し出す雰囲気からその関係を導き出すことは難しいだろう。
インダストリアルなデザインの建物は、一見自転車屋に見えないほど。店内に入っても、広々とした空間に自転車の姿が良く見えるように適度な空間を保ってディスプレイされており、自転車がギッシリ詰め込まれた古き良きプロショップとは一線を画す、モダンで明るい雰囲気に満ちている。
一言で言えば、敷居が低い。洗練されているけど押しつけがましいことはなく、プロショップにありがちな猥雑さが脱臭されたクリーンな店内は、初めてスポーツバイクの世界に触れる人を優しく受け入れてくれるだろう。それでいて、店内に並べられた製品を見渡すとハイエンド製品やマニア心をくすぐる品揃えも目を惹く。間口は広く、敷居は低く、それでいて奥は深い。店内をぐるっと見渡した第一印象は、そんな二面性だ。
明確なコンセプトをもって作り上げられたことが一目でわかる。そんなTHE BASEを手がけたのは、日本全国に500以上の「サイクルベースあさひ」の店舗を展開し、製造小売として自転車店としても自転車メーカーとしても日本一の規模を誇る株式会社あさひだ。しかし、軽快車を中心としたサイクルベースあさひの気配はこのTHE BASEにはない。勘の鋭い人であれば、あるいは連想ゲームが得意な人であれば、その店名から両者を関連づけることも出来るかもしれないが、実店舗の醸し出す雰囲気からその関係を導き出すことは難しいだろう。
何故、あさひがスポーツバイク専門店を手がけるのか。「あさひは1980年代はプロショップだったんですよ。地域の繁盛店だったのですが、当時スポーツバイクは非常に高価なもので大事に使われている一方で、シティサイクルは使い捨て同然に扱われていたんです。そんな状況に対して、『このままではいけない。サイクリングの楽しさを伝える前に、日常でも使う自転車も、もっと大切にしてもらいたい』という思いから、シティサイクルメインの大型チェーン店へ業態変化して今のサイクルベースあさひがあります」と、あさひのルーツについて教えてくれたのはストアマネージャーを務める長野さんだ。
「そこから約30年経って、自転車への理解、文化、環境も整ってきて、今再びスポーツバイクに力を注ぎ自転車の楽しさを伝えようと。当時のあさひも地域のサイクリストが集うコミュニティスペースとしての役割を担っていて、その思いと根幹は変えずに現代の形に落とし込んだのが、この”THE BASE 南大沢店”なんです。」
THE BASEを形にするにあたり、そのコンセプトはハッキリしていたとも。「既存のプロショップは専門性が高い分、気軽に入れないような雰囲気がありますよね。今スポーツバイクに乗られている方も、最初は勇気が要ったと思うんです。私たちはそのハードルを取り払いたかったんですよ。どんな方にも開かれたお店、入るのに躊躇うことのないお店。それはあさひに根付いたカルチャーで、THE BASEでもその強みは活かすべきだと考えていたんです」。つまり、国内最大の自転車チェーンならではの間口の広さと、プロショップらしい専門性という、相反する2つの要素を融合させたのが、このTHE BASEということ。
そのコンセプトを実現するために、店舗やロゴのデザイン、店内のレイアウトやインテリアといった全ての要素が綿密にデザインされている。高い天井と清潔感のある照明、開放感のある全面ガラス張りの壁、広々とした通路、自転車をしっかりと見られる余裕のあるディスプレイ。その全てが居心地の良さに繋がっている。
「そこから約30年経って、自転車への理解、文化、環境も整ってきて、今再びスポーツバイクに力を注ぎ自転車の楽しさを伝えようと。当時のあさひも地域のサイクリストが集うコミュニティスペースとしての役割を担っていて、その思いと根幹は変えずに現代の形に落とし込んだのが、この”THE BASE 南大沢店”なんです。」
THE BASEを形にするにあたり、そのコンセプトはハッキリしていたとも。「既存のプロショップは専門性が高い分、気軽に入れないような雰囲気がありますよね。今スポーツバイクに乗られている方も、最初は勇気が要ったと思うんです。私たちはそのハードルを取り払いたかったんですよ。どんな方にも開かれたお店、入るのに躊躇うことのないお店。それはあさひに根付いたカルチャーで、THE BASEでもその強みは活かすべきだと考えていたんです」。つまり、国内最大の自転車チェーンならではの間口の広さと、プロショップらしい専門性という、相反する2つの要素を融合させたのが、このTHE BASEということ。
そのコンセプトを実現するために、店舗やロゴのデザイン、店内のレイアウトやインテリアといった全ての要素が綿密にデザインされている。高い天井と清潔感のある照明、開放感のある全面ガラス張りの壁、広々とした通路、自転車をしっかりと見られる余裕のあるディスプレイ。その全てが居心地の良さに繋がっている。
初心者でも安心して店内を回遊できる雰囲気がある一方で、並べられているバイクやパーツはこだわりを持ったセレクトが光る。コルナゴやデローザ、ルックといったサイクリスト憧れのヨーロピアンバイクが広々とした空間でスポットを浴び、壁面にはビアンキやジャイアント、メリダといった定評あるブランドが並ぶ。
価格帯はハイエンドからエントリーまで万遍なく。ロードバイクをメインとしつつ、昨今流行のグラベルバイク、シクロクロス、MTBにE-BIKE、クロスバイクやキッズバイクまで、幅広いカテゴリーのバイクが計100台以上用意されているが、不思議なことに大量の自転車が並んでいる圧迫感はない。
その理由の一つが、値札が提げられていないこと。メーカー名とモデル名、そして価格が大きく書かれたPOPを車体に取り付けて展示するショップは多いけれど、その情報量が負担となっていたことを実感する。値札をあえてつけないのは、車体のシルエットを邪魔することなく、それぞれの自転車を最高の状態で見られるようにという配慮であり、そしてコミュニケーションの端緒とする狙いもあるという。
「まず、値段じゃなくて自転車自体を見てほしいんです。ゆっくりと自転車を見ていただきたいので、店員に声を掛けられるのが苦手という方もいらっしゃいますし、基本的にこちらからガツガツお声掛けしていくということはしてません。なので、気に入った自転車があれば気軽にスタッフに声を掛けてもらえるようにしています」と長野さん。
言われてみればその通りで、値札が無ければ「これ、なんていう自転車なんですか?」「値段はいくらなんですか?」なんて、簡単に思いつく質問でも話しかけやすそう。こんな簡単なことを聞いたら店員さんに迷惑かな、と考える必要も無い。そして、一旦話始めてしまえば、きっと色んな役立つ情報を教えてくれるハズだ。
そうそう、ちなみに値札が無いのは自転車だけで、パーツやアクセサリーにはしっかりと値段表示はされているのでご安心を。そして、その品揃えも幅広く、奥深い。当然のように一通りの定番商品が揃っているだけでなく、他のショップでは見られないような製品もかなりの割合を占めている。
中でも象徴的なのがアパレルコーナーだ。THE BASEがメインに取り扱うのは、ALE、イザドアそしてプロトン ド パリという3ブランド。サイクルショップの多い東京にあっても、なかなかお目にかかることの出来ないウェアたちが、センス良くレイアウトされている。それぞれの特徴について、「レーシーな走り方をするのであればALEを、イザドアはよりカジュアルな雰囲気で楽しみたいという方にオススメしています。プロトン ド パリは、自転車でもファッションを楽しみたいという方に特に評判が良いですね」と教えてくれた。
そういった目利きは、どのようにしているのだろうか。長野さんに尋ねてみると「基本的にスタッフが使ってみて、これはオススメできるというものを選んでいます。もちろん、絶対的な定番品というのもありますが、ちらほらと置いているマニアックな商品はスタッフそれぞれのイチオシですね」という。なので、実際の使用感や使い方のコツなども気軽に聞いてみてほしい、とも。
価格帯はハイエンドからエントリーまで万遍なく。ロードバイクをメインとしつつ、昨今流行のグラベルバイク、シクロクロス、MTBにE-BIKE、クロスバイクやキッズバイクまで、幅広いカテゴリーのバイクが計100台以上用意されているが、不思議なことに大量の自転車が並んでいる圧迫感はない。
その理由の一つが、値札が提げられていないこと。メーカー名とモデル名、そして価格が大きく書かれたPOPを車体に取り付けて展示するショップは多いけれど、その情報量が負担となっていたことを実感する。値札をあえてつけないのは、車体のシルエットを邪魔することなく、それぞれの自転車を最高の状態で見られるようにという配慮であり、そしてコミュニケーションの端緒とする狙いもあるという。
「まず、値段じゃなくて自転車自体を見てほしいんです。ゆっくりと自転車を見ていただきたいので、店員に声を掛けられるのが苦手という方もいらっしゃいますし、基本的にこちらからガツガツお声掛けしていくということはしてません。なので、気に入った自転車があれば気軽にスタッフに声を掛けてもらえるようにしています」と長野さん。
言われてみればその通りで、値札が無ければ「これ、なんていう自転車なんですか?」「値段はいくらなんですか?」なんて、簡単に思いつく質問でも話しかけやすそう。こんな簡単なことを聞いたら店員さんに迷惑かな、と考える必要も無い。そして、一旦話始めてしまえば、きっと色んな役立つ情報を教えてくれるハズだ。
そうそう、ちなみに値札が無いのは自転車だけで、パーツやアクセサリーにはしっかりと値段表示はされているのでご安心を。そして、その品揃えも幅広く、奥深い。当然のように一通りの定番商品が揃っているだけでなく、他のショップでは見られないような製品もかなりの割合を占めている。
中でも象徴的なのがアパレルコーナーだ。THE BASEがメインに取り扱うのは、ALE、イザドアそしてプロトン ド パリという3ブランド。サイクルショップの多い東京にあっても、なかなかお目にかかることの出来ないウェアたちが、センス良くレイアウトされている。それぞれの特徴について、「レーシーな走り方をするのであればALEを、イザドアはよりカジュアルな雰囲気で楽しみたいという方にオススメしています。プロトン ド パリは、自転車でもファッションを楽しみたいという方に特に評判が良いですね」と教えてくれた。
そういった目利きは、どのようにしているのだろうか。長野さんに尋ねてみると「基本的にスタッフが使ってみて、これはオススメできるというものを選んでいます。もちろん、絶対的な定番品というのもありますが、ちらほらと置いているマニアックな商品はスタッフそれぞれのイチオシですね」という。なので、実際の使用感や使い方のコツなども気軽に聞いてみてほしい、とも。
THE BASEを語る上で外せないのが、様々なイベントだ。ライドイベントはもちろんのこと、講習会やワークショップ、写真展など、多岐に渡る企画が毎週開催されている。ライドイベントひとつとっても、そのバリエーションは非常に豊富。いわゆる「練習会」的な峠ライドから、グルメを求めたポタリングまで幅広い。中には、三ヶ島ペタルの工場見学ライドなんて、個人で楽しんでいるだけではなかなか体験できないようなイベントもあり、その企画力の高さには舌を巻く。
イベントに関しては、長野店長が中心となりつつスタッフ皆で企画を出し合っているのだという。そして初めて走るルートであれば実際に試走も行い、万全の体制を取っているとも。
長野店長は「どのライドにも、色んな方が参加してくれるんです。ベテランの方と、本当に始めたばかりのビギナーの方とが同じライドに参加するのが当たり前という雰囲気です」と語る。それぞれの走る速度に合わせてスタッフを配置したり、休憩ポイントを設定したりと、全員が楽しく走るための取り組みも抜かりない。
それだけ多くのライドイベントを開催できるのは、共に走ってくれるスタッフそれぞれが経験豊富なサイクリストであるから。中には実業団で走るメンバーもおり、万全のサポート体制が築かれている。
走り終えた後には、店外と店内それぞれに設けられたフリースペースが活躍する。「私たちのイベントは、特に参加条件が無いんですよ。お店で自転車を購入していただいた方でなくても、自由に参加してもらえます。初対面の方も多いのですが、走り終えた後にライドしたメンバー同士で更に交流してもらえるように、テラスやスペースを用意してるんです」という。
屋外に用意されたテラスは、とても気持ちよさそう。週末にはキッチンカーが出展したりすることもあり、特に天気の良い日には多くのサイクリストでにぎわうのだとか。店内のコミュニティスペースは、仲間同士で談笑するのはもちろん、パンク修理やタイヤ交換、輪行講座といったワークショップの舞台にもなる。ゆったりとした時間が流れる空間で、商談を進めることも。
「サイクリストのハブ="中心地"となる自転車基地」とオフィシャルサイトに掲げられたコンセプトが、まさにそのまま具現化しているのがTHE BASEだ。この基地に足を運べば、誰でも、いつでも、スポーツバイクの世界に飛び込める。
イベントに関しては、長野店長が中心となりつつスタッフ皆で企画を出し合っているのだという。そして初めて走るルートであれば実際に試走も行い、万全の体制を取っているとも。
長野店長は「どのライドにも、色んな方が参加してくれるんです。ベテランの方と、本当に始めたばかりのビギナーの方とが同じライドに参加するのが当たり前という雰囲気です」と語る。それぞれの走る速度に合わせてスタッフを配置したり、休憩ポイントを設定したりと、全員が楽しく走るための取り組みも抜かりない。
それだけ多くのライドイベントを開催できるのは、共に走ってくれるスタッフそれぞれが経験豊富なサイクリストであるから。中には実業団で走るメンバーもおり、万全のサポート体制が築かれている。
走り終えた後には、店外と店内それぞれに設けられたフリースペースが活躍する。「私たちのイベントは、特に参加条件が無いんですよ。お店で自転車を購入していただいた方でなくても、自由に参加してもらえます。初対面の方も多いのですが、走り終えた後にライドしたメンバー同士で更に交流してもらえるように、テラスやスペースを用意してるんです」という。
屋外に用意されたテラスは、とても気持ちよさそう。週末にはキッチンカーが出展したりすることもあり、特に天気の良い日には多くのサイクリストでにぎわうのだとか。店内のコミュニティスペースは、仲間同士で談笑するのはもちろん、パンク修理やタイヤ交換、輪行講座といったワークショップの舞台にもなる。ゆったりとした時間が流れる空間で、商談を進めることも。
「サイクリストのハブ="中心地"となる自転車基地」とオフィシャルサイトに掲げられたコンセプトが、まさにそのまま具現化しているのがTHE BASEだ。この基地に足を運べば、誰でも、いつでも、スポーツバイクの世界に飛び込める。
アクセス
駐車場:あり
アクセス:
電車=京王線『京王堀之内駅』から徒歩約15分
京王線『南大沢駅』から徒歩約16分
車 =多摩ニュータウン通り『板橋南』交差点から南へ約150m
アクセス:
電車=京王線『京王堀之内駅』から徒歩約15分
京王線『南大沢駅』から徒歩約16分
車 =多摩ニュータウン通り『板橋南』交差点から南へ約150m
35.621053061378, 139.3907155
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