イタリアのサイクリングシューズブランド、シディが新たにXCカテゴリーに2モデルを投入した。ハイエンドモデルの「AERON」と、より汎用性の高い「DOMINATOR X」だ。



シディ AERON

シディ AERON

2026年ラインアップでリブランディングを行ったシディ。ロードシューズは先の記事で紹介した通りフラッグシップからミドルグレードまで一気に刷新しており、新たなシディの第一歩として相応しいシューズが揃った。同時にオフロード系ラインアップにもハイエンドモデルのAERONとDOMINATOR Xという新モデルが投入される。

AERONはクロスカントリー系ライダーが求める軽量性と通気性、安定性を両立させたフラッグシップモデルだ。最大の特徴はリップストップ加工が施された薄手生地。非常に軽量かつしなやか、通気性に優れた構造で、ライダーの足元を快適な状態に保つ。

リップストップ加工が施されたメッシュ生地を採用する
Firmor Xという補強テクノロジーによって安定性を高めた


足首側のワイヤーにはパッドが備えられている
アルミ製NUUN001Cを採用した



リップストップによってオフロード走行で想定される切り傷への耐性も確保。さらにつま先部分などにはゴムのバンパーを配置することで、軽さを損なわずに優れた耐久性も実現している。

また、Firmor Xという補強テクノロジーと、調整可能なヒールアジャスターの組み合わせによって、ホールド力を強化。激しく動くオフロードライドでも安心できる安定性も備えた。UNUM Ergoというエルゴノミックデザインのタンを採用することで実現した圧迫のない着用感も魅力だ。

ソールは剛性指数11のフルカーボン「X2FC」を採用する

ダイヤルクロージャーはアルミ製NUUN001Cを採用。足首側は幅広ベルトと一体化させ、つま先型はFirmor Xのインサートと一体型とすることで、自然なフィットを得られるようになっている。

ソールは剛性指数11のフルカーボンモデルの「X2FC」で、XCシューズらしく広範囲にラバーブロックを配置。ペダリング効率を追求しつつ、シクロクロスのようなランニングシーンでも必要なグリップ力を確保している。カラーはBLACKとICE WHITEの2種類で、価格は60,000円(税込)。

シディ DOMINATOR X

シディ DOMINATOR X

DOMINATOR Xはオフロードでの長時間ライドを想定したモデルだ。アッパーには独自の「WYVE」テクニカルファブリックを使用し、通気性と構造的なサポートを両立させている。こちらもゴム製バンパーで補強されており、トレイルでの使用に耐える作りだ。

クロージングシステムはAERONと同じNUUN 001Cダイヤルを2つ搭載し、甲部分の調整機構も共通している。タン部分もエルゴノミックデザインが採用されており、足の形に適応し快適なフィットを提供する。

NUUN 001Cダイヤルを2つ採用するクロージングシステム
足首側には幅広のベルトが備えられている


つま先部分は補強が施されている
アキレス腱部分はクッションによってホールド力を高めている



ソールは長距離ライドに向けて剛性指数8のカーボンコンポジット「X3CC」を採用。AERONほどの硬さはないものの、その分だけ足への負担が軽減され、長距離でも疲労が蓄積しにくい設計になっている。ソールのラバーゾーンも広めに配置され、バイクを押す場面や岩場での歩行時にグリップ力を発揮する。

DOMINATOR XはBLACK、ICE WHITE、SANDの3色で、価格は40,000円(税込)。

剛性指数8のカーボンコンポジット「X3CC」を採用したアウトソール



シディ AERON
カラー:BLACK、ICE WHITE
価格:60,000円(税込)

シディ DOMINATOR X
カラー:BLACK、ICE WHITE、SAND
価格:40,000円(税込)

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