イスラエル発のサイクルシューズメーカー「FLR」を総力特集。日本上陸から約4年、優れたコストパフォーマンスと確かなクオリティでユーザーの心を掴んできた実力派ブランドだ。ニット素材の軽量レーシングシューズからビギナー向けの快適な1足まで、2025年秋にデビューする新モデルの魅力、そしてシューズ選びのイロハを徹底解説する。

イスラエル初のシューズブランド「FLR」。実直で、良いものを安くユーザーの元に届けるという使命を持つ良心的ブランドだ(画像はフラッグシップのFNT-9)。 photo:Naoki Yasuoka
物価高が直撃する2025年のマーケットにおいて、一際存在感を増しているブランドがある。彼らの名はFLR(エフエルアール)。高性能なシューズをリーズナブルに提供し、コストパフォーマンスにおいて他の追随を許さない実力派ブランドだ。
名の由来はFast(速さ)、Light(軽さ)、Reliable(信頼性)の頭文字。FLRブランドの立ち上げは2008年に遡る。その前身はランニングやサッカー、ボート競技などのスポーツシューズを手がけるOEM製造会社だ。多種多様なシューズ作りのノウハウを元に、満を持してサイクリング業界へと参入。フラッグシップとなるロードシューズ「F-XX」を筆頭に、松竹梅が揃ったフルラインナップを築き現在に至る。日本への参入は2021年と日が浅いが、確かなクオリティで徐々に支持を拡大している最中だ。
そんなFLRの世界観を一言で表すなら、“実直”という言葉がふさわしい。レースユースのフラッグシップが3万円台、エントリーモデルは1万円台前半というプライスレンジは、他社の半額〜4割安という圧倒的な競争力を誇っている。「高品質なシューズを万人に身近にする」という理念は、嘆かわしい物価高の現在でも変わらず守られているのだ。

現在のフラッグシップモデルであるFNT-9。新しいカーボンソール、2ダイヤル、ニットのアッパーを備える快適なレースシューズだ photo:FLR Cycling

FLRの出自はOEM生産業。安価に製造するノウハウを持ち、それをユーザーに届けている photo:FLR Cycling 
オフロードシューズも得意。クロスカントリーシューズからグラビティ系アイテムまで豊富に取り揃う photo:FLR Cycling
FLRの価格競争力の源泉は、製造コストの徹底的な削減にある。現在はR&Dの拠点をブルガリアに、生産拠点を中国に構えている。素材の調達から組み立てといった製造の全工程を中国工場に集約し、物流の効率化や中間業者の介入を排除。さらには生地素材の共通化や、より安価なA-Topダイアルの採用など、部材の最適化にも抜かりなく取り組んでいる。
無論、”安かろう悪かろう”では決してない。プロユースに適うフラッグシップシューズ「F-9」は、今季ブエルタで山岳賞を争ったジェイ・ヴァイン(UAEチームエミレーツXRG)が2024年まで着用していたモデルだ。PRのための積極的なサポートはしていないが、今シーズンは4名のサポートライダーがワールドツアーに参戦する。さらにはオフロード分野にも積極的に進出中だ。

2024年までサポートライダーだったジェイ・ヴァイン(オーストラリア)。元々使っていたシューズがFLRだったことからサポートが始まったという photo:FLR Cycling
欧州のプロライダーが求めるクオリティを備えながら、日本人ユーザーへの配慮も行き届いている。デビュー初期から幅広甲高の日本人の足にマッチする”アジアフィット”を謳っていたFLRだが、2025年で第3世代の「エリートラスト」を新たに開発。本稿で紹介するニューモデルはこの最新ラストを採用し、より幅広いライダーにベストフィットをもたらすべく進化している。加えて、9シリーズは高低2種類のインソールが付属するのも嬉しいポイント。高中低の3種類のインソールは個別購入が可能で、価格はどれも2500円以下。リーズナブルにフィット感を変更できる点はメリットだ。

ハイエンドのFNT-9(奥)とミドルグレードののFNT-5(手前)。ダイヤル数やソールが違うものの、アッパーは基本的に共通。性能を維持しながらコストカットを行なっている photo:Naoki Yasuoka

2025年のロードシューズ一覧。ほぼ全てがアジアフィットである点に注目 (c)ライトウェイプロダクツジャパン 
オフロードシューズ群。2025年はラインナップに変化はなく、全て継続モデルとなる (c)ライトウェイプロダクツジャパン
エントリーからハイエンドまで磐石のラインナップを敷くFLRだが、カタログを一見するだけではその魅力に気づきにくい。モノクロ調のシューズ群は一見どれも同じに見えるが、細部に目を通すと1足ごとにアイデンティティを確立していることが分かる。ここではFLRシューズの正しい見極め方を伝授しよう。
FLRのシューズ選びは、3つの要素の掛け合わせで決まる。1にアウトソール、2にアッパー、3にクロージャーシステムである。ここではロードシューズを例に、順を追って解説していこう。

FNT-9のソールは前作からさらに剛性を高めた「R600」にアップデート photo:Naoki Yasuoka

FNT-5には軽量性と剛性を両立したカーボンコンポジットソール「R400」が使われる photo:Naoki Yasuoka 
フラットペダル用のソールを投入した「FNT-3 City」 photo:Naoki Yasuoka
まずはアウトソールの素材について。剛性の高い順にフルカーボン、カーボンコンポジット、グラスファイバーナイロン、ラバーの4種が揃う。フルカーボンおよびコンポジットはレース志向のソリッドな踏み味をもたらし、スピードを求める上級ライダーにマッチする。グラスファイバーナイロンは適度なしなりがあり、脚当たりがソフトでビギナー向けだ。フラットペダル専用のラバーソールは、隠れたヒット商品として今注目のモデル。予算とシチュエーションに合わせて選んでほしい。

織目が見えるニット素材。3層構造の強化ナイロンストリングを採用する photo:Naoki Yasuoka
次にシューズの顔であるアッパーについて。多くのモデルで、マイクロファイバーとニットの2つの素材から選択可能だ。マイクロファイバーは近年のシューズにおけるベンチマーク的存在であり、通気性と耐久性、ペダリング剛性を高次元で両立する。汚れが拭き取りやすく、お手入れが簡単というメリットもある。一方ニットは伸縮性に優れ、素材ならではの長所がある。痛みの出にくい包み込むようなフィット感、夏場でも涼しい通気性、そして織り目の際立つ特徴的なルックスが魅力だ。
ニットシューズは他社にも採用例があるが、ハイエンドモデル専用という傾向にある。一方でFLRはエントリーモデルにもニットを展開しており、ブランドのオリジナリティとなっている。ニットシューズの機能性をローコストで試したいユーザーにとって、よき選択肢となるだろう。

クロージャーはダイアル式、シューレース式、ベルクロ式が揃う。ダイヤル式の場合、2ダイヤルがハイエンドのFNT-9、1ダイヤルがミドルグレードのFNT-5だ photo:Naoki Yasuoka
最後にクロージャーシステム。ダイアル式、シューレース式、ベルクロ式が揃い、シューズの履き心地を左右する。近年ハイエンドモデルで主流のダイアル式は、ライドの最中でも締め付けの微調整がしやすく、脱着も素早く行える点がメリットだ。FLRでは修理性と機能性に優れた「A-Topダイアル」を採用する。一方のシューレース式は、シンプルでエアロなルックスと軽量化に貢献。フラッグシップの「FNT-9」は42サイズで240gと軽量で、ヒルクライムの決戦シューズとして期待できるスペックだ。伝統的なベルクロ式は、シンプルな構造ゆえに破損リスクが低く、根強い人気がある。
このステップに従うと、例えばフルカーボン+ニット+ダイアルの組み合わせなら、「FNT-9」がヒットする。サイクルシューズの性能は概ねアウトソールで決まるため、予算とライドスタイルに合わせて最適なソールを選び、好みのアッパーを組み合わせる流れとなるだろう。なお、概ねどのモデルもブラックとホワイトの2カラーから選べる。昨今トレンドのプレーンな単色ジャージや、あらゆるスタイリングにマッチする仕立てとなっている。

FLRのハイエンドモデルであるFNT-9。リーズナブルなプライスだが、プロレベルのユーザーを想定して開発されたレーシングシューズだ photo:Naoki Yasuoka

FNT-9(ピュアホワイト) photo:Naoki Yasuoka 
FNT-9(ミッドナイトゴールド) photo:Naoki Yasuoka
ニットアッパーに新型フルカーボンソールを搭載し、FLRのテクノロジーを結集したトップモデルが「FNT-9」だ。特にアウトソールはプロライダーの要求に応えるべく、前作からさらに剛性を高めた「R600」にアップデートされた。また、ヒールカップの形状もホールド感の高いものにブラッシュアップされている。
加えてクリートの位置合わせがしやすいガイドプリントに、反射素材付きのヒールカップと細かい部分にも抜かりはない。アンダー4万円で最高性能が手に入る、ホビーレーサーにとって非常に魅力的な1足だ。また、ブラックバージョンのアウトソールはゴールドに彩られ、ユニークで高級感あるルックスを獲得している。

Atopダイヤルは2つ。レーサーが求めるホールド力が与えられている photo:Naoki Yasuoka 
ソールはハイエンド/フルカーボンの「R600」。ゴールドカラーのソールが眩しい photo:Naoki Yasuoka

レース(紐)クロージャーを採用した「FNT-9 シューレース」。ダイヤル式のFNT-9よりも軽く、プライスも下げている (c)ライトウェイプロダクツジャパン
また、FNT-9と双璧を成す、シューレース式の最上級シューズ「FNT-9 シューレース」もラインナップされる。基本設計はFNT-9と同様であり、軽さを求めるならこちらがベターだ。シューレースならではのクリーンなルックスは唯一無二であり、段差の少ないアッパーはシューズカバーとの相性も良い。富士ヒルクライムのような高速レースで真価を発揮する1足だ。カラーはホワイト一択だが、ダイアル式のFNT-9より約5000円安というのも見逃せないポイントだ。

ミドルグレードのFNT-5。1ダイヤルと剛性をやや抑えたカーボンコンポジットソール「R400」を採用する photo:Naoki Yasuoka
迷ったらこれ、という中道に位置するミドルレンジのニットシューズ。剛性をやや抑えたカーボンコンポジットソール「R400」を採用し、ロングライドで必要十分なパフォーマンスを発揮。クロージャーは1ダイアルとシンプルな作りになっており、直感的な操作感と素早い脱着をもたらす。FNT-9と同様に、ブラックバージョンはゴールドのアウトソールを採用する。

クロージャーは1ダイアル式。コストカットと適度なホールド感を両立する photo:Naoki Yasuoka

ソールはカーボンコンポジット製。適度な踏み心地を叶えている photo:Naoki Yasuoka 
アッパーの基本形状はFNT-9と同じ。細部までそつのない仕上がりだ photo:Naoki Yasuoka

フラットペダル専用のFNT-3 City。隠れた人気商品だという photo:Naoki Yasuoka
「FNT-3 City」はニット+フラットペダルシューズという唯一無二のアイデンティティを確立した一足だ。一見すると1ダイアル式のよくあるロードシューズに見えるが、クリートの取り付けはできない。その代わり、フラットペダルを確実に捉えるグリップパターンと、適度な剛性をもたせたラバーソールを搭載する。スリムなルックスはサイクルジャージと合わせても全く違和感がなく、スタイリングを損なわずに履きこなせるだろう。
輸入総代理店のライトウェイプロダクツジャパン曰く、最初の1台はフラットペダルというビギナーや、ビンディングペダルを卒業したベテランライダーから支持を集めているという。先にデビューしたマイクロファイバー版の「F-3 City」もラインナップする。

アッパーデザインと素材はFNT-5と共通だ photo:Naoki Yasuoka

歩きやすいラバーソールを使用する。カフェや山道で重宝するはず photo:Naoki Yasuoka 
アッパーはFNT-5同様の1-ダイヤル式。適度なホールド力を備える photo:Naoki Yasuoka
FLRのシューズは全国22県、計35のショップで常設展示中だ。フィッティングやシューズ選びの相談は、章末のリストから最寄りのショップを検索してほしい。
→FLRプレミアムショップ・常設店
また、FLRのシューズを身近にする”ポップアップストア”を全国各所で展開中だ。ポップアップストアでいずれかのシューズを購入すると、10%オフの嬉しい特典がつく。詳細はライトウェイの最新ニュースにて。
→ニュース|ライトウェイプロダクツジャパン
イスラエル発「良いものを、より安く」が信条の良心的ブランド

物価高が直撃する2025年のマーケットにおいて、一際存在感を増しているブランドがある。彼らの名はFLR(エフエルアール)。高性能なシューズをリーズナブルに提供し、コストパフォーマンスにおいて他の追随を許さない実力派ブランドだ。
名の由来はFast(速さ)、Light(軽さ)、Reliable(信頼性)の頭文字。FLRブランドの立ち上げは2008年に遡る。その前身はランニングやサッカー、ボート競技などのスポーツシューズを手がけるOEM製造会社だ。多種多様なシューズ作りのノウハウを元に、満を持してサイクリング業界へと参入。フラッグシップとなるロードシューズ「F-XX」を筆頭に、松竹梅が揃ったフルラインナップを築き現在に至る。日本への参入は2021年と日が浅いが、確かなクオリティで徐々に支持を拡大している最中だ。
そんなFLRの世界観を一言で表すなら、“実直”という言葉がふさわしい。レースユースのフラッグシップが3万円台、エントリーモデルは1万円台前半というプライスレンジは、他社の半額〜4割安という圧倒的な競争力を誇っている。「高品質なシューズを万人に身近にする」という理念は、嘆かわしい物価高の現在でも変わらず守られているのだ。



FLRの価格競争力の源泉は、製造コストの徹底的な削減にある。現在はR&Dの拠点をブルガリアに、生産拠点を中国に構えている。素材の調達から組み立てといった製造の全工程を中国工場に集約し、物流の効率化や中間業者の介入を排除。さらには生地素材の共通化や、より安価なA-Topダイアルの採用など、部材の最適化にも抜かりなく取り組んでいる。
無論、”安かろう悪かろう”では決してない。プロユースに適うフラッグシップシューズ「F-9」は、今季ブエルタで山岳賞を争ったジェイ・ヴァイン(UAEチームエミレーツXRG)が2024年まで着用していたモデルだ。PRのための積極的なサポートはしていないが、今シーズンは4名のサポートライダーがワールドツアーに参戦する。さらにはオフロード分野にも積極的に進出中だ。

欧州のプロライダーが求めるクオリティを備えながら、日本人ユーザーへの配慮も行き届いている。デビュー初期から幅広甲高の日本人の足にマッチする”アジアフィット”を謳っていたFLRだが、2025年で第3世代の「エリートラスト」を新たに開発。本稿で紹介するニューモデルはこの最新ラストを採用し、より幅広いライダーにベストフィットをもたらすべく進化している。加えて、9シリーズは高低2種類のインソールが付属するのも嬉しいポイント。高中低の3種類のインソールは個別購入が可能で、価格はどれも2500円以下。リーズナブルにフィット感を変更できる点はメリットだ。
理想のシューズ選びを支える”3要素”



エントリーからハイエンドまで磐石のラインナップを敷くFLRだが、カタログを一見するだけではその魅力に気づきにくい。モノクロ調のシューズ群は一見どれも同じに見えるが、細部に目を通すと1足ごとにアイデンティティを確立していることが分かる。ここではFLRシューズの正しい見極め方を伝授しよう。
FLRのシューズ選びは、3つの要素の掛け合わせで決まる。1にアウトソール、2にアッパー、3にクロージャーシステムである。ここではロードシューズを例に、順を追って解説していこう。



まずはアウトソールの素材について。剛性の高い順にフルカーボン、カーボンコンポジット、グラスファイバーナイロン、ラバーの4種が揃う。フルカーボンおよびコンポジットはレース志向のソリッドな踏み味をもたらし、スピードを求める上級ライダーにマッチする。グラスファイバーナイロンは適度なしなりがあり、脚当たりがソフトでビギナー向けだ。フラットペダル専用のラバーソールは、隠れたヒット商品として今注目のモデル。予算とシチュエーションに合わせて選んでほしい。

次にシューズの顔であるアッパーについて。多くのモデルで、マイクロファイバーとニットの2つの素材から選択可能だ。マイクロファイバーは近年のシューズにおけるベンチマーク的存在であり、通気性と耐久性、ペダリング剛性を高次元で両立する。汚れが拭き取りやすく、お手入れが簡単というメリットもある。一方ニットは伸縮性に優れ、素材ならではの長所がある。痛みの出にくい包み込むようなフィット感、夏場でも涼しい通気性、そして織り目の際立つ特徴的なルックスが魅力だ。
ニットシューズは他社にも採用例があるが、ハイエンドモデル専用という傾向にある。一方でFLRはエントリーモデルにもニットを展開しており、ブランドのオリジナリティとなっている。ニットシューズの機能性をローコストで試したいユーザーにとって、よき選択肢となるだろう。

最後にクロージャーシステム。ダイアル式、シューレース式、ベルクロ式が揃い、シューズの履き心地を左右する。近年ハイエンドモデルで主流のダイアル式は、ライドの最中でも締め付けの微調整がしやすく、脱着も素早く行える点がメリットだ。FLRでは修理性と機能性に優れた「A-Topダイアル」を採用する。一方のシューレース式は、シンプルでエアロなルックスと軽量化に貢献。フラッグシップの「FNT-9」は42サイズで240gと軽量で、ヒルクライムの決戦シューズとして期待できるスペックだ。伝統的なベルクロ式は、シンプルな構造ゆえに破損リスクが低く、根強い人気がある。
このステップに従うと、例えばフルカーボン+ニット+ダイアルの組み合わせなら、「FNT-9」がヒットする。サイクルシューズの性能は概ねアウトソールで決まるため、予算とライドスタイルに合わせて最適なソールを選び、好みのアッパーを組み合わせる流れとなるだろう。なお、概ねどのモデルもブラックとホワイトの2カラーから選べる。昨今トレンドのプレーンな単色ジャージや、あらゆるスタイリングにマッチする仕立てとなっている。
ライダーのニーズに応えた新製品群
ここからは、2025年秋より追加されるニューモデルを紹介する。以下4モデル共通のトピックは、全てのシューズが新世代の「エリートラスト」を採用することだ。前世代から2%ワイドな足型とされ、より幅広いライダーに快適な履き心地をもたらす。幅広甲高の足を持つライダーには福音となるだろう。FNT-9:ソール剛性を強化 ニットシューズの新型フラッグシップ



ニットアッパーに新型フルカーボンソールを搭載し、FLRのテクノロジーを結集したトップモデルが「FNT-9」だ。特にアウトソールはプロライダーの要求に応えるべく、前作からさらに剛性を高めた「R600」にアップデートされた。また、ヒールカップの形状もホールド感の高いものにブラッシュアップされている。
加えてクリートの位置合わせがしやすいガイドプリントに、反射素材付きのヒールカップと細かい部分にも抜かりはない。アンダー4万円で最高性能が手に入る、ホビーレーサーにとって非常に魅力的な1足だ。また、ブラックバージョンのアウトソールはゴールドに彩られ、ユニークで高級感あるルックスを獲得している。



また、FNT-9と双璧を成す、シューレース式の最上級シューズ「FNT-9 シューレース」もラインナップされる。基本設計はFNT-9と同様であり、軽さを求めるならこちらがベターだ。シューレースならではのクリーンなルックスは唯一無二であり、段差の少ないアッパーはシューズカバーとの相性も良い。富士ヒルクライムのような高速レースで真価を発揮する1足だ。カラーはホワイト一択だが、ダイアル式のFNT-9より約5000円安というのも見逃せないポイントだ。
特徴
- FLRの技術を詰め込んだニットフラッグシップモデル
- 幅広甲高に対応するAsianFit形状「エリートラスト」採用
- ライダーのパワーをダイレクトに伝達する高効率フルカーボンアウトソール「R600」搭載
- 強化ナイロンストリングを三層構造で編み込んだ高耐久ニットアッパー
- 大型ベンチレーションホールによる高い通気性
- クッションライナーによるヒール形状がホールドを強化
FNT-9仕様
| クリート対応 | 3ホール(SHIMANO SPD-SL / LOOK KEO 等) |
| 剛性指数 | 15 |
| クロージャー | A-Top 2個 |
| 片足重量(42サイズ) | 263g |
| カラー | ミッドナイトゴールド / ピュアホワイト |
| サイズ | 36~45 |
| 価格 | 37,950円(税込) |
FNT-9 シューレース仕様
| クリート対応 | 3ホール(SHIMANO SPD-SL / LOOK KEO 等) |
| 剛性指数 | 15 |
| クロージャー | シューレース |
| カラー | ピュアホワイト |
| サイズ | 36~45 |
| 価格 | 33,000円(税込) |
FNT-5:上位モデルのエッセンスを継承するミドルグレード

迷ったらこれ、という中道に位置するミドルレンジのニットシューズ。剛性をやや抑えたカーボンコンポジットソール「R400」を採用し、ロングライドで必要十分なパフォーマンスを発揮。クロージャーは1ダイアルとシンプルな作りになっており、直感的な操作感と素早い脱着をもたらす。FNT-9と同様に、ブラックバージョンはゴールドのアウトソールを採用する。



特徴
- カーボンコンポジットの軽さと剛性を両立したアドバンスドモデル
- 幅広甲高に対応するAsianFit形状「エリートラスト」採用
- 軽量性と剛性を両立したカーボンコンポジットソール「R400」採用
- 強化ナイロンストリングを三層構造で編み込んだ高耐久アッパー
- 大型ベンチレーションホールによる高い通気性
- ケブラーワイヤーを用いたダイヤル構造が調整域と保持力を向上
- クッションライナーによるヒール形状がホールドを強化
仕様
| クリート対応 | 3ホール(SHIMANO SPD-SL / LOOK KEO 等) |
| 剛性指数 | 12 |
| クロージャー | A-Top 1個 |
| 片足重量(42サイズ) | 260g |
| カラー | ミッドナイトゴールド / ピュアホワイト |
| サイズ | 36~45 |
| 価格 | 28,050円(税込) |
FNT-3 City:ロードライクなフラットペダル専用シューズ

「FNT-3 City」はニット+フラットペダルシューズという唯一無二のアイデンティティを確立した一足だ。一見すると1ダイアル式のよくあるロードシューズに見えるが、クリートの取り付けはできない。その代わり、フラットペダルを確実に捉えるグリップパターンと、適度な剛性をもたせたラバーソールを搭載する。スリムなルックスはサイクルジャージと合わせても全く違和感がなく、スタイリングを損なわずに履きこなせるだろう。
輸入総代理店のライトウェイプロダクツジャパン曰く、最初の1台はフラットペダルというビギナーや、ビンディングペダルを卒業したベテランライダーから支持を集めているという。先にデビューしたマイクロファイバー版の「F-3 City」もラインナップする。



特徴
- サイクリングウェアやロードバイクに合わせやすいフラットペダルシューズ
- 幅広甲高に対応するAsianFit形状「エリートラスト」採用
- 「歩きやすさ」と「漕ぎやすさ」を両立したペダルゾーンがスリップを防ぎ確実なペダリングをサポート
- 強化ナイロンストリングを三層構造で編み込んだ高耐久アッパー
- 大型ベンチレーションホールによる高い通気性
- 調節性に優れたケブラーワイヤーダイヤル採用
- ホールド感を高めるシリコンドットとパッド
- クリートの取付不可
- A-Topクロージャー 1個
仕様
| カラー | ホワイト |
| サイズ | 36~45 |
| 価格 | 17,600円(税込) |
FLRのシューズは全国22県、計35のショップで常設展示中だ。フィッティングやシューズ選びの相談は、章末のリストから最寄りのショップを検索してほしい。
→FLRプレミアムショップ・常設店
また、FLRのシューズを身近にする”ポップアップストア”を全国各所で展開中だ。ポップアップストアでいずれかのシューズを購入すると、10%オフの嬉しい特典がつく。詳細はライトウェイの最新ニュースにて。
→ニュース|ライトウェイプロダクツジャパン
制作:シクロワイアード編集部 提供:ライトウェイプロダクツジャパン株式会社