2022/05/18(水) - 18:02
ワフーがフルカラー、ハイコントラスト・ディスプレイに進化させたサイクルコンピューターのELEMNT BOLT。ハードウェアの進化はもちろんのこと、ソフトウェアのアップデートも重ねられている。ELEMNT ROAMと同時に追加された新機能SUMMIT FEATUREを中心に紹介しよう。
サイクルコンピューターはハード面とソフト面どちらでも進化が著しく進む近年。パワートレーニングを行うシリアスなサイクリストだけではなく、ナビゲーションシステムを活用できるファンライド派も使いやすいモデルが数多く揃ってきた。
進化の方向性は各社まちまちだが、ソフト面ではルートナビ中に斜度のプロフィールを表示する機能がトレンドとなっている。上り区間のプロフィールを表示させ、斜度ごとに色分けすることで、直感的にペースコントロールを行いやすくなる機能だ。
ワフーもアップデートでその斜度に関する機能「Summit Feature」を新型ELEMNT BOLT、ELEMNT ROAMに追加した。Summit Featureで追加されたのは、斜度表示の新項目、10mごとに色分けされたプロフィール、ストラバのライブセグメントのカラープロフィール、ルートのキューシートに表示される残り獲得標高差の4種類。色分けのは以下のように表現される。
グリーン:0-3.9%
イエロー:4-7.9%
オレンジ:8-11.9%
レッド:12-19.9%
ブラウン:20%
実際に使ってみても色分けされたプロフィールがわかるだけで、精神的に余裕が生まれる気がする。特に初めて走る場所がつづら折れの道になっていて、コーナーをクリアした先に心を折るような急斜度が現れるシチュエーションも心して臨めるはずだ。ヒルクライムに挑んでいる時は、心が折れないことが大事なので、Summit Featureは心強い味方となってくれるだろう。
またこの色分け機能は、ストラバのライブセグメントでも適用される。距離がある程度長いKOMやQOMを目指すときに斜度を確認しながら、ペース配分できるのはアドバンテージとなるはず。特に初めて訪れるセグメントでも重宝しそうだ。
そして、細かく色分けされた表示でもストレスなく認識できるのも新型ELEMNT BOLTのディスプレイの恩恵だ。日中の日差しが強い中でもマットな質感のディスプレイと、ハイコントラストな表示がアドバンテージとなっていると実感する。ボディに備えられたLEDの点灯でも、方向指示やストラバのライブセグメント接近などを確認できるため、ライダーがサイクルコンピューターからの情報を直感しやすく、画面を凝視する必要が少なくなっている。
Summit Featureの表示を利用するためのルートナビゲーション機能も大幅に進化を遂げている。トピックはELEMNT BOLTだけでルート作成が行えるということ。スマホと連携せずともナビゲーションルートを作ることができるため、急遽ナビが必要になった場面などで性能を発揮してくれるだろう。
ELEMNT BOLT上で日常的に訪れる目的地へのルートを計算してみたところ、登りを避けるような道を案内してくれた印象だ。登りがない平地では、Googleマップの「経路」で案内される自転車ルートと同じようなメジャーなルートを導き出してくれたため、サイクルコンピューターの指示を参考にできそう。
この機能は現在位置から任意の目的地の2点間でのルート作成となることには気をつけたい。スマホアプリのルート作成も2点間での計算となるため、”今から、ある特定のエリアに向かいたい”というシチュエーションで活躍してくれる機能となる。
例えば、ワンウェイのルートをナビゲーションした後に、スタート地点へと戻る時は「ライドをトレースする」という項目からナビゲーションをすぐに利用することが可能。他にも現在地から、あらかじめサイコン上に保存した地点までのルートも導き出してくれる機能も備えており、一度訪れたことはあるけど、道のりが不確かというシチュエーションで活躍してくれるだろう。
一方で、経由地を含めた複雑なルート作成は、サイコンやスマホアプリでは行えないため、ストラバやRide with GPSのようなサードパーティーであらかじめ作成して同期する必要があるのには気をつけたい。
これらのルート計算がスタンドアローンで行えることの大きなメリットは、ナビ中にルートから離れてしまっても、新しい道のりが自動で計算されるようになっていることだ。案内されているルートから離れると大きなビープ音で知らせてくれ、自動的にルートを再計算してくれるので、停車してスマホを取り出す必要がないのは嬉しい。
新型ELEMNT BOLTはディスプレイの大幅なアップデートが行われたものの、エアロダイナミクスに配慮した形状のボディなどハードウェアの見た目はほぼ変わらない。ボタンもクリック感をしっかりと伝えてくれるため、グローブを装着した状態でも感触を捉えやすく掴みやすく、気持ちよくサイコンを操作できるはずだ。
今回のモデルチェンジとSummit Featureのアップデートは、ライド中に分かりやすく情報を伝えてくれるものという印象がある。数値データだけではなくグラフィカルに情報を表示してくれるため、画面構成がシリアスな雰囲気になりすぎず、ファンライド派にも恩恵があるはずだ。 Summit Featureによってヒルクライムが自分ができる範囲内で楽しめるようになるため、ELEMNT BOLTは様々なサイクリストにお薦めしたいコンピューターへと進化したと言えそうだ。
ワフー ELEMNT BOLT
無線通信:Bluetooth/ANT+
バッテリー:充電式リチウムイオン(最大15時間稼動)
防水性:IPX7
サイズ:L 4.7cm × W7.7cm ×D2.1cm
モニターサイズ:5.6cm
重 量:68g
付属品:エアロマウント、ステムマウント、USB-Cケーブル、クイックスタートガイド
価 格:38,500円(税込)
サイクルコンピューターはハード面とソフト面どちらでも進化が著しく進む近年。パワートレーニングを行うシリアスなサイクリストだけではなく、ナビゲーションシステムを活用できるファンライド派も使いやすいモデルが数多く揃ってきた。
進化の方向性は各社まちまちだが、ソフト面ではルートナビ中に斜度のプロフィールを表示する機能がトレンドとなっている。上り区間のプロフィールを表示させ、斜度ごとに色分けすることで、直感的にペースコントロールを行いやすくなる機能だ。
ワフーもアップデートでその斜度に関する機能「Summit Feature」を新型ELEMNT BOLT、ELEMNT ROAMに追加した。Summit Featureで追加されたのは、斜度表示の新項目、10mごとに色分けされたプロフィール、ストラバのライブセグメントのカラープロフィール、ルートのキューシートに表示される残り獲得標高差の4種類。色分けのは以下のように表現される。
グリーン:0-3.9%
イエロー:4-7.9%
オレンジ:8-11.9%
レッド:12-19.9%
ブラウン:20%
実際に使ってみても色分けされたプロフィールがわかるだけで、精神的に余裕が生まれる気がする。特に初めて走る場所がつづら折れの道になっていて、コーナーをクリアした先に心を折るような急斜度が現れるシチュエーションも心して臨めるはずだ。ヒルクライムに挑んでいる時は、心が折れないことが大事なので、Summit Featureは心強い味方となってくれるだろう。
またこの色分け機能は、ストラバのライブセグメントでも適用される。距離がある程度長いKOMやQOMを目指すときに斜度を確認しながら、ペース配分できるのはアドバンテージとなるはず。特に初めて訪れるセグメントでも重宝しそうだ。
そして、細かく色分けされた表示でもストレスなく認識できるのも新型ELEMNT BOLTのディスプレイの恩恵だ。日中の日差しが強い中でもマットな質感のディスプレイと、ハイコントラストな表示がアドバンテージとなっていると実感する。ボディに備えられたLEDの点灯でも、方向指示やストラバのライブセグメント接近などを確認できるため、ライダーがサイクルコンピューターからの情報を直感しやすく、画面を凝視する必要が少なくなっている。
Summit Featureの表示を利用するためのルートナビゲーション機能も大幅に進化を遂げている。トピックはELEMNT BOLTだけでルート作成が行えるということ。スマホと連携せずともナビゲーションルートを作ることができるため、急遽ナビが必要になった場面などで性能を発揮してくれるだろう。
ELEMNT BOLT上で日常的に訪れる目的地へのルートを計算してみたところ、登りを避けるような道を案内してくれた印象だ。登りがない平地では、Googleマップの「経路」で案内される自転車ルートと同じようなメジャーなルートを導き出してくれたため、サイクルコンピューターの指示を参考にできそう。
この機能は現在位置から任意の目的地の2点間でのルート作成となることには気をつけたい。スマホアプリのルート作成も2点間での計算となるため、”今から、ある特定のエリアに向かいたい”というシチュエーションで活躍してくれる機能となる。
例えば、ワンウェイのルートをナビゲーションした後に、スタート地点へと戻る時は「ライドをトレースする」という項目からナビゲーションをすぐに利用することが可能。他にも現在地から、あらかじめサイコン上に保存した地点までのルートも導き出してくれる機能も備えており、一度訪れたことはあるけど、道のりが不確かというシチュエーションで活躍してくれるだろう。
一方で、経由地を含めた複雑なルート作成は、サイコンやスマホアプリでは行えないため、ストラバやRide with GPSのようなサードパーティーであらかじめ作成して同期する必要があるのには気をつけたい。
これらのルート計算がスタンドアローンで行えることの大きなメリットは、ナビ中にルートから離れてしまっても、新しい道のりが自動で計算されるようになっていることだ。案内されているルートから離れると大きなビープ音で知らせてくれ、自動的にルートを再計算してくれるので、停車してスマホを取り出す必要がないのは嬉しい。
新型ELEMNT BOLTはディスプレイの大幅なアップデートが行われたものの、エアロダイナミクスに配慮した形状のボディなどハードウェアの見た目はほぼ変わらない。ボタンもクリック感をしっかりと伝えてくれるため、グローブを装着した状態でも感触を捉えやすく掴みやすく、気持ちよくサイコンを操作できるはずだ。
今回のモデルチェンジとSummit Featureのアップデートは、ライド中に分かりやすく情報を伝えてくれるものという印象がある。数値データだけではなくグラフィカルに情報を表示してくれるため、画面構成がシリアスな雰囲気になりすぎず、ファンライド派にも恩恵があるはずだ。 Summit Featureによってヒルクライムが自分ができる範囲内で楽しめるようになるため、ELEMNT BOLTは様々なサイクリストにお薦めしたいコンピューターへと進化したと言えそうだ。
ワフー ELEMNT BOLT
無線通信:Bluetooth/ANT+
バッテリー:充電式リチウムイオン(最大15時間稼動)
防水性:IPX7
サイズ:L 4.7cm × W7.7cm ×D2.1cm
モニターサイズ:5.6cm
重 量:68g
付属品:エアロマウント、ステムマウント、USB-Cケーブル、クイックスタートガイド
価 格:38,500円(税込)
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