既にマチュー・ファンデルプールによって実戦投入され、クラシックレースで勝利を挙げたキャニオンの新型エンデュランスエアロロード、「Endurace CFR」が正式発表。よりスピードを、よりタイヤクリアランスを、そしてパリ〜ルーベの勝利を求めて開発された究極のハイパフォーマンスバイクだ。



パリ〜ルーベを制するために生まれた新型Endurace CFR (c)キャニオンバイシクルズジャパン

キャニオンが誇るエンデュランスロードのトップモデルが「Endurace(エンデュレース)CFR」だ。2014年に初代がデビューし、2016年モデルでディスクブレーキを採用、2023年モデルでマイナーアップデートを経た同モデルが、2026年春にフルモデルチェンジ。キャニオンの看板選手であるマチュー・ファンデルプール(アルペシン・プレミアテック)と共に、再びパリ〜ルーベで勝利を収めることを目標に掲げるレーシングマシンとして生まれ変わった。

ファンデルプールをはじめ、積極的に新型Endurace CFRの開発に携わったチームの要求は、エンデュランスモデルから想像される快適性というよりも、フルパワーのスプリントを繰り返す上での剛性と反応性を高めること。石畳を含む250kmコースを平均時速45km/hオーバーで走りながらアタックを繰り返すという、過酷極まりないレースで勝つための味付けだ。

新型Endurace CFRは既にアルペシン・プレミアテックなどキャニオンのサポートチームによって実戦投入され、E3サクソクラシックではファンデルプールが優勝。機材ファンの間では新モデルの存在は既に周知の事実となっていたが、大きな成功と共に正式デビューを遂げる。

マチュー・ファンデルプールを筆頭にアルペシン・プレミアテックの選手たちと共に開発が行われた (c)キャニオンバイシクルズジャパン

新型Endurace CFRでE3サクソクラシックを制したマチュー・ファンデルプール (c)キャニオンバイシクルズジャパン
E3サクソクラシックでは42.2km独走。空力性能の証明にもなった photo:CorVos



新型Endurace CFRの最大のトピックは、大幅に強化されたエアロダイナミクスだ。一見して分かる通り、フレーム形状はキャニオンが誇り、これまでファンデルプールと共に3度パリ〜ルーベを制したエアロロード「Aeroad(エアロード)CFR」の設計思想を色濃く反映している。キャニオンの発表によれば、開発ベース30mm/最大35mmというワイドタイヤクリアランスを確保しつつ、ペダリングダミーを用いた風洞実験で時速45km走行時において旧型から大幅なワット数の削減に成功。その空力性能はAeroad CFRからわずか1ワットのビハインドという数値に収めている(Aeroad CFR=204ワット/Endurace CFR=205ワット)。空力を得たエンデュランスとして時代の最先端を突き進んでいる。

クラシックレースを得意とするチームの走りに応えるために、Endurace CFRには東レのT1100とT800カーボンに加え、極めて高い剛性を誇るY80ピッチ系カーボンファイバーを要所要所にプラス。ヘッドチューブ剛性は116Nmと、Aeroadの103Nmを遥かに上回る数値を叩き出している上に、MTB基準の耐衝撃性能も獲得。一切の不安なくアランベールの石畳に突っ込める堅牢性を確保した。

タイヤクリアランスは最大35mm。シートチューブのカットアウトはAeropadとの外観上の大きな違いだ (c)キャニオンバイシクルズジャパン
Aeroadよりも25%柔軟性を向上した専用シートポスト (c)キャニオンバイシクルズジャパン



フレームが剛性を求めた一方、快適性を担うのは新規開発され、Aeroadよりも25%柔軟性を向上したという「SP0093 VCLS Aero シートポスト」だ。加えて高速走行時の安定性を向上させるべく、チェーンステーとホイールベースはわずかに延長。Aeroad CFRを基準としながら、パリ〜ルーベの過酷、かつ特殊なレースシーンに対応させている。

コックピットも大きく進化した。Aeroadに採用され、現在まで発売されているハンドル幅調整機能を用いつつ、専用のTX25トルクスレンチだけで幅を50mm、高さを20mm調整できる「PACE(Performance Adaptive Cockpit Ecosystem)テクノロジー」を採用。標準のCP0048 PACE T-Barはドロップ130mm、フレアなし、そして370mm、395mm、420mmのハンドル幅で調整できるが、ファンデルプールのようにアグレッシブなポジションを求めるユーザーには「CP0053 RACE Bar(129,000円)」も用意。Y字型のエアロデザインを採用し、スタックハイトを20mm下げ、リーチを10mm伸ばすことが可能で、スタンダードハンドルと比較して時速45km走行時に2ワット削減すると共に重量を120g軽量化している。

アグレッシブなポジションを叶えるCP0053 RACE Bar

ピュアなレーシングバイクとして開発されたEndurace CFRだけに、販売パッケージもシマノDURA-ACE完成車のみというストイックさ。ホイールはDT SwissのARC 1100 65mm、タイヤはピレリのP Zero Race RS TLR 35mmという即レーススペックだ。さらにキャニオンの歴史で初めて全サイズショートクランク対応となり、2XSサイズとXSサイズは160mm、SサイズとMサイズは165mm、Lサイズ以上は170mmクランクが付属する。



キャニオン Endurace CFR Di2
キャニオン Endurace CFR Di2(1,520,000円) (c)キャニオンバイシクルズジャパン

フレーム:キャニオン Endurace CFR (Toray T1100, T800, Y80 pitch-based carbon)
フォーク:キャニオン Endurace CFR (最大タイヤクリアランス35mm)
カラー:Pro Black
コンポーネント:シマノ Dura-Ace Di2 (パワーメーター搭載)
チェーンリング:52/36T
カセット:11-30T
ホイール:DT Swiss ARC 1100 Dicut 65mm
タイヤ:ピレリ P Zero RS, 35mm
コクピット:キャニオン CP0048 PACE Bar w/ Classic Drops
シートポスト:キャニオン SP0093 VCLS Aero
サドル:セライタリア SLR
サイズ:2XS, XS, S, M, L, XL
重量:7.5 kg
価格:1,520,000円
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