開幕して既に1か月以上が経過した国内レースの最高峰、Jプロツアー各チームのバイクを連載形式で紹介。第1弾はヴィクトワール広島、NEXT TEST SET、シエルブルー鹿屋、そして稲城FIETSクラスアクトの4チームを紹介します。



ヴィクトワール広島/BMC Teammachine SLR01&Teammachine R 01

久保田悠介(ヴィクトワール広島)のBMC Teammachine SLR01 photo:Michinari TAKAGI

毎シーズン恒例の国内チームプロバイク連載記事。2026年シーズのトップを飾るのは、チーム創設12年目を迎えたヴィクトワール広島。チームバイクは引き続きスイスのバイクブランドであるBMCを使用している。新型の軽量オールラウンドバイク「Teammachine SLR01」(上部写真)も供給され始めているが、チームがメインで使用しているのは、フラッグシップモデルのエアロロード「Teammachine R 01」(下部写真)だ。

ゼッケン47は、第2戦広島三原ロードレースで最終周回に先頭集団からアタックし、独走でホームレースを制したエリオット・シュルツ(ヴィクトワール広島)のTeammachine R 01。

エリオット・シュルツ(ヴィクトワール広島)のBMC Teammachine R 01 photo:Michinari TAKAGI

マージーン TEO P515に56-44TのCarbon-Tiのチェーンリングを装着 photo:Michinari TAKAGI

クランク長は170mm photo:Michinari TAKAGI
PARTICLE RCX Ultralight 50にパナレーサー AGILEST FAST TLR 28Cを装着 photo:Michinari TAKAGI


ブラコのディスクブレーキローターを使用 photo:Michinari TAKAGI
チームカラーであるオレンジのシーズデザインワークスのゼッケンホルダーとめるちゃん photo:Michinari TAKAGI


コンポーネントはシマノ DURA-ACE R9270シリーズで、クランクのみマージーンのスパイダー型パワーメーターカーボンクランクセット「TEO P515」を使用していた。そこに タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)も愛用するCarbon-Tiの56-44Tのチェーンリングが取り付けられていた。

ホイールは新興ブランドPARTICLEの、カーボンスポークを採用した軽量カーボンホイール「RCX Ultralight 50」。ブラコのディスクブレーキローターを、トライピークのロックリングで装着。タイヤはパナレーサー AGILEST FAST TLR 28Cを使用していた。

ステム一体型ハンドルのICS Carbon Aero Cockpitを使用し、レッグマウントのフロントマウントを装着。サドルはスペシャライズド S-Works Romin EVO with Mirrorで、シートポストにはチームカラーオレンジの、シーズデザインワークスのゼッケンホルダー「とめるちゃん」でゼッケンが取り付けられていた。



NEXT TEST SET/スコット ADDICT RC PRO

米谷隆志(NEXT TEST SET)のスコット ADDICT RC PRO photo:Michinari TAKAGI

2026年から始動した、東京・神奈川エリアを拠点とする新チーム「NEXT TEST SET」。2025年にベルマーレレーシングチームに所属していた選手を含む7名が加入し、若手の育成を目指し、小規模で持続可能なチームのモデルを目指している新チームである。そんなNEXT TEST SETが使用するのは、スイスのバイクブランドであるスコット。チームバイクは軽量オールラウンドモデル「ADDICT RC PRO」で駆ける。

ゼッケン283はチームでも豊富な経験を誇る米谷隆志のADDICT RC PRO。「ADDICTは軽くて素直なバイクです。登りも振りが軽く、クライマー好みなバイクというのは想像通りだったんですけれど、それと合わせて軽量バイクとは思えないほど下りやコーナーで素直かつ安定感がある走りをしてくれます」と、その特徴を語ってくれた。

クランクはエライリーのカーボンクランク「X310」で、165mmのショートクランクを選択 photo:Michinari TAKAGI
マキシスのフラッグシップチューブレスタイヤ「HIGT ROAD」の700×28C photo:Michinari TAKAGI


リザーブ 42|49 TAのカーボンホイール photo:Michinari TAKAGI

シンクロス IC-R100-SL Carbon comboで、ステム長が110mm、ハンドルは上が380mmでフレアして400mmを選択 photo:Michinari TAKAGI
高いグリップ力でハンドルを握りやすいSHAKES THE TAPESのバーテープが巻かれていた photo:Michinari TAKAGI


変速関連のコンポーネントはシマノ ULTEGRA R8170シリーズで統一されている。クランクはエライリーのカーボンクランク「X310」で、165mmのショートクランクを選択。SIGEYIのパワーメーターが取り付けられていた。ギア比はフロント54-40Tでリアは11-34Tの組み合わせ。「この組み合わせで(UCI最低重量ギリギリの)6.85kgなので、ULTEGRAで組んでも軽量です」とのこと。

リザーブ 42|49 TAのカーボンホイールには、マキシスのフラッグシップチューブレスタイヤ「HIGT ROAD」の700×28Cを組み合わせ、ブレーキパッドはディスクブレーキパッド専門ブランドのベスラに換装している。さらに、リザーブのバルブ「Fillmore Valve」が取り付けられていた。

ハンドルはシンクロス IC-R100-SL Carbon comboで、ステム長が110mm、ハンドルは上が380mmでフレアして400mmを選択している。高いグリップ力でハンドルを握りやすいSHAKES THE TAPESのバーテープが巻かれていた。サドルはスペシャライズド S-WORKS POWER。



シエルブルー鹿屋/ヨーレオ R12 DB CHUAN LIMITED EDITION

大河内将泰(シエルブルー鹿屋)のヨーレオ R12 DB CHUAN LIMITED EDITION photo:Michinari TAKAGI

2015年に設立し、今年チーム創設11年目を迎えたシエルブルー鹿屋。昨年までの使っていたWIAWISのバイクから、今年は中国のバイクブランドであるヨーレオに変更した。

ゼッケン225をつけるこのバイクは、大河内将泰のエアロロード「R12 DB CHUAN LIMITED EDITION」。フレームカラーは中国の四川・成都の伝統芸能である川劇の変面の美をモチーフにした特別なフレームに仕上がっている。

ヘッドチューブには変面がデザインされる photo:Michinari TAKAGI
フレームカラーは四川・成都の伝統芸能である川劇の変面の美をモチーフにしている photo:Michinari TAKAGI


パナレーサーの新型レーシングタイヤ「AGXERO」の28C photo:Michinari TAKAGI

フロントは54-40T photo:Michinari TAKAGI
ゼッケンホルダーとめるちゃんでゼッケンプレートを装着 photo:Michinari TAKAGI


コンポーネントはシマノのDURA-ACEとULTEGRAをミックスして使用。左クランクにはクランク型パワーメーターの4iiiiでパワーを計測。ギア比はフロントが54-40T、リアは11-34Tの組み合わせだ。

ホイールはヨーレオが手掛けるフルカーボンホイールの「QIAN KUN」を今シーズンから導入し、2025シーズンから使用している「PRO C35/C50/C60」と合わせて使用している。タイヤはパナレーサーの新型レーシングタイヤ「AGXERO」の28Cが取り付けられていた。



稲城FIETSクラスアクト/ジャイアント PROPEL Advanced SL(ナイトロパープル)

池谷隆太(稲城FIETSクラスアクト)のジャイアント PROPEL Advanced SL photo:Michinari TAKAGI

東京都稲城市を拠点に活動するJプロツアーチーム「稲城FIETSクラスアクト」。2009年に設立し、今年で17年目を迎える。筆者を含む社会人と学生で構成され、JBCFで長年活躍しているJプロツアーチームだ。静岡県御殿場市にあるジャイアントプレミアムディーラー「PARKサイクルライフ」がチームのメインスポンサーしているため、PARKサイクルライフ公認アンバサダーの池谷隆太が所属。池谷はチームのエースとして、今シーズンの開幕戦「第4回鹿屋・肝付ロードレース」で8位に入っている。

そんな池谷のバイクは、3月に発売開始されたばかりのジャイアントの新型PROPELだ。「エアロロードですが、走りはオールラウンドバイクですね。空力の良さから平坦や下りでの速さはもちろん、上りでも軽快な走りをします。完全にクライミングバイクを凌駕してきていると感じます」と歴代のTCRやPROPELを乗り継いできた池谷はコメント。

CYBREIのカーボンクランクを使用し、162.5mmのショートクランクを選択 photo:Michinari TAKAGI
ペダル型パワーメーターであるファベロ ASSIOMAを装着 photo:Michinari TAKAGI


新型PROPELと同時開発された新型コックピット「コンタクトSLRエアロ」 photo:Michinari TAKAGI

「軽く漕ぐと脚あたりが優しく感じられますが、強く踏み込むと芯の硬さを感じる、まさにレース向きなバイクだと感じます。僕に丁度良くて扱いやすいです。また乗り心地が本当に良くて、それもお気に入りです」と非常に気に入っている様子だった。

コンポーネントはシマノ DURA-ACEを搭載。クランクのみ、CYBREIのカーボンクランクを使用し、162.5mmのショートクランクを選択している。パワーメーターはペダル型パワーメーターであるファベロ ASSIOMAを装着している。

カデックス AMP 3Dを愛用している photo:Michinari TAKAGI
タイヤはパナレーサー AGILEST FASTの30C photo:Michinari TAKAGI

カデックスの新型フラッグシップホイール「CADEX Max 50 Wheelsystem」 photo:Michinari TAKAGI

ハンドルは新型PROPELと同時開発された新型コックピット「コンタクトSLRエアロ」。ステム長は110mm、上ハンドルで360mmで下ハンドルで380mmのフレアしている仕様だ。サドルはカデックス独自のジャイロイド3Dプリントテクノロジーによって生み出された「AMP 3D」を愛用している。

足回りはカデックスの新型フラッグシップホイール「CADEX Max 50 Wheelsystem」とタイヤはパナレーサー AGILEST FASTの30Cの組み合わせている。

photo&text:Michinari TAKAGI