7つのカテゴリー山岳が詰め込まれたイツリア・バスクカントリー4日目で、地元バスク出身のアレックス・アランブル(スペイン、コフィディス)が勝利。セクサスはライバルたちを振り切り、区間8位で総合リードを広げた。

前日にエースのイサーク・デルトロ(メキシコ)が棄権したUAEチームエミレーツXRG photo:CorVos
自転車熱の高いスペイン・バスク地方を巡るイツリア・バスクカントリー(UCIワールドツアー)は4日目。舞台は7つの背の低いカテゴリー山岳を越える丘陵ステージで、前日同様に逃げ向きのレイアウト。晴天に恵まれ、気温が20度を超える好条件のなか、レースがスタートした。
この日ステージ優勝に向け積極的だったのは、前日の落車で総合エースのイサーク・デルトロ(メキシコ)を失ったUAEチームエミレーツXRG。アタックと吸収を繰り返す逃げに向けた試みに、UAEの選手たちが果敢に挑むなか、ブランドン・マクナルティ(アメリカ)が集団を抜け出す。その約2分後方では、34名による大きな追走グループが形成された。

1人逃げを敢行したブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos
追走集団ではウノエックス・モビリティが最大となる4名を入れ、集団を牽引する。そして残り35km地点でマクナルティを引き戻し、デカトロンCMA CGMが先導するメイン集団に対し、2分差で最後から2つ目の3級山岳に突入。そこでもUAEのマルク・ソレル(スペイン)がペースを一気に引き上げ、人数を絞り込んでいく。
プロトンでは総合3位のフロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が仕掛けるものの、リーダージャージを着るポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM)らを振り切ることはできない。先頭ではアタックが止まず、アンデシュ・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が単独で飛び出す。そのまま最終2級山岳レギニャ(3.2km/平均7.7%)に突入したものの、頂上まで残り2.3km地点(フィニッシュまで11.1km地点)で後続に捉まった。
そしてこの日、勝負を決定づける動きを見せたのは、頂上まで残り1.4km地点でアタックしたアレックス・アランブル(スペイン、コフィディス)だった。バスクのエスキオ出身のアランブルによる加速は鋭く、トビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)を除き、逃げ集団の誰もついていくことはできない。さらに、登りで人数が減ったプロトンからはセクサスが飛び出し、得意とする下りで次々と逃げた選手たちを追い抜いていった。

フィニッシュ手前の登り区間で先頭に立ったアレックス・アランブル(スペイン、コフィディス) photo:Itzulia Basque Country
アランブルとヨハンネセンに絞られたかにみえた勝負は、フィニッシュラインの引かれた短い丘に持ち込まれた。2名が牽制に入ったことにより、後続からクリスティアン・スカローニ(イタリア、XDSアスタナ)らが追いつくなか、プロトンから合流したヨン・イサギレ(スペイン、コフィディス)が間髪入れずアタック。しかしその加速は長くは続かなかったものの、ヨハンネセンのスプリントを誘発した。
そして勝ったのは、その背後で踏み込むタイミングをうかがっていたアランブルだった。

地元バスクで勝利したアレックス・アランブル(スペイン、コフィディス) photo:CorVos

通算3勝目をマークしたアレックス・アランブル(スペイン、コフィディス) photo:Itzulia Basque Country
イサギレのアシストを結果につなげたアランブルによる、2021年、25年に続くイツリア・バスクカントリーでの通算3勝目。「地元で勝つなんて信じられない気持ちだよ。昨日は感覚がよくなく、逃げに乗れなかった。だけど今日は調子がよく、できる限りを尽くした。ヨンが現れた時は僕も驚いた。家族や親しい人たちの前で掴んだこの勝利は、僕のキャリアで最も美しいものなのかもしれない」と、アランブルは喜びを語った。
またセクサスは14秒遅れの区間8位でフィニッシュ。総合2位のプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)やリポヴィッツは34秒遅れだったので、セクサスは総合リードを1分59秒から2分19秒まで広げることに成功している。
一方、総合優勝候補の1人であったフアン・アユソ(スペイン、リドル・トレック)は、胃腸の不調で途中棄権している。

自転車熱の高いスペイン・バスク地方を巡るイツリア・バスクカントリー(UCIワールドツアー)は4日目。舞台は7つの背の低いカテゴリー山岳を越える丘陵ステージで、前日同様に逃げ向きのレイアウト。晴天に恵まれ、気温が20度を超える好条件のなか、レースがスタートした。
この日ステージ優勝に向け積極的だったのは、前日の落車で総合エースのイサーク・デルトロ(メキシコ)を失ったUAEチームエミレーツXRG。アタックと吸収を繰り返す逃げに向けた試みに、UAEの選手たちが果敢に挑むなか、ブランドン・マクナルティ(アメリカ)が集団を抜け出す。その約2分後方では、34名による大きな追走グループが形成された。

追走集団ではウノエックス・モビリティが最大となる4名を入れ、集団を牽引する。そして残り35km地点でマクナルティを引き戻し、デカトロンCMA CGMが先導するメイン集団に対し、2分差で最後から2つ目の3級山岳に突入。そこでもUAEのマルク・ソレル(スペイン)がペースを一気に引き上げ、人数を絞り込んでいく。
プロトンでは総合3位のフロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が仕掛けるものの、リーダージャージを着るポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM)らを振り切ることはできない。先頭ではアタックが止まず、アンデシュ・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が単独で飛び出す。そのまま最終2級山岳レギニャ(3.2km/平均7.7%)に突入したものの、頂上まで残り2.3km地点(フィニッシュまで11.1km地点)で後続に捉まった。
そしてこの日、勝負を決定づける動きを見せたのは、頂上まで残り1.4km地点でアタックしたアレックス・アランブル(スペイン、コフィディス)だった。バスクのエスキオ出身のアランブルによる加速は鋭く、トビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)を除き、逃げ集団の誰もついていくことはできない。さらに、登りで人数が減ったプロトンからはセクサスが飛び出し、得意とする下りで次々と逃げた選手たちを追い抜いていった。

アランブルとヨハンネセンに絞られたかにみえた勝負は、フィニッシュラインの引かれた短い丘に持ち込まれた。2名が牽制に入ったことにより、後続からクリスティアン・スカローニ(イタリア、XDSアスタナ)らが追いつくなか、プロトンから合流したヨン・イサギレ(スペイン、コフィディス)が間髪入れずアタック。しかしその加速は長くは続かなかったものの、ヨハンネセンのスプリントを誘発した。
そして勝ったのは、その背後で踏み込むタイミングをうかがっていたアランブルだった。


イサギレのアシストを結果につなげたアランブルによる、2021年、25年に続くイツリア・バスクカントリーでの通算3勝目。「地元で勝つなんて信じられない気持ちだよ。昨日は感覚がよくなく、逃げに乗れなかった。だけど今日は調子がよく、できる限りを尽くした。ヨンが現れた時は僕も驚いた。家族や親しい人たちの前で掴んだこの勝利は、僕のキャリアで最も美しいものなのかもしれない」と、アランブルは喜びを語った。
またセクサスは14秒遅れの区間8位でフィニッシュ。総合2位のプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)やリポヴィッツは34秒遅れだったので、セクサスは総合リードを1分59秒から2分19秒まで広げることに成功している。
一方、総合優勝候補の1人であったフアン・アユソ(スペイン、リドル・トレック)は、胃腸の不調で途中棄権している。
イツリア・バスクカントリー2026第4ステージ結果
| 1位 | アレックス・アランブル(スペイン、コフィディス) | 3:55:15 |
| 2位 | トビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | +0:04 |
| 3位 | クリスティアン・スカローニ(イタリア、XDSアスタナ) | +0:06 |
| 4位 | ヨン・イサギレ(スペイン、コフィディス) | +0:07 |
| 5位 | ギヨーム・マルタンギヨネ(フランス、グルパマFDJユナイテッド) | +0:13 |
| 6位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:14 |
| 7位 | フアン・ロペス(スペイン、モビスター) | |
| 8位 | ポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM) | |
| 9位 | ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア、XDSアスタナ) | +0:17 |
| 10位 | イゴール・アリエタ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG) | +0:24 |
個人総合成績
| 1位 | ポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM) | 12:03:53 |
| 2位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +2:19 |
| 3位 | フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +2:28 |
| 4位 | ヨン・イサギレ(スペイン、コフィディス) | +2:29 |
| 5位 | マティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック) | +2:34 |
| 6位 | ベン・トゥレット(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) | +2:47 |
| 7位 | アレックス・ボーダン(フランス、EFエデュケーション・イージーポスト) | +2:51 |
| 8位 | アロルド・テハダ(コロンビア、XDSアスタナ) | +3:08 |
| 9位 | キアン・アイデブルックス(ベルギー、モビスター) | +3:21 |
| 10位 | クレマン・シャンプッサン(フランス、XDSアスタナ) | +3:22 |
その他の特別賞
| ポイント賞 | ポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM) |
| 山岳賞 | ジョアン・ボウ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) |
| ヤングライダー賞 | ポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM) |
| チーム総合成績 | XDSアスタナ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos