オルベアが展開するホイールブランド、オークォが最上位グレード"LTD"シリーズをアップデート。独自開発のQ10ハブを搭載し、軽量性と反応性、メンテナンス性を向上させた新型ホイールが登場した。今回は4モデルのうち、リム内幅25mmというワイド設計のRP50 LTDをテストした。



オークォ RP50 LTD photo:Naoki Yasuoka

スペイン・バスクに拠点を構えるオークォは、2023年にロードホイールを本格展開したばかりのブランドだ。オルベアによるホイールブランドとして、バイク同様に設計から製造まで一貫して行うことを特徴としている。

フラッグシップホイールのRPシリーズがモデルチェンジを果たしており、独自開発のQ10ハブを搭載。これによってリムからハブまで一貫した開発が可能となり、ホイール全体の性能最適化を実現した。

Q10ハブの核となるのがSHARKRATCHET機構だ。45歯構成で8°エンゲージメントを実現する面ラチェット方式により、素早い嵌合を可能にしている。スプリントや急勾配での立ち上がり時に即座に反応してくれることが大きな魅力だ。ギアにはセラミック加工が施され、耐久性向上と抵抗低減を図る。またCrest-to-Crestと名付けられたスプリングを搭載することで、耐久性やパフォーマンスを高めている。

独自開発のQ10ハブが採用されている photo:Naoki Yasuoka

45歯構成で8°エンゲージメントを実現する面ラチェットを採用する

ハブボディには耐久性と強度に優れる7075 T6アルミをCNC加工で仕上げた。特殊な工具なしでベアリングにアクセスできる設計となっており、セルフメンテナンスのハードルを下げている点も注目だ。

新型ホイールはRA(Road Aero)とRP(Road Performance)という2つのカテゴリーで展開される。RAはエアロを最重要視したモデルで、80mmハイトと57mmハイトの2種類をラインアップ。RPシリーズはオールラウンド性能を追求した50mmハイトのRP50と、軽量性に優れた35mmハイトのRP35という構成だ。

ワイドなエアロリムが採用されている photo:Naoki Yasuoka

今回テストしたRP50 LTDは、リム内幅25mmというワイド設計が特徴となる。30Cなど太めのタイヤとの組み合わせに最適化されており、パリ〜ルーべのような荒れた石畳用の32Cタイヤにもフィットする。リムにはミニフック設計を採用し、タイヤとリムの段差を小さくすることで空力性能の向上を図った。もちろん風洞実験を経て、エアロパフォーマンスが最適化されている。

スポークにはSAPIM CX-RAY T-Shapeを前後24本ずつ配置。素材はカーボンで、重量は1,421gに抑えられている。価格は347,900円で、RA80、RA57、RP35も同一価格に統一されている。それではインプレッションに移ろう。



ー編集部インプレッション
「平地での巡航性能に優れた、安定感の高いワイドリムホイール」


「平地での巡航性能に優れた、安定感の高いワイドリムホイール」高木三千成(シクロワイアード編集部) photo:Kenta Onoguchi

全体的な印象として、平地ですごく活躍してくれるホイールでした。30〜40km/hぐらいで走っている時に、ワイドリムでリムがしっかりしてくれているおかげで安定感があります。低速から高速までエアロが効いているのを実感できました。

漕ぎ出しについては、ちょっと独特の特性があります。リムが硬いのか、ハイトが高い影響か、ひと踏み目に重さを感じますが、ふた踏み目から車輪がスムーズに回り始めます。リムハイトが低いレーシングホイールのようなシャープさというよりも、エアロホイールらしいスピードの乗り方が気持ち良いホイールです。レースのように止まることが少ないような状況で活躍してくれると思います。

ゴージャスなオークォロゴが映える photo:Kenta Onoguchi

エアロ性能については、20〜30km/hぐらいから加速する時のスピードの伸びがとても好印象です。風に左右されないことも魅力で、高速コーナリング中にバイクを倒した時に風に押し戻される感覚がなく、安心してコントロールすることができました。横風区間でも影響を受けにくく、初心者の人でも全然安心して乗れるのかなと思います。

今回はオルベア ORCA M30と組み合わせたのですが、どのようなバイクとも相性良いと感じます。ORCAのようなクライムバイクの場合はエアロを強化するためにRP50を選んでもいいですし、エアロオールラウンダーともばっちりです。見た目もシンプルで、どのようなブランドのバイクとも合わせやすいですね。

総合的に見て、ワイドリムなホイールが欲しい人にはぴったりな選択肢だと思います。ホイールとタイヤを太くして、乗り心地をより良くしたいっていう人にはすごくフィットかなと思います。特に平地を心地よく走らせられるバイクにしたい方、レースやサーキットエンデューロ、サイクリングで中高速域で気持ちよく走りたい方にぴったりです。

「20〜30km/hぐらいからのスピードの伸びが好印象」高木三千成(シクロワイアード編集部) photo:Kenta Onoguchi

オークォ RP50 LTD
素材:カーボン
リム:ミニフック
リムハイト:50mm
リム内幅:25mm(前後)
重量:1,421g
ハブ:OQUO Q10 CS
フリーハブオプション:SHIMANO HG / SRAM XDR / SHIMANO MS
スポーク:SAPIM CX-RAY T-Shape(24本 前後)
価格:347,900円(税込)

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