オムロープ・ニュースブラット女子もミュール・カペルミュールが勝負所となった。デミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ)が共に抜け出したカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)をスプリントで退け、初優勝を飾った。



ウィーベスやコペッキー、ファンデルブレッヘンらを揃えるSDワークス・プロタイム photo:CorVos

UCIワールドツアーに昇格した2023年以来、ヨーロッパにロードレース開幕を告げているのが、2月28日に行われたオムロープ・ニュースブラット女子だ。春のクラシックシーズン初戦として今年で21回目を迎えた本大会は、ベルギー・フランドル地方のヘントからニノーヴェを結ぶ137.2kmが舞台。コース前半は1つの石畳区間を除き平坦路だが、バーヘムの街からは男子と同じく、4つの石畳セクターと9つの丘を越えていく。

予想されたレース展開は、デミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ)による独走か、集団スプリントをロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)が制するか。結果的にどちらも外れ、レースは男子から約2時間遅い午後1時35分にスタート。序盤はロット・アンテルマルシェレディースのレアリン・トイテンベルク(ドイツ)ら4名が逃げを打った。

男子と同様に落車が多発した photo:CorVos

そのままレースは後半に入り、残り43km地点でプロトンは逃げを吸収。新たにエリーズ・シャベイ(スイス、FDJユナイテッド・スエズ)ら4名の逃げが形成され、遅れて合流したマルゴ・ファンパクテンベーケ(ベルギー、リドル・トレック)がその人数を5名にする。ハイペースと落車が人数を絞ったメイン集団は、最後から2つ目の丘ミュール・カペルミュールで逃げを引き戻し、ドイツ王者であるフランシスカ・コッホ(FDJユナイテッド・スエズ)の背後から、フォレリングが飛び出した。

その登坂スピードにはウィーベスはもちろん、チームメイトで大会を過去2度制したアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ)や2023年覇者ロッテ・コペッキー(ベルギー)もついていけず、唯一カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)が食らいつく。2024年にツール・ド・フランス・ファムで総合優勝を争った2名はミュール・カペルミュールをクリアし、ボスベルグでもその協調関係が崩れることはなかった。

ミュール・カペルミュールで飛び出したデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ)に、カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)が追従した photo:CorVos

スプリント勝利したデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) photo:CorVos

後方ではスプリントに持ち込みたいSDワークスが中心となり追いかけたものの、最終的に21秒と届かず、勝負は2名によるスプリントへ。共に白地のロングスリーブを着用するヨーロッパ王者とポーランド王者の戦いは、爆発力に優るフォレリングに軍配が挙がり、6度目の出場で念願の優勝を飾った。

約2週間前に閉幕したボルタ・コムニタ・バレンシアナで区間2勝&総合優勝を手に入れ、その調子を春のクラシック初戦に繋げたフォレリング。「私たちはレースを通して前でレースを進め、シャベイが先頭集団に入っていた。コッホの完璧なリードアウトは、速すぎてほとんど何もしなくていいと感じたぐらいだった」と、レースを振り返った。

3位争いはウィーベスが余裕のスプリントで先着し、表彰台の座を得ている。

念願の初優勝を果たしたデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) photo:CorVos
オムロープ・ニュースブラット女子2026結果
1位 デミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) 3:35:51
2位 カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)
3位 ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) +0:21
4位 キャット・ファーガソン(イギリス、モビスター)
5位 フランシスカ・コッホ(ドイツ、FDJユナイテッド・スエズ)
6位 カーリーン・スウィンケルス(オランダ、UAEチームADQ)
7位 シャリ・ボシュイト(ベルギー、AGインシュランス・スーダル)
8位 ミリー・コーゼンス(イギリス、フェニックス・プレミアテック)
9位 ニナ・ベルトン(ルクセンブルク、EFエデュケーション・オートリー)
10位 レティツィア・パテルノステル(イタリア、リブ・アルウラー・ジェイコ)
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

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