2025/03/26(水) - 14:01
EFエデュケーション・イージーポストらプロチームをサポートするヴィジョンが、ブランド初となるカーボンスポークを採用したMetron RSホイールを発表。Metron 45 RSがペア1,290g、Metron 60 RSがペア1,390gの軽量レーシングモデルを紹介しよう。

ヴィジョン Metron 45 RS (c)ポディウム
トライアスロン用のエアロ製品開発に端を発するコンポーネントブランドのヴィジョン。1993年の設立時よりエアロダイナミクスを意識したプロダクトに注力しており、近年はハンドルバーやホイールでお馴染みの存在となっている。
ヴィジョンがホイールに本格的に参入したのは2014年。当時ペテル・サガンの勝利を支えるために開発を行い、2018年にプロチームのニーズに応えた製品群へとアップデート。その後も2021年にSLシリーズをローンチするなど、時代の要望に応える形でホイールを進化させ続けた。

ブランド初となるカーボンスポークが採用された (c)ポディウム
そして2025年、新しくMetron RSというシリーズをラインアップに加える。Metron SLシリーズもEFエデュケーション・イージーポストやバーレーン・ヴィクトリアスが使うフラッグシップモデルとして君臨してきたが、今回の新作はそれを進化させたRS(Racing Series)として登場する。ラインアップはリムハイト45mmと60mmの2種類だ。
Metron RSの最大の特徴はブランド初となるカーボンスポークを採用していること。そして、研究開発から設計、製造、組み立て、テストに至るまでの全工程を自社で行い、高い品質を維持する体制を構築し、フラッグシップにふさわしいホイールとして作り出される。

T字型のスポークヘッドが採用されている (c)ポディウム
カーボンスポークを採用することで、スチールスポークよりも1本あたり2.4gの軽量化を実現。2:1のスポークパターンで組み上げた状態で、108gのダイエットを果たすという。1gでも軽量化を求めるプロシーンにおいてはこの軽量化は見逃せない進化だ。
さらにカーボン素材による優れた引っ張り強度と、ねじれ剛性によって、パワーの伝達効率が向上。さらに幅広の形状によるエアロの最適化も行われており、スポークヘッドをT字型とすることでスポークが最適な向きに揃い、かつ緩みにくくなっているという。

V-1000ハブによって性能を高めた (c)ポディウム

72Tのラチェットギアによって優れた反応性を実現する (c)ポディウム
新たなスポークを採用するにあたりハブの設計も見直した。内部構造とスポークヘッドの取り付け位置を最適化することで、軽量化やパワーの伝達効率など全方位の性能向上を果たしている。ツール不要のメンテナンス性やセラミックベアリングなどフラッグシップにふさわしい設計が施されている。
もちろんリムも新型とされており、大きなトピックはフックドリムの内幅が23mmとされたこと。タイヤ幅28mm以上を前提とした設計で、現在トレンドのワイドタイヤを使うことでエアロ、快適性、転がり抵抗に優れた足回りを実現することができる。

製造工程などもブラッシュアップし全方位に進化を遂げている (c)ポディウム
またリムの製造工程でもイノベーションが起こっており、カーボンプリプレグの積層が自動化された。さらに形成工程でグラフィックをインモールドすることで22gの軽量化を実現する。切削による穴ではないスポークホール周囲も強化しているという。
エアロダイナミクスの評価はサンディエゴの風洞施設にて行われた。風速48.2km/hの環境下では新型Metron 45 RSは前作よりも9%、Metron 60 RSは6%の空気抵抗削減を達成。さらに28mmタイヤを装着した状態ではヨー角がほぼ横風の15°まで失速しなかったという。これは、過去のテストで25〜27mm幅が7.5°〜10°で失速していたよりも、横からの風に強いことを示した。

ヴィジョン Metron 60 RS (c)ポディウム
重量面では、Metron 45 RSがペア1,290g、Metron 60 RSがペア1,390gと軽量に仕上げられている。価格は45 RSが581,460円(税込)、60 RSが594,550円(税込)だ。

バーレーン・ヴィクトリアスの足元を支えるMetron RSシリーズ (c)ポディウム
ヴィジョン Metron 45 RS
リムハイト:45mm
内幅:23mm
外幅:31.1mm
重量:1,290g
フリーハブ:MS 12s、SRAM XD
価格:581,460円(税込)
ヴィジョン Metron 60 RS
リムハイト:60mm
内幅:23mm
外幅:33mm
重量:1,390g
フリーハブ:MS 12s、SRAM XD
価格:594,550円(税込)
共通スペック
・フルカーボンリム構造
・チューブレスレディ - クリンチャーリム
・DPスポーク付きPRSハブ
・センターロックローターマウント
・6個のシールドカートリッジベアリング(2F + 4R)
・エアロブレードカーボンスポーク
・インモールドグラフィックス
・72歯ラチェット

トライアスロン用のエアロ製品開発に端を発するコンポーネントブランドのヴィジョン。1993年の設立時よりエアロダイナミクスを意識したプロダクトに注力しており、近年はハンドルバーやホイールでお馴染みの存在となっている。
ヴィジョンがホイールに本格的に参入したのは2014年。当時ペテル・サガンの勝利を支えるために開発を行い、2018年にプロチームのニーズに応えた製品群へとアップデート。その後も2021年にSLシリーズをローンチするなど、時代の要望に応える形でホイールを進化させ続けた。

そして2025年、新しくMetron RSというシリーズをラインアップに加える。Metron SLシリーズもEFエデュケーション・イージーポストやバーレーン・ヴィクトリアスが使うフラッグシップモデルとして君臨してきたが、今回の新作はそれを進化させたRS(Racing Series)として登場する。ラインアップはリムハイト45mmと60mmの2種類だ。
Metron RSの最大の特徴はブランド初となるカーボンスポークを採用していること。そして、研究開発から設計、製造、組み立て、テストに至るまでの全工程を自社で行い、高い品質を維持する体制を構築し、フラッグシップにふさわしいホイールとして作り出される。

カーボンスポークを採用することで、スチールスポークよりも1本あたり2.4gの軽量化を実現。2:1のスポークパターンで組み上げた状態で、108gのダイエットを果たすという。1gでも軽量化を求めるプロシーンにおいてはこの軽量化は見逃せない進化だ。
さらにカーボン素材による優れた引っ張り強度と、ねじれ剛性によって、パワーの伝達効率が向上。さらに幅広の形状によるエアロの最適化も行われており、スポークヘッドをT字型とすることでスポークが最適な向きに揃い、かつ緩みにくくなっているという。


新たなスポークを採用するにあたりハブの設計も見直した。内部構造とスポークヘッドの取り付け位置を最適化することで、軽量化やパワーの伝達効率など全方位の性能向上を果たしている。ツール不要のメンテナンス性やセラミックベアリングなどフラッグシップにふさわしい設計が施されている。
もちろんリムも新型とされており、大きなトピックはフックドリムの内幅が23mmとされたこと。タイヤ幅28mm以上を前提とした設計で、現在トレンドのワイドタイヤを使うことでエアロ、快適性、転がり抵抗に優れた足回りを実現することができる。

またリムの製造工程でもイノベーションが起こっており、カーボンプリプレグの積層が自動化された。さらに形成工程でグラフィックをインモールドすることで22gの軽量化を実現する。切削による穴ではないスポークホール周囲も強化しているという。
エアロダイナミクスの評価はサンディエゴの風洞施設にて行われた。風速48.2km/hの環境下では新型Metron 45 RSは前作よりも9%、Metron 60 RSは6%の空気抵抗削減を達成。さらに28mmタイヤを装着した状態ではヨー角がほぼ横風の15°まで失速しなかったという。これは、過去のテストで25〜27mm幅が7.5°〜10°で失速していたよりも、横からの風に強いことを示した。

重量面では、Metron 45 RSがペア1,290g、Metron 60 RSがペア1,390gと軽量に仕上げられている。価格は45 RSが581,460円(税込)、60 RSが594,550円(税込)だ。

ヴィジョン Metron 45 RS
リムハイト:45mm
内幅:23mm
外幅:31.1mm
重量:1,290g
フリーハブ:MS 12s、SRAM XD
価格:581,460円(税込)
ヴィジョン Metron 60 RS
リムハイト:60mm
内幅:23mm
外幅:33mm
重量:1,390g
フリーハブ:MS 12s、SRAM XD
価格:594,550円(税込)
共通スペック
・フルカーボンリム構造
・チューブレスレディ - クリンチャーリム
・DPスポーク付きPRSハブ
・センターロックローターマウント
・6個のシールドカートリッジベアリング(2F + 4R)
・エアロブレードカーボンスポーク
・インモールドグラフィックス
・72歯ラチェット
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