今年ジロ・デ・イタリア・ウィメンで総合優勝したエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック)がUAEチームADQへ移籍する。ロード国内選手権2連覇中の同選手は、プロ通算46勝と安定した強さが持ち味の32歳だ。



UAEチームADQへの移籍は発表されたエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア) photo:CorVos

「来年、UAEチームADQの一員になれることを嬉しく思っている。野心的かつ毎年成長を見せるこのチームの魅力は早い段階から感じていた。チームは野心ある私の性格とマッチしており、共に多くのレースを狙うことを楽しみにしている」と、エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック)は移籍発表の動画でそう語った。契約は2027年までの3年間。

「目標はジロ・デ・イタリアのタイトルを守ることと、ツール・ド・フランス・ファムやアルデンヌクラシックで勝つこと。またワールドクラスの選手として、UAEの女性コミュニティにおける健康的なライフスタイルを促し、ロールモデルになることを目指している」。

現在32歳のロンゴボルギーニは、2019年にウィグル・ハイファイブからトレック・セガフレード(当時)に加入。2022年のパリ〜ルーベ・ファム優勝やTT国内選手権4連覇(2020〜23年)などワンデーレースはもちろん、総合エースとして臨んだ今年のジロ・デ・イタリア・ウィメンで念願の総合優勝に輝いた。

エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック) photo:CorVos

ロンゴボルギーニと共にリドルからUAEに移るブローディー・チャップマン(オーストラリア) photo:CorVos

ロンゴボルギーニを獲得したUAEには同じイタリア出身のクライマーであるシルヴィア・ペルシコがいるものの、今季は僅か1勝と不調。ワールドツアーでの勝利もキアラ・コンソンニ(イタリア)がジロで挙げた1勝のみと、補強が急務となっていた。また同チームにはタイムトライアルが得意な元オーストラリアのロード王者、ブローディー・チャップマン(リドル・トレック)の加入も発表されている。

一方、絶対的な総合エースを失ったリドルは、24歳のニアム・フィッシャーブラック(ニュージーランド、SDワークス・プロタイム)やアンナ・ヘンダーソン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク)など若手のエース候補を獲得。またチームは37歳のエレン・ファンダイク(オランダ)と1年の契約延長を結ぶなど、戦力を整えている。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

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