2023/08/16(水) - 18:46
ブライトン Rider 750SEとGARDIA R300L、各デバイスの使い方にフォーカスした連載記事の第5弾。本ページでは2つのデバイスを使いR300Lの魅力を引き出す方法を紹介しよう。
GARDIA R300Lをスマホやサイコンとペアリングしよう
スマートデバイスを使いこなすための第一歩は、兎に角にもデバイス同士のペアリングだ。GARDIA R300Lはリアライトだがレーダーを搭載しているため、デバイスの性能を引き出すために生じる最初のハードルはデバイス同士のペアリングとなる。ここではスマホアプリと、サイクルコンピューターのRider 750SEとのペアリングを紹介しよう。
まずはスマホアプリから。スマホに収録されているアプリストアから「ブライトン」と検索して、「Bryton Gardia」というアプリをダウンロードをしよう。アプリを起動し案内に従って画面をスイープするとR300Lとのペアリングフェーズに移る。この段階ではR300Lを起動するだけでアプリがデバイスを検知してくれるため、リストアップされた中から自分のデバイスを選択するだけで作業は完結する。
ワイヤレスイヤホンなどでデバイス側のペアリングモードを起動しなければならない製品もある中で、R300Lの電源を入れるだけという手軽さは大きな魅力の一つだ。簡易な方法はペアリングというハードルを下げてくれるため、スマートデバイスが苦手という方でも扱いやすくなっていると言っても良さそうだ。
Rider 750SEとのペアリング方法
Rider 750SEからのペアリングはパワーメーターやスピード/ケイデンスセンサーと同じように"センサー"としてデバイスとの連携を行う。つまりペアリングの行程は各種センサーと同じ。
流れはホーム画面からハンバーガーボタンをタップし、設定という項目を見つけることから始まる。設定に格納されているセンサーという項目にはペアリングしているデバイスが一覧となって表示されており、新規デバイスは画面下部の「+」マークから行う。その後はRider750 SEにペアリングさせるデバイスの種類、ここでは「ライト」を選択し、サイコン側の準備を完了させる。
対してR300L側は電源をオンにしておくだけ。ここはスマホと変わらない簡単な作業であり、ユーザーとしては何とも楽な作業に有り難さを感じるところ。無事にRider 750SEがデバイスを検出すると、画面に一覧として現れるため、ラジオボタンをタップした後に「+」からペアリングを確定させる。これで準備完了だ。
ペアリングを完了したら、次に行うのはサイクリングに出かけること。もちろんR300Lをシートポストには装着して。
ペアリングを行った直後から使用可能であり、Rider 750SEやスマホの画面の設定を特別に行う必要はない。自転車につけた状態で走り、接近車両が現れたら自動的にビープ音と画面表示で危険をユーザーに知らせてくれるようになる。
Rider 750SEでの表示内容
Rider 750SEでレーダーのアラートはライド中のデータフィールド画面右端に帯とアイコンで表示される。右上にライトとのペアリングを示すマークがあり、それが自車を表している。画面右端の上下を貫く帯がレーダーの検知範囲であり、画面上部に近いほどユーザーとの距離が短いことを示す。つまり遠くで検知した車両は下から徐々に上に移動して、接近の具合をライダーに教えてくれる。
そして帯の色は危険度を示している。車両を検知するとほとんどのケースでは黄色の帯が表示される。これは接近車両ありの知らせでああり、全て通過すると帯は緑に変化して安全になったことを教えてくれる。もう一色は赤色であり急接近する車両が存在することを知らせるが、今回のテストでは1度も表示されることはなく、赤色が現れた時はよほどの危険が迫っていると認識しても良いだろう。ちなみにテストでは停車中の自車に対して接近する車両を確認したが、市街地を走る程度では赤色に変わらないのかもしれない。
Rider 750SEのクイックステータス画面からライトを操作
Rider 750SEと連携するメリットは画面表示だけではない。先の記事で紹介したクイックステータス画面にレーダー用の項目が用意されており、そこからライトのモードチェンジが可能となっている。
もしライトの操作が物理ボタンだけの場合は乗りながらボタンを押すか、信号停止中の間に降車して作業するかのどちらかになる。特に前者の場合はハンドルから手を離して不用意な体勢となり危険なため、サイコンからライト操作を行えるのであれば安全性は高まる。
実際のユースケースとしてはレーダーのランタイムを確保するために、日中はライトオフ(レーダーオン)の状態として、トンネル通過時や日暮れ頃から点灯系のモードに切り替えるようなシチュエーションが想定できる。このような様々なライドスタイルに合わせて、ライトを合わせられるのはユーザーフレンドリーだ。
スマホアプリでの表示内容
スマホアプリの役割もほぼRider 750SEと同様で、画面表示とビープ音による危険アラートとライトのモードチェンジだ。アプリのメリットはRider 750SEを所有してなくても同じアラートを受け取ることができる点。つまりデバイスを購入し、アプリをインストールするだけで利用可能となるハードルの低さが魅力となっている。
レーダー対応コンピューターが限られている現在、高価なコンピューターまで手が出ないという方でもレーダーの恩恵に預かれるのは有り難いところ。スマホアプリでライドログを残すこともできるため、様々なアプリを駆使するというのも手だろう。
Rider 750SEからは操作できなくスマホアプリからのみ操作可能なのは、ブレーキランプ機能のオンオフ。通常はオンとなっているため、特別にこの機能をオフにしたい場合はスマホアプリを導入する必要があることに気をつけてもらいたい。
レーダー搭載リアライトはユーザーに選択肢を与えてくれる
実際にレーダーを使いながらライドを行ってみると、いつの間にか真後ろに車両がいて驚くということが少なくなっていた。R300Lを使うと接近車両が広い間隔を作って追い越ししてくれることが多くなった気がするが、体感的に近い距離で追い越す自動車の存在はゼロにはならなかった。
ある程度の安心感をもたらしてくれる素晴らしいデバイスであることには変わりないものの、レーダーは安全性全てを任せるものではなく、ユーザーの安全を確保する行動の選択肢を増やす道具であることは念頭に置いてほしい。
Vol.1:ハードとソフトの両面から進化を遂げたブライトンのRider 750SE 基本操作や美点に迫る
Vol.2:Rider 750SEに登場した自動リルート機能 ナビゲーションの使い勝手をより高めた機能をチェック
Vol.3:ブライトン Rider 750SE ライド中のクイックステータス画面とアラート機能を活用しよう
Vol.4:後方からの接近車両を検知するレーダー搭載のブライトン R300L 様々な発光パターンを備えるライト機能をチェック
GARDIA R300Lをスマホやサイコンとペアリングしよう
スマートデバイスを使いこなすための第一歩は、兎に角にもデバイス同士のペアリングだ。GARDIA R300Lはリアライトだがレーダーを搭載しているため、デバイスの性能を引き出すために生じる最初のハードルはデバイス同士のペアリングとなる。ここではスマホアプリと、サイクルコンピューターのRider 750SEとのペアリングを紹介しよう。
まずはスマホアプリから。スマホに収録されているアプリストアから「ブライトン」と検索して、「Bryton Gardia」というアプリをダウンロードをしよう。アプリを起動し案内に従って画面をスイープするとR300Lとのペアリングフェーズに移る。この段階ではR300Lを起動するだけでアプリがデバイスを検知してくれるため、リストアップされた中から自分のデバイスを選択するだけで作業は完結する。
ワイヤレスイヤホンなどでデバイス側のペアリングモードを起動しなければならない製品もある中で、R300Lの電源を入れるだけという手軽さは大きな魅力の一つだ。簡易な方法はペアリングというハードルを下げてくれるため、スマートデバイスが苦手という方でも扱いやすくなっていると言っても良さそうだ。
Rider 750SEとのペアリング方法
Rider 750SEからのペアリングはパワーメーターやスピード/ケイデンスセンサーと同じように"センサー"としてデバイスとの連携を行う。つまりペアリングの行程は各種センサーと同じ。
流れはホーム画面からハンバーガーボタンをタップし、設定という項目を見つけることから始まる。設定に格納されているセンサーという項目にはペアリングしているデバイスが一覧となって表示されており、新規デバイスは画面下部の「+」マークから行う。その後はRider750 SEにペアリングさせるデバイスの種類、ここでは「ライト」を選択し、サイコン側の準備を完了させる。
対してR300L側は電源をオンにしておくだけ。ここはスマホと変わらない簡単な作業であり、ユーザーとしては何とも楽な作業に有り難さを感じるところ。無事にRider 750SEがデバイスを検出すると、画面に一覧として現れるため、ラジオボタンをタップした後に「+」からペアリングを確定させる。これで準備完了だ。
ペアリングを完了したら、次に行うのはサイクリングに出かけること。もちろんR300Lをシートポストには装着して。
ペアリングを行った直後から使用可能であり、Rider 750SEやスマホの画面の設定を特別に行う必要はない。自転車につけた状態で走り、接近車両が現れたら自動的にビープ音と画面表示で危険をユーザーに知らせてくれるようになる。
Rider 750SEでの表示内容
Rider 750SEでレーダーのアラートはライド中のデータフィールド画面右端に帯とアイコンで表示される。右上にライトとのペアリングを示すマークがあり、それが自車を表している。画面右端の上下を貫く帯がレーダーの検知範囲であり、画面上部に近いほどユーザーとの距離が短いことを示す。つまり遠くで検知した車両は下から徐々に上に移動して、接近の具合をライダーに教えてくれる。
そして帯の色は危険度を示している。車両を検知するとほとんどのケースでは黄色の帯が表示される。これは接近車両ありの知らせでああり、全て通過すると帯は緑に変化して安全になったことを教えてくれる。もう一色は赤色であり急接近する車両が存在することを知らせるが、今回のテストでは1度も表示されることはなく、赤色が現れた時はよほどの危険が迫っていると認識しても良いだろう。ちなみにテストでは停車中の自車に対して接近する車両を確認したが、市街地を走る程度では赤色に変わらないのかもしれない。
Rider 750SEのクイックステータス画面からライトを操作
Rider 750SEと連携するメリットは画面表示だけではない。先の記事で紹介したクイックステータス画面にレーダー用の項目が用意されており、そこからライトのモードチェンジが可能となっている。
もしライトの操作が物理ボタンだけの場合は乗りながらボタンを押すか、信号停止中の間に降車して作業するかのどちらかになる。特に前者の場合はハンドルから手を離して不用意な体勢となり危険なため、サイコンからライト操作を行えるのであれば安全性は高まる。
実際のユースケースとしてはレーダーのランタイムを確保するために、日中はライトオフ(レーダーオン)の状態として、トンネル通過時や日暮れ頃から点灯系のモードに切り替えるようなシチュエーションが想定できる。このような様々なライドスタイルに合わせて、ライトを合わせられるのはユーザーフレンドリーだ。
スマホアプリでの表示内容
スマホアプリの役割もほぼRider 750SEと同様で、画面表示とビープ音による危険アラートとライトのモードチェンジだ。アプリのメリットはRider 750SEを所有してなくても同じアラートを受け取ることができる点。つまりデバイスを購入し、アプリをインストールするだけで利用可能となるハードルの低さが魅力となっている。
レーダー対応コンピューターが限られている現在、高価なコンピューターまで手が出ないという方でもレーダーの恩恵に預かれるのは有り難いところ。スマホアプリでライドログを残すこともできるため、様々なアプリを駆使するというのも手だろう。
Rider 750SEからは操作できなくスマホアプリからのみ操作可能なのは、ブレーキランプ機能のオンオフ。通常はオンとなっているため、特別にこの機能をオフにしたい場合はスマホアプリを導入する必要があることに気をつけてもらいたい。
レーダー搭載リアライトはユーザーに選択肢を与えてくれる
実際にレーダーを使いながらライドを行ってみると、いつの間にか真後ろに車両がいて驚くということが少なくなっていた。R300Lを使うと接近車両が広い間隔を作って追い越ししてくれることが多くなった気がするが、体感的に近い距離で追い越す自動車の存在はゼロにはならなかった。
ある程度の安心感をもたらしてくれる素晴らしいデバイスであることには変わりないものの、レーダーは安全性全てを任せるものではなく、ユーザーの安全を確保する行動の選択肢を増やす道具であることは念頭に置いてほしい。
Vol.1:ハードとソフトの両面から進化を遂げたブライトンのRider 750SE 基本操作や美点に迫る
Vol.2:Rider 750SEに登場した自動リルート機能 ナビゲーションの使い勝手をより高めた機能をチェック
Vol.3:ブライトン Rider 750SE ライド中のクイックステータス画面とアラート機能を活用しよう
Vol.4:後方からの接近車両を検知するレーダー搭載のブライトン R300L 様々な発光パターンを備えるライト機能をチェック
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