サーヴェロ R5-CX　ワールドカップ常勝バイクがついに日本初上陸

サーヴェロのピュアシクロクロスマシンとなるR5-CXがついに日本へやってくる。ワウト・ファンアールトやマリアンヌ・フォスらの数多くの勝利を支えてきたレーシングマシンが数量限定で国内初入荷。全国のサーヴェロディーラーにて抽選販売を受付中だ。

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サーヴェロ R5-CX (c)cervelo.com
ワウト・ファンアールトやマリアンヌ・フォスといったトップCXレーサーが所属するユンボ・ヴィスマをスポンサードするサーヴェロが、彼らの為に開発したピュアCXレーサーの"R5-CX"。唯一の例外として、2007年にジョナサン・ペイジのためにワンオフで作成されたR3クロスがあるものの、これまでCXバイクを手がけることが無かったサーヴェロが、世界トップレベルのレーシングマシンを開発したこと。そして、デビューと同時に見事な勝利を収めてきたことで大きな注目を集めてきた一台だ。

そのモデル名が示す通り、R5-CXは既に多くの実績を残している同社のオールラウンドロードであるR5をベースとして開発された、まさにレーシングバイクとして優れた血統に連なるサラブレッドでもある。

サーヴェロ R5-CX (c)cervelo.com
ロードレースの世界において最高峰の動的性能を有するR5の基本設計を受け継ぎつつ、シクロクロスレースに求められる要素をしっかりと拾い上げたのがR5-CXとなる。特に、ファンアールトやフォスからのフィードバックを受けたのがハンドリングについて。R5-CX以前にはグラベルバイクのAsperoをリリースしていたサーヴェロだが、ファンアールトらがシクロクロスバイクに求める機敏なハンドリングを実現するため、多くの試行錯誤を経たという。更に、ロードクリアランスや低速からの加速に影響するBBハイトは、ベースとなったR5から11mmも高くされているなど、CXバイクらしい俊敏な性格のバイクに仕上げられた。

ユニークなのはBB規格だろう。サーヴェロといえば、左右非対称の圧入式BBシェルを持つ"BB-right"を提唱しているが、洗車の頻度が増えるCXレースの使用環境を考慮しスレッド式BBを採用。BB-right規格のシェル幅を維持しつつ、T47サイズの開口部を設けることでBB交換時のフレームへの悪影響を排除しつつサーヴェロならではの走行性能を確保している。

UCIシクロクロスワールドカップ第3戦　サンドセクションを行くマリアンヌ・フォス（オランダ、ユンボ・ヴィズマ） photo:CorVos
また、シートポストはD型断面を採用。これは前後方向の柔軟性を確保し、快適性やトラクション性能を向上させるという意味合いに加え、転倒時にサドルが回転してしまうリスクを排除する狙い。シートクランプもフレームとシートポストの両側で固定するダブルクランプ仕様となっており、トラブルのリスクを最低限に抑えるという思想が見て取れる。

R5-CXは電動コンポーネントのみの対応となり、FSAのACRシステムによってケーブルフル内装を実現。エアロであると同時に、ケーブルを露出しないことでレース中のトラブルリスクを軽減した。フレームの開口部を極力削減することで、泥や水、汚れがフレーム内に侵入することを防ぎ、レース中のメカトラブルはもちろん、レース後のメンテナンスの省力化にも繋がっている。

ワウトやマリアンヌらから多くのフィードバックを得て開発を行った (c)cervelo.com

レーシングブランドとして高い名声を誇るサーヴェロらしい、妥協のない性能を実現したCXバイクとして世界中のシクロクロッサーから熱い注目を浴びていたR5-CXだが、これまではサプライチェーンの関係で北米および一部の欧州エリアのみでの販売となっていた。しかし、ついに今回日本にも待望の入荷となることが発表された。

入荷するのはFive Blackカラーの51、54サイズ、Frostカラーの54サイズ。数量限定での入荷となり、抽選販売となることがアナウンスされている。全国のサーヴェロディーラーにて抽選申込を受付中。期間は5月10日（水）の17時までとなっている。価格は825,000円（税込）。

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サーヴェロ R5-CX
カラー：Five Black,Frost
サイズ：：51(Five Blackのみ）、54
価格：825,000円（税込）