2020/12/29(火) - 09:14
UAEチームエミレーツをサポートするイタリアンヘルメットブランドのMET。トップエンドの造形から着想を得て、よりシンプルでスタイリッシュなデザインとしたミドルグレード「VINCI MIPS」を紹介しよう。
30年以上の歴史を持つイタリアンヘルメットブランドのMET(メット)。現在はUAEチームエミレーツをサポートしており、2020年のツール・ド・フランス会期中に新型RIVALE MIPSを発表し、タデイ・ポガチャルを始めとする各選手たちが新型を着用したことで知られるブランドだ。
METがMIPSをロードヘルメットに導入したのは、ミドルグレードのVINCI(ヴィンチ)からだった。MIPSとは発泡フォームのシェル内側に黄色のシートをラバーストラップで固定することで、アクシデント時にヘルメットが回転するような衝撃を受けた際にシートがスライドし、脳内へのダメージを減らそうというシステムだ。
目に見える安全性向上ではないが、備えあれば憂いなし。万が一に備えるため、近年MIPSを採用するブランドは増加しており、METもその1つとなった。VINCIは初心者や中級者が手を出しやすいミドルグレード帯ということもあり、安全性を気にする方にはオススメのプロダクトとなっている。
VINCIの特徴はフラッグシップのTRENTAをベースとし、再構築したデザインにもある。前頭部の整列したエアインテークや、前方から後方に伸びるライン、エアロ系ヘルメットのような滑らかなデザインはTRENTAから受け継いだものだ。
後頭部の排気ポートは3つと数は少なめだが、スポーツカーを後方から見たようなデザインだ。シンプルな造形としながらも、イタリアンデザインを感じさせるシルエットがVINCIらしさとなっている。スポーティーすぎない見た目のため、レーシングジャージではなくカジュアルなスポーツウェアと似合うだろう。
アセンブルされているクロージャーシステム「SAFE-T Duo」は、締付けのためのベルトが頭を一周している仕様。上下に4段階調整できることも加え、包み込むようなフィットを得られるようになっている。このアジャスターにはオプションのSafe-T Duo LEDライトを装着することが可能。
今回はカブトのS/Mサイズ、カスクのLサイズがフィットするCW編集部員が試した。帽体は幅がやや狭めの楕円形上であり、筆者がフィットするVINCIはLサイズ。Mサイズも着用できないことは無いが、こめかみや側頭部にやや窮屈さを感じる。対してLサイズの場合は額部分に空間が生まれていたが、SAFE-T Duoが額から後頭部までを締めてくれるため、ライド中にずれることの無いフィット感を与えてくれた。
通気性に関してはこめかみより若干上に風が当たるような感覚だ。シェルの内部造形を確認すると、風が当たるように感じられた部分は風が内部で広がるようなベンチレーション形状とされていたため、そのように感じられたのだろう。MIPSが配置されているため、チャネルを通り抜ける風を感じることは難しかったが、ヘルメットの中が蒸し暑くなることもなく、ベンチレーションは機能しているようだ。
そんなVINCIの2021年モデルは、ブルーメタリックとレッドメタリックという2色がラインナップに加えられている。単純な単色ではなく前方が明るく、後方が暗いというさりげないグラデーション塗装となっていることが特徴だ。側頭部にはグラデーションとなっていることを表すかのようにデザインが加えられている。価格は11,900円(税抜)。
MET VINCI MIPS
カラー:ブルーメタリック、レッドメタリック
サイズ:M(56/58cm)、L(58/61cm)
重量:265g(M)、285g(L)
価格:11,900円(税抜)
30年以上の歴史を持つイタリアンヘルメットブランドのMET(メット)。現在はUAEチームエミレーツをサポートしており、2020年のツール・ド・フランス会期中に新型RIVALE MIPSを発表し、タデイ・ポガチャルを始めとする各選手たちが新型を着用したことで知られるブランドだ。
METがMIPSをロードヘルメットに導入したのは、ミドルグレードのVINCI(ヴィンチ)からだった。MIPSとは発泡フォームのシェル内側に黄色のシートをラバーストラップで固定することで、アクシデント時にヘルメットが回転するような衝撃を受けた際にシートがスライドし、脳内へのダメージを減らそうというシステムだ。
目に見える安全性向上ではないが、備えあれば憂いなし。万が一に備えるため、近年MIPSを採用するブランドは増加しており、METもその1つとなった。VINCIは初心者や中級者が手を出しやすいミドルグレード帯ということもあり、安全性を気にする方にはオススメのプロダクトとなっている。
VINCIの特徴はフラッグシップのTRENTAをベースとし、再構築したデザインにもある。前頭部の整列したエアインテークや、前方から後方に伸びるライン、エアロ系ヘルメットのような滑らかなデザインはTRENTAから受け継いだものだ。
後頭部の排気ポートは3つと数は少なめだが、スポーツカーを後方から見たようなデザインだ。シンプルな造形としながらも、イタリアンデザインを感じさせるシルエットがVINCIらしさとなっている。スポーティーすぎない見た目のため、レーシングジャージではなくカジュアルなスポーツウェアと似合うだろう。
アセンブルされているクロージャーシステム「SAFE-T Duo」は、締付けのためのベルトが頭を一周している仕様。上下に4段階調整できることも加え、包み込むようなフィットを得られるようになっている。このアジャスターにはオプションのSafe-T Duo LEDライトを装着することが可能。
今回はカブトのS/Mサイズ、カスクのLサイズがフィットするCW編集部員が試した。帽体は幅がやや狭めの楕円形上であり、筆者がフィットするVINCIはLサイズ。Mサイズも着用できないことは無いが、こめかみや側頭部にやや窮屈さを感じる。対してLサイズの場合は額部分に空間が生まれていたが、SAFE-T Duoが額から後頭部までを締めてくれるため、ライド中にずれることの無いフィット感を与えてくれた。
通気性に関してはこめかみより若干上に風が当たるような感覚だ。シェルの内部造形を確認すると、風が当たるように感じられた部分は風が内部で広がるようなベンチレーション形状とされていたため、そのように感じられたのだろう。MIPSが配置されているため、チャネルを通り抜ける風を感じることは難しかったが、ヘルメットの中が蒸し暑くなることもなく、ベンチレーションは機能しているようだ。
そんなVINCIの2021年モデルは、ブルーメタリックとレッドメタリックという2色がラインナップに加えられている。単純な単色ではなく前方が明るく、後方が暗いというさりげないグラデーション塗装となっていることが特徴だ。側頭部にはグラデーションとなっていることを表すかのようにデザインが加えられている。価格は11,900円(税抜)。
MET VINCI MIPS
カラー:ブルーメタリック、レッドメタリック
サイズ:M(56/58cm)、L(58/61cm)
重量:265g(M)、285g(L)
価格:11,900円(税抜)
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