第15回ツアー・オブ・オマーンの最終日、名物の山頂フィニッシュ「ジャバル・アル・アフダル(グリーンマウンテン)」に挑む第5ステージが行われた。激しい登坂バトルの末、クリスティアン・スカローニ(イタリア、XDSアスタナ)がステージ優勝を飾り、逆転個人総合優勝を勝ち取った。

スタートサインを済ませたルーク・プラップ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) photo:A.S.O.

総合首位マウロ・シュミット(スイス、ジェイコ・アルウラー)たちがスタートを待つ photo:A.S.O. 
ラクダたちがレースを見守る photo:A.S.O.
第15回ツアー・オブ・オマーン(UCI2.Pro)最終日に登場するのは「グリーンマウンテン」と呼ばれる難関山岳ジャベル・アル・アフダル。標高1,220m、登坂距離5.8km、平均勾配9.9%に達する名物峠で各チームの山岳エースが猛烈な登坂バトルを繰り広げることとなった。
この日のスタート時点で総合首位のマウロ・シュミット(スイス、ジェイコ・アルウラー)に対し、総合2位クリスティアン・スカローニ(イタリア、XDSアスタナ)は僅か4秒差、レース中に落車していた今大会の大本命アダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツXRG)は21秒差。「多分キャリアの中で一番調子が良い。挑戦してどのくらい登れるか自分でもみてみたい」と言うシュミットを先頭に155.9kmの最終ステージが始まった。
ヨハン・プリース=パイタースン(デンマーク、アルペシン・プレミアテック)を含む5名が逃げグループを作ったものの、この日の主役はもちろんメイン集団のクライマー勢。タイム差を最大2分半で固定し、ジャベル・アル・アフダルの序盤にバラバラになった逃げグループは一人、また一人と脱落。残り3km看板を過ぎ、イェーツ自ら高速牽引する精鋭グループが最後の一人を飲み込んだ。

長時間牽引で集団を絞り込んだアダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツXRG) photo:A.S.O.

クリスティアン・スカローニ(イタリア、XDSアスタナ)が攻勢をかける photo:A.S.O.
淡々と、それでいてハイペースを刻むイェーツの揺さぶりに、フィニッシュまで2kmを残してリーダージャージを着るシュミットは脱落。ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)のアタックもイェーツを崩せず、最終的に精鋭グループに残ったのはイェーツと総合2位スカローニとチームメイトのクリスティアン・ロドリゲス(スペイン)、ジェイコ・アルウラーのルーク・プラップ(オーストラリア)とポール・ダブル(イギリス)だけ。XDSとジェイコが2人ずつ残す状況でアタックしたのはプラップだった。
体力を搾り尽くすようなグリーンマウンテンの最終局面。プラップがステージ優勝目掛けて突き進んだものの、タイミングを読んでいたスカローニが一気にジャンプ。残り50mでプラップを抜き去ってフィニッシュに飛び込み、シュミットが遅れたことで逆転総合優勝を叶えるステージ優勝をマーク。プラップを追い抜いたロドリゲスもステージ2位+総合2位浮上を叶え、XDSアスタナが最良の結果を掴み取った。

最終ステージを制したクリスティアン・スカローニ(イタリア、XDSアスタナ) photo:A.S.O.

アダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツXRG)はステージ4位。優勝には一歩届かなかった photo:A.S.O.
「イェーツがアタックした時すぐに対応することができず、クリスティアンが先頭集団に追いつくのを助けてくれたんだ。最終盤はできるだけペースを落とさないように努め、イェーツのスプリント開始を待ってから彼について行き、それから自分のスプリントをスタートした。今週、特に今日素晴らしいサポートをしてくれた仲間に感謝したい」と、昨年のジロ・デ・イタリア第16ステージに続く大きな結果を残したスカローニは言う。成功した昨年以上の躍進を誓う28歳は、大会終了後はすぐに欧州に戻ってスペインレースに参戦。目標としているジロ・デ・イタリアを目指す予定だ。
スカローニを支えて総合2位に入ったロドリゲスも「僕たちが成し遂げたことに満足しているよ。総合優勝を目指してここに来て勝つことができた。個人的にも調子と自信を取り戻せたことを嬉しく思う。こんなハイレベルなレースの重要なステージでトップに立つことは僕にとって大きな意味がある。スカローニの勝利に貢献できたことは素晴らしい経験になったよ」とコメントしている。

総合成績表彰台。1位スカローニ、2位ロドリゲス、3位イェーツ photo:A.S.O.



第15回ツアー・オブ・オマーン(UCI2.Pro)最終日に登場するのは「グリーンマウンテン」と呼ばれる難関山岳ジャベル・アル・アフダル。標高1,220m、登坂距離5.8km、平均勾配9.9%に達する名物峠で各チームの山岳エースが猛烈な登坂バトルを繰り広げることとなった。
この日のスタート時点で総合首位のマウロ・シュミット(スイス、ジェイコ・アルウラー)に対し、総合2位クリスティアン・スカローニ(イタリア、XDSアスタナ)は僅か4秒差、レース中に落車していた今大会の大本命アダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツXRG)は21秒差。「多分キャリアの中で一番調子が良い。挑戦してどのくらい登れるか自分でもみてみたい」と言うシュミットを先頭に155.9kmの最終ステージが始まった。
ヨハン・プリース=パイタースン(デンマーク、アルペシン・プレミアテック)を含む5名が逃げグループを作ったものの、この日の主役はもちろんメイン集団のクライマー勢。タイム差を最大2分半で固定し、ジャベル・アル・アフダルの序盤にバラバラになった逃げグループは一人、また一人と脱落。残り3km看板を過ぎ、イェーツ自ら高速牽引する精鋭グループが最後の一人を飲み込んだ。


淡々と、それでいてハイペースを刻むイェーツの揺さぶりに、フィニッシュまで2kmを残してリーダージャージを着るシュミットは脱落。ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)のアタックもイェーツを崩せず、最終的に精鋭グループに残ったのはイェーツと総合2位スカローニとチームメイトのクリスティアン・ロドリゲス(スペイン)、ジェイコ・アルウラーのルーク・プラップ(オーストラリア)とポール・ダブル(イギリス)だけ。XDSとジェイコが2人ずつ残す状況でアタックしたのはプラップだった。
体力を搾り尽くすようなグリーンマウンテンの最終局面。プラップがステージ優勝目掛けて突き進んだものの、タイミングを読んでいたスカローニが一気にジャンプ。残り50mでプラップを抜き去ってフィニッシュに飛び込み、シュミットが遅れたことで逆転総合優勝を叶えるステージ優勝をマーク。プラップを追い抜いたロドリゲスもステージ2位+総合2位浮上を叶え、XDSアスタナが最良の結果を掴み取った。


「イェーツがアタックした時すぐに対応することができず、クリスティアンが先頭集団に追いつくのを助けてくれたんだ。最終盤はできるだけペースを落とさないように努め、イェーツのスプリント開始を待ってから彼について行き、それから自分のスプリントをスタートした。今週、特に今日素晴らしいサポートをしてくれた仲間に感謝したい」と、昨年のジロ・デ・イタリア第16ステージに続く大きな結果を残したスカローニは言う。成功した昨年以上の躍進を誓う28歳は、大会終了後はすぐに欧州に戻ってスペインレースに参戦。目標としているジロ・デ・イタリアを目指す予定だ。
スカローニを支えて総合2位に入ったロドリゲスも「僕たちが成し遂げたことに満足しているよ。総合優勝を目指してここに来て勝つことができた。個人的にも調子と自信を取り戻せたことを嬉しく思う。こんなハイレベルなレースの重要なステージでトップに立つことは僕にとって大きな意味がある。スカローニの勝利に貢献できたことは素晴らしい経験になったよ」とコメントしている。

ツアー・オブ・オマーン2026第5ステージ結果
| 1位 | クリスティアン・スカローニ(イタリア、XDSアスタナ) | 3:23:19 |
| 2位 | クリスティアン・ロドリゲス(スペイン、XDSアスタナ) | +0:03 |
| 3位 | ルーク・プラップ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | +0:06 |
| 4位 | アダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツXRG) | |
| 5位 | ポール・ダブル(イギリス、ジェイコ・アルウラー) | +0:13 |
個人総合成績
| 1位 | クリスティアン・スカローニ(イタリア、XDSアスタナ) | 19:33:16 |
| 2位 | クリスティアン・ロドリゲス(スペイン、XDSアスタナ) | +0:24 |
| 3位 | アダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツXRG) | +0:44 |
| 4位 | マウロ・シュミット(スイス、ジェイコ・アルウラー) | |
| 5位 | ポール・ダブル(イギリス、ジェイコ・アルウラー) |
その他の特別賞
| ポイント賞 | クリスティアン・スカローニ(イタリア、XDSアスタナ) |
| ヤングライダー賞 | ディエゴ・ペスカドール(コロンビア、モビスター) |
| チーム総合成績 | XDSアスタナ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:A.S.O.
photo:A.S.O.
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