2020/08/30(日) - 08:50
南仏ニースで開幕したツール・ド・フランス。雨で落車が続出した開幕ステージを勝利し、マイヨジョーヌを獲得したクリストフ、僅差で破れるもマイヨブランを手に入れたピーダスン、落車に見舞われたピノなど、混沌とする初日を終えた選手たちのコメントを紹介します。
ステージ1位&マイヨジョーヌ、マイヨヴェール アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、UAEチームエミレーツ)
イエロージャージを着るのが夢だった。これ以上の結果はないだろう。チームは総合順位といくつかのスプリントステージを目指すためツールに来た。勝利を期待していたが、こんなに早く勝てるとは思わなかった。今日はいい走りができていたし、最終ストレートでベストを尽くすことができた。勝利の形に自分が入っていたことは分かっていた。
選手の後ろにつき、飛び出すべき時に飛び出すことができた。ヨーロッパ選手権でも落車をし、ここ数ヶ月は十分な力を発揮できていなかったから、ここで勝利を祝えるのは最高の気分だ。
ステージ2位&マイヨブラン マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)
とてもハードだった。初めてのツールで今日の平均速度はかなり速かった。今日はプロトンが一塊となり、トリッキーな下り坂をゆっくり走ってくれた。自転車からどれだけ道に油が残っていたかが確認できたので、プロトンが一丸となって下り、下りきってからレースを再開する判断は良かったと思う。
2位でフィニッシュでき本当に良かった。チームメイトはとても良いリードアウトをしてくれたが、僅かの差で負けてしまった。あと少しだったから本当に勝ちたかったが、2位という結果に満足している。もちろん勝利の為に走っているので少し残念だが、嬉しい気持ちもある。
ステージ3位 ケース・ボル(オランダ、サンウェブ)
いま思えば(スプリントが)少し早すぎたかもしれないが、フィニッシュラインに向けて全力のスプリントができた。クリストフが少し速かっただけだ。全体的に見てスプリント集団の中に入れて本当に良かったと思っているし、自信もついてきた。最後の数kmはチームメイトがサポートしてくれたおかげで常に良い位置で安全に走ることができた。スプリントはいつも混沌とするが、チームメイトのおかげで冷静に戦えた。3位という結果にそこまで失望していないが、同時に久々のレースでツールで初のポディウムは複雑な気持ちだ。レースを振り返って改善点を探せば、これから来るスプリントでより勝利に近づけると思う。
ステージ4位 サム・ベネット(アイルランド、ドゥクーニンク・クイックステップ)
道路がとても滑りやすく危険な日だった。ベストを尽くし安全に走ろうとしたが、最後で最善の判断ができなかった。ミケル(モルコフ)が飛び出した時、他の選手を間に入れてしまったんだ。その選手がすぐに仕掛けるだろうと思っていたのだけど、そうはならなかった。だからスピードを落とし再度加速する必要があったんだ。でもすでに遅かった。脚が良かっただけに残念だが、来週にはまたチャンスが来ると確信している。
ステージ5位 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
とてもハードなステージで、クレイジーな最後(のスプリント)だった。残り5kmはずっと向かい風で、集団はとてもナーバスになっていて大混乱だった。今回のような向かい風のスプリントは宝くじのようなものだ。だからこそ時の運が必要だったのだと思う。
マイヨアポワ ファビアン・グルリエ(フランス、トタル・ディレクトエネルジー)
チームにとっても、自分にとっても良い結果になった日だ。ツールを良いスタートを切るのは重要だ。プロトンでは落車が多く、簡単なレースではなかった。いまは水玉ジャージを楽しみ、明日からこれを可能な限りキープできるよう戦いに戻るよ。
ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)
キャリアの中で最悪の日だ。まるで氷の上を走っているようだった。レースがニュートラルになっても選手たちは落車していたんだ。バイクの上でとてもストレスが溜まっていた。
自主ニュートラルを提案したトニー・マルティン(ドイツ、ユンボ・ヴィズマ)
我々のチームのためだけではなく、一緒にレースを走る全ての選手のために責任ある行動をすべきだと思った。幸い全チームが同意してくれた。道路は非常に滑りやすく危険だった。
転倒したワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ)
幸いトム(ドゥムラン)とプリモシュ(ログリッチ)はトラブルに巻き込まれることはなかった。チームとして上手くレースを走っていたけれど、コースの数箇所は本当にクレイジーなほど滑りやすく何人もの選手たちが落車してしまった。僕の見方からすれば、レースを落ち着かせたトニーの提案は全くもって正しいことだった。最後も落車が怖くてトップスピードで走ることができなかった。それがスプリントに参加できなかった理由だ。
ダウンヒルで危険なコースアウトを喫したミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)
今日はかなり危険なコースで落車が多発した。コース上にはトリッキーな箇所が多く、少し緊張感あるステージだった。雨がこのステージをとても難しくした。2周目の下りで落車し、道路標識にぶつかってしまった。もっと酷いことになっていたかもしれなかったが、幸い大きな怪我はなかった。とにかく完走することができた。そして明日はまた難しいステージがあるので、しっかりと回復したいと思う。
エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)
チームの一員として走り、チームメイトがサポートしてくれた。正直言うと、指示に従いチームワークをしていただけだ。
text:Sotaro.Arakawa, So.Isobe
ステージ1位&マイヨジョーヌ、マイヨヴェール アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、UAEチームエミレーツ)
イエロージャージを着るのが夢だった。これ以上の結果はないだろう。チームは総合順位といくつかのスプリントステージを目指すためツールに来た。勝利を期待していたが、こんなに早く勝てるとは思わなかった。今日はいい走りができていたし、最終ストレートでベストを尽くすことができた。勝利の形に自分が入っていたことは分かっていた。
選手の後ろにつき、飛び出すべき時に飛び出すことができた。ヨーロッパ選手権でも落車をし、ここ数ヶ月は十分な力を発揮できていなかったから、ここで勝利を祝えるのは最高の気分だ。
ステージ2位&マイヨブラン マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)
とてもハードだった。初めてのツールで今日の平均速度はかなり速かった。今日はプロトンが一塊となり、トリッキーな下り坂をゆっくり走ってくれた。自転車からどれだけ道に油が残っていたかが確認できたので、プロトンが一丸となって下り、下りきってからレースを再開する判断は良かったと思う。
2位でフィニッシュでき本当に良かった。チームメイトはとても良いリードアウトをしてくれたが、僅かの差で負けてしまった。あと少しだったから本当に勝ちたかったが、2位という結果に満足している。もちろん勝利の為に走っているので少し残念だが、嬉しい気持ちもある。
ステージ3位 ケース・ボル(オランダ、サンウェブ)
いま思えば(スプリントが)少し早すぎたかもしれないが、フィニッシュラインに向けて全力のスプリントができた。クリストフが少し速かっただけだ。全体的に見てスプリント集団の中に入れて本当に良かったと思っているし、自信もついてきた。最後の数kmはチームメイトがサポートしてくれたおかげで常に良い位置で安全に走ることができた。スプリントはいつも混沌とするが、チームメイトのおかげで冷静に戦えた。3位という結果にそこまで失望していないが、同時に久々のレースでツールで初のポディウムは複雑な気持ちだ。レースを振り返って改善点を探せば、これから来るスプリントでより勝利に近づけると思う。
ステージ4位 サム・ベネット(アイルランド、ドゥクーニンク・クイックステップ)
道路がとても滑りやすく危険な日だった。ベストを尽くし安全に走ろうとしたが、最後で最善の判断ができなかった。ミケル(モルコフ)が飛び出した時、他の選手を間に入れてしまったんだ。その選手がすぐに仕掛けるだろうと思っていたのだけど、そうはならなかった。だからスピードを落とし再度加速する必要があったんだ。でもすでに遅かった。脚が良かっただけに残念だが、来週にはまたチャンスが来ると確信している。
ステージ5位 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
とてもハードなステージで、クレイジーな最後(のスプリント)だった。残り5kmはずっと向かい風で、集団はとてもナーバスになっていて大混乱だった。今回のような向かい風のスプリントは宝くじのようなものだ。だからこそ時の運が必要だったのだと思う。
マイヨアポワ ファビアン・グルリエ(フランス、トタル・ディレクトエネルジー)
チームにとっても、自分にとっても良い結果になった日だ。ツールを良いスタートを切るのは重要だ。プロトンでは落車が多く、簡単なレースではなかった。いまは水玉ジャージを楽しみ、明日からこれを可能な限りキープできるよう戦いに戻るよ。
ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)
キャリアの中で最悪の日だ。まるで氷の上を走っているようだった。レースがニュートラルになっても選手たちは落車していたんだ。バイクの上でとてもストレスが溜まっていた。
自主ニュートラルを提案したトニー・マルティン(ドイツ、ユンボ・ヴィズマ)
我々のチームのためだけではなく、一緒にレースを走る全ての選手のために責任ある行動をすべきだと思った。幸い全チームが同意してくれた。道路は非常に滑りやすく危険だった。
転倒したワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ)
幸いトム(ドゥムラン)とプリモシュ(ログリッチ)はトラブルに巻き込まれることはなかった。チームとして上手くレースを走っていたけれど、コースの数箇所は本当にクレイジーなほど滑りやすく何人もの選手たちが落車してしまった。僕の見方からすれば、レースを落ち着かせたトニーの提案は全くもって正しいことだった。最後も落車が怖くてトップスピードで走ることができなかった。それがスプリントに参加できなかった理由だ。
ダウンヒルで危険なコースアウトを喫したミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)
今日はかなり危険なコースで落車が多発した。コース上にはトリッキーな箇所が多く、少し緊張感あるステージだった。雨がこのステージをとても難しくした。2周目の下りで落車し、道路標識にぶつかってしまった。もっと酷いことになっていたかもしれなかったが、幸い大きな怪我はなかった。とにかく完走することができた。そして明日はまた難しいステージがあるので、しっかりと回復したいと思う。
エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)
チームの一員として走り、チームメイトがサポートしてくれた。正直言うと、指示に従いチームワークをしていただけだ。
text:Sotaro.Arakawa, So.Isobe
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