2020/06/15(月) - 16:03
総合タイヤブランドのヴィットリアが、新型MTBエンデューロ用タイヤ「MAZZA(マッツァ)」をリリースした。トレッドパターンとノブ形状をアップデートすることで、ダウンヒル時のグリップ力を強化したモデルだ。同じくエンデューロ用AGARROとあわせて紹介しよう。
ヴィットリア MAZZA
AGARRO、MARTELLO、MOTA、MORSAという4モデルが用意されているヴィットリアのエンデューロ/トレイルライド用MTBタイヤラインアップ。そこにMAZZAという新型が追加されることになった。全く新しいトレッドパターンを採用したミックステライン用モデルだ。
トレッドパターンは中央2列、サイド1列ずつ、いずれもシンプルに整列されている。パターンでの特徴は、中央2列は間隔を広く取ることで、ブレーキング時のトラクションや泥ハケ性を確保していることだ。
MAZZAはノブの形状が非常に凝った作りとされており、各ノブでのパフォーマンスアップを狙っている。まずは中央2列のノブから見ていこう。中央はステップが設けられたノブと標準的な台形型のノブの2パターンが交互に配置。いずれにも設けられた回転方向と平行に入れられた深いサイプによって、ノブ上側に横方向の柔軟性を持たせている。これにより通常の直進時は転がり抵抗を抑えつつ、オフキャンバーなど横方向に粘りが欲しい時に機能してくれるノブとなっている。
ステップが設けられ2段式となっているノブは、リーディングエッジと呼ばれており、ハードコンディション向けXCタイヤGATO、トレイル用AGARROに採用される技術。段差を設けることで転がり抵抗を低減しつつ、登り坂などでノブが路面を捉えるトラクション性能を獲得している。
サイドノブも形状の異なる2パターンが互い違いに配置されている。これらにはサイプの幅を変化させるプログレッシブサイプワイズというテクノロジーが採用されている。サイプ幅を変化させることはノブの柔軟性を部分的に変化させることに繋がり、コーナリング時のグリップ感や挙動変化を捉えやすくなっているという。
コンパウンド設計は、中央ノブとサイドノブそれぞれの表面とベースに異なるコンパウンドを用いる4Cというテクノロジーが採用されている。いずれもグラフェン2.0コンパウンドを使用しているが、それぞれに異なる特性を持たせることで、グリップ力、耐久性、転がり抵抗といった性能を強化している。
MAZZAには、120TPIのナイロン生地1枚を折り重ねたケーシング+耐パンクレイヤー(サイドウォール)というケーシング構造のトレイルモデルと、120TPIのナイロン生地2枚を折り重ねたエンデューロモデルという2種類がラインアップされる。いずれもリム打ちパンクを防ぐAPFがインサートされている。サイズ展開は以下のスペック欄にて。価格は7,800円(税抜)。
ヴィットリア MAZZA トレイルTNT
タイヤ形式:チューブレスレディ
ケーシング:120TPIナイロン+耐パンクレイヤー
コンパウンド:グラフェン2.0(4C)
価格:7,800円(税抜)
ヴィットリア MAZZA エンデューロ
タイヤ形式:チューブレスレディ
ケーシング:120TPIナイロン 2層
コンパウンド:グラフェン2.0(4C)
価格:7,800円(税抜)
ヴィットリア MAZZA
AGARRO、MARTELLO、MOTA、MORSAという4モデルが用意されているヴィットリアのエンデューロ/トレイルライド用MTBタイヤラインアップ。そこにMAZZAという新型が追加されることになった。全く新しいトレッドパターンを採用したミックステライン用モデルだ。
トレッドパターンは中央2列、サイド1列ずつ、いずれもシンプルに整列されている。パターンでの特徴は、中央2列は間隔を広く取ることで、ブレーキング時のトラクションや泥ハケ性を確保していることだ。
MAZZAはノブの形状が非常に凝った作りとされており、各ノブでのパフォーマンスアップを狙っている。まずは中央2列のノブから見ていこう。中央はステップが設けられたノブと標準的な台形型のノブの2パターンが交互に配置。いずれにも設けられた回転方向と平行に入れられた深いサイプによって、ノブ上側に横方向の柔軟性を持たせている。これにより通常の直進時は転がり抵抗を抑えつつ、オフキャンバーなど横方向に粘りが欲しい時に機能してくれるノブとなっている。
ステップが設けられ2段式となっているノブは、リーディングエッジと呼ばれており、ハードコンディション向けXCタイヤGATO、トレイル用AGARROに採用される技術。段差を設けることで転がり抵抗を低減しつつ、登り坂などでノブが路面を捉えるトラクション性能を獲得している。
サイドノブも形状の異なる2パターンが互い違いに配置されている。これらにはサイプの幅を変化させるプログレッシブサイプワイズというテクノロジーが採用されている。サイプ幅を変化させることはノブの柔軟性を部分的に変化させることに繋がり、コーナリング時のグリップ感や挙動変化を捉えやすくなっているという。
コンパウンド設計は、中央ノブとサイドノブそれぞれの表面とベースに異なるコンパウンドを用いる4Cというテクノロジーが採用されている。いずれもグラフェン2.0コンパウンドを使用しているが、それぞれに異なる特性を持たせることで、グリップ力、耐久性、転がり抵抗といった性能を強化している。
MAZZAには、120TPIのナイロン生地1枚を折り重ねたケーシング+耐パンクレイヤー(サイドウォール)というケーシング構造のトレイルモデルと、120TPIのナイロン生地2枚を折り重ねたエンデューロモデルという2種類がラインアップされる。いずれもリム打ちパンクを防ぐAPFがインサートされている。サイズ展開は以下のスペック欄にて。価格は7,800円(税抜)。
ヴィットリア MAZZA トレイルTNT
タイヤ形式:チューブレスレディ
ケーシング:120TPIナイロン+耐パンクレイヤー
コンパウンド:グラフェン2.0(4C)
価格:7,800円(税抜)
ヴィットリア MAZZA エンデューロ
タイヤ形式:チューブレスレディ
ケーシング:120TPIナイロン 2層
コンパウンド:グラフェン2.0(4C)
価格:7,800円(税抜)
トレイルTNT | エンデューロ | |
---|---|---|
27.5×2.4 | 890g | 1090g |
27.5×2.6 | 1030g | 1230g |
29×2.4 | 950g | 1150g |
29×2.6 | 1100g | 1300g |
ヴィットリア AGARRO
先行してラインアップされていたAGARROもMAZZAで用いられるテクノロジーを数多く利用したエンデューロ用タイヤ。AGARROはXC用タイヤよりもグリップ力を備えつつ、エンデューロなど下り系タイヤのようにノブが大きすぎないように作られたモデル。
ヴィットリアがラインアップする他のエンデューロ用タイヤと見比べてみると、ノブの背丈は低く、ノブの間隔は狭めである。これにより転がり抵抗を軽減させつつ、ノブ形状によってグリップ力を獲得している。
先に紹介したMAZZAはAGARROよりもノブの背丈は高く、間隔も広めであり、AGARROよりルーズな路面向きであることが見て取れる。対して、AGARROはややハードな路面にフィットし、登りも下りも自走というようなトレイルライド向きと言えそうだ。
トレッドのコンパウンドはMAZZAと同じ様に4Cテクノロジーが用いられている。特性の異なる4種類のグラフェン2.0コンパウンドをトレッド表面とベースなど適材適所に配置することで、グリップ、転がり抵抗、耐久性といった性能を向上させている。
ケーシングは軽量性を重視したトレイルモデルのみの展開。120TPIナイロン生地1枚を使用したチューブレスレディ仕様かつ、サイドには耐パンクレイヤーを配置し、ビード付近にはAPFというリム打ちパンクのリスクを低減するラバーが内蔵されている。価格は7,800円(税抜)。
ヴィットリア AGARRO
タイヤ形式:チューブレスレディ
ケーシング:120TPIナイロン+耐パンクレイヤー
コンパウンド:グラフェン2.0(4C)
価格:7,800円(税抜)
サイズ/重量
27.5×2.35 / 850g
27.5×2.6 / 940g
29×2.35 / 940g
29×2.6 / 970g
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