2019/03/15(金) - 18:57
先行してワールドチームには供給されていた、カンパニョーロの12速スーパーレコードEPSがついに登場。多段化による細やかなギア選択、電子式シフトによる滑らかな変速性能を実現したプロユースの最上級コンポーネントだ。新たにラインアップに追加された「BORA WTO 45」ホイールとともに紹介しよう。
世界初の12速ロードコンポーネントとして誕生したカンパニョーロの現行SUPER RECORD(スーパーレコード)。昨年春にメカニカルシフトモデルが登場し大いに注目を集めたことは記憶に新しい。そこから約1年の歳月を経て、ついに電子式シフトモデルである12速のSUPER RECORD EPSが発表された。カンパニョーロサポートを受けるプロチームは先行して使用しており、情報を心待ちにしていたファンも少なくないだろう。
”ELECTRONIC POWER SHIFT”の頭文字を取ったカンパニョーロのEPSコンポーネント。変速系統を担うエルゴパワーレバー、フロントディレイラー、リアディレイラー、それに付随するジャンクションやバッテリーが新たに登場している。クランクやブレーキキャリパー、チェーンやスプロケット等は既存の12速対応パーツを合わせる。
モビスターやロット・スーダル、UAEチームエミレーツの選手らのフィードバックを参考とし、機械式モデルをベースに最高水準の変速性能へと突き詰めた今作。世界のトップレースで勝利するために、どんな環境下でも安定かつ高精度のシフティング、そして快適な操作性を実現している。
カンパニョーロ独自の有機的なフォルムを纏ったエルゴパワーレバーは、その名の通り人間工学に基づいたエルゴノミックなデザインが特徴的。従来からのポリシーである”ワンレバー・ワンアクション”のレイアウトは変わらず、いかなる状況でも誤変速なく優れたコントロール性を発揮してくれる。
機械式モデルとは異なりシフトダウンレバーは肉抜きされ、シフトアップレバーも下ハンドルポジションでより指が届きやすいようアップデートされている。また引き続きマルチドームテクノロジーが採用され、機械式レバー同様のクリック感を生み出している。油圧のリザーバータンクを内蔵するため、ディスクブレーキモデルはブラケットヘッドがやや大きめなサイズ感に仕上がっている。
ジャンクションの役割を果たすインターフェイスと、バッテリーのパワーユニットもV4世代へと進化。ステム下に配置するジャンクションはV3世代と同様の形状で、BluetoothとANT+に対応した無線接続が可能だ。従来からあるスマートフォンの「My Campy」アプリと連携することで、シフト機能の割り当て変更や変速動作の設定など細かに調整することもできる。また新たにハンドルバーエンドやダウンチューブに内装できるジャンクションも登場している。
細長い円筒状のバッテリーはスリムな形状そのままに長さを伸ばし、従来比10%のバッテリーライフ増を実現。市場にあるほぼすべてのフレーム/シートポストに装着可能なサイズ感もポイントだろう。
フロントディレイラーはより円滑なシフティングを追求しケージの形状を最適化。トルクのかかった状況でも素早い変速動作を可能としている。モーター等を内蔵したボディとアウターケージはカーボン製、インナーケージはアルミ製で、固定ボルトはチタンを採用するなど軽量化も忘れてはいない。
カーボンの質感が美しいリアディレイラーは、EPS用に最適化されたエンブレイステクノロジーにより、チェーンとスプロケットの噛合を高めるケージの軌道を実現することで、優れたパワー伝達性を発揮するよう設計。機械式モデルと同様にプーリーは12Tとし、かつ上下で歯先の高さを変えることでスムーズなチェーンの動きに貢献している。
ロード用途に重点を置いたカンパニョーロのコンポーネントとあって、スプロケットは11-29Tと11-32Tの2種類のみがラインアップ。リアディレイラーもケージの長さはワンサイズのみの設定だ。ギアが1枚増えたことで従来よりも細かなギアレシオを実現しており、11~17Tまでを1T刻みで揃えている。
プロレースの過酷な環境下でもトラブルレスとするため、コンポーネント全体で防塵防水機能を持たせた”IP67”のスペックを備える。リアエンドやフリーボディの規格等に変更はなく、フレーム・ホイールは従来通りのもので使用可能だ。グループセット価格でリムブレーキモデルが597,500円(税抜)、ディスクブレーキモデルが645,250円(税抜)。
BORA WTO 45:レーシングエアロホイールシリーズにオールラウンドモデルが追加
ロードコンポーネントの12速化と同時に昨年登場したエアロホイールシリーズ「BORA WTO」。”WIND TUNNEL OPTIMIZED”の頭文字を冠したモデル名の通り、空力性能を徹底的に追求したホイールとして生み出されている。今まではフラットステージ向けの60mmハイト、TTバイク向けに前輪のみとした77mmハイトの2種類がラインアップしていたが、今回新たにオールラウンドに使える45mmハイトの「BORA WTO 45」が追加された。
風洞実験を繰り返すことでエアロダイナミクスを最大化させる最新のリム形状へアップデート。あらゆるヨー角からの風に対し効率的に空気抵抗を抑える独自形状が盛り込まれている。ワイドタイヤ向けに幅広化させたC17設計よりもさらに2mm広げたC19リムプロファイルを用いており、リム全体がよりマッシブなフォルムに。ニップルホール付近までその幅を維持したワイドなリム形状が空力性能向上に一役買っている。またC19設計となったことで25mmだけでなく、より太めの28mm幅タイヤともマッチする。
チューブレスこそ最もタイヤの転がり抵抗を低減できるというカンパニョーロの研究に基づき、プロユースのハイパフォーマンス製品ながらチューブラーモデルの展開はなく、クリンチャー/チューブレス対応の2-WAY-FITプロファイルを採用している。リムフックの形状はチューブレスタイヤに最適化されており、リムベッドにホールも空いていないためリムテープも不要だ。
ハブも新設計されており、ワイドフランジ形状のアルミボディを採用。シンプルな見た目ながら中央を窪ませたアワーグラス型とすることでエアロ性能の最適化を図っている。またセラミックベアリングタイプのUSBハブを搭載。スポークも扁平形状ではなく特殊なひし形の断面を持った製品を組み合わせている。ニップルは従来どおり外出し仕様だ。
リムブレーキとディスクブレーキの2モデルがラインアップ。リムブレーキモデルは制動性能を高めるAC3テクノロジーが採用されており、よりコントローラブルな走りを実現。ディスクブレーキモデルは前後ともにカンパニョーロ独自のG3スポーキングを採用しており、強力なストッピングパワーを分散させテンションを均一化するよう最適化されている。
リムブレーキモデルが前後セット1496g(フロント657g、リア839g)、ディスクブレーキモデルが1520g(フロント708g、リア812g)というカタログ重量。ブライトラベルとダークラベルの2種類のグラフィックで展開される。カンパニョーロフリーボディーが294,000円(税抜)、シマノHGフリーボディーが295,000円(税抜)だ。
カンパニョーロ SUPER RECORD EPS 12s
リムブレーキモデル 597,500円(税抜、グループセット)
ディスクブレーキモデル 645,250円(税抜、グループセット)
※5月発売開始予定
カンパニョーロ BORA WTO 45(リムブレーキ)
カンパニョーロフリーボディー 294,000円(税抜)
シマノHGフリーボディー 295,000円(税抜)
※3月発売開始予定
※ディスクブレーキモデルは発売開始未定
世界初の12速ロードコンポーネントとして誕生したカンパニョーロの現行SUPER RECORD(スーパーレコード)。昨年春にメカニカルシフトモデルが登場し大いに注目を集めたことは記憶に新しい。そこから約1年の歳月を経て、ついに電子式シフトモデルである12速のSUPER RECORD EPSが発表された。カンパニョーロサポートを受けるプロチームは先行して使用しており、情報を心待ちにしていたファンも少なくないだろう。
”ELECTRONIC POWER SHIFT”の頭文字を取ったカンパニョーロのEPSコンポーネント。変速系統を担うエルゴパワーレバー、フロントディレイラー、リアディレイラー、それに付随するジャンクションやバッテリーが新たに登場している。クランクやブレーキキャリパー、チェーンやスプロケット等は既存の12速対応パーツを合わせる。
モビスターやロット・スーダル、UAEチームエミレーツの選手らのフィードバックを参考とし、機械式モデルをベースに最高水準の変速性能へと突き詰めた今作。世界のトップレースで勝利するために、どんな環境下でも安定かつ高精度のシフティング、そして快適な操作性を実現している。
カンパニョーロ独自の有機的なフォルムを纏ったエルゴパワーレバーは、その名の通り人間工学に基づいたエルゴノミックなデザインが特徴的。従来からのポリシーである”ワンレバー・ワンアクション”のレイアウトは変わらず、いかなる状況でも誤変速なく優れたコントロール性を発揮してくれる。
機械式モデルとは異なりシフトダウンレバーは肉抜きされ、シフトアップレバーも下ハンドルポジションでより指が届きやすいようアップデートされている。また引き続きマルチドームテクノロジーが採用され、機械式レバー同様のクリック感を生み出している。油圧のリザーバータンクを内蔵するため、ディスクブレーキモデルはブラケットヘッドがやや大きめなサイズ感に仕上がっている。
ジャンクションの役割を果たすインターフェイスと、バッテリーのパワーユニットもV4世代へと進化。ステム下に配置するジャンクションはV3世代と同様の形状で、BluetoothとANT+に対応した無線接続が可能だ。従来からあるスマートフォンの「My Campy」アプリと連携することで、シフト機能の割り当て変更や変速動作の設定など細かに調整することもできる。また新たにハンドルバーエンドやダウンチューブに内装できるジャンクションも登場している。
細長い円筒状のバッテリーはスリムな形状そのままに長さを伸ばし、従来比10%のバッテリーライフ増を実現。市場にあるほぼすべてのフレーム/シートポストに装着可能なサイズ感もポイントだろう。
フロントディレイラーはより円滑なシフティングを追求しケージの形状を最適化。トルクのかかった状況でも素早い変速動作を可能としている。モーター等を内蔵したボディとアウターケージはカーボン製、インナーケージはアルミ製で、固定ボルトはチタンを採用するなど軽量化も忘れてはいない。
カーボンの質感が美しいリアディレイラーは、EPS用に最適化されたエンブレイステクノロジーにより、チェーンとスプロケットの噛合を高めるケージの軌道を実現することで、優れたパワー伝達性を発揮するよう設計。機械式モデルと同様にプーリーは12Tとし、かつ上下で歯先の高さを変えることでスムーズなチェーンの動きに貢献している。
ロード用途に重点を置いたカンパニョーロのコンポーネントとあって、スプロケットは11-29Tと11-32Tの2種類のみがラインアップ。リアディレイラーもケージの長さはワンサイズのみの設定だ。ギアが1枚増えたことで従来よりも細かなギアレシオを実現しており、11~17Tまでを1T刻みで揃えている。
プロレースの過酷な環境下でもトラブルレスとするため、コンポーネント全体で防塵防水機能を持たせた”IP67”のスペックを備える。リアエンドやフリーボディの規格等に変更はなく、フレーム・ホイールは従来通りのもので使用可能だ。グループセット価格でリムブレーキモデルが597,500円(税抜)、ディスクブレーキモデルが645,250円(税抜)。
BORA WTO 45:レーシングエアロホイールシリーズにオールラウンドモデルが追加
ロードコンポーネントの12速化と同時に昨年登場したエアロホイールシリーズ「BORA WTO」。”WIND TUNNEL OPTIMIZED”の頭文字を冠したモデル名の通り、空力性能を徹底的に追求したホイールとして生み出されている。今まではフラットステージ向けの60mmハイト、TTバイク向けに前輪のみとした77mmハイトの2種類がラインアップしていたが、今回新たにオールラウンドに使える45mmハイトの「BORA WTO 45」が追加された。
風洞実験を繰り返すことでエアロダイナミクスを最大化させる最新のリム形状へアップデート。あらゆるヨー角からの風に対し効率的に空気抵抗を抑える独自形状が盛り込まれている。ワイドタイヤ向けに幅広化させたC17設計よりもさらに2mm広げたC19リムプロファイルを用いており、リム全体がよりマッシブなフォルムに。ニップルホール付近までその幅を維持したワイドなリム形状が空力性能向上に一役買っている。またC19設計となったことで25mmだけでなく、より太めの28mm幅タイヤともマッチする。
チューブレスこそ最もタイヤの転がり抵抗を低減できるというカンパニョーロの研究に基づき、プロユースのハイパフォーマンス製品ながらチューブラーモデルの展開はなく、クリンチャー/チューブレス対応の2-WAY-FITプロファイルを採用している。リムフックの形状はチューブレスタイヤに最適化されており、リムベッドにホールも空いていないためリムテープも不要だ。
ハブも新設計されており、ワイドフランジ形状のアルミボディを採用。シンプルな見た目ながら中央を窪ませたアワーグラス型とすることでエアロ性能の最適化を図っている。またセラミックベアリングタイプのUSBハブを搭載。スポークも扁平形状ではなく特殊なひし形の断面を持った製品を組み合わせている。ニップルは従来どおり外出し仕様だ。
リムブレーキとディスクブレーキの2モデルがラインアップ。リムブレーキモデルは制動性能を高めるAC3テクノロジーが採用されており、よりコントローラブルな走りを実現。ディスクブレーキモデルは前後ともにカンパニョーロ独自のG3スポーキングを採用しており、強力なストッピングパワーを分散させテンションを均一化するよう最適化されている。
リムブレーキモデルが前後セット1496g(フロント657g、リア839g)、ディスクブレーキモデルが1520g(フロント708g、リア812g)というカタログ重量。ブライトラベルとダークラベルの2種類のグラフィックで展開される。カンパニョーロフリーボディーが294,000円(税抜)、シマノHGフリーボディーが295,000円(税抜)だ。
カンパニョーロ SUPER RECORD EPS 12s
リムブレーキモデル 597,500円(税抜、グループセット)
ディスクブレーキモデル 645,250円(税抜、グループセット)
※5月発売開始予定
カンパニョーロ BORA WTO 45(リムブレーキ)
カンパニョーロフリーボディー 294,000円(税抜)
シマノHGフリーボディー 295,000円(税抜)
※3月発売開始予定
※ディスクブレーキモデルは発売開始未定
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