2014/01/10(金) - 10:07
その美しさから「球美(くみ)の島」と呼ばれる冲縄の離島、久米島を走るシュガーライド久米島が今年も開催される。初心者からロングライド派まで満足できるコースとおもてなしで満足させてくれるリゾートライドだ。
那覇空港から空路でおよそ35分の距離にある久米島。沖縄らしい自然など、古き良き琉球の文化を現在に色濃く伝える島は、古来より"球美(くみ)の島"と呼ばれてきた。そんな久米島で開催されるのが「シュガーライド久米島」だ。
島1周はおよそ23kmと短いながら、コースどりの工夫により、島の隅々までを味わい尽くす絶妙のコース設定で楽しませてくれるのがシュガーライドの特徴だ。アップダウンに富んだ島の道路を使うため、ロングコースの部を走れば名前のように甘いライドとはいかず、アスリートでさえたっぷり満足させてくれる大会だ。
シュガーライドの開催日は3月16日。本土がまだ春を待ちわびる寒さの頃、久米島は晴れればすでに「夏」。第1回大会はあいにくの雨だったが、昨年の第2回大会はこれ以上ないほどの好天に恵まれ、真夏のライドとなり本土からの参加者たちを大いに喜ばせた。
シュガーライド久米島には、島内3周・130km チャレンジコース、島内2周・90km アスリートコース、
島内1周 45km・観光コースの3つの部門がある。
3周ロングコースと2周コースもそれぞれの周回で通る道路が変わるため、景色の変化も楽しめる。3周コースなら島の外周、島の中央の山岳部、内陸部に通る島の主要道路をすべて走るため、3周すれば久米島のほぼ全体像を肌で感じることができるというわけだ。
ちなみに130kmロングコースの獲得標高は1,700mと、かなりものだ。いっぽうで、距離が短いコースほど難易度が低くなり、のんびり走れて”観光度”は上がるということ。脚力にあわせて選ぶことで、走りと観光をバランスよく楽しむことができる。
久米島は小さいながら変化に富んでいる島だ。今年からスタート&ゴール地点になったのは、両側が海の橋を渡る小島、奥武島(おうじま)だ。久米島空港の脇を抜け、気持ちのいい海岸線を飛ばした先の海沿いにある、久米島一の風光明媚スポット「ミーフガー」は3周コースなら合計3度訪れることになる。島の南側は穏やかな海岸線沿いに走ることになるが、北海岸線では海風が強く吹けば日本海を思わせるほどの荒波がたつことも。
つつじが乱れ咲くだるま山林道を走りぬけ、「レッドカーペット区間」と呼ばれる厳しい勾配の坂道を越え、自衛隊駐屯地の敷地内を通る特別許可をもらって到達する島の最高標高地点の宇江城(うえぐすく)は標高310m。太平洋に向けて展望の開けた比屋定バンタから「はての浜」を眺め、ちゅらフクギの並木と、味わいある民家集落を走り抜ける。アップダウンの厳しいアーラ林道は、さくらんぼの実る桜並木のトンネルを抜ける、厳しくも美しい小路だ。
久米島がサイクルイベントに向いている理由はいくつかある。まずはコース上にある信号がたった2つのみということから分かる通り、普段から交通量が少ないこと。そして大会日は島のさとうきび収穫のトラックの使用が自粛されるなど、島をあげての協力でサイクリストの走りやすさと安全に配慮してくれるのだ。
充実のランチはイーフビーチホテルのレストランで供される予定だ。そして、美味しく・楽しいのは各エイドステーションに用意される補給食の数々。つめたいぜんざい(しるこ)や、ドラゴンボールという名の揚げ団子、汗で失われる塩分の補給に「ぬちマース(海洋深層水の塩)」、糖分補給にはサトウキビ。そしてクレープ菓子のような「ぽーぽー焼き」など、島ならではのグルメの楽しみがたっぷり。補給食に何が用意されるかは当日走ってのお楽しみだ。
エイドでは地元の中学生などがお手伝いしてくれるのも楽しい。素晴らしいロケーションとともに、島の人たちのおもてなしで思う存分サイクリングを楽しむことができるのだ。
そして大会終了後のアフターパーティは、沖縄民謡のエイサーを聴きながら参加者皆でカチャーシーを踊る、楽しい宴だ。ビールなどワンドリンク付きで、泡盛は飲み放題。美味しいディナーに舌鼓を打つごきげんなパーティだ。皆で飲めや歌えやの楽しい時間を過ごせば、また来年も久米島に帰ってきたくなる。
■2013年大会との主な変更点
今年のシュガーライドの昨年大会からの主な変更点は以下の3つとなる。
4コースから3コースへ
昨年大会までは4つの参加コースが設けられたが、今年はより多くの参加者が久米島を1周して観光気分を満喫できるように、3コースに設定された。
スタート・ゴール地点を奥武島へ変更
今年から奥武島がスタートゴール会場となる。久米島とは海の青さを堪能できる海中道路(橋)で結ばれているため、より雰囲気を盛り上げてくれるだろう。
絶景ポイントが1つ増える
昨年大会当時は工事中であった橋梁「つむぎ橋」と「ティーダ橋」がついに開通し、通過することができるようになった。海に向かって下るこの新しい橋からは、碧い海とハテの浜が目の前に広がる。
■各コースの概要
島内1周観光コース(距離45km)
久米島を1周回する45kmコースで、林道を登らないルートを走るビギナー向けコースだ。一番短いとは言え、最高標高209m、獲得標高440mと、決して生易しくはないけれど、達成感の味わえる充実のコースだ。
ミーフガーから比屋定バンタまでは緩やかな上り坂が続き、登った後は下り坂と平坦なルートが続く。晴れた日には慶良間諸島まで見渡すことができ、息を呑むほど碧い海が広がる奥武島橋ではしばし走りを止めてしまうことになるかも。
ルートラボでコースをみる
アスリートコース(距離90km)
距離90kmのアスリートコースは、久米島を2周しながら美しい海岸やアップダウンに富んだ林道、赤レンガ造りの古民家集落など、変化に富んだ久米島の自然を楽しむことのできるルートだ。獲得標高は1,200mと、ビギナーでも時間をかけて頑張れば問題無く完走できるレベルで、1周目と2周目の間にランチ休憩が設けられるため、「食」でも久米島を満喫できる欲張りなコースだ。
ルートラボでコースをみる
チャレンジコース(距離130km)
久米島を3周回するチャンレンジコースは、距離130kmで獲得標高1,700mを稼ぐ、沖縄で開催されるサイクリングイベントの中でもトップクラスの高低差を誇るコースだ。1周目のだるま林道から宇江城城址(うえぐすくじょうし)までの6kmに渡る上り坂にはこの時期に満開を迎えるツツジ林が広がり、ふた足ほど早い春の訪れを感じるができる。だるま林道を抜けた先には島最大の急勾配区間に突入する。果たして何人のサイクリストがバイクを降りずに登りきれるか?
難所を抜けると、この大会の参加者のみが通過できる自衛隊駐屯地を抜け、山頂からは360度に広がるパノラマビューを堪能することができる。残りの2周回はアスリートコースと同様だ。
■第3回 シュガーライド久米島 開催概要
開催日:2014年3月15日(土)・16日(日)
問い合わせ:久米島町観光協会
〒901-3108 沖縄県島尻郡久米島町字仲泊962-2
TEL.098-896-7010
営業時間/9:00〜17:30(土・日・祝日は休み)
参加ツアーは東京、大阪、沖縄発着の3つのタイプが用意される
大会特別協賛の日本旅行がオフィシャルツアーを発売。東京羽田、大阪伊丹、沖縄那覇発着(飛行機または船舶)の3つのタイプを用意している。 1泊2日または2泊3日の宿泊・朝食付きで、募集は2月21日まで(定員に達した場合は締め切られる)。
スポーツサイクルのレンタルもあり
大会側では以下のレンタサイクルを用意している。受付はエントリー完了後の手続きとなる。
クロスバイク 7,000円
ロードバイク 9,000円
ヘルメット 500円
オフィシャルツアー(日本旅行)
シュガーライド久米島については2013年大会の実走レポートもご参考に。
那覇空港から空路でおよそ35分の距離にある久米島。沖縄らしい自然など、古き良き琉球の文化を現在に色濃く伝える島は、古来より"球美(くみ)の島"と呼ばれてきた。そんな久米島で開催されるのが「シュガーライド久米島」だ。
島1周はおよそ23kmと短いながら、コースどりの工夫により、島の隅々までを味わい尽くす絶妙のコース設定で楽しませてくれるのがシュガーライドの特徴だ。アップダウンに富んだ島の道路を使うため、ロングコースの部を走れば名前のように甘いライドとはいかず、アスリートでさえたっぷり満足させてくれる大会だ。
シュガーライドの開催日は3月16日。本土がまだ春を待ちわびる寒さの頃、久米島は晴れればすでに「夏」。第1回大会はあいにくの雨だったが、昨年の第2回大会はこれ以上ないほどの好天に恵まれ、真夏のライドとなり本土からの参加者たちを大いに喜ばせた。
シュガーライド久米島には、島内3周・130km チャレンジコース、島内2周・90km アスリートコース、
島内1周 45km・観光コースの3つの部門がある。
3周ロングコースと2周コースもそれぞれの周回で通る道路が変わるため、景色の変化も楽しめる。3周コースなら島の外周、島の中央の山岳部、内陸部に通る島の主要道路をすべて走るため、3周すれば久米島のほぼ全体像を肌で感じることができるというわけだ。
ちなみに130kmロングコースの獲得標高は1,700mと、かなりものだ。いっぽうで、距離が短いコースほど難易度が低くなり、のんびり走れて”観光度”は上がるということ。脚力にあわせて選ぶことで、走りと観光をバランスよく楽しむことができる。
久米島は小さいながら変化に富んでいる島だ。今年からスタート&ゴール地点になったのは、両側が海の橋を渡る小島、奥武島(おうじま)だ。久米島空港の脇を抜け、気持ちのいい海岸線を飛ばした先の海沿いにある、久米島一の風光明媚スポット「ミーフガー」は3周コースなら合計3度訪れることになる。島の南側は穏やかな海岸線沿いに走ることになるが、北海岸線では海風が強く吹けば日本海を思わせるほどの荒波がたつことも。
つつじが乱れ咲くだるま山林道を走りぬけ、「レッドカーペット区間」と呼ばれる厳しい勾配の坂道を越え、自衛隊駐屯地の敷地内を通る特別許可をもらって到達する島の最高標高地点の宇江城(うえぐすく)は標高310m。太平洋に向けて展望の開けた比屋定バンタから「はての浜」を眺め、ちゅらフクギの並木と、味わいある民家集落を走り抜ける。アップダウンの厳しいアーラ林道は、さくらんぼの実る桜並木のトンネルを抜ける、厳しくも美しい小路だ。
久米島がサイクルイベントに向いている理由はいくつかある。まずはコース上にある信号がたった2つのみということから分かる通り、普段から交通量が少ないこと。そして大会日は島のさとうきび収穫のトラックの使用が自粛されるなど、島をあげての協力でサイクリストの走りやすさと安全に配慮してくれるのだ。
充実のランチはイーフビーチホテルのレストランで供される予定だ。そして、美味しく・楽しいのは各エイドステーションに用意される補給食の数々。つめたいぜんざい(しるこ)や、ドラゴンボールという名の揚げ団子、汗で失われる塩分の補給に「ぬちマース(海洋深層水の塩)」、糖分補給にはサトウキビ。そしてクレープ菓子のような「ぽーぽー焼き」など、島ならではのグルメの楽しみがたっぷり。補給食に何が用意されるかは当日走ってのお楽しみだ。
エイドでは地元の中学生などがお手伝いしてくれるのも楽しい。素晴らしいロケーションとともに、島の人たちのおもてなしで思う存分サイクリングを楽しむことができるのだ。
そして大会終了後のアフターパーティは、沖縄民謡のエイサーを聴きながら参加者皆でカチャーシーを踊る、楽しい宴だ。ビールなどワンドリンク付きで、泡盛は飲み放題。美味しいディナーに舌鼓を打つごきげんなパーティだ。皆で飲めや歌えやの楽しい時間を過ごせば、また来年も久米島に帰ってきたくなる。
■2013年大会との主な変更点
今年のシュガーライドの昨年大会からの主な変更点は以下の3つとなる。
4コースから3コースへ
昨年大会までは4つの参加コースが設けられたが、今年はより多くの参加者が久米島を1周して観光気分を満喫できるように、3コースに設定された。
スタート・ゴール地点を奥武島へ変更
今年から奥武島がスタートゴール会場となる。久米島とは海の青さを堪能できる海中道路(橋)で結ばれているため、より雰囲気を盛り上げてくれるだろう。
絶景ポイントが1つ増える
昨年大会当時は工事中であった橋梁「つむぎ橋」と「ティーダ橋」がついに開通し、通過することができるようになった。海に向かって下るこの新しい橋からは、碧い海とハテの浜が目の前に広がる。
■各コースの概要
島内1周観光コース(距離45km)
久米島を1周回する45kmコースで、林道を登らないルートを走るビギナー向けコースだ。一番短いとは言え、最高標高209m、獲得標高440mと、決して生易しくはないけれど、達成感の味わえる充実のコースだ。
ミーフガーから比屋定バンタまでは緩やかな上り坂が続き、登った後は下り坂と平坦なルートが続く。晴れた日には慶良間諸島まで見渡すことができ、息を呑むほど碧い海が広がる奥武島橋ではしばし走りを止めてしまうことになるかも。
ルートラボでコースをみる
アスリートコース(距離90km)
距離90kmのアスリートコースは、久米島を2周しながら美しい海岸やアップダウンに富んだ林道、赤レンガ造りの古民家集落など、変化に富んだ久米島の自然を楽しむことのできるルートだ。獲得標高は1,200mと、ビギナーでも時間をかけて頑張れば問題無く完走できるレベルで、1周目と2周目の間にランチ休憩が設けられるため、「食」でも久米島を満喫できる欲張りなコースだ。
ルートラボでコースをみる
チャレンジコース(距離130km)
久米島を3周回するチャンレンジコースは、距離130kmで獲得標高1,700mを稼ぐ、沖縄で開催されるサイクリングイベントの中でもトップクラスの高低差を誇るコースだ。1周目のだるま林道から宇江城城址(うえぐすくじょうし)までの6kmに渡る上り坂にはこの時期に満開を迎えるツツジ林が広がり、ふた足ほど早い春の訪れを感じるができる。だるま林道を抜けた先には島最大の急勾配区間に突入する。果たして何人のサイクリストがバイクを降りずに登りきれるか?
難所を抜けると、この大会の参加者のみが通過できる自衛隊駐屯地を抜け、山頂からは360度に広がるパノラマビューを堪能することができる。残りの2周回はアスリートコースと同様だ。
■第3回 シュガーライド久米島 開催概要
開催日:2014年3月15日(土)・16日(日)
問い合わせ:久米島町観光協会
〒901-3108 沖縄県島尻郡久米島町字仲泊962-2
TEL.098-896-7010
営業時間/9:00〜17:30(土・日・祝日は休み)
参加ツアーは東京、大阪、沖縄発着の3つのタイプが用意される
大会特別協賛の日本旅行がオフィシャルツアーを発売。東京羽田、大阪伊丹、沖縄那覇発着(飛行機または船舶)の3つのタイプを用意している。 1泊2日または2泊3日の宿泊・朝食付きで、募集は2月21日まで(定員に達した場合は締め切られる)。
スポーツサイクルのレンタルもあり
大会側では以下のレンタサイクルを用意している。受付はエントリー完了後の手続きとなる。
クロスバイク 7,000円
ロードバイク 9,000円
ヘルメット 500円
オフィシャルツアー(日本旅行)
シュガーライド久米島については2013年大会の実走レポートもご参考に。
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