2013/03/25(月) - 00:02
球美の島とも呼ばれる冲縄の離島、久米島を走るシュガーライドを実走取材した。1周しても40kmほどの小さな島だが、工夫をこらした130kmのロングコースは走りごたえたっぷりでアスリートも大満足だ。
沖縄本島から空路で35分の離島、久米島。3月17日(日)にシュガーライド久米島の第2回大会が開催された。
また2回めという新鮮な大会。昨年はわずか160人の大会だったが、口コミで評判を呼んで今年は224人が参加リストに名を連ねた。
ツール・ド・おきなわには10回以上の取材と参加を重ねているレポーターの私、CW・編集部の綾野ですが、久米島に渡るのは初体験。正直な話、久米島が冲縄のどこにあるのかさえ知らなかった m(__)m。
那覇から小さめのジェットに乗って、慶良間諸島を眼下に見ての素敵なフライトでたった30分。久米島に上陸。そこは離島らしいのどかな風景が広がっていた。
昨年の初回大会は雨が降ってしまってつらかったと聞く。しかし今年は晴れ確実の予報。すでにさんさん降り注ぐ太陽光が眩しい。海と空のコントラストの高い青はやっぱり冲縄。
前日の昼過ぎからは「走行説明会」でコースのガイドを、そして大会ゲストライダーの森田正美さんによるビギナークリニックを拝聴。お題目は「ヒルクライム・ダンシング講座」 。つまり久米島の激坂の攻略法だ。
参加者にはコースの詳細が記されたマップが配布された。おなじみのツール・ド・おきなわの森兵次実行委員長も参加するのだが、森会長曰く、「生まれて間もない大会なのに、準備が素晴らしくできている」との太鼓判。ゆったりした「島時間」が流れているが、参加者が不安にならない前日の詳細な気配りはとても好印象だ。
じつはツール・ド・おきなわ、美ら島センチュリーライド、エコスピリッツライド&ウォーク南城市の冲縄を代表するサイクリング大会のスタッフが協力し合い、運営をサポートしあっているという。なるほどナットク。
その夜はやっぱり島の居酒屋へ。久米島は車海老が名物。そして久米島にしか流通していない泡盛やオリオンビールで楽しい夜は更けていく。ただし深酒しないよう、ほどほどに(笑)。
当日、ロングコースの130kmコースの参加者は朝6時半から出走サイン。スタンプカードを受け取り、7時にスタート。町長さんも激励に来てくれて、小さなイベントだけに感じるアットホームさがいい感じだ。
ロングの参加者は61人(定員は200人)で、他のクラスよりスタート時間が1時間早いので、お先に走りだす感じだ。
ちなみにシュガーライド久米島には、島内3周・130km チャレンジコース、島内2周・90km アスリートコース、島内1周 45km・ぐるっと1周コース、40km・観光スポットコースの4つの部門がある。距離が短いほど難易度が低く、のんびり走れて観光度は上がるということ。
130kmロングコースの獲得標高は1900mと、かなりものだ。
まだ薄暗い中、全員が1枚の記念写真に収まるほどの人数でほのぼのスタート。ところが先頭は結構いい感じで飛ばしていく。35km/hは出ていたかな。でもこれは後ほど「馴れない人の飛ばしすぎ」ということになった(笑)。コースは厳しくても時間的に余裕があるので、ゆっくりいきましょう!
森田正美さんのグループに混ぜてもらう。背中のゼッケンにはニックネーム記入スペースが大きくあって、正美さんは「まさみん」。そして、「海がイイ、山がイイ、はての浜がイイ♪」とゴキゲンな歌がマジック書きで添えられている。森田さんはシュガーライド誕生時からコース設定やPRに携わり、いわゆる大会イメージキャラクターでもある。
森田さんは久米島が好きで好きでしょうがないそうです。そしてちなみに1月にご結婚されて、今回は旦那さんも参加して一緒に走っている。旦那さんはとっても逞しいイイオトコですが、シュガーライドにたくさんいる”まさみんファン”たちは、かなりがっかりされたみたいだ(笑)。
島に2つという信号、そして久米島空港を折り返し、海岸沿いへ。ぜんぜん車がいない。本当はいけないんだろうけど、見通せる限り車の見当たらない広々した海岸道路はサイクリストが専有して走る感じで気持ちがいい。この日、島ではトラックによるさとうきび収穫を止めるという協力ぶりだ。
左手にはエビの養殖場、右手には蘇鉄の繁る不思議な光景。そして、まもなく久米島一の風光明媚スポットの「ミーフガー」へ。岩の割れ目を拝めば子宝に恵まれるというスポットなのだが、開放感ある雄大な眺めは感動的。ここは3回来ることになる。
チェックポイントでサインをして、持参のシートにスタンプを押してもらってチェック。サーターアンダギーをほおばる。日が昇り、朝陽がさんさんと降り注ぐ。汗も滲んできた。
ここからは厳しいアップダウンが始まる。つつじ乱れ咲くだるま山林道から、島の最高標高地点の宇江城(グスク、310m)へと登る。大会が「レッドカーペット」区間と呼ぶ、激坂が待ち構えるのだ。
この坂、確かに手強い。クルマがいないのでまさに蛇行祭り!笑。歩き出す人も多い。
上り詰めたら、そこは自衛隊分屯地の門が。今回は自衛隊の特別許可を得て、敷地内を通って頂上へ行くことが許されたのだ。ゼッケンは事前登録制。ライトを点滅させて走ることを条件に。
自衛官の厳しくも優しいチェックを受けて、レーダーがそびえ立つ敷地内へ。基地は島で一番見晴らしのいい一等地にあるのだ。ここからの海の眺めは最高だった。
宇江城から下り、比屋定バンタへ。ここも眺め最高です。はるか向こうに沖縄本島と、はての浜が眺められる。
下ってちゅらフクギの並木を越え、小さな橋で渡る奥武島(おうじま)へ。両側が海! ここから眺めた海の色は、今まで見たこともないグラデーションで吹い込まれそうな色だった。
奥武島の橋を戻ると、スタート/ゴール地点の会場、仲里球場はすぐ。
1周目は2時間半のタイムだった。スタート地点を通りすぎて2周めへ向かう。
島を3周するロングコース。じつは昨年の第1回大会は同じコースを3周したらしい。でもそれは飽きるということで、今年は3周とも一部重複する箇所を除き違うルートを通るようにコースが設定されているのだ。森田さんや森会長、沖縄県サイクリング協会の実走スタッフが島内のコースを徹底研究して面白いコースになるように設定したとのこと。
で、2周めのポイントはアーラ林道だ。これまたびっくりするぐらいの激坂で、多くの人が降りて押す区間も。道幅の狭い、でも走りやすい林道だ。勾配を除いては。アーラ岳287mの上りは、けっこうきうつい。
「アーラ林道、あ〜ら大変」という背筋の凍りそうなギャグを聞きながら、チバリヨー(苦笑)。
ここは桜の名所。すでに散った後だけど、サクランボがたくさんなっていて、桜の木の低いトンネルは甘酸っぱい香りで満ちて、サクランボがヘルメットにパチパチあたる音がする。
チェックポイントでは島の子どもたちの応援が嬉しい。つめたいぜんざい(しるこ)や、ドラゴンボールという名の揚げ団子も美味しい。ぬちマース(塩)にサトウキビで塩分・糖分もしっかり補給。エイドには地元の中学校のバレー部の子どもたちがたくさん応援に来てくれた。恥ずかしがり屋さんだけど、そうしたふれあいは楽しいね。
2度めのミーフガーを通過し、2周めの独自スポットは「タチジャミ」への海へ落ちるような坂。
ここらあたりで、1周コースの遅い人たちと遭遇しだす。キャーキャーと黄色い声をあげているのは山田未来さん、19歳のぴかぴか久米島女子だ。
そして途中で合った方はなんと東京発の始発便で飛んできて朝入り、そのまま走りだして、夕方便で帰るそうだ。そんな強行軍も可能なんですね! と感心。
2度めの比屋定バンタを経て、奥武島へ。海の色がまた深くなった。ここも3度通れるけれど、光の具合で海の色は変化していくのが味わい深い。
2周目を終えると12時半、ランチタイムだ。オフィシャルホテルになっているイーフビーチホテルのプールサイドでホテル特製のランチを頂く。ソーキそばとポークカレーをメインに、おにぎりやフルーツ、ジュース類も選べました。シュガーライドはグルメ度が高いです。
リフレッシュしたら3周めに向かいます。ここからは食事を終えた皆がひとまとまりになって走ることに。なぜか、そう話がまとまりました(笑)。
ますます深みを増す海の青さに感動しつつ、再びアーラ林道へ。2周めで悪戦苦闘した超激坂区間は通らないので少し気が楽。3周めはおおむね厳しい区間がカットされ、距離もやや短いもっとも楽な周回になる。だから気分的に余裕が持てる。
3度めのミーフガーではみんなで大集合して記念写真を撮って、スナックひなちゃん提供の「ぽーぽー焼き」(黒糖を使ったクレープ)を頂いた。美味しかったなぁ。
太陽の光は最高潮に達し、色のコントラストはいかにも南国! そして暑い!
アップダウンをこなし、3度めの比屋定バンタでは、皆でコーラで乾杯! これは去年からの習わしで、「オリオンビールというわけにいかないから」とのこと。乾杯した仲間でチームコーラ2013が結成され、ここからは島の中央部を抜け、長い長いダウンヒルへ。
海へ落ちるようなダイナミックな景観を楽しみながら下り、ゴール。着くと午後4時前、長い一日でした。
4時半からはリゾートホテルの庭を借りきってのアフターパーティ。ビールなどワンドリンク付きで、泡盛は飲み放題。美味しいディナーが食べ放題の、素晴らしく好評のパーティだ。
愛車自慢コンテストや、イイオトコ・イイオンナコンテスト、エイドステーションの美味しさ自慢など、いろんな表彰を肴に、エイサーと三線の演奏を聴きながら、皆で乾杯。
そしてそのうち三線の早弾きにあわせ、皆で踊りだす「カチャーシー」が始まる。両手をかざして、空気をかき混ぜ、皆で踊れば、ああ楽しい♪。今日一緒に走った仲間と一緒に踊れば、来年もまたシュガーライドに出たくなる。
今回の大会スタッフが掲げた裏テーマが、「また帰ってきたくなる久米島」なのだが、どうやらみんなシュガーライドのリピーターになりそうな雰囲気だ。
ここでアナウンス。「2次会はスナックひなちゃんで。2千5百円で泡盛飲み放題です」(笑)。
スナックひなちゃんは3次会で私も訪れましたが、なかなかディープな久米島の夜を過ごすことができて楽しかったです(あまり覚えていませんが)。飲めや歌えがついてくるのがお約束。冲縄のイベントはやっぱりこうじゃなくっちゃ。
ほのぼのした雰囲気で売り出し中のシュガーライド久米島ですが、ロングコース130kmは砂糖みたいには甘くなくて、本格派にもしっかり走りごたえのある難コース。コースに工夫が沢山で変化に富んでいて、高い密度で楽しめます。
そして2周コース、1周コースは島を隅々まで楽しみたいという観光派にもおすすめできます。今大会で島もそれなりの数のレンタサイクルを確保したので、これからは自転車持参無しでの参加もますますしやすくなるはず。
photo&movie&text : Makoto.AYANO
沖縄本島から空路で35分の離島、久米島。3月17日(日)にシュガーライド久米島の第2回大会が開催された。
また2回めという新鮮な大会。昨年はわずか160人の大会だったが、口コミで評判を呼んで今年は224人が参加リストに名を連ねた。
ツール・ド・おきなわには10回以上の取材と参加を重ねているレポーターの私、CW・編集部の綾野ですが、久米島に渡るのは初体験。正直な話、久米島が冲縄のどこにあるのかさえ知らなかった m(__)m。
那覇から小さめのジェットに乗って、慶良間諸島を眼下に見ての素敵なフライトでたった30分。久米島に上陸。そこは離島らしいのどかな風景が広がっていた。
昨年の初回大会は雨が降ってしまってつらかったと聞く。しかし今年は晴れ確実の予報。すでにさんさん降り注ぐ太陽光が眩しい。海と空のコントラストの高い青はやっぱり冲縄。
前日の昼過ぎからは「走行説明会」でコースのガイドを、そして大会ゲストライダーの森田正美さんによるビギナークリニックを拝聴。お題目は「ヒルクライム・ダンシング講座」 。つまり久米島の激坂の攻略法だ。
参加者にはコースの詳細が記されたマップが配布された。おなじみのツール・ド・おきなわの森兵次実行委員長も参加するのだが、森会長曰く、「生まれて間もない大会なのに、準備が素晴らしくできている」との太鼓判。ゆったりした「島時間」が流れているが、参加者が不安にならない前日の詳細な気配りはとても好印象だ。
じつはツール・ド・おきなわ、美ら島センチュリーライド、エコスピリッツライド&ウォーク南城市の冲縄を代表するサイクリング大会のスタッフが協力し合い、運営をサポートしあっているという。なるほどナットク。
その夜はやっぱり島の居酒屋へ。久米島は車海老が名物。そして久米島にしか流通していない泡盛やオリオンビールで楽しい夜は更けていく。ただし深酒しないよう、ほどほどに(笑)。
当日、ロングコースの130kmコースの参加者は朝6時半から出走サイン。スタンプカードを受け取り、7時にスタート。町長さんも激励に来てくれて、小さなイベントだけに感じるアットホームさがいい感じだ。
ロングの参加者は61人(定員は200人)で、他のクラスよりスタート時間が1時間早いので、お先に走りだす感じだ。
ちなみにシュガーライド久米島には、島内3周・130km チャレンジコース、島内2周・90km アスリートコース、島内1周 45km・ぐるっと1周コース、40km・観光スポットコースの4つの部門がある。距離が短いほど難易度が低く、のんびり走れて観光度は上がるということ。
130kmロングコースの獲得標高は1900mと、かなりものだ。
まだ薄暗い中、全員が1枚の記念写真に収まるほどの人数でほのぼのスタート。ところが先頭は結構いい感じで飛ばしていく。35km/hは出ていたかな。でもこれは後ほど「馴れない人の飛ばしすぎ」ということになった(笑)。コースは厳しくても時間的に余裕があるので、ゆっくりいきましょう!
森田正美さんのグループに混ぜてもらう。背中のゼッケンにはニックネーム記入スペースが大きくあって、正美さんは「まさみん」。そして、「海がイイ、山がイイ、はての浜がイイ♪」とゴキゲンな歌がマジック書きで添えられている。森田さんはシュガーライド誕生時からコース設定やPRに携わり、いわゆる大会イメージキャラクターでもある。
森田さんは久米島が好きで好きでしょうがないそうです。そしてちなみに1月にご結婚されて、今回は旦那さんも参加して一緒に走っている。旦那さんはとっても逞しいイイオトコですが、シュガーライドにたくさんいる”まさみんファン”たちは、かなりがっかりされたみたいだ(笑)。
島に2つという信号、そして久米島空港を折り返し、海岸沿いへ。ぜんぜん車がいない。本当はいけないんだろうけど、見通せる限り車の見当たらない広々した海岸道路はサイクリストが専有して走る感じで気持ちがいい。この日、島ではトラックによるさとうきび収穫を止めるという協力ぶりだ。
左手にはエビの養殖場、右手には蘇鉄の繁る不思議な光景。そして、まもなく久米島一の風光明媚スポットの「ミーフガー」へ。岩の割れ目を拝めば子宝に恵まれるというスポットなのだが、開放感ある雄大な眺めは感動的。ここは3回来ることになる。
チェックポイントでサインをして、持参のシートにスタンプを押してもらってチェック。サーターアンダギーをほおばる。日が昇り、朝陽がさんさんと降り注ぐ。汗も滲んできた。
ここからは厳しいアップダウンが始まる。つつじ乱れ咲くだるま山林道から、島の最高標高地点の宇江城(グスク、310m)へと登る。大会が「レッドカーペット」区間と呼ぶ、激坂が待ち構えるのだ。
この坂、確かに手強い。クルマがいないのでまさに蛇行祭り!笑。歩き出す人も多い。
上り詰めたら、そこは自衛隊分屯地の門が。今回は自衛隊の特別許可を得て、敷地内を通って頂上へ行くことが許されたのだ。ゼッケンは事前登録制。ライトを点滅させて走ることを条件に。
自衛官の厳しくも優しいチェックを受けて、レーダーがそびえ立つ敷地内へ。基地は島で一番見晴らしのいい一等地にあるのだ。ここからの海の眺めは最高だった。
宇江城から下り、比屋定バンタへ。ここも眺め最高です。はるか向こうに沖縄本島と、はての浜が眺められる。
下ってちゅらフクギの並木を越え、小さな橋で渡る奥武島(おうじま)へ。両側が海! ここから眺めた海の色は、今まで見たこともないグラデーションで吹い込まれそうな色だった。
奥武島の橋を戻ると、スタート/ゴール地点の会場、仲里球場はすぐ。
1周目は2時間半のタイムだった。スタート地点を通りすぎて2周めへ向かう。
島を3周するロングコース。じつは昨年の第1回大会は同じコースを3周したらしい。でもそれは飽きるということで、今年は3周とも一部重複する箇所を除き違うルートを通るようにコースが設定されているのだ。森田さんや森会長、沖縄県サイクリング協会の実走スタッフが島内のコースを徹底研究して面白いコースになるように設定したとのこと。
で、2周めのポイントはアーラ林道だ。これまたびっくりするぐらいの激坂で、多くの人が降りて押す区間も。道幅の狭い、でも走りやすい林道だ。勾配を除いては。アーラ岳287mの上りは、けっこうきうつい。
「アーラ林道、あ〜ら大変」という背筋の凍りそうなギャグを聞きながら、チバリヨー(苦笑)。
ここは桜の名所。すでに散った後だけど、サクランボがたくさんなっていて、桜の木の低いトンネルは甘酸っぱい香りで満ちて、サクランボがヘルメットにパチパチあたる音がする。
チェックポイントでは島の子どもたちの応援が嬉しい。つめたいぜんざい(しるこ)や、ドラゴンボールという名の揚げ団子も美味しい。ぬちマース(塩)にサトウキビで塩分・糖分もしっかり補給。エイドには地元の中学校のバレー部の子どもたちがたくさん応援に来てくれた。恥ずかしがり屋さんだけど、そうしたふれあいは楽しいね。
2度めのミーフガーを通過し、2周めの独自スポットは「タチジャミ」への海へ落ちるような坂。
ここらあたりで、1周コースの遅い人たちと遭遇しだす。キャーキャーと黄色い声をあげているのは山田未来さん、19歳のぴかぴか久米島女子だ。
そして途中で合った方はなんと東京発の始発便で飛んできて朝入り、そのまま走りだして、夕方便で帰るそうだ。そんな強行軍も可能なんですね! と感心。
2度めの比屋定バンタを経て、奥武島へ。海の色がまた深くなった。ここも3度通れるけれど、光の具合で海の色は変化していくのが味わい深い。
2周目を終えると12時半、ランチタイムだ。オフィシャルホテルになっているイーフビーチホテルのプールサイドでホテル特製のランチを頂く。ソーキそばとポークカレーをメインに、おにぎりやフルーツ、ジュース類も選べました。シュガーライドはグルメ度が高いです。
リフレッシュしたら3周めに向かいます。ここからは食事を終えた皆がひとまとまりになって走ることに。なぜか、そう話がまとまりました(笑)。
ますます深みを増す海の青さに感動しつつ、再びアーラ林道へ。2周めで悪戦苦闘した超激坂区間は通らないので少し気が楽。3周めはおおむね厳しい区間がカットされ、距離もやや短いもっとも楽な周回になる。だから気分的に余裕が持てる。
3度めのミーフガーではみんなで大集合して記念写真を撮って、スナックひなちゃん提供の「ぽーぽー焼き」(黒糖を使ったクレープ)を頂いた。美味しかったなぁ。
太陽の光は最高潮に達し、色のコントラストはいかにも南国! そして暑い!
アップダウンをこなし、3度めの比屋定バンタでは、皆でコーラで乾杯! これは去年からの習わしで、「オリオンビールというわけにいかないから」とのこと。乾杯した仲間でチームコーラ2013が結成され、ここからは島の中央部を抜け、長い長いダウンヒルへ。
海へ落ちるようなダイナミックな景観を楽しみながら下り、ゴール。着くと午後4時前、長い一日でした。
4時半からはリゾートホテルの庭を借りきってのアフターパーティ。ビールなどワンドリンク付きで、泡盛は飲み放題。美味しいディナーが食べ放題の、素晴らしく好評のパーティだ。
愛車自慢コンテストや、イイオトコ・イイオンナコンテスト、エイドステーションの美味しさ自慢など、いろんな表彰を肴に、エイサーと三線の演奏を聴きながら、皆で乾杯。
そしてそのうち三線の早弾きにあわせ、皆で踊りだす「カチャーシー」が始まる。両手をかざして、空気をかき混ぜ、皆で踊れば、ああ楽しい♪。今日一緒に走った仲間と一緒に踊れば、来年もまたシュガーライドに出たくなる。
今回の大会スタッフが掲げた裏テーマが、「また帰ってきたくなる久米島」なのだが、どうやらみんなシュガーライドのリピーターになりそうな雰囲気だ。
ここでアナウンス。「2次会はスナックひなちゃんで。2千5百円で泡盛飲み放題です」(笑)。
スナックひなちゃんは3次会で私も訪れましたが、なかなかディープな久米島の夜を過ごすことができて楽しかったです(あまり覚えていませんが)。飲めや歌えがついてくるのがお約束。冲縄のイベントはやっぱりこうじゃなくっちゃ。
ほのぼのした雰囲気で売り出し中のシュガーライド久米島ですが、ロングコース130kmは砂糖みたいには甘くなくて、本格派にもしっかり走りごたえのある難コース。コースに工夫が沢山で変化に富んでいて、高い密度で楽しめます。
そして2周コース、1周コースは島を隅々まで楽しみたいという観光派にもおすすめできます。今大会で島もそれなりの数のレンタサイクルを確保したので、これからは自転車持参無しでの参加もますますしやすくなるはず。
photo&movie&text : Makoto.AYANO
Amazon.co.jp