2013/08/20(火) - 02:30
東日本を舞台に全5戦で行われる東日本シクロクロスツアー(JECX)によるサマークロスシリーズ。8月10日(土)、前回記事でお伝えした第2戦猪苗代湖天神浜大会の後、北海道での2連戦を挟み、最終戦となる第5戦のナイタークロスが宮城県にあるスポーツランドSUGOで開催された。
今大会の舞台は宮城県にあるモータースポーツサーキット「スポーツランドSUGO」の西コースで、舗装道と本来はランオフエリアとして使用される芝生を組み合わせたコースが設定された。最大斜度が10%と謳われる本コース最終コーナーの土手を利用した登りや、芝生区間に出現したカチカチの轍に参加したライダーは苦戦を強いられたようだ。
アメリカの「クロスベガス」のように煌々と光る照明に照らされながらナイタークロスとして開催された今大会。連日続いた酷暑の影響で第1レース開始時刻の会場周辺の気温は30℃以上と過酷なコンディションとなった。もちろんフィードゾーンではサマークロス東北ラウンドの名物「スイカ」がライダーに提供された。
時間的な制約がある関係上、開催されたレースは計3つ。お盆休みと言うこともあってか、今大会に集まったライダーは全部で32人。関東から参加したライダーは朝方に出発したものの帰省ラッシュに巻き込まれ、かなりの移動時間を要した模様だった。裏を返せば、サマークロスはそんな苦労を経てまでも参加するライダーがいるほど魅力的な大会と言うことだ。
空が明るいうちにスタートとなったスポーツクラスのみの第1レースは長尾宏樹(チームーまげでらんに)が逃げ切り優勝。後続は2位の曾川和巳から4位の長尾和樹までは7秒差と白熱の展開となった。
続く第2レースはマスターズとエリート女子、femmeの混合40分レース。序盤はマスターズの江川嘉宏(B.C. KOZO)を先頭に、同じくマスターズの伴肇(臼杵レーシング)、エリート女子唯一の参加となった武田和佳(ARAI MURACA)が追走する展開。しかし3周目で伴が先頭に踊りるとグイグイと江川を引き離し、最終的に1分以上の差をつけて優勝。
結果、第2レース全体およびマスターズの優勝は伴、同じく2位は江川となった。エリート女子の武田はゴール前のフィードゾーンで受け取ったスイカを掲げながら全体の3位でゴール。femme優勝は第2戦の猪苗代湖天神浜大会に続き今大会も夫婦で参加した佐復亜都奈(WildBoars)。
最終レースとなった第3レースはエリートとC1、エキスパートの混走。エキスパートは制限時間の40分までエリートのライダーとトレインを形成し、全体の3位につけていた根本学。2位にはスタート直後のブレーキトラブルによって大きく出遅れたものの後半挽回した中学生の織田聖(mistral)、3位には地元仙台の草刈利和(仙台ロードマンクラブ)が入った。
C1唯一の参加となった三浦孝司(VLAAMS)は1周目にフロントタイヤがパンクするアクシデントに見舞われ、そのまま2周目のピットまで走り続けるなど苦戦した様子だった。
エリートクラスは山川惇太郎(ARAI MURACA)、夫婦で参加の佐復真人(WildBoars)、池本真也(和光機器ーAUTHOR)の3人がエントリー。前半、3名の中で唯一、今大会が今シーズンの初戦となった池本はミスを連発し山川に大きく離される。しかし、「少ししたら慣れてきたのでミスしないように気をつけて丁寧に走った」と表彰式でコメントした様に、後半で挽回し山川を捉えると一気に差を広げ優勝。一方の山川は中盤以降ミスが連続し、佐復に抜かされ3番手でゴールした。
サマークロスシリーズは今大会で終了となり、9月から始まるレギュラーシーズンまで少しお休み期間となる。全体を見渡すことが出来るためレースの展開が分かりやすかった今大会のコース。オルガナイザーの菅田氏によると、今回使用したSUGO西コースを来シーズンのレギュラーシーズンに組み込むことを検討しているそうだ。
また菅田氏は、「一般的にはシクロクロスは冬の競技だから『夏にシクロクロスなんて』と否定的な意見もありますが、開崔出来ない明確な理由など存在しないと考えています。来年の夏もJECXでは『夏でもシクロクロス』をコンセプトのイベントを開催する予定です」と語った。
まだまだ規模は小さいものの、熱く盛り上がる東北エリアのシクロクロスイベントから目が離せない。
2013 JECXサマークロス第5戦 in スポーツランドSUGO結果
エリート男子
1位 池本真也(和光機器-AUTHOR)1:04:14
2位 佐復真人(Wild Boars)+0:42
3位 山川惇太郎(ARAI MURACA)+0:58
エリート女子
1位 武田和佳(ARAI MURACA)42:21
カテゴリー1
1位 三浦孝司(VLAAMS)1:04:55
エキスパート
1位 根本学 41:15
2位 織田聖(mistral)+2:19
3位 草刈利和(仙台ロードマンクラブ)+2:39
マスターズ
1位 伴肇(臼杵レーシング)39:14
2位 江川嘉宏(B.C KOZO)+1:17
3位 渡辺浩史(W.V.OTA)+4:04
femme
1位 佐復亜都奈(Wild Boars)44:02
2位 佐藤美智子(仙台ロードマンクラブ)+4:58
3位 渡邊華史(W.V.OTA)-1Lap
スポーツ
1位 長尾宏樹(チーム まげでらんに)26:00
2位 曾川和巳 +0:24
3位 森山栄幸(チームJUN)+0:28
text & photo:S.Oda(Kasukabe Vision FILMz)
今大会の舞台は宮城県にあるモータースポーツサーキット「スポーツランドSUGO」の西コースで、舗装道と本来はランオフエリアとして使用される芝生を組み合わせたコースが設定された。最大斜度が10%と謳われる本コース最終コーナーの土手を利用した登りや、芝生区間に出現したカチカチの轍に参加したライダーは苦戦を強いられたようだ。
アメリカの「クロスベガス」のように煌々と光る照明に照らされながらナイタークロスとして開催された今大会。連日続いた酷暑の影響で第1レース開始時刻の会場周辺の気温は30℃以上と過酷なコンディションとなった。もちろんフィードゾーンではサマークロス東北ラウンドの名物「スイカ」がライダーに提供された。
時間的な制約がある関係上、開催されたレースは計3つ。お盆休みと言うこともあってか、今大会に集まったライダーは全部で32人。関東から参加したライダーは朝方に出発したものの帰省ラッシュに巻き込まれ、かなりの移動時間を要した模様だった。裏を返せば、サマークロスはそんな苦労を経てまでも参加するライダーがいるほど魅力的な大会と言うことだ。
空が明るいうちにスタートとなったスポーツクラスのみの第1レースは長尾宏樹(チームーまげでらんに)が逃げ切り優勝。後続は2位の曾川和巳から4位の長尾和樹までは7秒差と白熱の展開となった。
続く第2レースはマスターズとエリート女子、femmeの混合40分レース。序盤はマスターズの江川嘉宏(B.C. KOZO)を先頭に、同じくマスターズの伴肇(臼杵レーシング)、エリート女子唯一の参加となった武田和佳(ARAI MURACA)が追走する展開。しかし3周目で伴が先頭に踊りるとグイグイと江川を引き離し、最終的に1分以上の差をつけて優勝。
結果、第2レース全体およびマスターズの優勝は伴、同じく2位は江川となった。エリート女子の武田はゴール前のフィードゾーンで受け取ったスイカを掲げながら全体の3位でゴール。femme優勝は第2戦の猪苗代湖天神浜大会に続き今大会も夫婦で参加した佐復亜都奈(WildBoars)。
最終レースとなった第3レースはエリートとC1、エキスパートの混走。エキスパートは制限時間の40分までエリートのライダーとトレインを形成し、全体の3位につけていた根本学。2位にはスタート直後のブレーキトラブルによって大きく出遅れたものの後半挽回した中学生の織田聖(mistral)、3位には地元仙台の草刈利和(仙台ロードマンクラブ)が入った。
C1唯一の参加となった三浦孝司(VLAAMS)は1周目にフロントタイヤがパンクするアクシデントに見舞われ、そのまま2周目のピットまで走り続けるなど苦戦した様子だった。
エリートクラスは山川惇太郎(ARAI MURACA)、夫婦で参加の佐復真人(WildBoars)、池本真也(和光機器ーAUTHOR)の3人がエントリー。前半、3名の中で唯一、今大会が今シーズンの初戦となった池本はミスを連発し山川に大きく離される。しかし、「少ししたら慣れてきたのでミスしないように気をつけて丁寧に走った」と表彰式でコメントした様に、後半で挽回し山川を捉えると一気に差を広げ優勝。一方の山川は中盤以降ミスが連続し、佐復に抜かされ3番手でゴールした。
サマークロスシリーズは今大会で終了となり、9月から始まるレギュラーシーズンまで少しお休み期間となる。全体を見渡すことが出来るためレースの展開が分かりやすかった今大会のコース。オルガナイザーの菅田氏によると、今回使用したSUGO西コースを来シーズンのレギュラーシーズンに組み込むことを検討しているそうだ。
また菅田氏は、「一般的にはシクロクロスは冬の競技だから『夏にシクロクロスなんて』と否定的な意見もありますが、開崔出来ない明確な理由など存在しないと考えています。来年の夏もJECXでは『夏でもシクロクロス』をコンセプトのイベントを開催する予定です」と語った。
まだまだ規模は小さいものの、熱く盛り上がる東北エリアのシクロクロスイベントから目が離せない。
2013 JECXサマークロス第5戦 in スポーツランドSUGO結果
エリート男子
1位 池本真也(和光機器-AUTHOR)1:04:14
2位 佐復真人(Wild Boars)+0:42
3位 山川惇太郎(ARAI MURACA)+0:58
エリート女子
1位 武田和佳(ARAI MURACA)42:21
カテゴリー1
1位 三浦孝司(VLAAMS)1:04:55
エキスパート
1位 根本学 41:15
2位 織田聖(mistral)+2:19
3位 草刈利和(仙台ロードマンクラブ)+2:39
マスターズ
1位 伴肇(臼杵レーシング)39:14
2位 江川嘉宏(B.C KOZO)+1:17
3位 渡辺浩史(W.V.OTA)+4:04
femme
1位 佐復亜都奈(Wild Boars)44:02
2位 佐藤美智子(仙台ロードマンクラブ)+4:58
3位 渡邊華史(W.V.OTA)-1Lap
スポーツ
1位 長尾宏樹(チーム まげでらんに)26:00
2位 曾川和巳 +0:24
3位 森山栄幸(チームJUN)+0:28
text & photo:S.Oda(Kasukabe Vision FILMz)
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