今年からヘント〜ウェヴェルヘムからイン・フランダースフィールズに名称変更されたベルギーのワンデーレース。終盤にファンデルプールとファンアールトが先行したものの、最後は吸収。ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・プレミアテック)が集団スプリントを制し、大会初制覇を果たした。

E3サクソ・クラシックを制し、好調のマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・プレミアテック) photo:CorVos
日本では桜前線が北上中の3月29日、遠く離れたベルギーでイン・フランダースフィールズが行われた。今年で88回目を迎えた歴史深い一戦は、昨年までヘント〜ウェヴェルヘムと呼ばれていた。ただ、20年以上にわたりスタート地点がヘントではなく、今後10年間はミデルケルケが起点となることもあり、ブランディング刷新の一環として名称変更が行われた。
しかしコースそのものに大きな変更はなく、総距離は240.8kmと相変わらずの長丁場。後半は3回登る「ケンメルベルグ」をはじめ、急坂や未舗装路が15ヵ所設定されている。しかし難易度自体は高くないため、歴代優勝者にはスプリンターの名が並ぶ。

プロトンを先導するアルペシン・プレミアテック photo:CorVos
2連覇中のマッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)は体調不良のため欠場。その結果、優勝候補にはアルペシン・プレミアテックのマチュー・ファンデルプール(オランダ)とヤスペル・フィリプセン(ベルギー)、そしてミラノ〜サンレモで3位だったワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)が挙がった。最初の1時間の平均時速が51kmを超えるハイペースで進んだレースは、好調ユニベット・ローズ・ロケッツのウェッセル・モーリス(オランダ)を含む8名が逃げた。
レースは後半に入り、ケンメルベルグや未舗装路などで集団は分裂。メイン集団は45名程度に絞られ、エースのファンデルプール&フィリプセンを残すアルペシン・プレミアテックがペースを作る。2度目のケンメルベルグではファンアールトが加速して集団を分断しながら、逃げを視界に捉えた。
レース先頭に立ったファンアールトの背後にはファンデルプールがつき、吸収された逃げを含む、新たな7名の先頭集団が形成された。そのまま難易度の高い方から登る3度目のケンメルベルグに突入。ここではファンデルプールが加速し、唯一ファンアールトだけが食らいつく。残り35km地点で形成された、2名のスター選手による勝負に絞られたかに思われた。

残り35km地点で形成された、ファンデルプールとファンアールトによる先行集団 photo:CorVos

メニン門をくぐるファンアールトとファンデルプール photo:CorVos
ファンデルプールとファンアールトは第一次世界大戦で戦死した兵士を弔う戦争記念碑「メニン門」を通過し、追走集団から単騎でアレック・セガールト(ベルギー、バーレーン・ヴィクトリアス)が追いつき3名となる。しかしスプリンターを含むメイン集団が残り1km地点で追いつき、勝負は集団スプリントへともつれ込んだ。
世界トップスプリンターが揃う集団は最終ストレートに突入。チームメイトのリードアウトからトビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、デカトロンCMA CGM)が踏み始め、クリストフ・ラポルト(フランス、ヴィスマ・リースアバイク)が横に並ぶ。しかしフィニッシュに先着したのは、コース左端でもがいたフィリプセンだった。

スプリントで初制覇したヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・プレミアテック) photo:CorVos
終盤にファンデルプールが先行することで、追走集団で脚を溜めることができたフィリプセンによる、圧巻のスプリント。これでプロ通算60勝となったことを「素晴らしい数字だ」と語り、「これは何年も勝ちたいと願い続けてきたレース。これまでは途中で脚を使い切ってしまっていたが、今日は全てが噛み合った」と、母国ベルギーでの勝利を喜んだ。
2位はアンドレースン、3位はラポルトだった。

日本では桜前線が北上中の3月29日、遠く離れたベルギーでイン・フランダースフィールズが行われた。今年で88回目を迎えた歴史深い一戦は、昨年までヘント〜ウェヴェルヘムと呼ばれていた。ただ、20年以上にわたりスタート地点がヘントではなく、今後10年間はミデルケルケが起点となることもあり、ブランディング刷新の一環として名称変更が行われた。
しかしコースそのものに大きな変更はなく、総距離は240.8kmと相変わらずの長丁場。後半は3回登る「ケンメルベルグ」をはじめ、急坂や未舗装路が15ヵ所設定されている。しかし難易度自体は高くないため、歴代優勝者にはスプリンターの名が並ぶ。

2連覇中のマッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)は体調不良のため欠場。その結果、優勝候補にはアルペシン・プレミアテックのマチュー・ファンデルプール(オランダ)とヤスペル・フィリプセン(ベルギー)、そしてミラノ〜サンレモで3位だったワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)が挙がった。最初の1時間の平均時速が51kmを超えるハイペースで進んだレースは、好調ユニベット・ローズ・ロケッツのウェッセル・モーリス(オランダ)を含む8名が逃げた。
レースは後半に入り、ケンメルベルグや未舗装路などで集団は分裂。メイン集団は45名程度に絞られ、エースのファンデルプール&フィリプセンを残すアルペシン・プレミアテックがペースを作る。2度目のケンメルベルグではファンアールトが加速して集団を分断しながら、逃げを視界に捉えた。
レース先頭に立ったファンアールトの背後にはファンデルプールがつき、吸収された逃げを含む、新たな7名の先頭集団が形成された。そのまま難易度の高い方から登る3度目のケンメルベルグに突入。ここではファンデルプールが加速し、唯一ファンアールトだけが食らいつく。残り35km地点で形成された、2名のスター選手による勝負に絞られたかに思われた。


ファンデルプールとファンアールトは第一次世界大戦で戦死した兵士を弔う戦争記念碑「メニン門」を通過し、追走集団から単騎でアレック・セガールト(ベルギー、バーレーン・ヴィクトリアス)が追いつき3名となる。しかしスプリンターを含むメイン集団が残り1km地点で追いつき、勝負は集団スプリントへともつれ込んだ。
世界トップスプリンターが揃う集団は最終ストレートに突入。チームメイトのリードアウトからトビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、デカトロンCMA CGM)が踏み始め、クリストフ・ラポルト(フランス、ヴィスマ・リースアバイク)が横に並ぶ。しかしフィニッシュに先着したのは、コース左端でもがいたフィリプセンだった。

終盤にファンデルプールが先行することで、追走集団で脚を溜めることができたフィリプセンによる、圧巻のスプリント。これでプロ通算60勝となったことを「素晴らしい数字だ」と語り、「これは何年も勝ちたいと願い続けてきたレース。これまでは途中で脚を使い切ってしまっていたが、今日は全てが噛み合った」と、母国ベルギーでの勝利を喜んだ。
2位はアンドレースン、3位はラポルトだった。
イン・フランダースフィールズ20262026結果
| 1位 | ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・プレミアテック) | 5:08:03 |
| 2位 | トビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、デカトロンCMA CGM) | |
| 3位 | クリストフ・ラポルト(フランス、ヴィスマ・リースアバイク) | |
| 4位 | アルノー・ドゥリー(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ) | |
| 5位 | ロバート・ドナルドソン(イギリス、ジェイコ・アルウラー) | |
| 6位 | マッテオ・トレンティン(イタリア、チューダープロサイクリング) | |
| 7位 | ルカ・モッツァート(イタリア、チューダープロサイクリング) | |
| 8位 | エメ・デヘント(ベルギー、ピナレロQ36.5プロサイクリング) | |
| 9位 | ヨナス・アブラハムセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | |
| 10位 | ヤスペル・ストゥイヴェン(ベルギー、スーダル・クイックステップ) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos