イタリアンシューズブランドのDMTがロードシューズのフラッグシップモデル「KR0 EVO」の軽量モデル「KR0 EVO SUPERLIGHT」を新たにラインアップした。最新の軽量レーサーシューズをCW編集部員がインプレッションしていく。

DMT KR0 EVO SUPERLIGHT(ブラック/アントラサイト) photo:Michinari TAKAGI
ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランス、ロード世界選手権を制覇するトリプルクラウンを達成し、現世界チャンピオンであるタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)。そして3月21日に開催されたミラノ〜サンレモで、初優勝を支えたシューズブランドがイタリアのDMTだ。
そのシグネチャーシューズである「POGI'S SUPERLIGHT」の登場から間を空けず、リリースされた最新作がこの「KR0 EVO SUPERLIGHT」。昨年のトラック世界選手権で優勝し、現役を引退したエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)との共同開発により、軽量性や快適性、エアロダイナミクスのすべてを高次元で融合した最新のフラッグシップモデルである。

Aeroflexニットアッパーを採用 photo:Michinari TAKAGI

アッパーに縫い付けられたTPUバンド photo:Michinari TAKAGI

マイクロファイバー製シュータン photo:Michinari TAKAGI 
フィットシステムはBOA Li2 photo:Michinari TAKAGI
耐久性と通気性、柔軟性を兼ね備えたAeroflexニットアッパーを採用し、マイクロファイバー製シュータンとアッパーに縫い付けられたTPUバンドを搭載。さらに、フィットシステムには2つのBOA Li2を備えた。
新設計のSuperlightカーボンアウトソールは剛性とパワー伝達性能を高め、サイズ42で215gと軽量に仕上がっている。またNFCチップにスマートフォンをかざすだけで血液型やアレルギーなど医療データを取得できる、ICE-KEYテクノロジーも搭載されている。

Superlightカーボンアウトソールを搭載 photo:Michinari TAKAGI
カラーはブラック/アントラサイトとホワイト/ブロンズ、ホワイト/シルバーの3色。サイズは37~44までが展開され、ハーフサイズも39.5~43.5まで用意されている。価格は69,800円(税込)で3月中旬発売予定。取り扱いはミズタニ自転車だ。
―編集部インプレッション

DMT KR0 EVO SUPERLIGHTをインプレッションを担当するのは歴代のDMTシューズをテストしてきたCW編集部の高木 photo:Naoki Yasuoka
今回、DMT KR0 EVO SUPERLIGHTをインプレッションを担当するのはCW編集部の高木。歴代のDMTシューズをテストしてきた。

重量を量ると42.5サイズで227g photo:Naoki Yasuoka

KR0 EVO SUPERLIGHTはBOAダイヤルを搭載したシューズとしては軽量に仕上がっている photo:Naoki Yasuoka
これまでDMTシューズでは42.5サイズがジャスフィットだったが、前回インプレッションしたポガチャルのシグネチャーシューズであるPOGI'S SUPERLIGHTは、ハーフサイズ下げた42サイズが丁度よかった。今回テストするKR0 EVO SUPERLIGHTは、POGI'S SUPERLIGHTと同じカーボンソールを使用しているため、42サイズが良いかと思い足を通すとどうも小さく感じる。結局、元の42.5サイズがジャストだった。
このように、同じメーカーでもモデルによってサイズ感が変わってくることもあるため、購入を検討される方は、イベント会場などで試し履きすることをお勧めしたい。

BOA Li2は締め具合を微調整しやすい photo:Naoki Yasuoka
さて足を通すとまず、ニット素材特有の当たりの柔らかさを感じる。そしてしなやかなマイクロファイバー製のシュータンも、足の甲の凹凸に細かくフィットしてくれる。BOAダイヤルを締め込んでいくと、TPUストラップバンドが土踏まずのあたりから足の甲を包み込むようにフィット。DMTのシューズラインアップの中でも、特にホールド感が高いモデルであることは疑いようはない。
Superlightカーボンアウトソールへの変更に伴い、ラスト(足型)の変更もされている。それは前作の「KR0 EVO」よりもつま先部分がワイドな造りになっていること。そのため圧迫感が軽減され、よりストレスフリーな履き心地になった。

Superlightカーボンアウトソールになって、素足でペダルを踏んでいるような感覚になっている photo:Naoki Yasuoka
またSuperlightカーボンアウトソールになり、まるで素足でペダルを踏んでいるようにペダルとの距離がより近くなったように感じた。そのダイレクトな踏み心地は、レーサー好みの優れた反応性を楽しむことに繋がっている。
「Superlight」というモデル名とは裏腹に、剛性面でも不足はない。1,000Wを超えるような高出力のスプリントでも撓むことなくパワーを受け止めてくれる。たとえ大柄なライダーでもストレスを感じることなく、ペダルを踏み込んでいけるだろう。さらに、踵部分に備わったグリッパーが足をしっかりとホールドしてくれるためスプリントもスムーズだった。

1,000Wを超えるような高出力のスプリントでも撓むことなくパワーを受け止め、推進力に変えてくれる photo:Naoki Yasuoka
よりシューズ全体が軽量になり、ケイデンスを上げたペダリングも容易になった印象的だ。これはヒルクライムやロードレース、タイムトライアルなどコンペティティブなシーンにおいて、強い味方になってくれるはずだ。
しかし履く前に気になっていたのが通気性だ。前作のKR0 EVOではアウトソールにベンチレーションホールが4ヶ所あり、通気性が抜群に良かった。一方で、KR0 EVO SUPERLIGHTに採用されたSuperlightカーボンアウトソールにはつま先1ヶ所のみ。しかし、長時間ライドやトレーニングで使ってみると、ニットアッパーの優れた通気性のおかげで不快に感じることは全く無かった。

ケイデンスを上げてペダリングしやすくなっているのも好印象 photo:Naoki Yasuoka

NFCマークにスマートフォンを翳すだけでICE KEYに繋がり、登録した氏名や住所、血液型、緊急連絡先などが表示されるため、エマージェンシーカードの代わりになる photo:Naoki Yasuoka
そして、DMTのシューズでは搭載されているモデルが多い、踵に備わったNFCタグ。昨今、海外のトッププロでもトレーニング中の落車で大怪我のニュースが多い。そんな緊急事態に、NFCマークにスマートフォンを翳すだけでICE KEYに繋がり、登録した氏名や住所、血液型、緊急連絡先などが表示されるため、シューズ自体がエマージェンシーカードの代わりにもなってくれるのはライダーとしてもやはり好印象だ。
KR0 EVO SUPERLIGHTは、シリーズの美点であった高いペダリング効率とホールド感、優れた快適性はそのままに、新型ソール採用によって更に切れ味を増している。レース向けの一足を探す方には、ぜひ選択肢に加えてもらいたい一足だ。

KR0 EVO SUPERLIGHTはレーサーに使ってもらいたい一足だ photo:Naoki Yasuoka
DMT KR0 EVO SUPERLIGHT
カラー:ブラック/アントラサイト、ホワイト/ブロンズ、ホワイト/シルバー
サイズ:37、38、39、39.5、40、40.5、41、41.5、42、42.5、43、43.5、44、45
重量:215g(42サイズ)
価格:69,800円(税込)

ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランス、ロード世界選手権を制覇するトリプルクラウンを達成し、現世界チャンピオンであるタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)。そして3月21日に開催されたミラノ〜サンレモで、初優勝を支えたシューズブランドがイタリアのDMTだ。
そのシグネチャーシューズである「POGI'S SUPERLIGHT」の登場から間を空けず、リリースされた最新作がこの「KR0 EVO SUPERLIGHT」。昨年のトラック世界選手権で優勝し、現役を引退したエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)との共同開発により、軽量性や快適性、エアロダイナミクスのすべてを高次元で融合した最新のフラッグシップモデルである。




耐久性と通気性、柔軟性を兼ね備えたAeroflexニットアッパーを採用し、マイクロファイバー製シュータンとアッパーに縫い付けられたTPUバンドを搭載。さらに、フィットシステムには2つのBOA Li2を備えた。
新設計のSuperlightカーボンアウトソールは剛性とパワー伝達性能を高め、サイズ42で215gと軽量に仕上がっている。またNFCチップにスマートフォンをかざすだけで血液型やアレルギーなど医療データを取得できる、ICE-KEYテクノロジーも搭載されている。

カラーはブラック/アントラサイトとホワイト/ブロンズ、ホワイト/シルバーの3色。サイズは37~44までが展開され、ハーフサイズも39.5~43.5まで用意されている。価格は69,800円(税込)で3月中旬発売予定。取り扱いはミズタニ自転車だ。
―編集部インプレッション

今回、DMT KR0 EVO SUPERLIGHTをインプレッションを担当するのはCW編集部の高木。歴代のDMTシューズをテストしてきた。


これまでDMTシューズでは42.5サイズがジャスフィットだったが、前回インプレッションしたポガチャルのシグネチャーシューズであるPOGI'S SUPERLIGHTは、ハーフサイズ下げた42サイズが丁度よかった。今回テストするKR0 EVO SUPERLIGHTは、POGI'S SUPERLIGHTと同じカーボンソールを使用しているため、42サイズが良いかと思い足を通すとどうも小さく感じる。結局、元の42.5サイズがジャストだった。
このように、同じメーカーでもモデルによってサイズ感が変わってくることもあるため、購入を検討される方は、イベント会場などで試し履きすることをお勧めしたい。

さて足を通すとまず、ニット素材特有の当たりの柔らかさを感じる。そしてしなやかなマイクロファイバー製のシュータンも、足の甲の凹凸に細かくフィットしてくれる。BOAダイヤルを締め込んでいくと、TPUストラップバンドが土踏まずのあたりから足の甲を包み込むようにフィット。DMTのシューズラインアップの中でも、特にホールド感が高いモデルであることは疑いようはない。
Superlightカーボンアウトソールへの変更に伴い、ラスト(足型)の変更もされている。それは前作の「KR0 EVO」よりもつま先部分がワイドな造りになっていること。そのため圧迫感が軽減され、よりストレスフリーな履き心地になった。

またSuperlightカーボンアウトソールになり、まるで素足でペダルを踏んでいるようにペダルとの距離がより近くなったように感じた。そのダイレクトな踏み心地は、レーサー好みの優れた反応性を楽しむことに繋がっている。
「Superlight」というモデル名とは裏腹に、剛性面でも不足はない。1,000Wを超えるような高出力のスプリントでも撓むことなくパワーを受け止めてくれる。たとえ大柄なライダーでもストレスを感じることなく、ペダルを踏み込んでいけるだろう。さらに、踵部分に備わったグリッパーが足をしっかりとホールドしてくれるためスプリントもスムーズだった。

よりシューズ全体が軽量になり、ケイデンスを上げたペダリングも容易になった印象的だ。これはヒルクライムやロードレース、タイムトライアルなどコンペティティブなシーンにおいて、強い味方になってくれるはずだ。
しかし履く前に気になっていたのが通気性だ。前作のKR0 EVOではアウトソールにベンチレーションホールが4ヶ所あり、通気性が抜群に良かった。一方で、KR0 EVO SUPERLIGHTに採用されたSuperlightカーボンアウトソールにはつま先1ヶ所のみ。しかし、長時間ライドやトレーニングで使ってみると、ニットアッパーの優れた通気性のおかげで不快に感じることは全く無かった。


そして、DMTのシューズでは搭載されているモデルが多い、踵に備わったNFCタグ。昨今、海外のトッププロでもトレーニング中の落車で大怪我のニュースが多い。そんな緊急事態に、NFCマークにスマートフォンを翳すだけでICE KEYに繋がり、登録した氏名や住所、血液型、緊急連絡先などが表示されるため、シューズ自体がエマージェンシーカードの代わりにもなってくれるのはライダーとしてもやはり好印象だ。
KR0 EVO SUPERLIGHTは、シリーズの美点であった高いペダリング効率とホールド感、優れた快適性はそのままに、新型ソール採用によって更に切れ味を増している。レース向けの一足を探す方には、ぜひ選択肢に加えてもらいたい一足だ。

DMT KR0 EVO SUPERLIGHT
カラー:ブラック/アントラサイト、ホワイト/ブロンズ、ホワイト/シルバー
サイズ:37、38、39、39.5、40、40.5、41、41.5、42、42.5、43、43.5、44、45
重量:215g(42サイズ)
価格:69,800円(税込)
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