中東サウジアラビアを舞台にしたアルウラー・ツアーが開幕した。チーム右京から寺田吉騎と山本哲央が出場したレースは、横風による集団分断が発生。初日のスプリントをジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)が制した。

残り65kmで早くも逃げを捉えたプロトン photo:CorVos

新チームでの初戦を迎えた寺田吉騎(チーム右京) photo:AlUla Tour アラビア半島の大部分を占め、イスラム教の聖地メッカとメディナを擁するサウジアラビアで1月27日、アルウラー・ツアーが開幕した。ツール・ド・フランスを主催するA.S.O.(アモリー・スポルト・オルガニザシオン)が2020年にサウジ・ツアーとしてスタートさせた大会は今年6回目を迎え、舞台は国土の大部分を占める砂漠地帯の平坦路だ。しかし第3ステージは最大勾配15%のビール・ジャイダにフィニッシュし、最終第5ステージも平均勾配12.8%のハラット・ウワイリドが登場するため、総合争いも見どころとなる。
プロレースのため、UAEチームエミレーツXRGやリドル・トレックなど7つのワールドチームが参戦。スプリンターでは2025年ツールのマイヨヴェール(ポイント賞)獲得者であるジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)が出場し、また総合争いでは、次期総合エース候補である21歳のヤン・クリステン(スイス、UAEチームエミレーツXRG)に注目が集まる。例年通りチーム右京も参戦し、日本人としては共に新加入の寺田吉騎と山本哲央がメンバー入りしている。
大会初日は158kmの平坦ステージ。終盤に多少のアップダウンはあるものの、ピュアスプリンターたちを退けるほどではないと予想された。

エシュロンが発生し、先頭集団を牽引するリドル・トレック photo:AlUla Tour
残り65km地点で早くも逃げを引き戻したメイン集団では、クリステンらを含む集団落車が発生した。大きな怪我なくクリステンが復帰したプロトンでは、直後に横風による集団分断(エシュロン)が発生し、ミランやファビオ・ヤコブセン(オランダ、ピクニック・ポストNL)などトップスプリンターを含む18名の先頭集団が形成される。各チームの総合エースを含む後続集団が追走を試みて、一度は姿を捉えるほど差は縮まったものの、再びリードを広げた先頭集団による勝負に持ち込まれた。
スプリントでは不利なティモ・デヨンフ(オランダ、ピクニック・ポストNL)がアタックし、先頭で最終ストレートに突入。しかしユーゴ・パージュ(フランス、コフィディス)が引き戻し、その背後からチームメイトのミラン・フレティン(ベルギー)ではなく、ミランがスプリントを開始した。頭を上下に揺らすお馴染みのスタイルでトップスピードに乗ると、フレティンを退け、先頭でフィニッシュした。

初日スプリントを制したジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) photo:CorVos
トレーニング合宿を終え、今季初戦で勝利を飾ったミラン。「エシュロンができ、想像していた以上に厳しい戦いとなった。後続を振り切るため集団先頭でかなり踏まなければならなかったからね。スプリントは少しトリッキーだったが、いまはとにかく最高に嬉しいという言葉しかない」と、ミランはレースを振り返った。
ミランは本大会後は2月16日開幕のUAEツアーに出場し、今年はツールではなくジロ・デ・イタリアに参戦予定だ。また日本人の最高位は、11秒遅れの追走集団にいた62位の寺田だった。


プロレースのため、UAEチームエミレーツXRGやリドル・トレックなど7つのワールドチームが参戦。スプリンターでは2025年ツールのマイヨヴェール(ポイント賞)獲得者であるジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)が出場し、また総合争いでは、次期総合エース候補である21歳のヤン・クリステン(スイス、UAEチームエミレーツXRG)に注目が集まる。例年通りチーム右京も参戦し、日本人としては共に新加入の寺田吉騎と山本哲央がメンバー入りしている。
大会初日は158kmの平坦ステージ。終盤に多少のアップダウンはあるものの、ピュアスプリンターたちを退けるほどではないと予想された。

残り65km地点で早くも逃げを引き戻したメイン集団では、クリステンらを含む集団落車が発生した。大きな怪我なくクリステンが復帰したプロトンでは、直後に横風による集団分断(エシュロン)が発生し、ミランやファビオ・ヤコブセン(オランダ、ピクニック・ポストNL)などトップスプリンターを含む18名の先頭集団が形成される。各チームの総合エースを含む後続集団が追走を試みて、一度は姿を捉えるほど差は縮まったものの、再びリードを広げた先頭集団による勝負に持ち込まれた。
スプリントでは不利なティモ・デヨンフ(オランダ、ピクニック・ポストNL)がアタックし、先頭で最終ストレートに突入。しかしユーゴ・パージュ(フランス、コフィディス)が引き戻し、その背後からチームメイトのミラン・フレティン(ベルギー)ではなく、ミランがスプリントを開始した。頭を上下に揺らすお馴染みのスタイルでトップスピードに乗ると、フレティンを退け、先頭でフィニッシュした。

トレーニング合宿を終え、今季初戦で勝利を飾ったミラン。「エシュロンができ、想像していた以上に厳しい戦いとなった。後続を振り切るため集団先頭でかなり踏まなければならなかったからね。スプリントは少しトリッキーだったが、いまはとにかく最高に嬉しいという言葉しかない」と、ミランはレースを振り返った。
ミランは本大会後は2月16日開幕のUAEツアーに出場し、今年はツールではなくジロ・デ・イタリアに参戦予定だ。また日本人の最高位は、11秒遅れの追走集団にいた62位の寺田だった。
アルウラー・ツアー2026第1ステージ結果
| 1位 | ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) | 3:36:32 |
| 2位 | ミラン・フレティン(ベルギー、コフィディス) | |
| 3位 | マッテオ・モスケッティ(イタリア、ピナレロQ36.5プロサイクリング) | |
| 4位 | ローレンス・レックス(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | |
| 5位 | ロレンゾ・マンザン(フランス、トタルエネルジー) | |
| 62位 | 寺田吉騎(チーム右京) | +0:11 |
個人総合成績
| 1位 | ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) | 3:36:22 |
| 2位 | ミラン・フレティン(ベルギー、コフィディス) | +0:04 |
| 3位 | マッテオ・モスケッティ(イタリア、ピナレロQ36.5プロサイクリング) | +0:06 |
| 4位 | ローレンス・レックス(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +0:10 |
| 5位 | ロレンゾ・マンザン(フランス、トタルエネルジー) |
その他の特別賞
| ポイント賞 | ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) |
| 山岳賞 | ミラン・フレティン(ベルギー、コフィディス) |
| チーム総合成績 | コフィディス |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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