集団スプリントにチーム右京の寺田吉騎と山本哲央も加わったアルウラー・ツアー第2ステージ。盤石のリードアウトから放たれたジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)が圧巻のスプリントで、2日連続の勝利を飾った。



連勝を狙うジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) photo:A.S.O.
カメラに笑顔を見せる寺田吉騎(チーム右京) photo:A.S.O.


全5日間で争われる、中東サウジアラビアが舞台のアルウラー・ツアー(UCI2.Pro)は2日目。横風分断によって形成された先頭集団のスプリントで決着した初日に続き、この日も152kmの平坦ステージが設定された。前日勝者でリーダージャージを着るジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)を先頭に、チーム右京の寺田吉騎と山本哲央を含む115名がスタートを切った。

序盤でチーム右京に今年加入した23歳、フェデリコ・イアコモーニ(イタリア)を含む5名による逃げ集団が形成された。それを追うメイン集団では残り80km地点でエシュロンが発生。リドルとUAEチームエミレーツXRGの仕掛けたこの分断は長く続き、逃げは集団に捉えられ、UAEのさらなる加速に40名だった先頭集団は22名まで減った。

しかし残り40kmで後続が追いつき、レースは振り出しに戻った。その後ステファン・デボッド(南アフリカ、モダンアドベンチャープロサイクリング)らによるアタックは決まらず、勝負は大集団によるスプリントに持ち込まれた。

この日もエシュロンが発生した photo:A.S.O.

しかしこの集団に優勝候補であるフィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス)はパンクで脱落し、ファビオ・ヤコブセン(オランダ、ピクニック・ポストNL)も脚の痙攣により遅れを喫する。そして寺田と山本も加わる集団がスプリントへ。盟友シモーネ・コンソンニ(イタリア、リドル・トレック)のリードアウトから、ミランがスプリントを開始した。

緑色のリーダージャージを纏うミランが、他を寄せ付けない圧巻のスピードでフィニッシュ。かつてのペテル・サガン(スロバキア)を彷彿とさせるハルクポーズで、連勝を喜んだ。

ハルクのポーズで連勝を喜んだジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) photo:CorVos

「理想的なシナリオのフィナーレだった。エシュロンから終盤まで、レースを上手くコントロールすることができた。最後は完璧なリードアウトだった。最後は追い風も手伝い、とにかくスピードが出ていた」と、ミランは喜びを語った。

2位にはバウハウスに代わり、スプリントしたダニエル・スケール(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)が入り、3位はパスカル・アッカーマン(ドイツ)が今年加入したジェイコ・アルウラーで初の表彰台に上がっている。そして終盤、集団前方で位置を取り、スプリントに加わった山本が15位、寺田が16位と入賞に迫る好走を見せた。
アルウラー・ツアー2026第2ステージ結果
1位 ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) 3:17:59
2位 ダニエル・スケール(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)
3位 パスカル・アッカーマン(ドイツ、ジェイコ・アルウラー)
4位 マッテオ・モスケッティ(イタリア、ピナレロQ36.5プロサイクリング)
5位 マッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ)
15位 山本哲央(チーム右京)
16位 寺田吉騎(チーム右京)
個人総合成績
1位 ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) 6:54:11
2位 ミラン・フレティン(ベルギー、コフィディス) +0:14
3位 マッテオ・モスケッティ(イタリア、ピナレロQ36.5プロサイクリング) +0:16
4位 ローレンス・レックス(ベルギー、スーダル・クイックステップ) +0:20
5位 フェルナンド・ガビリア(コロンビア、カハルラル・セグロスRGA)
その他の特別賞
ポイント賞 ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)
山岳賞 ミラン・フレティン(ベルギー、コフィディス)
チーム総合成績 コフィディス
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos