所属チームの合併により自由契約となっていたビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ)が、NSNサイクリングチーム(前イスラエル・プレミアテック)へ移籍する。契約期間は3年。ギルマイは目標を「シンプルに勝つこと」と掲げた。

NSNサイクリングチームへの移籍が発表されたビニヤム・ギルマイ(エリトリア) photo:So Isobe
「スプリントトレインを見ても、NSNサイクリングの選手たちは常にとても強かった。特にまとまりの良さや互いを鼓舞し合う姿勢が印象的だった。レース中にお互いを励ます声を何度も聞いた。NSNサイクリングには大きなチャンスがあるし、自分の未来にとって最良の選択だと感じている」と、ギルマイはプレスリリースで移籍した理由を語った。
2022年のジロ・デ・イタリアでアフリカ出身の黒人選手として初のグランツール区間優勝を達成したギルマイは25歳。2024年のツール・ド・フランスでは区間3勝とマイヨヴェール(ポイント賞)を獲得したスプリンタータイプの選手だが、2025年シーズンはチームの不調もあり、未勝利に終わった。
そんなギルマイは2028年までアンテルマルシェ・ワンティと契約を結んでいたが、チームがロットと合併を発表し、契約が解除された。行方に注目が集まるなか、当初の報道通り、イスラエル・プレミアテック改めNSNサイクリングチームが獲得することとなった。イスラエルからスイスに籍を変えたチームは2026年からワールドチームに昇格する見込みだ。
NSNのエーススプリンターとしてはパスカル・アッカーマン(ドイツ)がいたが、来年ジェイコ・アルウラーへ移籍が決まっている。そのためギルマイは同じ2000年生まれのイーサン・ヴァーノン(イギリス)と共に、チームのスプリントを担い、また共闘も見られる可能性がある。
ギルマイは来シーズンの目標を「一番の目標はシンプルで『勝つこと』。クラシックレースで勝つことが大好きなのに、今のところ勝ったのはヘント〜ウェヴェルヘムだけ。チームと一緒にもっと成し遂げたい。いつか自分たちが世界最高のレースで勝てると信じている」と語っている。
またNSNはアフリカのルワンダを中心に、アフリカでのサイクリスト育成プロジェクトである「Racing for Change」を行っており、ギルマイも「アフリカの選手として、アフリカサイクリングを発展させたい」と、その取り組みに協力していく姿勢を示している。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

「スプリントトレインを見ても、NSNサイクリングの選手たちは常にとても強かった。特にまとまりの良さや互いを鼓舞し合う姿勢が印象的だった。レース中にお互いを励ます声を何度も聞いた。NSNサイクリングには大きなチャンスがあるし、自分の未来にとって最良の選択だと感じている」と、ギルマイはプレスリリースで移籍した理由を語った。
2022年のジロ・デ・イタリアでアフリカ出身の黒人選手として初のグランツール区間優勝を達成したギルマイは25歳。2024年のツール・ド・フランスでは区間3勝とマイヨヴェール(ポイント賞)を獲得したスプリンタータイプの選手だが、2025年シーズンはチームの不調もあり、未勝利に終わった。
そんなギルマイは2028年までアンテルマルシェ・ワンティと契約を結んでいたが、チームがロットと合併を発表し、契約が解除された。行方に注目が集まるなか、当初の報道通り、イスラエル・プレミアテック改めNSNサイクリングチームが獲得することとなった。イスラエルからスイスに籍を変えたチームは2026年からワールドチームに昇格する見込みだ。
NSNのエーススプリンターとしてはパスカル・アッカーマン(ドイツ)がいたが、来年ジェイコ・アルウラーへ移籍が決まっている。そのためギルマイは同じ2000年生まれのイーサン・ヴァーノン(イギリス)と共に、チームのスプリントを担い、また共闘も見られる可能性がある。
ギルマイは来シーズンの目標を「一番の目標はシンプルで『勝つこと』。クラシックレースで勝つことが大好きなのに、今のところ勝ったのはヘント〜ウェヴェルヘムだけ。チームと一緒にもっと成し遂げたい。いつか自分たちが世界最高のレースで勝てると信じている」と語っている。
またNSNはアフリカのルワンダを中心に、アフリカでのサイクリスト育成プロジェクトである「Racing for Change」を行っており、ギルマイも「アフリカの選手として、アフリカサイクリングを発展させたい」と、その取り組みに協力していく姿勢を示している。
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