2月12日にスペイン・バレンシアナを巡るヴォルタ・フェメニーナ・デ・ラ・コムニタ・バレンシアナが開幕。デミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ)が2年連続で18km独走勝利し、ヨーロッパ王者が総合連覇に向けて好発進した。



強風でスタートが遅れ、レース主催者と話し合うデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) photo:Volta Comunitat Valenciana

UAEツアー・ウィメンが中東のアラブ首長国連邦で閉幕し、女子ワールドツアーはオムロープ・ニュースブラットからいよいよヨーロッパに上陸。本格的な欧州シーズンの幕開けを前に、スペインのバレンシア州で行われるのが、プロシリーズであるセトマナ・シクリスタ・ヴォルタ・フェメニーナ・デ・ラ・コムニタ・バレンシアナだ。

男子レース閉幕の4日後にスタートした本大会は、4日間のステージレース。山頂フィニッシュはないものの、バレンシアナの山岳地帯を巡るため、ピュアスプリンターの姿はない。一方で有力なクライマーは多数出場し、特に前年の総合優勝者であるデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ)に注目が集まった。強風による中止の危機を乗り越えた大会初日は、昨年と同じ後半に4級、2級山岳が連続し、下りを挟んだ先にフィニッシュ地点がある丘陵ステージだ。

単独に逃げを試みたアンネ・クナイネンブルグ(オランダ、フォルカーヴェッセルズ) photo:Volta Comunitat Valenciana

集団全体がハイペースを刻んだため、レース前半は逃げは形成されず、後半に入りようやくアンネ・クナイネンブルグ(オランダ、フォルカーヴェッセルズ)が抜け出す。しかしこの逃げは長く続かず、吸収されると最後から2つめの4級山岳で今度はアンナ・ヘンダーソン(イギリス、リドル・トレック)がアタック。これも決め手には欠いたが、追走する集団の人数を減らし、最終山岳ではFDJユナイテッド・スエズがハイペースに持ち込んだ。

そして残り20km地点、10名程度に減った集団からフォレリングが動く。そこに唯一、22歳の若手アントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)が食らいついたものの、残り18km地点でフォレリングが引き離し、独走勝利を決めた。

最終山岳で単独先頭に立ったデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) photo:Volta Comunitat Valenciana

2年連続で初日勝者となったデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) photo:Volta Comunitat Valenciana

昨年と同じコース、同じ地点からのアタックを決め、2年連続の初日勝利、そしてシーズン初戦で勝ったフォレリング。2025年シーズンはツール・ド・フランス・ファムで2年連続総合優勝を逃し、ロード世界選手権でも7位。それでも10月のヨーロッパ選手権のロード王者に輝き、白地のヨーロッパ王者ジャージを着ての初勝利となった。

2位には52秒遅れでマエヴァ・スキバン(フランス、UAEチームADQ)がラインクイン。3位はヴィクトリア・クラドノヴァ(スロバキア、ヴィスマ・リースアバイク)だった。
ボルタ・フェメニーナ・デ・ラ・コムニタ・バレンシアナ2026第1ステージ結果
1位 デミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) 2:54:49
2位 マエヴァ・スキバン(フランス、UAEチームADQ) +0:52
3位 ヴィクトリア・クラドノヴァ(スロバキア、ヴィスマ・リースアバイク)
4位 タリタ・デヨンフ(オランダ、ヒューマンパワードヘルス)
5位 ミーエビョルンダル・オッテスタッド(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)
個人総合成績
1位 デミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) 2:54:39
2位 マエヴァ・スキバン(フランス、UAEチームADQ) +0:56
3位 ヴィクトリア・クラドノヴァ(スロバキア、ヴィスマ・リースアバイク) +0:58
4位 タリタ・デヨンフ(オランダ、ヒューマンパワードヘルス) +1:02
5位 ミーエビョルンダル・オッテスタッド(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)
その他の特別賞
ポイント賞 デミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ)
ヤングライダー賞 ヴィクトリア・クラドノヴァ(スロバキア、ヴィスマ・リースアバイク)
チーム総合成績 FDJユナイテッド・スエズ
text:Sotaro.Arakawa
photo:Volta Comunitat Valenciana Fémines