2025年のUCIポイントランキングでデミ・フォレリング(オランダ、FDJスエズ)が女子エリートのトップに輝いた。チームでも、今季フォレリングら大型補強を行ったFDJスエズが首位に立った。

ストラーデビアンケで優勝したフォレリング photo:CorVos
悔しさの残るシーズンだったものの、女子エリートの世界トップに立ったのはフォレリングだった。世界一の栄冠に輝いたのは2023年以来2度目となり、2024年は2位だったため、念願の1位返り咲きとなった。
今年SDワークス・プロタイムから、より自分を中心としたチーム編成のFDJスエズに移籍したフォレリング。3月のストラーデビアンケで優勝したものの、春のアルデンヌクラシックではラ・フレーシュ・ワロンヌで2位、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュで3位と勝利を逃した。しかし5月のラ・ブエルタ・フェメニーナでは区間2勝で総合優勝に輝くと、そこから怒涛の快進撃を見せる。
引き続きスペインが舞台となったイツリア・ウィメン、ボルタ・ア・カタルーニャを共に総合優勝し、ツール・ド・スイスでは総合2位。そして臨んだツール・ド・フランス・ファムでは、まさかの未勝利かつ2年連続の総合2位で終わった。その後ロード世界選手権でも勝てず、ヨーロッパ選手権ロードレースでは自身初のロード王者に輝いた。

シーズン25勝を飾ったロレーナ・ウィーベス photo:CorVos
2位は今シーズン25勝とキャリアハイの活躍で、念願のツール・ド・フランス・ファムのマイヨヴェール(ポイント賞)も獲得したロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)。3位はSDワークスからモビスターに移籍し、エースとしてブエルタ・ア・ブルゴスとツール・ド・スイスで総合優勝したマーレン・ロイサー(スイス、モビスター)が続いた。
新加入選手が活躍したFDJスエズが首位

チームランキングでトップとなったFDJスエズ photo:CorVos
チームランキングで1位だったのは、2006年創立と歴史のあるFDJスエズ。今年加入したフォレリングや個人ランキング6位のエリーズ・シャベイ(スイス)、7位のジュリエット・ラブース(フランス)など新戦力の活躍がそのままチームランキングにも反映された。
2位はウィーベスを擁するSDワークス・プロタイムが入った。勝利数ではFDJの22勝を大きく上回る48勝と圧倒的な成績だが、前世界王者であるロッテ・コペッキー(ベルギー)の不調や、今年現役復帰しながら総合エースのアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ)がまだトップコンディションではないことが、総合成績での上位を取りきれず、2位という結果に落ち着いた。だが今年は25歳のミーシャ・ブレーデウォルツ(オランダ)がアムステルゴールドレースで優勝するなどブレイクし、2026年シーズンの活躍も期待される。
3位には強豪リドル・トレックを抜いたUAEチームADQがランクイン。その要因は今年リドルから加入したエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア)をはじめとして、所属選手が1クラスのレースなどで勝利を重ねたことにある。その中で注目は22歳のパウラ・ブラシ(スペイン)で、現ヨーロッパTT選手権のU23王者であり、ツール・ド・ロマンディでは個人TTで勝利しポイント賞にも輝き、エリートのレベルでも戦えることを示した。

悔しさの残るシーズンだったものの、女子エリートの世界トップに立ったのはフォレリングだった。世界一の栄冠に輝いたのは2023年以来2度目となり、2024年は2位だったため、念願の1位返り咲きとなった。
今年SDワークス・プロタイムから、より自分を中心としたチーム編成のFDJスエズに移籍したフォレリング。3月のストラーデビアンケで優勝したものの、春のアルデンヌクラシックではラ・フレーシュ・ワロンヌで2位、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュで3位と勝利を逃した。しかし5月のラ・ブエルタ・フェメニーナでは区間2勝で総合優勝に輝くと、そこから怒涛の快進撃を見せる。
引き続きスペインが舞台となったイツリア・ウィメン、ボルタ・ア・カタルーニャを共に総合優勝し、ツール・ド・スイスでは総合2位。そして臨んだツール・ド・フランス・ファムでは、まさかの未勝利かつ2年連続の総合2位で終わった。その後ロード世界選手権でも勝てず、ヨーロッパ選手権ロードレースでは自身初のロード王者に輝いた。

2位は今シーズン25勝とキャリアハイの活躍で、念願のツール・ド・フランス・ファムのマイヨヴェール(ポイント賞)も獲得したロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)。3位はSDワークスからモビスターに移籍し、エースとしてブエルタ・ア・ブルゴスとツール・ド・スイスで総合優勝したマーレン・ロイサー(スイス、モビスター)が続いた。
新加入選手が活躍したFDJスエズが首位

チームランキングで1位だったのは、2006年創立と歴史のあるFDJスエズ。今年加入したフォレリングや個人ランキング6位のエリーズ・シャベイ(スイス)、7位のジュリエット・ラブース(フランス)など新戦力の活躍がそのままチームランキングにも反映された。
2位はウィーベスを擁するSDワークス・プロタイムが入った。勝利数ではFDJの22勝を大きく上回る48勝と圧倒的な成績だが、前世界王者であるロッテ・コペッキー(ベルギー)の不調や、今年現役復帰しながら総合エースのアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ)がまだトップコンディションではないことが、総合成績での上位を取りきれず、2位という結果に落ち着いた。だが今年は25歳のミーシャ・ブレーデウォルツ(オランダ)がアムステルゴールドレースで優勝するなどブレイクし、2026年シーズンの活躍も期待される。
3位には強豪リドル・トレックを抜いたUAEチームADQがランクイン。その要因は今年リドルから加入したエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア)をはじめとして、所属選手が1クラスのレースなどで勝利を重ねたことにある。その中で注目は22歳のパウラ・ブラシ(スペイン)で、現ヨーロッパTT選手権のU23王者であり、ツール・ド・ロマンディでは個人TTで勝利しポイント賞にも輝き、エリートのレベルでも戦えることを示した。
2025年UCIポイント個人ランキング 女子エリート
| 1位 | デミ・フォレリング(オランダ、FDJスエズ) | 4642.57pts |
| 2位 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) | 4326pts |
| 3位 | マーレン・ロイサー(スイス、モビスター) | 3397.14pts |
| 4位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ) | 3053pts |
| 5位 | エリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック) | 2721pts |
| 6位 | エリーズ・シャベイ(スイス、FDJスエズ) | 2167pts |
| 7位 | ジュリエット・ラブース(フランス、FDJスエズ) | 2125.23pts |
| 8位 | キンバリー・ルコート(モーリシャス、AGインシュランス・スーダル) | 2082pts |
| 9位 | カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) | 1946.86pts |
| 10位 | ニアム・フィッシャーブラック(ニュージーランド、リドル・トレック) | 1941.14pts |
2025年UCIポイントチームランキング 女子
| 1位 | FDJスエズ(WTW) | 12490.51pts |
| 2位 | SDワークス・プロタイム(WTW) | 11115.13pts |
| 3位 | UAEチームADQ(WTW) | 10749.33pts |
| 4位 | リドル・トレック(WTW) | 10139.56pts |
| 5位 | キャニオン・スラム・ゾンダクリプト(WTW) | 7589.25pts |
| 6位 | モビスター (WTW) | 7496.84pts |
| 7位 | ヴィスマ・リースアバイク(WTW) | 7130.44pts |
| 8位 | リブ・アルウラー・ジェイコ(WTW) | 6518.16pts |
| 9位 | AGインシュランス・スーダル(WTW) | 6363.33pts |
| 10位 | EFエデュケーション・オートリー(PRW) | 5941.81pts |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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