例年1月上旬に行われるオーストラリア選手権が開幕。2日目に行われた男子エリートのタイムトライアルをジェイ・ヴァイン(UAEチームエミレーツXRG)が制し、女子エリートは20歳のフェリシティ・ウィルソン=ハッフェンデン(リドル・トレック)が初制覇した。



ツアー・ダウンアンダーが行われる南オーストラリア州アデレードから約2,600km離れた、西の端に位置するパースが舞台となった2026年オーストラリア選手権ロードレース。開幕初日の1月7日にジュニアとU23のタイムトライアル王者が決定し、2日目の1月8日に男女エリートが争われた。

ヴァインがUAEに初勝利をもたらす

2度目のTT王者に輝いたジェイ・ヴァイン(UAEチームエミレーツXRG) photo:AusCycling

先に行われた男子エリートは21名の選手が出走し、39.1kmの比較的フラットなコースで争われた。3連覇を狙うルーク・プラップ(ジェイコ・アルウラー)はスピードに乗れず、トップから2分44秒遅れの8位でフィニッシュ。チームメイトのベン・オコーナー(ジェイコ・アルウラー)も好走したが、1分10秒遅れの4位に終わった。

そして最速タイム46分52秒を記録し、出場選手で唯一平均時速50km台に乗せたのがジェイ・ヴァイン(UAEチームエミレーツXRG)だった。2023年に優勝し、昨年は8秒差の2位と悔しさを味わった30歳が、3年ぶり2度目のTT王者に輝いた。

「これほどシーズン序盤に良い走りをするのはとても難しいこと。2025年は悔しかったので、再びTTタイトルを獲得できて嬉しい。ここからさらにコンディションを上げ、5月のジロ・デ・イタリアを目指す」とヴァインは語った。

2位は2024年パリ五輪のトラック競技、チームパシュートで金メダルを獲得した23歳のオリバー・ブレディン(チームブレナン)。3位にはケランド・オブライアン(ジェイコ・アルウラー)が入った。

女子は20歳のウィルソンが3秒差で初優勝

トップタイムでフィニッシュしたフェリシティ・ウィルソン=ハッフェンデン(リドル・トレック) photo:AusCycling

女子エリートTTを制したのは、前回王者のブローディー・チャップマン(UAEチームADQ)ではなく、フェリシティ・ウィルソン=ハッフェンデン(リドル・トレック)だった。ウィルソンは29.3kmのコースを40分15秒で走破し、チャップマンを僅か3秒差で下した。

2023年ロード世界選手権女子ジュニアTT王者であるウィルソンは20歳。2024年にリドル・トレックでプロデビューし、2025年はTTオーストラリア選手権U23カテゴリーで2秒差の2位。世界選手権ではミックスリレーのメンバーとして優勝を経験している。

「チャップマンの強さは知っていたので、僅差の戦いになると思っていた。ただ勝てて驚いているし、自分はペーシングよりも全力で踏み込むスタイル。3秒差は昨年(U23で)負けたときよりも大きなリード。今年は勝者側になれたことが嬉しい。2026年シーズンにつながる結果になった」とウィルソンは語った。

20歳にして女子エリートのTT王者となったフェリシティ・ウィルソン=ハッフェンデン(リドル・トレック) photo:AusCycling

オーストラリアTT国内選手権男子エリート結果
1位 ジェイ・ヴァイン(UAEチームエミレーツXRG) 46:52
2位 オリバー・ブレディン(チームブレナン) +0:31
3位 ケランド・オブライアン(ジェイコ・アルウラー) +0:40
4位 ベン・オコーナー(ジェイコ・アルウラー) +1:10
8位 ルーク・プラップ(ジェイコ・アルウラー) +2:44
オーストラリアTT国内選手権女子エリート結果
1位 フェリシティ・ウィルソン=ハッフェンデン(リドル・トレック) 40:15
2位 ブローディー・チャップマン(UAEチームADQ) +0:03
3位 ジョシー・タルボット(リブ・アルウラー・ジェイコ) +0:18
text:Sotaro.Arakawa
photo:AusCycling

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