激坂アングリルでの頂上決戦を制したアルメイダは「特別な勝利だ」と喜び、ヴィンゲゴーは「ジョアンこそ勝者にふさわしい」と称えた。遅れながらも粘ったピドコックなど、選手たちのコメントでブエルタ第13ステージを振り返る。
ステージ優勝&総合2位 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)

ヴィンゲゴーに前を譲ることなく、フィニッシュに飛び込んだジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos
チームメイトに感謝している。彼らがこの勝利の鍵を握っていた。麓から自分のペースで登り、ベストを尽くしただけだ。ヨナス(ヴィンゲゴー)は常に背後についたが、ラスト1kmは自分も限界だった。たぶん僕ら2人とも限界に達していたのだと思う。2年前の経験でコースを熟知しており、最終コーナーを先頭で抜ければ勝てると分かっていた。世界でいちばん厳しい登りだと思う。本当にクレイジーだ。身体中が痛いよ。
これは特別な勝利だし、まだ信じられないよ。チームメイトに感謝している。今日は彼らが鍵となり、僕らはステージを素晴らしいものにした。(アングリルの)麓から自分のペースで行き、ベストを尽くしただけ。ヨナス(ヴィンゲゴー)は常に背後についたが、ラスト1kmは自分も限界だった。たぶん僕ら2人とも限界に達していたのだと思う。

チームに2日連続、6勝目をもたらしたジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG) photo:A.S.O.
─総合優勝に向けてモチベーションとなる勝利になったか?
もちろんだ。ヨナスとタイム差はまだあり、いまの彼は驚異的な強さを見せている。そんな彼を相手にすることは困難ではあるが、僕らは決して諦めない。
ステージ2位&マイヨロホ ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)

淡々と激坂を進んでいくジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)とヴィンゲゴー photo:CorVos
もちろん今日、アングリルで勝ちたかった。そのため僕らチームとしてできる限りを尽くした。だが正直、今日はジョアン(アルメイダ)にこそ勝利がふさわしい。僕もベストを尽くしたのだが、勝てなくて少し残念だよ。
ジョアンが勝利を狙っていることは、最後から2つめの山岳から明らかだった。なぜならチームメイトに集団の先頭で牽引させ、良いペースを作っていたからね。だけど僕らもレースを通して良い牽引を見せていた。彼らの走りを勝利につなげることができず残念だ。チームはもちろん、家族にも申し訳なく思う。
正直、これで他の総合勢ではなく、ジョアンだけに集中すればよくなったのは良いこと。ただ今日はやはり、アングリルで勝ちたかった。
ステージ7位&総合3位 トーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング)

単独で追走するトーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング) photo:CorVos
とても厳しい山岳だった。自分のリズムを見つけることができず、情け容赦ない登りだったよ。登りの序盤は悪くなかったのだが、すぐにそのペースを頂上まで維持することが無理だと悟った。(先頭の2名を除き)皆タイムを失ったのではないかな。そして僕も1分20秒ほど(実際には1分16秒)を失った。
もちろん異常な(難易度の)登りではあるが、今後の総合争いの結果を明らかにするステージだった。ヒンドレーは強く、ガルもこのような長い登りを得意とする。僕自身それほどタイムも失わなかった。それに今大会でここまで何度かマックスパワーを更新している。
ステージ4位 セップ・クス(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク)

メイン集団はヴィスマ・リースアバイクがペースメイクした photo:A.S.O.
怖さもあったが、エキサイティングなステージだったよ。幸運にも脚の調子はよく、最初の3時間はディラン(ファンバーレ)とウィルコ(ケルデルマン)が素晴らしい牽引を見せた。最終山岳で自分が精鋭集団に残れるか分からなかった。山岳を通してペースが早く、ヨナスの調子も良さそうに見えた。ジョアンの走りに驚きはない。素晴らしい選手だというのは知っているからね。特にこのような登りへの適性があるからね。
アルメイダの最終アシストを担当したフェリックス・グロスシャートナー(オーストリア、UAEチームエミレーツXRG)
クレイジーなレースだったよ。チームバスで作戦を立て、ジョアンがヨナスに勝てると信じていた。結果的に完璧な日となった。今日のレースのように、彼はアタックをせず、ひたすらハイペースで踏み続ける。今日はそれをするのに最適な登りだった。ヨナスはツール・ド・フランスを2度総合優勝したチャンピオンであるが、僕らはジョアンの総合優勝を信じている。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, A.S.O.
ステージ優勝&総合2位 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)

チームメイトに感謝している。彼らがこの勝利の鍵を握っていた。麓から自分のペースで登り、ベストを尽くしただけだ。ヨナス(ヴィンゲゴー)は常に背後についたが、ラスト1kmは自分も限界だった。たぶん僕ら2人とも限界に達していたのだと思う。2年前の経験でコースを熟知しており、最終コーナーを先頭で抜ければ勝てると分かっていた。世界でいちばん厳しい登りだと思う。本当にクレイジーだ。身体中が痛いよ。
これは特別な勝利だし、まだ信じられないよ。チームメイトに感謝している。今日は彼らが鍵となり、僕らはステージを素晴らしいものにした。(アングリルの)麓から自分のペースで行き、ベストを尽くしただけ。ヨナス(ヴィンゲゴー)は常に背後についたが、ラスト1kmは自分も限界だった。たぶん僕ら2人とも限界に達していたのだと思う。

─総合優勝に向けてモチベーションとなる勝利になったか?
もちろんだ。ヨナスとタイム差はまだあり、いまの彼は驚異的な強さを見せている。そんな彼を相手にすることは困難ではあるが、僕らは決して諦めない。
ステージ2位&マイヨロホ ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)

もちろん今日、アングリルで勝ちたかった。そのため僕らチームとしてできる限りを尽くした。だが正直、今日はジョアン(アルメイダ)にこそ勝利がふさわしい。僕もベストを尽くしたのだが、勝てなくて少し残念だよ。
ジョアンが勝利を狙っていることは、最後から2つめの山岳から明らかだった。なぜならチームメイトに集団の先頭で牽引させ、良いペースを作っていたからね。だけど僕らもレースを通して良い牽引を見せていた。彼らの走りを勝利につなげることができず残念だ。チームはもちろん、家族にも申し訳なく思う。
正直、これで他の総合勢ではなく、ジョアンだけに集中すればよくなったのは良いこと。ただ今日はやはり、アングリルで勝ちたかった。
ステージ7位&総合3位 トーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング)

とても厳しい山岳だった。自分のリズムを見つけることができず、情け容赦ない登りだったよ。登りの序盤は悪くなかったのだが、すぐにそのペースを頂上まで維持することが無理だと悟った。(先頭の2名を除き)皆タイムを失ったのではないかな。そして僕も1分20秒ほど(実際には1分16秒)を失った。
もちろん異常な(難易度の)登りではあるが、今後の総合争いの結果を明らかにするステージだった。ヒンドレーは強く、ガルもこのような長い登りを得意とする。僕自身それほどタイムも失わなかった。それに今大会でここまで何度かマックスパワーを更新している。
ステージ4位 セップ・クス(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク)

怖さもあったが、エキサイティングなステージだったよ。幸運にも脚の調子はよく、最初の3時間はディラン(ファンバーレ)とウィルコ(ケルデルマン)が素晴らしい牽引を見せた。最終山岳で自分が精鋭集団に残れるか分からなかった。山岳を通してペースが早く、ヨナスの調子も良さそうに見えた。ジョアンの走りに驚きはない。素晴らしい選手だというのは知っているからね。特にこのような登りへの適性があるからね。
アルメイダの最終アシストを担当したフェリックス・グロスシャートナー(オーストリア、UAEチームエミレーツXRG)
クレイジーなレースだったよ。チームバスで作戦を立て、ジョアンがヨナスに勝てると信じていた。結果的に完璧な日となった。今日のレースのように、彼はアタックをせず、ひたすらハイペースで踏み続ける。今日はそれをするのに最適な登りだった。ヨナスはツール・ド・フランスを2度総合優勝したチャンピオンであるが、僕らはジョアンの総合優勝を信じている。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, A.S.O.
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