アフリカ大陸南西端、南アフリカ共和国・ケープタウンを舞台に世界でも類を見ない規模で開催されるロングライドイベントがある。「ケープタウンサイクルツアー」―109kmのコースを一斉に走る大集団は、単なるレースやロングライドツアーの枠を超え、圧倒的なスケールと豊かな風景を体験として残す世界的なサイクルイベントだ。今年からUCIグランフォンドワールドシリーズにもなり、ニセコ世界選の切符も得られる。



地球の大自然を感じられるルートが魅力のケープタウンサイクルツアー (c)クラブツーリズム

ケープタウンサイクルツアーはケープ半島を時計回りに巡る109kmのロングライドで、歴史と規模において世界でも指折りの市民参加型イベントである。大会は3万名規模の参加者を集めることで知られ、ハイウェイの完全封鎖、沿道の熱狂、地域の自然環境を活かしたコース設定により、参加者に「走る価値」を強く印象づける。

日本からは同大会に併せて旅行会社クラブツーリズムの参加ツアーも催行されることが決まった。大会当日の走行を軸に据えながら、移動や滞在、現地でのサポートを含めたパッケージとして構成されている。
ここでは、単なるレースやロングライドツアーの枠を超え、圧倒的なスケールと豊かな風景を体験として残す、世界的なサイクルイベント「ケープタウンサイクルツアー」の魅力を紹介しよう。

3万名近く参加する世界最大のイベント (c)クラブツーリズム

街中がサイクリング一色に染まる1日 (c)クラブツーリズム
アットホームな雰囲気もイベントの特徴だ (c)クラブツーリズム



ケープタウンという都市名を聞いて、すぐに走るイメージが浮かぶサイクリストは、決して多くないだろう。
ケープタウンは、アフリカ大陸の最南西部、ケープ半島の付け根に位置する都市だ。インド洋と大西洋という二つの大洋が交わる地点にほど近く、背後にはテーブルマウンテンをはじめとする山塊が連なる。都市、山、海――そのすべてが、驚くほど近い距離で共存している。
サイクリストにとって、この地形は極めて贅沢と言えるだろう。市街地を走り出してほどなく、緩やかな丘陵へ入り、やがて断崖に沿って刻まれた海岸道路へとつながっていく。このケープタウンを舞台に開催されるのが、ケープタウンサイクルツアーである。

テーブルマウンテンを見上げるスタート地点 (c)クラブツーリズム

年によって変動はあるものの、3万人規模のサイクリストが一斉にこの109kmへと挑む。スタート地点のケープタウン中心部は、まるで街そのものが自転車に占拠されたかのような光景に包まれる。

重要なのは、規模が大きいからといって競技色一辺倒ではない点だ。ケープタウンサイクルツアーは、あくまで市民イベントとしての性格を強く持ち、完走を目標とする参加者もいれば、仲間と風景を楽しみながら走る参加者もいる。
ロードバイクだけでなく、クロスバイクやタンデムなど、さまざまな自転車が同じ道を走る光景も珍しくない。この「懐の深さ」が、世界中からサイクリストを引き寄せてきた理由の一つだ。

ファンライドとしても楽しめる (c)クラブツーリズム

多様な車種がスタートを切る (c)クラブツーリズム
都心部の行動を完全封鎖して走っていく (c)クラブツーリズム



コースはケープタウン市街をスタートし、序盤は比較的フラットな高速道路区間へと入っていく。信号や交差点に煩わされることなく、一定のリズムで流れていく集団走行。大都市ケープタウンの大動脈ともいえるハイウェイを完全封鎖し、市街地を駆け抜ける体験は序盤のハイライトだ。
やがてルートは海沿いへと近づき、風景は大きく変わる。視界の先に広がるのは、どこまでも続く水平線。インド洋と大西洋、それぞれ表情の異なる海が、走行区間ごとに姿を見せる。

空と海の色、光の強さ、風の向き――それらが刻々と変化し、109kmの中にいくつもの表情が生まれる。

海と山が繋がれた魅力的なコース (c)クラブツーリズム

目を奪われる美しいシーサイドライン (c)クラブツーリズム
海岸線を走るプロトン (c)クラブツーリズム



コースの象徴的存在が、チャップマンズピークだ。険しい断崖絶壁を縫うように走る道路は海との距離感が近く、深い青色の水平線を背景に走るその光景が参加者の記憶に強烈に刻まれる。

ハイライトとなるチャップマンズピーク (c)クラブツーリズム

総距離は109km、獲得標高は約1,200m。

数字だけを見れば、日本国内のロングライドイベントと大きく変わらない。しかし、海から吹き上げる風やアップダウンの配置が、走行体験に独特のリズムを与える。
最後まで単調にならず、「次はどんな景色が現れるのか」という期待が、自然とペダルを回す力を与えてくれるコースだ。

断崖絶壁を走るサイクリスト達 (c)クラブツーリズム
ポイントごとに表情の異なる海が広がる (c)クラブツーリズム


フィニッシュ地点は再びケープタウンの街へ (c)クラブツーリズム
多種多様な参加者が集う (c)クラブツーリズム



ケープタウンサイクルツアーは次回大会(2026年3月8日開催)から「UCIグランフォンドワールドシリーズ」に加えられた。

2026年は北海道のニセコでUCIグランフォンド世界選手権大会が開催されることもあり、国内でも注目度が高まる「UCIグランフォンドワールドシリーズ」。競技志向のサイクリストにとっては国際的な舞台で走る貴重な経験となり、ファンライド志向の参加者にとっても、整った環境の中で安心して走れる大会となるだろう。レース部門の上位25%に入れば、ニセコ世界選の出場資格を得ることができる。

レースカテゴリーも併せて開催される (c)クラブツーリズム

クラブツーリズムが日本からの参加ツアーを催行 日本人ガイドがナビゲート

このケープタウンサイクルツアーに日本から参加する手段として用意されているのが、クラブツーリズムが企画する参加ツアーだ。大会当日の走行を軸に据えながら、移動や滞在、現地でのサポートを含めたパッケージとして構成されている。

旅行日程は5泊8日程度。大会前には慣らしライドや市内観光が組み込まれ、大会後にもケープタウンの見どころを走る時間が確保されている。
単発の大会参加では得られない「旅としての余白」が用意されているのも魅力だ。

ツアーは現在も募集中だ (c)クラブツーリズム

日本人添乗員に加え、トッププロからアマチュアまでプロコーチとして活動しながらサイクルスクールも主催する多才なサイクリングガイド「株式会社 スマートコーチング」代表の安藤隼人氏が同行し、出国から帰国まで一貫してサポートを受けられる。

さらに、日本からの参加に際しては、大会本番を見据えた事前走行会の実施も予定されている。初めての海外ライドイベントに臨む参加者にとって、本番前に疑問や不安を整理できる機会が用意されている点は、大きな安心材料と言えるだろう。

地球規模の絶景ルートを走ろう (c)クラブツーリズム

走り終えた後に思い出されるのは、勾配の数字や平均速度ではない。視界いっぱいに広がった海、断崖絶壁を貫く道、集団走行の高揚感、沿道から浴びた声援――そうした断片の積み重ねが、この109kmを特別な体験へと変えていく。

ケープタウンサイクルツアーは、サイクリストであることの喜びをこれ以上なく濃密に味わわせてくれるイベントだ。一生のうちに何度も得られる体験ではないからこそ、この機会にぜひ味わってほしい。

ケープタウンサイクルツアー過去大会(2017年)の記事はこちら



クラブツーリズム ケープタウンサイクルツアー参加ツアー(催行決定)
日程:3/4(水)~3/11(水)

申込期間:2026年1月26日(月)まで

添乗員:同行(安藤ガイドも国内より同行)

基本旅行代金:750,000円(2名1室おひとり)
1人部屋追加代金 35,000円


※ツアーの内容についてはクラブツーリズムのツアー詳細ページでご確認ください。



ケープタウンサイクルツアー 事前走行・相談会
日程:2026年1月24日(土)
申込期間:2026年1月23日(金)まで
基本旅行代金:2,000円
※ツアーお申込みの方向けの相談会・走行会になります。
 お申込を前提にご検討中の方のご参加も承っております。

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