2025/03/25(火) - 18:32
世界有数の規模を誇る自転車メーカーであるメリダから、ブランド初となるカーボンホイール"TEAM SL 45"をピックアップ。満を持して登場したカーボンホイールの真価に迫るインプレッションをお届けしよう。

メリダ TEAM SL 45
バーレーン・ヴィクトリアスや宇都宮ブリッツェンをサポートし、トップレースで戦うロードレーサーから日々の生活に密着したシティサイクルまで、多岐にわたるラインアップを有するメリダ。バイクはもちろん、近年はコンポーネントやパーツ類の自社開発を進め、それら一つ一つが過不足ない性能を発揮する質実剛健な作風に、多くの支持が集まっている。そんなメリダから、ブランド初となるカーボンホイール「TEAM SL 45」が登場している。

リムハイトは45mm、内幅19mmと現代的なスペック
2024年末にリリースされたばかりの新作ホイール「TEAM SL 45」は、その名が示すように45mmハイトリムを持つ、ステップアップを目指すユーザーに向けたカーボンホイールだ。台湾の名門リムメーカーであるアレックスリムが手掛けたカーボンチューブレスリムは、内幅19mmとワイドタイヤに対応するスペックが与えられている。
重量はフロントは759g、リアが861g、セットで1,620gと軽すぎず重すぎない扱いやすいスペックに。スポークは前後共に24本、かつストレートプルとされており、ペダリングパワーや制動力をしっかりと受け止める仕様となっている。

スポークはストレートプル仕様で前後とも24Hとなる
165,000円という価格も魅力の一つ。近年では20万円を切るカーボンホイールも多いなかで、メリダの持つ信頼性、そして隙の無いスペックは大きな魅力となるだろう。更に、現在はメリダバイクの購入者を対象とした、アップグレードキャンペーンも実施されている(詳細はコチラ)。さて、それではインプレッションをお届けしよう。
「最初のカーボンホイールとして長く付き合える」高木三千成(シクロワイアード編集部)
一言で表現するならば、良い意味でニュートラルなホイールですね。フレームの性能をそのまま素直に引き出してくれるようなプレーンな性格のホイールで、初めて手にするカーボンホイールにもってこいの一本です。
ある意味でメリダのバイクづくり、ブランドイメージにも通ずる乗り味ですね。機材が主役というわけではなくって、乗り手がどう走るか、どう楽しむかということがメインで、機材はそれを支えるもの、という哲学があるのではないでしょうか。

「カーボンホイールを手にしたことが無い方にとって、長く付き合えることになる一本」高木三千成(シクロワイアード編集部) photo:Kenta Onoguchi
価格からしても、レースシーンでコンマ1秒を争うためのホイールとして用意されているわけではないでしょう。むしろ、エントリーからミドルグレードの完成車に付属するアルミホイールからアップグレードしたい、というニーズに応えるためのモデルだと思います。
そして、その目的に対して非常に誠実に向き合って開発されたモデルでもあると思います。1,620gという重量も、軽くしようと思えばもう少し軽くすることは出来たのでしょうが、あえてこの数値にしているのだろうとも感じました。
リム自体の重量感もバランスが取れており、踏み出しの軽さを感じさせつつ巡航時でも失速しないスムーズさを感じさせてくれます。平坦なコースにおけるサイクリング、鈴鹿サーキットやモビリティリゾートもてぎなどの平均時速が速いサーキットエンデューロなどにぴったりなカーボンホイールだと思います。
ハブに関しては回転もスムーズで巡航しやすく、スポークをストレートプル仕様にしているのも好印象ですね。同価格帯ではJベンドスポークのホイールも多い中で、このスペックは嬉しいポイントです。
スポークもバテッドしていないプレーンなモデルが使われているのもユニークな点ですね。バテッドスポークに比べると前後48本であれば50gほどの重量増になるので、ここを変えるだけで1,600gを下回るカタログスペックにすることは出来たはず。あえてそうしないのは、耐久性を重視した結果なのでしょう。

「フレームの性能をそのまま素直に引き出してくれるプレーンなホイール」高木三千成(シクロワイアード編集部) photo:Kenta Onoguchi
また、快適性に優れているのもこのホイールの美点だと感じました。スポークテンションを低く設定しやすい太めのプレーンスポークは、快適性という面についても重要な役割を担っているのではないでしょうか。
総じて初中級者にとって扱いやすく、初めてのカーボンホイールにピッタリな一本というのは間違いありません。このホイールに不満が出るとすれば、レースで勝ちたい、記録を残したい、という欲望が大きくなってきた時でしょう。
そして、レーシングホイールを購入した後でもこのホイールは様々なシーンで活躍してくれると思います。しっかりした基本性能がある上に、頑丈な造りですから、日々のトレーニング、とくに距離を乗るようなベース造りの期間においては良い相棒となるでしょう。カーボンホイールを手にしたことが無い方にとって、長く付き合えることになる一本と自信を持ってオススメできます。
メリダ TEAM SL 45
リムハイト:45mm
スポーク:F24h、R24h
重量:1,620g
価格:165,000円(税込)

バーレーン・ヴィクトリアスや宇都宮ブリッツェンをサポートし、トップレースで戦うロードレーサーから日々の生活に密着したシティサイクルまで、多岐にわたるラインアップを有するメリダ。バイクはもちろん、近年はコンポーネントやパーツ類の自社開発を進め、それら一つ一つが過不足ない性能を発揮する質実剛健な作風に、多くの支持が集まっている。そんなメリダから、ブランド初となるカーボンホイール「TEAM SL 45」が登場している。

2024年末にリリースされたばかりの新作ホイール「TEAM SL 45」は、その名が示すように45mmハイトリムを持つ、ステップアップを目指すユーザーに向けたカーボンホイールだ。台湾の名門リムメーカーであるアレックスリムが手掛けたカーボンチューブレスリムは、内幅19mmとワイドタイヤに対応するスペックが与えられている。
重量はフロントは759g、リアが861g、セットで1,620gと軽すぎず重すぎない扱いやすいスペックに。スポークは前後共に24本、かつストレートプルとされており、ペダリングパワーや制動力をしっかりと受け止める仕様となっている。

165,000円という価格も魅力の一つ。近年では20万円を切るカーボンホイールも多いなかで、メリダの持つ信頼性、そして隙の無いスペックは大きな魅力となるだろう。更に、現在はメリダバイクの購入者を対象とした、アップグレードキャンペーンも実施されている(詳細はコチラ)。さて、それではインプレッションをお届けしよう。
「最初のカーボンホイールとして長く付き合える」高木三千成(シクロワイアード編集部)
一言で表現するならば、良い意味でニュートラルなホイールですね。フレームの性能をそのまま素直に引き出してくれるようなプレーンな性格のホイールで、初めて手にするカーボンホイールにもってこいの一本です。
ある意味でメリダのバイクづくり、ブランドイメージにも通ずる乗り味ですね。機材が主役というわけではなくって、乗り手がどう走るか、どう楽しむかということがメインで、機材はそれを支えるもの、という哲学があるのではないでしょうか。

価格からしても、レースシーンでコンマ1秒を争うためのホイールとして用意されているわけではないでしょう。むしろ、エントリーからミドルグレードの完成車に付属するアルミホイールからアップグレードしたい、というニーズに応えるためのモデルだと思います。
そして、その目的に対して非常に誠実に向き合って開発されたモデルでもあると思います。1,620gという重量も、軽くしようと思えばもう少し軽くすることは出来たのでしょうが、あえてこの数値にしているのだろうとも感じました。
リム自体の重量感もバランスが取れており、踏み出しの軽さを感じさせつつ巡航時でも失速しないスムーズさを感じさせてくれます。平坦なコースにおけるサイクリング、鈴鹿サーキットやモビリティリゾートもてぎなどの平均時速が速いサーキットエンデューロなどにぴったりなカーボンホイールだと思います。
ハブに関しては回転もスムーズで巡航しやすく、スポークをストレートプル仕様にしているのも好印象ですね。同価格帯ではJベンドスポークのホイールも多い中で、このスペックは嬉しいポイントです。
スポークもバテッドしていないプレーンなモデルが使われているのもユニークな点ですね。バテッドスポークに比べると前後48本であれば50gほどの重量増になるので、ここを変えるだけで1,600gを下回るカタログスペックにすることは出来たはず。あえてそうしないのは、耐久性を重視した結果なのでしょう。

また、快適性に優れているのもこのホイールの美点だと感じました。スポークテンションを低く設定しやすい太めのプレーンスポークは、快適性という面についても重要な役割を担っているのではないでしょうか。
総じて初中級者にとって扱いやすく、初めてのカーボンホイールにピッタリな一本というのは間違いありません。このホイールに不満が出るとすれば、レースで勝ちたい、記録を残したい、という欲望が大きくなってきた時でしょう。
そして、レーシングホイールを購入した後でもこのホイールは様々なシーンで活躍してくれると思います。しっかりした基本性能がある上に、頑丈な造りですから、日々のトレーニング、とくに距離を乗るようなベース造りの期間においては良い相棒となるでしょう。カーボンホイールを手にしたことが無い方にとって、長く付き合えることになる一本と自信を持ってオススメできます。
メリダ TEAM SL 45
リムハイト:45mm
スポーク:F24h、R24h
重量:1,620g
価格:165,000円(税込)
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