ミラノ〜サンレモ前哨戦、150周年を迎えたミラノ〜トリノでトーマス・ピドコック(イギリス、ピナレロ・Q36.5プロサイクリング)が勝利。ログリッチやヨハンネセンを下して大きく弾みをつけた。

パトリック・コンラッド(オーストリア、リドル・トレック)を含む6名が逃げる photo:RCS Sport
ミラノ〜サンレモを3日後に控えた3月18日(水)に同じイタリア北西部で開催された前哨戦が、「イタリア最古のレース」ミラノ〜トリノ(UCI1.Pro)。1876年に初回開催され、今年で実に150周年という歴史を誇る大会は、2021年までシーズン締めくくりのレースとして知られていたが、2022年から3月開催に移動し、ミラノ〜サンレモの重要な前哨戦と位置付けられるようになった。
その名の通りミラノ県ローからトリノまでの174kmを使うコースは昨年同様だ。レースの大半は真っ平な平坦コースだが、終盤には距離4.9km/平均勾配9.1%/最大14%を誇る名物「スペルガ峠」が2度登場し、2回目の頂上がフィニッシュライン。トーマス・ピドコック(イギリス、ピナレロ・Q36.5プロサイクリング)や2021年大会覇者プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)など、登坂を得意とするミラノ〜サンレモ出場選手たちがずらりと顔を揃えたほか、連続出場を果たしたTeam UKYOからは石橋学、曽根田仁、渡辺耶斗が、ソリューションテック・NIPPO・ラーリからは岩村元嗣がこのレースに挑んだ。
無数のファンに見送られてリアルスタートが切られると、アタック合戦を経て昨年ジャパンカップに参戦したパトリック・コンラッド(オーストリア、リドル・トレック)を含む6名が逃げに乗った。冷静に追いかけるメイン集団は優勝候補擁するワールドチーム勢がコントロールし、1回目のスペルガ峠手前でタイム差を急速に詰めに掛かった。

1回目のスペルガで飛び出したプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:RCS Sport

キアン・アイデブルックス(ベルギー)を擁するモビスターが人数を揃えて2度目のスペルガを駆け上がる photo:RCS Sport
あえなく崩壊した逃げグループを飲み込み、頂上まで1kmを切った急勾配区間でアタックしたのはログリッチだった。ジェフェルソン・セペダ(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)や、遅れて反応したピドコック、ヤン・クリステン(スイス、UAEチームエミレーツ・XRG)が先頭グループを作って頂上を越え、下りではログリッチのチームメイトで、MTB選手でもあるアドリアン・ボワシ(フランス、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)がアタック。しかし後続勢が追いつき、人数が膨れ上がった集団に捉えられ、緊張感を高めたまま2度目のスペルガ峠へ。
人数を揃えたモビスターのペースアップで人数が絞り込まれ、ワンデーレース初勝利を挙げたいキアン・アイデブルックス(ベルギー)がハイペース牽引。レッドブルのエースナンバーをつけるジュリオ・ペリツァーリ(イタリア)をふるい落としたものの、ログリッチやセペダ、ピドコックを千切ることはできなかった。

ライバルを突き放したトーマス・ピドコック(イギリス、ピナレロ・Q36.5プロサイクリング)が勝利 photo:RCS Sport
短距離登坂の一本勝負。ラスト600mでピドコックが腰を上げて加速体制に入ると、誰もその背中につくことはできなかった。鋭角コーナーをスムーズに抜け、残り500mをもがき倒したピドコックがリードを広げ続ける。ストラーデビアンケを7位で終え、ミラノ〜サンレモ初優勝を目指すピドコックがスペルガ峠を制覇した。
爆発的な登坂力を見せつけたピドコックだが、「リズムも良くなかったし、今日は1日中加速する時に脚が重くて、まるでシーズン最初のレースを走っているような変な感覚だった」と本調子ではなかったことを明かす。「プリモシュはいつもポーカーフェイスだし、周りの選手たちもすごく強そうに見えてアタックをためらってしまった。でも最後は幸い一発踏み込めた」とインタビューの締めくくりに応えている。

ミラノ〜トリノ2026表彰台:1位ピドコック、2位ヨハンネセン、3位ログリッチ photo:RCS Sport
ピドコックの加速に食い下がったトビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が2位に入り、ログリッチは3位表彰台。日本勢の最高位は岩村元嗣の124位だった。

ミラノ〜サンレモを3日後に控えた3月18日(水)に同じイタリア北西部で開催された前哨戦が、「イタリア最古のレース」ミラノ〜トリノ(UCI1.Pro)。1876年に初回開催され、今年で実に150周年という歴史を誇る大会は、2021年までシーズン締めくくりのレースとして知られていたが、2022年から3月開催に移動し、ミラノ〜サンレモの重要な前哨戦と位置付けられるようになった。
その名の通りミラノ県ローからトリノまでの174kmを使うコースは昨年同様だ。レースの大半は真っ平な平坦コースだが、終盤には距離4.9km/平均勾配9.1%/最大14%を誇る名物「スペルガ峠」が2度登場し、2回目の頂上がフィニッシュライン。トーマス・ピドコック(イギリス、ピナレロ・Q36.5プロサイクリング)や2021年大会覇者プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)など、登坂を得意とするミラノ〜サンレモ出場選手たちがずらりと顔を揃えたほか、連続出場を果たしたTeam UKYOからは石橋学、曽根田仁、渡辺耶斗が、ソリューションテック・NIPPO・ラーリからは岩村元嗣がこのレースに挑んだ。
無数のファンに見送られてリアルスタートが切られると、アタック合戦を経て昨年ジャパンカップに参戦したパトリック・コンラッド(オーストリア、リドル・トレック)を含む6名が逃げに乗った。冷静に追いかけるメイン集団は優勝候補擁するワールドチーム勢がコントロールし、1回目のスペルガ峠手前でタイム差を急速に詰めに掛かった。


あえなく崩壊した逃げグループを飲み込み、頂上まで1kmを切った急勾配区間でアタックしたのはログリッチだった。ジェフェルソン・セペダ(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)や、遅れて反応したピドコック、ヤン・クリステン(スイス、UAEチームエミレーツ・XRG)が先頭グループを作って頂上を越え、下りではログリッチのチームメイトで、MTB選手でもあるアドリアン・ボワシ(フランス、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)がアタック。しかし後続勢が追いつき、人数が膨れ上がった集団に捉えられ、緊張感を高めたまま2度目のスペルガ峠へ。
人数を揃えたモビスターのペースアップで人数が絞り込まれ、ワンデーレース初勝利を挙げたいキアン・アイデブルックス(ベルギー)がハイペース牽引。レッドブルのエースナンバーをつけるジュリオ・ペリツァーリ(イタリア)をふるい落としたものの、ログリッチやセペダ、ピドコックを千切ることはできなかった。

短距離登坂の一本勝負。ラスト600mでピドコックが腰を上げて加速体制に入ると、誰もその背中につくことはできなかった。鋭角コーナーをスムーズに抜け、残り500mをもがき倒したピドコックがリードを広げ続ける。ストラーデビアンケを7位で終え、ミラノ〜サンレモ初優勝を目指すピドコックがスペルガ峠を制覇した。
爆発的な登坂力を見せつけたピドコックだが、「リズムも良くなかったし、今日は1日中加速する時に脚が重くて、まるでシーズン最初のレースを走っているような変な感覚だった」と本調子ではなかったことを明かす。「プリモシュはいつもポーカーフェイスだし、周りの選手たちもすごく強そうに見えてアタックをためらってしまった。でも最後は幸い一発踏み込めた」とインタビューの締めくくりに応えている。

ピドコックの加速に食い下がったトビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が2位に入り、ログリッチは3位表彰台。日本勢の最高位は岩村元嗣の124位だった。
ミラノ〜トリノ2026結果
| 1位 | トーマス・ピドコック(イギリス、ピナレロ・Q36.5プロサイクリング) | 3:48:45 |
| 2位 | トビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | +0:04 |
| 3位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +0:05 |
| 4位 | ジュリオ・ペリツァーリ(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +0:11 |
| 5位 | キアン・アイデブルックス(ベルギー、モビスター) | +0:13 |
| 6位 | ジェフェルソン・セペダ(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト) | +0:15 |
| 7位 | セバスチャン・バーウィック(イギリス、カハルラル・セグロスRGA) | +0:18 |
| 8位 | ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア、XDS・アスタナ) | +0:25 |
| 9位 | アレッサンドロ・ファンチェル(イタリア、MBHバンク・CSB・テレコムフォート) | +0:36 |
| 10位 | マイケル・ストーラー(オーストラリア、チューダープロサイクリング) | +0:41 |
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