ジェイコ・アルウラーは11月7日(木)、今年9月のMTB世界選手権クロスカントリーで優勝したアラン・ハザリー(南アフリカ)の獲得を発表した。同選手はパリ五輪でも銅メダルに輝いた28歳で、ロードでは2023年にEFの下部チームに所属していた。



MTB世界選手権で優勝したアラン・ハザリー(南アフリカ) photo:UCI

この度、ジェイコ・アルウラーへの加入が発表されたアラン・ハザリー*は南アフリカ出身の28歳。マウンテンバイクのクロスカントリーでこれまでオリンピックに3度出場し、直近のパリ五輪では自己最高の3位で表彰台に上がった。

そして臨んだ今年9月のMTB世界選手権では、パリ五輪金メダリストのトーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)とヴィクトル・コレツキー(フランス)を退け、優勝者に与えられるアルカンシエルを獲得。また今年のUCI XCOワールドカップでは2勝し、自身2度目となる総合優勝に輝いている。

ロード選手としてハザリーは2023年に留目夕陽らのいたEFエデュケーション・NIPPO ディベロップメントチームに所属。しかしチームの一員として走ったのはクロアチアの3レースのみで、今年はキャノンデール・ファクトリーレーシング唯一のメンバーとして南アフリカのレースを転戦。TTナショナル選手権ではライアン・ギボンズ(リドル・トレック)に次ぐ2位に入っているものの、脚質など特徴については明らかになっていない。

*シクロワイアードにおいてMTBではハースリーと表記していた。

パリ五輪で銅メダルを獲得したアラン・ハザリー(南アフリカ) photo:UCI

ジェイコと2026年までの2年契約を結んだハザリーは、「僕の自転車人生の新たな章にワクワクしていると共に、この機会を与えてくれたジェイコ・アルウラーに感謝している。いまがコンフォートゾーンを飛び出し、成長するのに完璧な時だと思った。ロードのワールドチームに移籍することは僕にとって全く新しいことであり、鋭角な成長曲線となるだろう。MTBとロードの組み合わせは新しい挑戦であり、とても楽しみだよ」とコメントした。

一方、ジェイコのブレント・コープランドGMは「アランは今年MTBでブレークスルーとなったシーズンを送り、多くの可能性を秘めていることを示した。ワールドチームの強力なサポート体制はハザリーにとって大きな利点となる。共に素晴らしい成果を上げられると信じており、彼はチームメイトやスタッフから多くを学ぶことだろう」と、獲得理由を語っている。

ロードでは未知数ながら、ピドコックを下した現MTB世界王者として活躍が期待されるハザリー。昨年ボーラ・ハンスグローエを退団したコレツキーやマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)をはじめとするオフロードの世界から、また一人新たな才能がやってきた。

text:Sotaro.Arakawa
photoTeam Jayco Alula

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