エリートから完全新作のスマートローラー"AVANTI"が登場。新世代のエリートトレーナーとして、コンパクトなボディの中に新規設計の駆動部を搭載し、より静粛性に優れたローラー台に仕上げられた。



エリート AVANTI (c)カワシマサイクルサプライ

イタリアに拠点を構えるサイクルアクセサリ―ブランドのエリート。多くのプロチームが使用するサイクルボトルから、ハイエンドなスマートローラーまで、トレーニングにまつわるプロダクトを手掛け、サイクリストのパフォーマンスアップに欠かせない存在として知られている。

そんなエリートが新たなミドルグレードトレーナーとなる"AVANTI"を発表。インダストリアルデザイナーのアドリアーノデザインと協業し、スタイリッシュな造形で知られるハイエンドモデルのJUSTO2のデザインエッセンスを受け継ぐルックスの中に、高機能を詰め込んだ一台となっている。

エリートのアクセサリーとの相性ももちろん抜群だ (c)カワシマサイクルサプライ

AVANTIにとって最も大きなアピールポイントとなるのが、その静粛性。エリートはAVANTIのために、回転部分を刷新した。これまで数多くのトレーナーを開発してきたノウハウを活かし、回転部分から発生する騒音や振動を最大限にカット。小さなノイズも見逃さず、その発生源を特定し排除することで、これまでにない静音性能を手に入れた。

スマートトレーナーとして重要なパワー計測精度は±1%を実現。光学トルクセンサー式のパワーメーターを内蔵し、精確な出力値を提供する。オートキャリブレーション機能も搭載され、長期間の使用による計測精度の低下を自動補正してくれる。

脚を畳めば非常にコンパクトになる (c)カワシマサイクルサプライ

負荷ユニットは最大2,100Wまで対応。再現できる傾斜は18%に達しており、リアルなクライムトレーニングを再現可能だ。また、ANT+およびBluetoothとシームレスに統合された「2.4GHz Wi-Fi」通信機能により、信頼性の高い接続を実現。いわゆる「デジタル落車」のリスクを減らすと同時に、高速な「ファストトラック・10Hzデータ伝送」により、ノーストレスなバーチャルライド体験を約束する。

実走とインドアトレーニングとの大きな違いとなるのが、バイクが完全に固定されていること。バイクが揺れないことからくる実走との体の動かし方の違いは、筋肉へのダメージに繋がり、またトレーニング効果にも影響すると言われている。エリートはその問題を解決するため、地面と接するフットパーツに4.5°の横揺れ幅を持つFlex Feetを搭載。オプションで7°の揺れ幅を持つふっとパーツも用意され、好みに応じて交換可能だ。


トレーナー下部に小物入れが設けられる (c)カワシマサイクルサプライ
様々な小物を収納できるボックスだ (c)カワシマサイクルサプライ



本体は13kgと安定感のある重量ながら、運搬時には絶妙な位置に設けられたキャリングハンドルを用いることで、簡単に移動できるようになっている。抱えたりすることなく、持ち運べるように重心バランスを考慮した設計だ。

また、各種ホイール規格に対応するアタッチメント類やディスクレーキ用スペーサーなどの小物類を収納できるボックスも備えられており、使い勝手も向上している。上位機種譲りの機能に加え、静音性とユーティリティにも優れたAVANTI。価格は154,200円(税込)となる。



エリート AVANTI
サイズ:580x700x520mm(設置)、580x210x520mm(収納)
重量:約13kg
自動負荷・最大再現勾配18%
ANT+ FE-C、Bluetooth FTMS、WiFi(スピード、ケイデンス、出力を送信)
OTS光学式トルクセンサー内蔵(誤差±1%)
最大パワー:920W(20km/h)、2100W(40km/h)
最大荷重:110kg
価格:154,200円(税込)