2024/10/07(月) - 12:48
出場選手292名のうち65名をベルギー勢が占めたUCIグラベル世界選手権。ロード世界選手権で3位だったマチュー・ファンデルプール(オランダ)が13.5kmを独走し、シクロクロスとロードに続くアルカンシエルを獲得した。
UCI(国際自転車競技連合)が自転車界におけるグラベルレースの拡大を受け、2022年にスタートしたUCIグラベル世界選手権。10月6日(日)にその第3回大会がベルギーで行われ、292名の選手たちが世界一の証アルカンシエルを懸け争った。
今年のコースはベルギー・フランドル地域のハレからルーヴェンに向かう182km。その道中には舗装路から石畳や未舗装路、車が通れないような細い森の中などあらゆる地形を通り、最後はルーヴェンの市街地を含む47kmコースを2周。激しいアップダウンはないものの、シクロクロスとロードレースをかけ合わせたようなユニークなレイアウトだ。
出場したのは初代王者であるジャンニ・フェルミールス(ベルギー)と前年覇者マテイ・モホリッチ(スロベニア)を含む292名の選手たち。スタート地点には青色のナショナルジャージを纏ったベルギーが65名並ぶなか、第1回で3位に入り、1週間前のロード世界選手権で3位だったマチュー・ファンデルプール(オランダ)に注目が集まった。
ハイペースで幕を開けたレースは40km足らずで30名に絞られる。その後アタックが繰り返され、先頭にはファンデルプールやモホリッチに、フェルミールスやヤスペル・ストゥイヴェンなど5名のベルギー人選手を含む7名が先頭集団が形成。その後ファンデルプールが先頭集団を飛び出し一時20秒をつけたものの、先頭集団は独走を許さず引き戻した。
残り80kmを過ぎ、先頭集団にはコナー・スウィフト(イギリス)などが追いつき、16名の集団となる。そして残り60km地点の森の中の緩い登りでファンデルプールが再び仕掛けた。
これに唯一スウィフトが反応し、2人はベルギー勢が半数を占める追走からリードを奪う。しかしこれも長くは続かず、後続から5名がジョイン。選手たちはルーヴェンの市街地に設定された螺旋状のコースを登り、残り40kmでフロリアン・フェルミールス(ベルギー)がアタックした。
シクロクロッサーで昨年2位に入ったフェルミールスはファンデルプール以外を引き離し、2名は後続とのタイム差を拡げていく。そして後続と1分40秒のリードを得た残り13.5km地点の登りで、ファンデルプールがフェルミールスを置き去りにするアタックを見せた。
単独先頭に立ったファンデルプールは更にスピードを上げ、周回遅れとなった選手たちを次々と抜いていく。そしてファンデルプールはルーヴェンの市街地に帰還。詰めかけた大観衆の声援に両手を拡げながら応え、2年前に逃したアルカンシエルを手に入れた。
「この大会は僕にとって大きな目標だった。新たな種目のアルカンシエルを手に入れることができて嬉しいよ」と、シクロクロスとロードに続く3つ目のアルカンシエルに袖を通したファンデルプール。「僕はただレース展開を厳しくしたかった。フェルミールスのアタックに追従し、僕ら良い協力関係を築くことができた。とても厳しいレースだったが、とても楽しむことができたよ」と語った。
1分3秒遅れでフィニッシュしたフェルミールスは2年連続の2位。3分47秒後にやってきた3位争いはスプリントに持ち込まれ、クインテン・ヘルマンス(ベルギー)が先着。ベルギーは優勝こそ逃したものの、トップ10に7名が入った。
UCI(国際自転車競技連合)が自転車界におけるグラベルレースの拡大を受け、2022年にスタートしたUCIグラベル世界選手権。10月6日(日)にその第3回大会がベルギーで行われ、292名の選手たちが世界一の証アルカンシエルを懸け争った。
今年のコースはベルギー・フランドル地域のハレからルーヴェンに向かう182km。その道中には舗装路から石畳や未舗装路、車が通れないような細い森の中などあらゆる地形を通り、最後はルーヴェンの市街地を含む47kmコースを2周。激しいアップダウンはないものの、シクロクロスとロードレースをかけ合わせたようなユニークなレイアウトだ。
出場したのは初代王者であるジャンニ・フェルミールス(ベルギー)と前年覇者マテイ・モホリッチ(スロベニア)を含む292名の選手たち。スタート地点には青色のナショナルジャージを纏ったベルギーが65名並ぶなか、第1回で3位に入り、1週間前のロード世界選手権で3位だったマチュー・ファンデルプール(オランダ)に注目が集まった。
ハイペースで幕を開けたレースは40km足らずで30名に絞られる。その後アタックが繰り返され、先頭にはファンデルプールやモホリッチに、フェルミールスやヤスペル・ストゥイヴェンなど5名のベルギー人選手を含む7名が先頭集団が形成。その後ファンデルプールが先頭集団を飛び出し一時20秒をつけたものの、先頭集団は独走を許さず引き戻した。
残り80kmを過ぎ、先頭集団にはコナー・スウィフト(イギリス)などが追いつき、16名の集団となる。そして残り60km地点の森の中の緩い登りでファンデルプールが再び仕掛けた。
これに唯一スウィフトが反応し、2人はベルギー勢が半数を占める追走からリードを奪う。しかしこれも長くは続かず、後続から5名がジョイン。選手たちはルーヴェンの市街地に設定された螺旋状のコースを登り、残り40kmでフロリアン・フェルミールス(ベルギー)がアタックした。
シクロクロッサーで昨年2位に入ったフェルミールスはファンデルプール以外を引き離し、2名は後続とのタイム差を拡げていく。そして後続と1分40秒のリードを得た残り13.5km地点の登りで、ファンデルプールがフェルミールスを置き去りにするアタックを見せた。
単独先頭に立ったファンデルプールは更にスピードを上げ、周回遅れとなった選手たちを次々と抜いていく。そしてファンデルプールはルーヴェンの市街地に帰還。詰めかけた大観衆の声援に両手を拡げながら応え、2年前に逃したアルカンシエルを手に入れた。
「この大会は僕にとって大きな目標だった。新たな種目のアルカンシエルを手に入れることができて嬉しいよ」と、シクロクロスとロードに続く3つ目のアルカンシエルに袖を通したファンデルプール。「僕はただレース展開を厳しくしたかった。フェルミールスのアタックに追従し、僕ら良い協力関係を築くことができた。とても厳しいレースだったが、とても楽しむことができたよ」と語った。
1分3秒遅れでフィニッシュしたフェルミールスは2年連続の2位。3分47秒後にやってきた3位争いはスプリントに持ち込まれ、クインテン・ヘルマンス(ベルギー)が先着。ベルギーは優勝こそ逃したものの、トップ10に7名が入った。
グラベル世界選手権2024男子エリート結果
1位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ) | 4:41:23 |
2位 | フロリアン・フェルミールス(ベルギー) | +1:03 |
3位 | クインテン・ヘルマンス(ベルギー) | +3:47 |
4位 | ヤスペル・ストゥイヴェン(ベルギー) | |
5位 | ジャンニ・フェルミールス(ベルギー) | +3:48 |
6位 | コナー・スウィフト(イギリス) | |
7位 | マテイ・モホリッチ(スロベニア) | |
8位 | ティム・メルリール(ベルギー) | +4:15 |
9位 | ティモ・キーリッヒ(ベルギー) | |
10位 | トーン・アールツ(ベルギー) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:UCI
photo:UCI
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