2024/09/20(金) - 08:33
2日連続のスプリント決着となったツール・ド・ルクセンブルク第2ステージで、マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)が勝利。区間2位だったファンデルプールはリーダージャージを守った。
ロード世界選手権に向かう選手たちが多数出場するシュコダ・ツール・ド・ルクセンブルク(UCI2.Pro)。第84回大会は2日目を迎え、コースはユングリンシュターからシフランゲを結ぶ155km。前半に2つの短いカテゴリー山岳を越え、終盤に10.2kmのコースを3周する大会で最も難易度が低いステージだ。
この日もレースディレクターであるアンディ・シュレクがアクチュアルスタートの旗を振り、山岳賞ジャージを着るペピン・レインデリンク(オランダ、スーダル・クイックステップ)が2日連続で逃げる。それに地元ルクセンブルク出身のアレクサンドル・ケス(フィリップ・ワグナー・バザン)が唯一付き合った。
2名が快調に距離を進めるなか、メイン集団では20km地点で落車が発生する。そこに総合優勝候補の1人だったマティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック)が巻き込まれ、骨折等大きな怪我はなかったもののリタイアを選択。逃げでは1つ目のカテゴリーを先頭通過したレインデリンクがプロトンに戻っていったため、残されたケスが単独で踏み続けた。
残り40kmの地点で逃げとプロトンの差は1分半。フィニッシュ地点であるシフランゲが近づいてきたメイン集団は一時横風により緊張感が高まり、分断はなかったもののケスとのタイム差が縮まる。そして残り31km地点でケスは吸収され、選手たちは周回コースに入った。
プロトンからはカールフレドリク・ハーゲン(ノルウェー、Q36.5プロサイクリング)が仕掛け、遅れてヴィクトル・フェルクーイェ(ベルギー、フランダース・バロワーズ)もアタック。先頭に立った2人をリドル・トレックを中心に追いかけ、残り4kmで捕まった。
市街地のテクニカルなコースでルクセンブルク出身のアレックス・キルシュ(リドル・トレック)がハイペースに持ち込み、背後からマッズ・ピーダスン(デンマーク)がアーリースプリントを開始。その速度にはリーダージャージを着るマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)しかついていくことはできない。
そして現世界王者に並ぶことすら許さなかったピーダスンが、先頭でフィニッシュラインを通過した。
「今日のような日(テクニカルな終盤のレイアウト)は、アレックス(キルシュ)のような地元選手が重要だった。また彼はシーズンを通しても必要な選手。スケルモースを失ったことは残念だが、最低でもステージ優勝できたのでよかったよ。明日はコンディションの良いクイン(シモンズ)で狙いに行く」と、ピーダスンは語った。
区間2位だったファンデルプールは総合首位を守り、翌日の第3ステージは終盤に5つの急勾配な丘が登場するクイーンステージだ。
ロード世界選手権に向かう選手たちが多数出場するシュコダ・ツール・ド・ルクセンブルク(UCI2.Pro)。第84回大会は2日目を迎え、コースはユングリンシュターからシフランゲを結ぶ155km。前半に2つの短いカテゴリー山岳を越え、終盤に10.2kmのコースを3周する大会で最も難易度が低いステージだ。
この日もレースディレクターであるアンディ・シュレクがアクチュアルスタートの旗を振り、山岳賞ジャージを着るペピン・レインデリンク(オランダ、スーダル・クイックステップ)が2日連続で逃げる。それに地元ルクセンブルク出身のアレクサンドル・ケス(フィリップ・ワグナー・バザン)が唯一付き合った。
2名が快調に距離を進めるなか、メイン集団では20km地点で落車が発生する。そこに総合優勝候補の1人だったマティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック)が巻き込まれ、骨折等大きな怪我はなかったもののリタイアを選択。逃げでは1つ目のカテゴリーを先頭通過したレインデリンクがプロトンに戻っていったため、残されたケスが単独で踏み続けた。
残り40kmの地点で逃げとプロトンの差は1分半。フィニッシュ地点であるシフランゲが近づいてきたメイン集団は一時横風により緊張感が高まり、分断はなかったもののケスとのタイム差が縮まる。そして残り31km地点でケスは吸収され、選手たちは周回コースに入った。
プロトンからはカールフレドリク・ハーゲン(ノルウェー、Q36.5プロサイクリング)が仕掛け、遅れてヴィクトル・フェルクーイェ(ベルギー、フランダース・バロワーズ)もアタック。先頭に立った2人をリドル・トレックを中心に追いかけ、残り4kmで捕まった。
市街地のテクニカルなコースでルクセンブルク出身のアレックス・キルシュ(リドル・トレック)がハイペースに持ち込み、背後からマッズ・ピーダスン(デンマーク)がアーリースプリントを開始。その速度にはリーダージャージを着るマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)しかついていくことはできない。
そして現世界王者に並ぶことすら許さなかったピーダスンが、先頭でフィニッシュラインを通過した。
「今日のような日(テクニカルな終盤のレイアウト)は、アレックス(キルシュ)のような地元選手が重要だった。また彼はシーズンを通しても必要な選手。スケルモースを失ったことは残念だが、最低でもステージ優勝できたのでよかったよ。明日はコンディションの良いクイン(シモンズ)で狙いに行く」と、ピーダスンは語った。
区間2位だったファンデルプールは総合首位を守り、翌日の第3ステージは終盤に5つの急勾配な丘が登場するクイーンステージだ。
ツール・ド・ルクセンブルク2024第2ステージ結果
1位 | マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック) | 3:41:27 |
2位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
3位 | ロバン・フロワドゥヴォー(スイス、チューダー・プロサイクリング) | |
4位 | クリストフ・ラポルト(フランス、ヴィスマ・リースアバイク) | |
5位 | フレッド・ライト(イギリス、バーレーン・ヴィクトリアス) |
個人総合成績
1位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | 7:27:39 |
2位 | クリストフ・ラポルト(フランス、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:10 |
3位 | アンドレアス・クロン(デンマーク、ロット・デスティニー) | +0:12 |
4位 | マルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ) | |
5位 | カールフレドリク・ハーゲン(ノルウェー、Q36.5プロサイクリング) | +0:13 |
その他の特別賞
ポイント賞 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) |
山岳賞 | ペピン・レインデリンク(オランダ、スーダル・クイックステップ) |
ヤングライダー賞 | イーダル・アンデシェン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) |
チーム総合成績 | ヴィスマ・リースアバイク |
text:Sotaro.Arakawa
photo:Škoda Tour Luxembourg
photo:Škoda Tour Luxembourg
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