イタリアのサドルブランド、セッレSMPより新作となる"EVO"サドルが登場。座面に軽量で柔軟性に優れたEVAパッドを装備し、高い快適性を実現した。5mm厚のパッドを用いたEVO、12mm厚のEVO PLUSがそれぞれラインアップされる。



セッレSMP EVO (c)ミズタニ自転車

1947年に創業し、70年以上の歴史を持つサドルブランドとして知られるセッレSMPは、メイドインイタリアにこだわり、高品質なサドルを送り出し続けてきた。人間工学に基づいて開発されるサドルは、他のブランドとは一線を画する印象的なデザインと確かな性能で、多くのサイクリストから支持を得てきた。

なかでも、ブランドのアイコンとも言えるのがStrikeシリーズだ。猛禽類の嘴(くちばし)を彷彿とさせるフロントノーズと大きく反り上がった後端部、そして前後のみでサドルが繋がっているような大きな中央の開口部。唯一無二の座面形状により、比類のないホールド感と快適性を生み出し、熱烈なファンを生み出してきた。

特徴的な座面形状はStrikeシリーズから継承する (c)ミズタニ自転車

そんなStrikeシリーズのデザインを受け継いだ新モデルとして"EVO"シリーズが発表された。この新作の最も大きな特徴は、座面にEVAパッドを採用していること。軽量で柔軟性と弾力性に富むEVAパッドは、フィット感を向上させつつ路面からの衝撃を効果的に吸収し、高い快適性を実現する。

さらに、構造的にも大きな進化を遂げている。フォームを革でサドルベースに張り付けるトラディショナルな構造では、引っ張られた表皮によってテンションが掛けられてしまっていた。しかし、EVOシリーズでは、独立したEVAパッドをサドルベースに載せる新構造によって、パッドの持つ性能を100%発揮できるように進化している。

大きな開口部が会陰部への血流を確保し、高い快適性を生み出す (c)ミズタニ自転車
パッドを搭載する構造が一新され、よりパッドの性能を引き出せるようになった (c)ミズタニ自転車



EVAパッドは紫外線や水分に対する耐久性にも優れているため、長期間にわたってその性能を維持できることも大きなメリットとなる。

サドルの全体的な形状は、Strikeシリーズのデザインを踏襲しており、その特徴は全て受け継いでいる。非常に幅広い調整範囲を有するサドルレールもその一つ。レール素材には高い剛性と適度なしなりをバランスさせたAISI304 ステンレス鋼を採用した。

12mm厚のパッドを採用したEVO PLUS (c)ミズタニ自転車

セッレSMPの新たなスタンダードとなるEVOシリーズには、パッドの厚さの異なる2モデルが用意される。ノーマルのEVOは5mm厚のパッドを用い、ミニマルなサドルに慣れたサイクリストに向けて軽量性と快適性を両立。もう一つ、12mm厚のパッドを組み合わせた"EVO PLUS"は、より快適な乗り心地を求めるライダーにぴったりなモデルとされた。

どちらもサイズは幅140mm、長さ267mmという設計だ。重量はEVOが225g、EVO PLUSが234gとなる。価格はEVO/EVO PLUSともに39,000円(税込)。入荷予定は10月となっている。

セッレSMPの新たな基準を打ち立てる新モデルだ (c)ミズタニ自転車



セッレSMP EVO
幅:140mm
長さ:267mm
重量:225g
パッド厚:5mm
価格:39,000円(税込)

セッレSMP EVO PLUS
幅:140mm
長さ:267mm
重量:234g
パッド厚:12mm
価格:39,000円(税込)


同じ製品カテゴリーの記事

最新ニュース(全ジャンル)